2000年にリクルートから日本初のMBO(マネジメントバイアウト)で独立し、当時89名だった社員数から7000名以上の従業員が在籍するグループへと成長を遂げたザイマックス。
常識にとらわれず、時代に合わせて変化を受け入れてきた当社がどのように誕生したのか。がけっぷちの状況から奮闘した社員の様子や、設立にかける想いについてご紹介します。
会社売却の方針に対する反骨精神が、ザイマックスの始まり
・1982年:リクルート「ビル事業部」創部
情報産業を本業とするリクルート社において、オフィスは非常に重要な事業拠点であり「使い勝手の良いオフィスを構える」ということは、事業戦略上大きな課題でした。
その課題を解決するため、また中長期的な事業の成長も見据えて大きくオフィスを構え、余った部分を他社に貸し出すという資産戦略も合わせて実行するため経営戦略部門として「ビル事業部」が創設されたのです。
・1990年:分社化し、(株)リクルートビルマネジメントへ
しかし、時は1990年代後半。リクルート事件によって信用をなくし、バブル崩壊によって多大なる負債を抱えたリクルート社は、企業再生のためにそれまで所有していた不動産をすべて売却し、不動産事業から撤退することを決めました。
その実行部隊となったのが、当社前身となるリクルートビルマネジメント。リクルート社再生のための重要なミッションですが、一方で自分たちのメインの業務である「不動産」をなくすという、心苦しい仕事でした。
不動産の価値が暴落していた中、各銀行との複雑な交渉を乗り越え、すべての銀行の担保権をリクルート社のもつすべての不動産に共同担保として扱うという、当時では「常識を超えた」協定を結べたことが決め手となり、リクルート社の再建を進めることができたのです。
そうして汗水を流してきたのですが、情報産業を本業とするリクルート社において当時の状況下での不動産ビジネスは「不必要な事業」であると再確認され、リクルート内に居場所はなくなり外部に売却するという話が出始めました。
その中で、売却されるのではなく「世の中に例のない」「できるわけがない」と思われた従業員と経営陣による企業買収「MBO(マネジメントバイアウト)」。つまり、自分たちの会社を自分たちで買収することに挑戦したのが、ザイマックスの始まりです。
今のザイマックスを創る「創業者精神」のルーツはここにあり?
当時、社員は全員「リクルート籍」だったため、リクルートに残るか一緒に独立をするか社員それぞれが決断をする必要がありました。リクルートの後ろ盾がなくなる中で、独立後にうまくやっていけるかもわからない。社員たちにとって非常に苦しい決断だったと思います。
現在のザイマックスと同じように、私たちは「みんなで話し合い」ました。結果として、ほとんどの社員が「新生リクルートビルマネジメント」の社員になることを選びましたが、当時行った泊りがけの合宿では、「わたしたちは、リクルートという大きな船に乗ったつもりだったんです。急に小さな救命ボートを降ろされて、『さあ、これに乗りなさい』って言われても、そんな簡単な話じゃないです」というような社員全員の心のうちを表した声も。
紆余曲折ありながらも、多くの社員がリスクをとってでも自分たちの会社と仕事を選んだ。自分たちで会社を作り、大きくしていくという当時の想いこそが、脈々と続いていくザイマックスの「創業者精神」を強くもつことになったきっかけだったのかもしれません。
しかし、従業員と経営陣による企業買収なんて、当時は誰も考えない不可能なことでした。そんな中で、この不可能を可能にしてくれた転機が訪れます。
当時、バブル崩壊により日系企業は不動産を購入するほどの余力がなく、日本国内には外資系金融機関が日本の不動産を安く買いに来ており、そのまま「不動産の経営をお願いしたい」というお声をいただいていました。外資系金融機関は、「投資のプロ」ではあるものの「不動産経営のプロ」ではありませんし、日本の商習慣にも詳しくありません。
そこで、不動産の経営部分に関しては信頼できるパートナーに任せたいと考えており、そのパートナーになってほしいというオーダーでした。これが、当社のコア事業である不動産マネジメント事業の始まりとなります。
独立に出資をしてくれる「スポンサー」を探す必要があった中で、このオーダーをチャンスと考えた当時のメンバーが交渉。リクルート社が抱えていた「超大型負債」の圧縮業務を日本で初めてやった「実績」と、それを自分たちのビジネスモデルに応用しようとしている「新しい挑戦」。そして、従業員のモチベーションの高さに大きな可能性を見出してくれたのです。
・2000年:MBOにてザイマックス誕生
こうして、2000年に89名の社員がザイマックスとして独立、創業を果たします。現在では、グループ会社約40社、グループ連結で従業員7,164名(2023年4月1日現在)の企業となりました。
リクルート社から独立・起業する方は多くいますが、一つの事業部とそこに在籍していたメンバーがまるっと独立し一つの会社を立ち上げるということは、その当時も、そして今になってもほとんど例はありません。
多くの仲間を迎え入れて人材の幅は広がりましたが、創業当時から「新しい事業モデルの創造」に挑戦し続けている「創業者精神」と、「働く人が元気であり続ける」ための経営ポリシーは、DNAとしてこれまでも、そしてこれからも変わらず大事にし続けます。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです
