キャリア形成の新たな指標。プラチナタレント認定制度で加速するスキルと専門性の向上
横浜銀行では、長期的にめざす姿である「地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー」の実現に向け、「グループ人財戦略」に基づき、「人づくり」の強化とキャリアオーナーシップの浸透による、成長意欲が高い組織風土への改革を推し進めています。
その一環で、行員一人ひとりが、自身がめざす領域の専門知識習得に対する意欲をこれまで以上に向上できるよう、中小企業診断士、FP1級、証券アナリスト、ITストラテジストなど高度な公的資格の保有者について、当該資格に対応する職務分野で「プラチナタレント」に認定する「プラチナタレント認定制度」を2022年に導入。
ほかにも、資格取得に関する各種支援金の拡充や資格取得に向けた選抜研修実施のほか、ハイスキル保有者やハイパフォーマー自らが、希望する部署に対して、能動的に自身の「能力・スキル・ 経験」をアピールできる機会として「フリーエージェント制度」(通称:FA制度)を導入するなど、“なりたい自分”に向けて積極的に自己研鑽に取り組んだ行員に対し、キャリア実現に直結するチャレンジの機会を提供してきました。
プラチナタレント認定制度導入後、いちはやく「プラチナタレント」の認定を受けた個人渉外課長の松田(2019年にFP技能検定1級合格)と、法人渉外課長の飯田(2022年に中小企業診断士合格)は、資格取得の経緯について次のように振り返ります。
飯田:社会人4年目に上司の勧めで中小企業診断士の資格取得をめざして資格学校に通い始めましたが、通学負担や難易度の高さから1カ月ほどで挫折した経験がありました。やり残した気持ちが残ったまま迎えた社会人10年目。何か自分に強みを持ちたいと、あらためてこの資格に挑戦することを決意しました。
法人担当として長年中小企業へソリューション提供をしてきた私にとって、関連知識を体系的に学び直す絶好の機会。平日は通勤中や始業前の時間、あるいは退勤後にカフェへ立ち寄り1、2時間ほど勉強に取り組みました。また、休日は最大で8時間ほど時間を割き、独学で半年以上かけて勉強しました。
松田:当行には、キャリアを広げる際に「トレーニー」という立場で学べる機会や、キャリアチェンジを視野に入れて現業とは違う種類の業務を一定期間学べる研修などがあります。
私はこれまで融資審査トレーニーとして融資審査について学びを深めたり、「法人渉外キャリアチェンジ研修」でこれまでに経験のない法人業務を一定期間受講する中で、ほかにもまだチャレンジできる余力があると感じ、退社後の時間を活用したいと考えたんです。
もともと不動産と税金に関心があり、すでに宅地建物取引士の資格を取得していたことから、限られた時間で集中的に取り組めるFP技能検定1級にチャレンジすることにしました。勉強時間は主に平日の朝夕1時間ほど、休日は2時間くらいでした。
飯田は、中小企業診断士の資格を取得した翌年、「シニア・ソリューション・コンサルタント」の行内認定を受けました。これは法人渉外に求められる幅広いスキル・知識の習熟度を可視化する横浜銀行独自の制度。資格取得によってお客さまに提供できるソリューションの範囲が大きく広がったことが、行内認定にも大きく寄与したと語ります。
飯田:融資案件の検討時、たとえば設備投資やM&Aに関連する資金需要の際に投資効果の分析をするのですが、資格取得のために学んだ知識が大いに役立ちました。とくに、稟議書作成時には、より説得力のある提案が可能になったと感じています。
また、制度や仕組みに関する理解が深まったことで、事業承継や組織再編などの複雑な案件においても、お客さまと初期段階から議論がスムーズにできるようになりました。
さらに、お客さまを訪問した際に、名刺に記載された「中小企業診断士」の肩書きをきっかけに会話が広がることも少なくありません。専門家としての信頼度が高まり、より幅広い経営課題について相談を受けるようになりました。
FP技能検定1級を取得した松田も、現場業務とマネジメントの両方において大きな変化がありました。
松田:FP技能検定2級の知識でも銀行業務の幅は広がりますが、1級を保有していることでお客さまから非常に良い反応をいただくことが多くなりました。相続などに関しても専門的な情報提供が可能になり、お役に立てる場面が格段に増えます。
また、プラチナタレント認定制度が導入されたことで、キャリア形成における資格取得の重要性がさらに高まりました。特定の部門への配属を希望する場合、熱意だけではかないません。関連資格を取得していることでスキルが可視化できることはメリットです。FP技能検定1級は法人渉外、個人渉外の両方において有用な資格なので、若手行員には取得を勧めたいですね。
支店営業の最前線。お客さまの満足と成果実現の両立をめざして
2009年に新卒で入行した松田。法人渉外、個人渉外、融資部、産育休と、自身のキャリアプランに基づくさまざまなフィールドを横断して総合力を高め、現在は大船支店の個人渉外課で課長を務めています。
一方の飯田は、2019年にキャリア採用で入行。前職にあたる政府系金融機関での経験を活かし、法人渉外としてのキャリアを積み重ね、現在は横須賀支店の法人渉外課で課長として部下の営業推進を後押ししながら、チームをマネジメントしています。
地域に根ざしたソリューション・カンパニーをめざす横浜銀行。その最前線に立ち、お客さまとの長期的な関係構築に取り組むふたりには、それぞれ一貫して大切にしていることがあります。
松田:お客さまの幸せが行員の幸せにつながるという考えに基づいて、双方にメリットのある関係づくりを常に意識し、お客さまと当行の双方に価値をもたらすビジネスの実現をめざしています。
融資案件では、お客さまにとっての価値やニーズをきちんとヒアリングし、財務状況を丁寧に分析した上で担当者と共に検討し、最適なソリューションを提案するよう努めています。
飯田:私が常に意識しているのは、広い視野で物事を捉えることです。融資審査などの場面で、お客さまの強い要望に直面した際も、長期的な影響を考慮し、冷静な判断をするよう心がけています。
同様に、営業目標の達成に向けても、短期的な成果だけにとらわれず、持続可能な方法を模索してきました。一歩引いた視点で状況を分析し、バランスの取れた判断を行うことが、重大なリスクを回避し、より質の高いサービス提供につながると考えています。
頭取表彰の受賞、育児と仕事との両立がさらなる成長のきっかけに
中小企業診断士の資格取得以来、飯田の存在感はよりいっそう際立つものに。2023年下期には行内でもっとも栄誉ある賞のひとつ「頭取表彰」を受賞しました。
飯田:私たちの業績評価は多岐にわたる指標で構成されており、そのほぼすべての項目において目標を達成することができました。その実績が高く評価され、受賞につながったと考えています。
とはいえ、特別なことは何もしていません。愚直に、日々の業務の中で粘り強くお客さまのためになる提案を考え抜き、自身の業務についてPDCAを回したことが、最終的に大きな成果につながったのだと思います。
受賞は大変光栄なことですが、継続的に高いパフォーマンスを維持することに価値があります。今後も自己研鑽を続けながら、日々の業務に誠実に取り組んでいくつもりです。
一方の松田は2021年に育児休業を取得し、翌年に職場へ復帰。その後課長に昇格し、管理職として活躍しています。育児と管理職としての責務の両立という新たな課題に直面する中で、仕事に対する考え方や優先順位を見直し、自分らしい働き方を模索してきました。
松田:子育てを始めてから、どうしても時間的な制約が厳しくなりました。幸いにも、職場の同僚や家族が柔軟にサポートしてくれるおかげで働きやすい環境下で仕事ができていますが、部下がまだ勤務している中で私だけ退勤せざるを得ない時など葛藤を感じる場面もあります。
けれど、限られた勤務時間内で、いかに効率的に業務を進めるかという工夫を重ねた結果、業務効率が飛躍的に向上したと実感しています。育児との両立を心配に思っている方も、公私ともに周囲の力を借りつつ、充実した両立支援制度を活用して、ぜひキャリアを諦めないでほしいですね。
以前、同じ支店で勤務していたふたり。同志として互いを高く評価し、刺激し合う関係を築いてきました。
松田:飯田さんは知識が豊富で、それがゆえ理解力や判断力に大変優れていると思います。お客さまから厚い信頼を得ていることも、近くで見ていました。仕事へのこだわりも強く、とくに融資案件ではお客さまのニーズを的確に理解し、丁寧に提案をしようとする姿勢が印象的でした。これが優れた業績につながるのだと思います。
飯田:松田さんの最大の強みは効率的な業務遂行能力です。常に目標達成への最短ルートを考えて行動し、高い成果を上げる点、私も見習うべきだと感じています。
また、お客さまとの対話では、伝えるべきことを躊躇なく伝えるコミュニケーションスキルが強みです。私なら言いづらいと感じる場面もありましたが、はっきり伝えることで後の業務がスムーズになり、結果としてお客さまとの信頼関係も深まるんです。適切なタイミングで率直に伝えることの重要性を学ばせてもらいました。
横浜銀行の次世代リーダーが描く、個人と組織が共に成長する未来図
キャリアを通じてそれぞれ市場価値を高めてきた飯田と松田。横浜銀行で働き続ける理由について次のように話します。
飯田:神奈川県内の融資金のおよそ3分の1、預金の4分の1を取り扱うなど、横浜銀行の地域における存在感は絶大です。この高いプレゼンスが、私にとってやりがいの源泉となっています。
松田:人間性重視の企業文化もとても魅力的です。とくに大船支店では、互いを鼓舞したり、後輩を全員で熱心にサポートし成長を後押しするなど、ワンチームな温かい雰囲気があります。それが、私自身の成長にもつながっていると感じます。
次世代を担うリーダーとして、ふたりにはそれぞれ明確な将来のビジョンがあります。
飯田:最近、マネジメント職に就いたので、リーダーシップスキルを磨いていきたいと思っています。その経験を基に、専門性を深化させるか、より上位の管理職をめざすかを見極めていくつもりです。
また、現在は英語を勉強中です。海外の専門文献も読みこなせるようになれば、情報収集能力が向上し、より質の高い業務遂行が可能になると考えています。
松田:高度なコンサルティングスキルを駆使し、お客さまに利益をもたらす提案ができるプロフェッショナルになることが私の目標です。同時に、行内では後進の育成にも力を入れ、行員が達成感を覚え、業績や処遇面で適切に評価され、成長できる環境づくりに貢献したいと考えています。
さらに専門性を高めるため、税理士資格の取得もめざしたいですね。ゆくゆくは、支店長など責任ある立場に就き、組織全体の発展に寄与することも目標の一つです。
一人ひとりが高い成長意欲を持ち、理想のキャリアを実現するために──若手行員らに向けて、飯田と松田は以下のようなメッセージを送ります。
飯田:日々の小さな努力の積み重ねが、長期的には大きな差となります。1日5分でも、継続的な学習習慣を身につけることで10年後には大きな成果が出ます。些細なことでも、継続する姿勢が重要です。
松田:キャリアアップには具体的な自己研鑽が不可欠です。めざすポジションに必要な資格取得に取り組むことをお勧めします。それが能力向上だけでなく、自身の理想のキャリアを実現するための昇進や異動の際に、大きなアピールポイントにもなるからです。
その観点からも、プラチナタレント認定制度は、キャリア設計や新たな挑戦を支援してくれる制度です。ぜひ積極的に活用して、自身の可能性を広げてください。
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
