生み出した利益はチームの成果に
──現在の業務内容を教えてください。
磁気センサーの工程設計を担当しています。工程設計とは、製品設計情報から製品を作るのに最適な素材(原料、部品)と生産資源(設備、作業者)を考え、製品が完成するまでの一連の加工プロセスを設計することです。工程設計の段階で、投資額、原価、利益率がほぼ決まるので、生産活動における重要な業務であると言えます。
モノづくりを最適化し、最大利益を得られるように全体をコントロールすることがミッションであり、製品を正しく製造するための責任を負っています。
コスト管理も重要な業務です。私たちが求められることは、製品が利益貢献できるか否かを見極めて、利益を最大化することです。原価見積もりをし、コストを適正化するために、設備費・材料費・工程時間などを調整します。
より適正な原価設定のために、フロントローディングと呼ばれる手法を使います。フロントローディングとは、前工程である開発の初期段階で製造・販売の段階まで想定して品質やコスト、仕様などを作り込むことを指します。私たちは開発部門と連携して、仕様や材料についての要求を出しています。
設備の立ち上げには1年ほど時間がかかります。その間に課題を潰していく仕事があります。製造技術部門からの設計や材料についての要求や、品質保証部門からの設備上の顧客要求などを聞きます。他部署の声を聴くことも工程技術にとっては重要な業務です。
学生時代の研究と、持ち前の知的好奇心を活かして
──入社までの経緯を教えてください。
学生時代は機械工学部でメカ、ロボット、力学系(熱、材料力学)の研究をしていました。もともと機械を動かすシステムやメカニズム、たとえば「ゲームコントローラーのボタンを押すと、なぜこの動きになるのか」といったことなどに興味を持っていました。そのため研究を通して、力学やものを動かすメカニズムを理解する基礎を身につけられたと思います。
また趣味のゲームやサッカーを通して、傾向と対策を考えるのが好きでした。対人ゲームなどで、相手のクセを読み取り、よく戦略を考えていました。サッカーでも相手の守りが嫌がることを予測してプレーしていました。これらのことは今の業務でも役立っています。
アルプスアルパインに入社したのは、システム・情報で動く機械部品(センサー、半導体)系に携われるからです。また地元が仙台なので、宮城県に拠点を持つアルプスアルパインにはなじみがあったことから入社を決めました。配属は宮城県ではなく、新潟県長岡市の長岡開発センターの配属となりました。
地元からは離れましたが、入社前の希望であったセンサー系製品に携われるのでやりがいを感じています。
大切にしているのは、「工程や数字に正面から向き合う」こと
──仕事をする上で大切にしていることはありますか?
一つひとつの工程や数字に正面から向き合うことです。最初は製品を作るのに必要な工程を漠然と考えて、費用は見積もるのみでした。考えるプロセスを放棄して、作業的な業務になってしまっていた気がします。その結果工程で不良が発覚し、後戻りが頻繁に発生しました。その結果、量産準備の遅れにつながってしまった経験があります。
それ以降は設備の改善や一体化ができないか検討したり、より良い方法を深くまで考えたりするようにしています。またラインの設備を見に行くようになりました。細かい工程や工夫を実際に目で見て、自分のものにしようとしています。現在担当している製品は1年間大きな課題もなく、ラインが流れているので上手くいっていると思います。
──休日はどのように過ごされていますか?
趣味はプログラミングで、Paizaラーニング™というサブスクリプションサービスを利用しています。空き時間にゲーム形式で楽しみながら、Pythonなどのプログラミング言語を学んでいます。実際に手を動かしながら学ぶことができるので、飽きずに続けられていますね。
日本酒を呑むことも好きです。社内報でおすすめの日本酒紹介もしたことがあるくらいです。新潟県は日本酒の産地として有名で、県内には多くの酒蔵があります。今ハマっているのは、魚沼市産の緑川という銘酒です。魚沼市の日本酒は飲みやすいものが多いので、県外の方にもおすすめです。
工程設計でのノウハウを活かし、さらに製造の効率化をめざす
──今後めざすことを教えてください。
7月から部署が異動になります。スマートファクトリーの実現をめざし、設備の自動化や工程の無人化を図る業務を行います。これまでの業務で工程全体を把握する力を身につけているからこそ、各工程の課題を見つけ、自動化・無人化につなげられることができると考えています。
また開発部門・製造部門なども含めて、全体を見通せるようになりたいと思います。同僚から相談を受けたときに情報を出せるように、技術系の新聞・雑誌などを読んで、市場への感度を上げています。
私の中で心がけていることとしては、スキルを磨き続けることです。創業者・片岡 勝太郎氏の言葉で、「企業が瓦解しても、個人が潰れるわけにはいかない。自らの売り物を持て。」というのがあります。私も自らの売り物となるスキルを身につけ、生産活動全体の問題の解決に導くことができるような存在をめざします。
※ 記載内容は2024年9月時点のものです
