患者様の不安や困りごとを解消する。身近で寄り添える薬剤師に
2024年から薬樹薬局 いずみ中央3号mammy店に勤務している澤田。主に施設在宅業務を担当しています。
「店舗から車で30分ほどの距離にある介護付き有料老人ホームを担当し、約45名の入居者を2チームに分けて訪問を行っています。訪問は週に2回で、1回は医師の往診へ同行し、薬の期限の報告や処方の提案などを行います。もう1回は薬局で1週間分セットした薬をお届けする日です。
施設には看護師が常駐しているので、些細な薬の変更があってもその都度、看護師の方と共有したり、変更後の調子を確認したりするようにしています。外部受診や体調の急変で臨時で診察が入ったりする際も、すぐに連絡を取り合える関係を築いています」
訪問のない日は、他施設担当メンバーのサポートや調剤業務、外来患者様の対応などを行います。
「自身の担当ではない施設の鑑査や調剤を行います。外来の患者様もいらっしゃるので、その対応も都度行っています。
社外の方との関わりも多いので、コミュニケーションを密に取ろうというのを常に心がけています。皆さん一体となって施設の方々の健康を守っていけるよう、チームとして取り組んでいます」
在宅医療の現場でとくに大切にしているのは、関係性づくりです。
「より患者様にとって身近な存在、寄り添える薬剤師でありたいと考えています。『病院では話しにくいことでも、薬剤師だから言える』という関係性を築きたいですし、医師の方とも密に連携し、考えを理解した上でより良い提案ができるようになりたいとも思っています」
「言葉の力」を知る。叱責から学んだ信頼関係の大切さ
澤田が薬剤師という職業に興味を持ったのは小学生の頃。何気ない会話の中で、この職業と出会います。
「薬局に行ったとき、母から薬剤師という仕事があると聞いて「合っていそうだよね」と言われたんです。そこから、なんとなく『面白そうだな』という気持ちが芽生えていったのを覚えています。
その後、高校生の時に体調不良をきっかけに病院で薬を処方された際、『牛乳と一緒に飲む場合は間隔を空けてください』と言われたんです。それまで薬同士の飲み合わせについては知っていましたが、薬と食品の関係性にも注意が必要だということを初めて知りました。そこから薬についての興味が深まり、本格的に勉強したいと思うようになりました」
大学では薬学部に進学し、5年生の時には将来的に医薬品として開発される可能性のある、胃腸の保護に関わるタンパク質の研究に取り組みました。
そして、就職活動では首都圏を中心に、地域密着型で貢献している企業を探していきます。
「自身の希望に当てはまっていたのが薬樹でした。もともと大学1年生の時の早期実習を経験させていただいたのも、薬樹だったんです。温かい雰囲気があり、魅力を感じていたので、迷わず入社を決めました」
入社後は、在宅医療を多く手がける大きな店舗に配属されます。最初は外来業務を担当し、印象に残る出来事も経験しました。
「疑義照会という、処方せんを発行した医師への問い合わせで時間がかかり、患者様をお待たせしてしまい、お叱りの言葉をいただいたことがありました。そこで反省をし、先輩方の対応の仕方を学んで、積極的に取り入れるようにしていきました。
その結果、言葉の伝え方一つで状況が変わることを知りました。患者様のことを考えながら接していると、こちらの状況も理解をしてくださるんです。最初にお叱りを受けた方からも『あの時は怒ってごめんね』と言っていただけるなど、関係性を築くことができるようになりました。
この経験を通じて、技術面の向上だけでなく患者様の薬歴をしっかり確認し、きめ細かなサポートを心がけることの大切さを学びました」
「納得してもらえるまで寄り添う」。学びの中で培った信念
その後、在宅医療の現場に携わるようになった澤田。医師の診察に同行することで得られる学びが数多くあったと振り返ります。
「実際に往診に同行することで、医師の方がどういうところを見て薬を決めているのかを間近で見ることができます。外来だと、処方せんについて医師とどういう話をしたのかは患者様からお伺いするしかないので、解釈の違いが出てきてしまうこともゼロではありません。
自分が実際に見たり聞いたりできるのは、往診についていくからこそできることだと思います」
施設での業務を通じて医療チームの一員として認められた経験が、成長にもつながっています。
「ある時、腎機能が低下している患者様の投薬量について医師から『この人だったらどれくらいの量だと思う?』と質問を受けました。
その場で投与量を計算して提案をすると『やっぱり薬剤師がいて助かるね』という言葉をいただいたんです。この経験が自信になり、積極的に処方提案ができるようになりました」
患者様と接する中で得られるやりがいについては、こう語ります。
「施設のご入居者様との関わりも在宅医療ならではの経験です。施設に伺った時に『薬剤師と話したい』と言ってくださる方がいらっしゃるのでお話を聞き、図や紙を使いながらご説明をしています。『澤田さん、やめないでね』と言っていただくこともあり、頼っていただけることが、素直に嬉しいですね」
薬剤師として、どう在るべきか。澤田は自分なりの信念を持って答えます。
「私は、自分が話上手だとかコミュニケーション能力が高いとは全然思っていません。でも、患者様が困っているならそこはしっかり対応して、その不安や困りごとはなくしたいという想いがあります。『納得してもらえるまで寄り添う』。その信念で仕事をしているんです」
人の温かさと、学びやすい環境で成長を続ける。理想の薬剤師になるために
薬剤師として働く上では、幅広い知識が必要だと語る澤田。
「施設の往診などでは内科だけでなく、さまざまな領域の薬の知識が求められます。薬だけではない知識も必要になってくるので、気になったことはすぐに調べたり、周りの人に相談したりすることが大事だと思っています。
その点、薬樹には学びをサポートする環境も整っています。会社としてオンラインの学習サイトを用意しているほか、店舗単位で製薬メーカーを招いての勉強会も開催されています。
また、先輩方は豊富な知識を持っています。基本的な答えはもちろん、『こんな風に勉強するといいよ』など、参考になる情報も教えてくださいます。周りの方々にすごく恵まれていると感じています」
薬樹で働く魅力について、澤田は人の温かさを第一に挙げます。
「初めて会う方たちでも、昔からの知り合いのような親近感があります。とくに、周りのことを考えられる方が多くいらっしゃって、自分が大変な時でも周りをサポートできる人たちばかりです。『困っていることはないか』と声をかけていただけることも多いです。
そのため、人を思いやる気持ちを持ち、コミュニケーションを積極的に取れる人は薬樹に向いていると思います。また、患者様だけでなく周囲の環境や関係者との関わりも大切です。サポートしたいという意識を持っている人に、とくに向いている職場だと思いますね」
最後に、今後の展望について話します。
「将来的には、管理職をめざしていきたいです。前に勤務していた店舗では若い社員が多く活躍していましたが、薬樹では年齢問わずに早期から活躍できる機会があります。私もいずれ、チーム全体を見る役割を担っていきたいですね。
そのために身近で目標としているのは、施設の看護師さんです。視野が広く、わずかな異変にも気づく観察力があり、薬のことを含めて幅広い知識をお持ちです。薬樹の中だけでなく、外部の方からも学べる環境にいることが、仕事への姿勢やモチベーション維持につながっています」
常に研鑽を続ける姿勢と、それを支える環境の中で、学び続ける澤田。今後も、患者さんに寄り添う薬剤師として挑戦を続けます。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです

