入行4年目、最年少での抜擢。GREEN×EXPO 2027で地方創生の未来を描く
GREEN×EXPO 2027の開催にあたり、公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会に出向となった橋本。博覧会の概要についてこう語ります。
「GREEN×EXPO 2027は1990年に大阪で開催された『国際花と緑の博覧会』以来、日本では37年ぶりとなる国際園芸博覧会です。一都三県で初めて開催される万博であり、国際園芸博覧会の中で最上位(A1)クラスの催しとなります。
開催のテーマは『幸せを創る明日の風景』。およそ100ヘクタールの会場内には1,000万株もの花や緑が植栽される予定です。私たちの生活に大きな影響をもたらす気候変動に着目し、環境と共生し、市民と共につくる『環共』をテーマに掲げ、世界的な課題解決につながる新しい社会の形を横浜から世界に発信していくことが開催の意義となっています」
地方創生に注力する横浜銀行では、この大規模博覧会に出向という形で人財面からの支援を行っています。
「当行は地域金融機関として、長年神奈川県や横浜市などの地域に根ざした活動を行っています。GREEN×EXPO 2027は地域の未来づくりに直結するプロジェクトであるため、金融的な側面はもちろん、企画やさまざまな企業をつなぐ役割として、私たちが参画しています。
これまで横浜銀行からは4名が出向しており、私もその1人としてGREEN×EXPO 2027に関わっています。私は入行4年目での出向となり、協会の中でも最年少です」
支店で個人営業をしていた橋本が抜擢された理由について、本人の考えを聞きました。
「もともと『将来的には企画やマーケティングに携わりたい』という希望を上司に伝えていました。その思いを踏まえ、大規模なプロジェクトに関わることで、地方創生に関する理解を深め、課題に対して自ら考えて意思決定につなげる経験を積んでほしいという思いで、この出向の機会を与えていただいたと受け止めています。
さらに、公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会は国や自治体、民間企業などからの出向者で構成される組織です。多様なバックグラウンドをもつ方々と協力して働くことで、幅広い視点に触れ、人とのつながりを広げていくことも期待していただいているのだと感じています」
「絶対いい経験になる」──上司の言葉を信じて未知の世界に飛び込んだ決断
父親が銀行員であることから金融業界が身近だったと語る橋本。業務の幅が広く、さまざまな経験ができそうだという期待から金融業界への就職を視野に入れ、2022年に横浜銀行に入行しました。
「自由が丘支店に配属され、3年間個人営業を担当しました。富裕層のお客さまが多いエリアで、相続やライフプラン全体を見据えたご相談に触れる機会があり、そうした専門的な相談にもきちんと応えられる行員になりたいと感じ、入行2年目にはFP1級を取得。
銀行としても取得を推奨しており支援が厚く、2か月間業務から離れて研修を受講させてもらい、勉強に専念できました。そのほか、新卒採用向けの公式SNS運営にも携わるなど、若手のうちからさまざまな挑戦をさせてもらえましたね」
そんな中、出向を打診された時はどんな思いだったのでしょうか。
「当時は『GREEN×EXPO 2027って何?』という状況でした。また、財務担当のポジションでしたが、その分野に明るいわけでもなく、『本当に私でいいのか?』と戸惑いました。
しかし、人事担当者から『橋本さんに期待しているのは財務の知識ではなく、人との調整力や企画力を磨いてもらうことだ』と伝えられたこと、そして当時の支店長や課長が『キャリア形成において絶対にいい経験になるよ』と背中を押してくれたことをきっかけに、勇気を出して挑戦することにしたんです」
こうして2025年に2027年国際園芸博覧会協会へ出向。現在は財務部門で博覧会の資金にまつわる業務全般を担当しています。
「毎月の資金繰りの決定や出金の処理、予算の管理などを担当しています。中でも、私が大きく携わっているのが会場内のキャッシュレス決済という金融インフラの整備です。
正直、働く環境も大きく変化しましたし、財務や経理など経験したことのない業務を任されることに責任の重さを感じました。しかし、周囲のメンバーに協会での仕事の流れを教えてもらったり、銀行の先輩方や法人渉外を担当する同期に助言をもらいながら、なんとかキャッチアップしてきました。
財務部門は20人弱の組織で、そのほとんどが国や県、市など地方自治体からの出向者です。民間企業とは異なる考え方や仕事の進め方に新鮮さを感じています」
手探りの環境で見つけた成長。「自分で動く」ことでつかんだやりがいと学び
出向して約8か月。橋本は国家プロジェクトに携わることの重みを日々感じながら業務に取り組んでいます。
「銀行からの出向者ということで協会からは財務的なスキルを期待されていたと思いますが、私自身は一切経験のない業務ばかりで最初は本当に戸惑いました。また、出向者同士が集まって生まれた組織なので、銀行のように積み重なっている知識やノウハウもなく、誰もが手探りで意見を出し合いながら業務を進めている環境でした。
そのため私自身、若手として自分で手を動かして情報を集めるよう心がけました。何がわからないのか、何に困っているのかを自分なりにまとめて、1つずつ課題をつぶしていけるよう、情報収集に努めました」
これまでに経験したことのない厳しい環境の中で、やりがいを感じる瞬間も多くあったと語ります。
「協会はメンバーも限られているので一人ひとりの裁量が大きく、自分の仕事がプロジェクトに大きな影響を与えているんだなと日々実感します。
最近では、会場内のキャッシュレス決済準備に向けて事業者公募のプレスリリースが掲載された際に、これまで積み上げてきた議論や検討がようやく形になった感覚があり、大きなやりがいを感じました。
公募を見た企業の方から実際のご提案やお問い合わせをいただき、プロジェクトが前に進んでいることを実感しました。先日応募を締め切り、ここから具体的な内容を詰めていく段階に入っており、本当の意味でのスタートラインに立ったと感じています」
そして、あらためて銀行時代の業務を見直すきっかけにもなったと言います。
「個人営業でお客さまの背景を理解しながら話をお聞きし、信頼関係を築いてきたことが、今の調整業務においても役立っていると感じます。
加えて、当行が提供している金融サービスを実際に利用する側の目線で見られることも新鮮ですね。支店ではお客さまにご案内する立場でしたが、利用者として見てみると『こんなサービスになったらもっと便利になるな』と思う瞬間もあり、非常に勉強になります。
また、支店時代は目先の業務に向き合う日々でしたが、今回の出向を通じて当行が地方創生をいかに大切にしているか実感することも多々あります。地域の未来をつくる立場として、非常に高い視座で取り組みに協力している点は横浜銀行ならではと感じました」
「戻れる場所」があるから。不安を乗り越え、可能性を広げた出向経験
橋本の出向期間はGREEN×EXPO 2027閉幕まで。博覧会のゴールを見届けられることに、橋本自身期待を寄せています。
「実際の開催を見届けられることは今からとても楽しみです。広大な会場に、花や緑、最先端の環境技術、さまざまな企業や自治体の取り組みが集まり、横浜から新しい価値が発信される瞬間に立ち会えることは、この仕事ならではだと感じています。来場される方々が安心して楽しめるよう、金融面からしっかりと博覧会を支えていきたいです。
一方で、2年半の出向期間を経て銀行業務に戻ることについては、環境や役割が変わる分、身の引き締まる思いもあります。ただ、GREEN×EXPO 2027での経験を通じて得た視野、調整力、企画の考え方を現場に持ち帰り、より長期的な目線で、金融支援も含めた地域貢献、地域活性化にも関わっていけたらいいなと思っています」
橋本は今回の出向を通じて、あらためて横浜銀行を客観的にみる視点を持てたことが貴重な経験だったと振り返ります。
「地域の中で、当行がどのように見られているかを理解できたので、日々の業務に新しい視点として還元することで、横浜銀行の企業価値向上に貢献していきたいと考えています。また、自身のスキルとして、立場やバックグラウンドが異なる多様な出向者や外部の方々の意見を整理してまとめるという意味で調整力が身についたので、今後の業務に活かしていきたいです。
出向で新しい環境に飛び込んでいくことには不安もつきまといましたが、自身の可能性を大きく広げてくれたと思います。転職に等しいほど新しい経験をさせてもらいつつ、戻れる場所・頼れる場所があったので、安心して挑戦することができました」
若手社員にも数々のチャンスを与えてくれる横浜銀行。これから就職活動をする学生に向けて橋本は、あらためて横浜銀行の魅力を伝えます。
「銀行といえば営業のイメージが強いかもしれませんが、当行ではそれだけではない幅広い業務に挑戦できます。私も入行から3年間は個人営業を経験し、社会人としての基礎を身につけた上で今回の出向に至りました。
横浜銀行には本当にさまざまな業務があり、若手のうちから挑戦させてくれるような環境が整っていると思います。今はまだ何をやりたいかわからないという方でも、さまざまな経験をしていくうちにやりたいことに出会えたり、大きなチャレンジの機会をもらえたりするので、ぜひ選択肢の1つとして興味を持っていただけたらうれしいです」
※ 記載内容は2025年12月時点のものです
