社内のデータ利活用を推進。真の課題を捉えて現場の業務改善を支える
妹尾が所属するICT推進部 データマネジメントグループでは、データ利活用推進とデータベース基盤の整備という2種類の業務を担っています。
「2つのうち、私は前者のデータ利活用の推進をメインに担当しており、各部署の業務課題に対して、データ利活用の観点から課題の解決ができないか検討し、具体策の実行を支援しています」
現場のお困り事に対して、現場と一緒になって伴走し課題解決をめざしています。社内には、同様にデータ利活用を推進しているデジタル戦略部という部署もありますが、そちらは営業部門に対するデータ利活用の推進がメイン。一方で妹尾たちは非営業部門、つまり管理部門をメインに推進しています。
「本部は社内外にさまざまな報告をおこなう機会が多く、作成すべき報告書類が非常に多いのが特徴です。それらの業務がデータやデジタル技術を使って少しでも効率化できないか検討し、実装まで支援しています」
業務内容をヒアリングした上で課題を把握し、AI活用の余地があれば新しい方法を提示するなど、臨機応変に対応する日々です。
「仕事をする上で心がけているのは、人が言っていることを鵜呑みにしないということ。真の課題を把握してから、やるべきことを考えるようにしています。やはりデータを扱っている人間なので、客観的な事実を見てから話を進めることにこだわっています」
妹尾を含めてチームは全部で5名。その中で妹尾はデータ利活用推進チームのビジネスリーダー(リーダー的ポジション)として活躍しています。
「私のチームでは連携しながら動くことを大切にしています。後輩の育成も大事だと思っているので、できるだけコミュニケーションを取れるよう仕組み化しています。状況を細かく聞いて、必要であれば業務量の調整をし、最適なかたちで仕事が回るようにしています」
データ分析技術を磨きたくて転職。物事を構造的に捉え、本質を検証する思考を学ぶ
過去に横浜銀行にいて、一度退職をしている妹尾。これまでの道のりを語ります。
「新卒で信用格付会社に入社し、2社目として横浜銀行に転職しました。そこから3年弱、マーケティング分野のデータ分析業務に従事していました。現在はリスク管理部門を担当していますが、当時担当していたのは営業部門でした。データを使ってマーケティング施策を立案したり、営業店に対して情報を発信したりしていました。
そこから転職を決めたわけですが、とくに不満があったというわけではなく、当時はデータ分析の技術をもう少し向上させたいという思いが強くて。データ分析ベンダーなどに行って勉強したいという気持ちが強くなり、転職を決意しました」
データ分析ベンダーに転職し、自身の分析技術を向上させた妹尾。それをユーザーにどう活用してもらうのかというビジネス的な目線を強化するために、続いてコンサルティングファームへ転職しました。
「コンサルでは、コールセンター周りのデータ分析などを担当しました。クライアントは『コールセンターにかかってくる電話の件数がかなり多いので、なんとか減らしたい、もしくは効率化したい』という課題を抱えていたため、そもそもどういった内容の問い合わせが多いかデータから把握し、打ち手を考えた上で実行まで支援することで課題解決していきました。
実際に働いてみて、学びは大きかったですね。やはり、コンサルティングならではの思考法というものがあって。物事を構造的に捉えたり、効果を本質的に厳しく検証したり。刺激的な雰囲気の中で働けました。ときにはクライアントに反対意見を言うことも。衝突をいとわず、自分の信じる方法を伝えていく姿勢とスキルが身につきました」
業務改善もDXも「ひとつ屋根の下の仲間のために」。人と技術に優れた横浜銀行へ再び
横浜銀行から転職した後も、以前いた部署で一緒に働いていた上司とは、頻繁に連絡を取ったり、食事に行ったりしていました。その中で「データマネジメントやデータ利活用を担う新たなグループができた」という話を直接聞いたのが、あらためて横浜銀行に興味を持ったきっかけです。
「コンサルの仕事はやりがいがあったし、お客さまから感謝されて報われる瞬間も多くありました。ただ、どこかで、心理的なさみしさを感じ始めていました。他の会社のために働くという立場だから、『いくら改善を図ったとしても自分の家が良くなるわけじゃない』みたいな感覚があって。月並みですが、やはり自分の会社の仕事をしたいと思うようになりました。
その意味で横浜銀行時代を振り返ると、業務改善もDXも100%自社のためにできて、みんなひとつ屋根の下の仲間という感覚があったんですよね。それが恋しくなっていたこともあり、転職を考え始めました」
横浜銀行の優れた人や技術も、外に出たことでその良さが見えてきたと言います。
「まず優秀な人が多く、とくに専門人財をしっかり拡充していましたし、気の合う上司ともまた一緒に働きたいと思っていました。技術的にも、データ利活用の面でかなり進んでいたということを、離れてみて実感しましたね。実際、横浜銀行がすでにやっていることがまだ他では導入されていなかったり、後追いで始めようとしていたりするケースを目の当たりにしたんです。人においても技術においても、長期的なキャリアを見据えて働くなら、横浜銀行は理想的な環境だったと思い始めました」
アルムナイ制度があると知っていたこともあり、6年の月日を経て戻ることに決めました。
「戻って馴染めるのか、最初は不安でした。でも、びっくりするくらい抵抗感なく、みんなすんなり受け入れてくれた感覚がありました。個人的に忘れられているだろうなと思っていた人からも、意外なほどに覚えられていて、ほっとしましたね」
全社的にデータがより身近になって、誰にでも活用できるような状態をめざしたい
外部の業務を経験してきたからこそ、今の仕事に活きていることが多々あります。
「前職のコンサルでは、それが本当にクライアントのためになるのか、本当に効果を生むのかということを徹底的に問われる環境でした。おかげで今も、幅広い視野で考える習慣ができています」
会社を変えながら、データの利活用に長らく取り組んできた妹尾。どんな魅力を感じているのでしょうか。
「データの利活用は手間のかかる作業なのですが、人が知らない事実の第一発見者になれるのがおもしろいんです。たとえば皆さんが仕事をしていて、感覚的に当たり前だと思っていることでもデータを見ると逆だったりします。その事実を踏まえて業務改善の提案をすると『そうだったんだ!』と気づいて、驚いてくれる。その瞬間が嬉しいんですよね」
データの力で、業務のお困り事や課題を少しでも解決したい。それが妹尾の一貫した思い。
「データの利活用は手段でしかなくて、目的はみんなの業務があらゆる面で円滑化すること。そのための道具としてデータやデジタルがあります。そういう意味では、自分の仕事はあくまでも脇役。だからこそ、皆さんには前のめりにアプローチしようと決めています」
戻ってきて10カ月ほどというタイミングですが、最近では妹尾の専門性を頼る人が増えています。周囲から「こういうことをやってほしい」という新しい要望をもらうことも。これからも、データの利活用をキャリアの軸に据え専門人財として活躍する予定です。
「今は管理部門のデータ利活用を推進していますが、将来は全社的にデータがより身近なものになって、誰にでも活用できるような状態をめざしたいです。データを自分の仕事に簡単に活かせるようになり『データの利活用なんて当たり前』という雰囲気が出てきたらいいですね。
横浜銀行は、もともとデータ分析に力を入れていましたが、今はデータ分析者として新卒から活躍できる本部専門コースがあるなど、専門性をより大事にしています。プロフェッショナルとして活躍したいという挑戦意欲のある方には、すごくいい場所になっているのではないでしょうか。一緒に働ける仲間に出会えるのを楽しみにしています」
専門領域を磨いて戻ってきた妹尾。これからも時代に合った銀行業務の在り方を、自社に向けて発信していきます。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです
