東京とシンガポール──最前線で挑む、法人渉外の難しさと醍醐味
横浜銀行の東京支店で法人渉外を担う渡邊。上場企業から中小企業まで幅広いお客さまを担当しています。
渡邊:私のミッションは大きく分けて2つあり、既存のお取引先さまの深堀りと、新規のお客さまの開拓です。とくに既存のお客さまに対しては、お悩みの解決やファイナンス面での新たなニーズの発掘を行っています。
都内は神奈川県内に比べると横浜銀行のシェアが低いので、当行を選んでいただけるようなソリューションをいかに提供できるかが重要。また、東京支店は中央区・港区のお客さまが中心のためマーケットは潤沢なのですが、その分、求められるファイナンススキームも高度です。それに応えていくのは難しい反面、提供できた時に喜んでいただけることがやりがいになっています。
一方、シンガポール支店で法人渉外を担当する吉田は、非日系企業向けの融資業務に携わっています。
吉田:シンガポール支店の営業は、日系企業向けと非日系企業向けの2つに分かれています。私は非日系企業向けの担当で、主に他の金融機関からご紹介いただいた案件に対して、シンジケートローン(複数の金融機関が同一条件で融資する資金調達方法)という形で参加しています。
海外支店のため、他社の方々とは基本的に英語でコミュニケーションを取る必要があり、それが国内支店にはない難しさですね。なかなか経験できない環境でもあるので、自身の語学力を磨けるチャンスだと思っています。
同じ法人渉外という仕事に取り組む2人ですが、それぞれに価値観を持ってお客さまや仲間、自分自身と向き合っています。
渡邊:私が仕事面で大切にしているのは、「常に成長し続けること」や「新しいことへの挑戦」です。また、キャリア面では入行時から「中長期的にどんな自分になりたいか」を常に思い描き、そのために今何が必要かを考えるようにしています。
吉田:私は仕事をする上で「信頼関係」という言葉を大事にしています。社内では同僚や上司とのコミュニケーションを密にとり、与えられた目標をきちんと達成するよう心がけています。お客さまに対しても、メールや電話での迅速な対応を意識することで、安心してご相談いただける関係を築いています。
地元神奈川の経済・経営者を支えたい。新卒で横浜銀行へ
渡邊は2019年、吉田は2021年に横浜銀行へ入行しました。さまざまな業界の中から金融業界を、そして数ある銀行の中から当行を選んだ理由を次のように語ります。
渡邊:大学時代はサッカーサークルで副代表を務め、アルバイトにも積極的な学生でした。私の家系は経営者が多かったため、将来的に企業を支える立場になりたいと思い、就職活動では主に中小企業を支援する地方銀行を志望しました。中でも、生まれ育った神奈川県の経済発展に貢献できる横浜銀行が第一志望でした。
吉田:私は語学が好きで、大学ではスペイン語を専攻しました。就職活動を始めてからは、いろいろな企業の説明会やインターンに参加するうちに経営に関わる仕事をしたいと思うようになり、金融業界に興味を持つように。
当行を選んだ理由は、生まれも育ちも横浜のいわゆる「はまっ子」だったこともありますが、何より多様な業界の経営者とお話できる機会が多いと思ったからです。また、語学力を活かして働きたいと考えていたので、海外拠点があることも入行の決め手になりました。
渡邊のファーストキャリアは個人渉外からスタートしました。
渡邊:まずは個人渉外として、地主や投資家のお客さまへ不動産融資(アパートローン)や投資型運用商品の販売をメインに担当しました。審査のロジックや投資型商品の仕組みなどの知識を習得することに想定以上の時間を要し、自分なりの営業スタイルを確立することに少し時間がかかりました。
一方、吉田の初任店は、横浜の中心地にある元町支店。ここで法人渉外としてキャリアをスタートしました。
吉田:入行1年目の冬から3年間、元町支店で商店街の洋品店や周囲にある学校法人など、さまざまな業種のお客さまを担当しました。当行は融資だけでなく、保険などの金融商品、デジタル化や人材紹介サービスなど幅広いソリューションを提供しているので、まずすべての商品を理解するのに苦労しましたね。
最初は金融の知識もない中で、商品特性をきちんとお客さまに説明できるようになるまで、研修やOJTなどを通して学ぶことがたくさんありました。
そんな2人が自身の成長を実感できたのは、入行から2~3年目の頃だったと口を揃えます。
渡邊:当初は担当していたお客さまから「回答が遅い」「説明が不十分」などのお叱りを受けることも多々ありました。でも、私が異動することになった時、たくさんの感謝の言葉をいただき、中には涙ぐむ方もいて。お客さまと良い関係を築けていた、と感じた瞬間でしたね。
こうした個人渉外の経験は、法人渉外の仕事をする上でも多くの場面で生きています。法人渉外と言えども、大事なのはお客さま個人との対話ですし、社長や従業員の個人的な資産形成、相続対策の話も伺うことがあります。そうしたニーズをワンストップで対応できることが、現在の私の強みです。
吉田:私も3年目くらいから少しずつ、融資可否の判断や、お客さまとの交渉を1人で自信を持って進められるようになりました。シンガポールに来てからは、英語の決算書などを読み込み、資料をもとに財務分析をして融資を出すのに必要な稟議書を一から作成しています。海外支店での営業も、ベースとなる知識や仕組みは国内と同じですので、元町支店で培ったスキルや経験が活きていると感じます。
挑戦を後押ししてくれる社風だから、1歩踏み出せる
横浜銀行では、行員の挑戦を支援する仕組みとして行内公募制度を設けています。渡邊と吉田もこの制度を活用してキャリアチェンジを実現しました。
渡邊:日頃から上司や人事部門との面談で、法人渉外にも興味がある意向を伝えていましたが、まずは、任された個人渉外の業務をマスターしてから法人渉外へ異動するべきだと考え、5年目のタイミングで公募に手を挙げました。
異動にあたっては「法人渉外チャレンジ研修」というものがあって、同時期に個人から法人部門へ異動する5人程度のグループで、1か月半にわたり法人融資の審査ロジックなどを学びました。快く研修に送り出してくれた上司や同僚の存在や、こうしたキャリアチェンジのフォローアップ体制も含め、当行にはやりたいことに挑戦する背中を押してくれる風土が根づいていると感じますね。
一方の吉田も、憧れだった海外勤務を実現しました。
吉田:私も渡邊さんと同じく「海外支店で働きたい」という想いを日頃から上司に伝えていました。一方で、国内の目の前のお客さまのニーズや思いを十分理解しそれにこたえていくプロセスを経験することが、海外でのチャレンジの礎になると考えていたので、 国内支店の法人渉外として求められることに全力で取り組みました。
シンガポール赴任が決まってからは、国内で同じく非日系企業向け融資を行っている国際営業部グローバルファイナンスグループで3か月ほど勤務。そこで業務の流れなどを事前に学んだ上で、海外トレーニーとして異動となりました。私の周りにも、挑戦を後押ししてくれる人が多く、本当にありがたかったですね。
こうして念願だった仕事に携わることになった2人。異動後には、新しい環境ならではの苦労と、それ以上のやりがいも感じています。
吉田:日本と海外では業務を進める上での仕組みや規則が異なり、シンガポールの法律などを考慮する必要があります。また、シンガポールは海外の中で比較的暮らしやすい国だと思いますが、私は赴任するまで実家に住んでおり、1人暮らし自体が初めてでした。最初は生活のリズムを整えるのに苦労しましたね。
異動後に印象に残っているのは、これまでお取り引きが少なかった金融機関から案件を紹介いただき、融資を実現できたことです。審査が難しい案件だったのですが、精一杯情報を収集し、自分で作成した稟議書で案件を通すことができました。シンガポール支店にも、困った時に手を差し伸べてくれる上司や同僚がいるので、とても心強いですね。
渡邊:私が異動後に苦労したのは、個人と法人では与信判断のロジックがまったく違っていて、法人向けの審査ロジックを新たに習得する必要があったことです。そのため、積極的に多くの案件に取り組み経験を積んだ結果、最近上司からも「法人渉外の与信判断が身についてきたね」と言われたところです。
とくに印象に残っているのは、異動後半年で、新規の法人案件を獲得したこと。社長の個人資産として不動産投資ニーズに対してご融資し、その後法人としてのお取り引きにもつながったというケースです。これまでの個人渉外の経験を活かしてお客さまを支援できたことに、大きなやりがいを感じました。
「なりたい自分」やロールモデルを持つことが、キャリアの道しるべに
入行当時から志望していた仕事に就き、充実した日々を送る2人。横浜銀行という組織の魅力をどのように感じているのでしょうか。
渡邊:当行には、若手行員のキャリアチェンジを積極的に後押しする社風が根付いており、私の同期も営業担当はもちろんのこと、市場営業部や海外トレーニー、IT・デジタル部門など、多様なフィールドで活躍しています。
また、横のつながりが強いのも、地方銀行ならではかもしれません。異動先でも、以前一緒に働いていた同僚と再会することが多く、安心して働ける環境ですね。また、提案できるソリューションの幅が地方銀行の中でもトップクラスである点も魅力です。
吉田:私も、やりたいことを後押ししてくれる風土があると感じますね。また、ワークライフバランスを重視して働ける点も魅力で、個人のライフプランに合わせて柔軟な働き方ができるので、安心して長く働ける会社だと思います。
そんな2人は、今後のキャリアについて次のように思い描いています。
吉田:私の海外トレーニー期間は2年間。帰国後は海外で培った経験を活かせる、国際営業部で働いてみたいと考えています。また、地方銀行でありながら上場企業との取引機会が多い、都内店舗にも興味がありますね。そこで新たな経験を積み、さらにスキルアップしたいです。
渡邊:私は今後も法人渉外として経験を積み、中長期的には法人渉外課長などの管理職を経て、ゆくゆくはエリアの営業部長や支店長をめざしたいと思っています。前述の通り、個人渉外の経験は自分の強みとなっているので、法人も個人もワンストップで対応できるジェネラリストになれたら嬉しいですね。
最後に2人は、就職活動に臨む学生や後輩の若手行員たちへメッセージを送ります。
渡邊:就職活動は、人生における大切なターニングポイント。やりたいことがまだ明確でない場合は尊敬できる人や憧れの存在を見つけ、その人をロールモデルとしてキャリアを考えるのも良いと思います。
横浜銀行は行員一人ひとりが「なりたい自分」を思い描くことを大切にしていて、私や吉田さんが公募でキャリアチェンジしたように、それを実現する体制も整っています。ちなみに実は私は理系出身(理学部 生命科学科)なのですが、畑違いの分野を学んだ人でも十分に活躍できる職場です。
吉田:仕事を選ぶ上では、決まった正解があるわけではないので、失敗を恐れる必要はないと思います。大切なのは、自分の価値観に合った企業や仕事を選ぶこと。私自身も「海外に住んでみたい」という純粋な憧れから、自分の興味や得意分野を活かせる企業を探し、この場所にたどり着きました。
今も将来の目標がはっきり決まっているわけではありませんが、常に自分と向き合いながら考えていくことが大切だと思っています。
※ 記載内容は2025年7月時点のものです
