新卒採用担当として、技術職出身だからこそわかる「現場のリアル」を伝えたい
若築建設本社の人事部人材開発課に所属する猪俣。2024年6月に現場部門から現部署に異動し、新たな挑戦を始めています。
「現在私は2026年卒の学生採用に向けて、採用計画の立案からインターン・会社説明会の開催、面接、内定者フォローまで、さまざまな業務に取り組んでいます。
企画する上では、これまでの流れにこだわらず新しいことをどんどん取り入れようと考えていて、talentbookの導入もその一環。会社として定めた採用目標人数を達成することをミッションに、日々奮闘しています」
4名いる新卒採用担当のうち、2名は人事採用のスペシャリスト。そして猪俣ともう1名は、長年建設現場で施工管理を経験してきた技術職出身です。
「これまで採用部門には技術職経験者がいなかったので、学生たちから現場に関する質問をされても、リアルな回答がしにくいという課題がありました。現場をよく知る私たちだからこそ、実際に経験してきた現場の楽しさや大変さ、やりがいなど、技術職目線でしか語れないことを学生に伝えたいと思っています。
たとえば説明会では、『建設業界は女性が少なくて不安』『現場は殺伐とした雰囲気なのでは?』という声がよく聞かれます。でも私が経験した現場は和気あいあいとした雰囲気ばかり。夏場は作業休憩中にかき氷をつくってみんなで食べたり、風鈴を飾って和んだり。『こういうことをやってみませんか?』と提案して過ごしやすいように工夫することを意識していました。
現場のリアリティを伝え、学生たちの不安を払拭することで、建設業界や当社に興味を持ってくれる学生を増やしていきたいと思っています」
日本を支える陰の功労者に憧れて。土木女性技術者プロパー社員第一号として若築建設へ
地元・石川県の工業高等専門学校で環境都市工学を学んだ猪俣。建設業界に興味を抱いたきっかけは、4年生の時に友人に誘われて参加した建設会社のインターンシップでした。
「インターンで北陸自動車道の橋脚点検作業を体験した時に、いつも楽しくドライブで通っている道路が絶対に崩れず安全なのは、こうした点検や補修をしてくれる人たちのおかげなんだと気づき、それはそれはもう言葉にならないほど感銘を受けました。それをきっかけに、社会を支える縁の下の力持ちになれる仕事に強く惹かれ、『絶対に私も建設業の現場で働きたい』と決心しました」
インターン終了後すぐに「私絶対現場に出ますから!」と担当教授に伝えると、「ちょうど猪俣にぴったりの会社がある」と紹介してくれたのが若築建設でした。
「当時の若築建設には、土木の施工管理職として新卒入社した女性社員がいなくて、私が入社すればレジェンドになれると聞き、興味を持ちました。
選考に進むと、若築建設の人たちの若築愛がすごく伝わってきて、さらに惹かれていきましたね。当時私の周りには、自分の会社を自慢する人はいなかったので……。もちろん社員の方が自分の会社の愚痴を学生の前でいうはずはないのですが、それでも『若築が好き』という気持ちは嘘ではないと感じたんです。
また当時は国の方針から、建設会社が女性技術者をどんどん採用しようという動きがあったのですが、正直『形だけの採用なのでは?』と不安を感じることも多かったです。そんな中で社員の方々と交流するうちに『若築なら技術者として、いきいきと育ててくれる』と確信し、入社を決めました」
2016年、「土木部門の女性技術者プロパー社員第一号」として入社した猪俣は、さまざまな現場で経験を積んでいきました。とくに印象に残っているのは、入社2年目で初めて現場代理人を任された時のこと。
「現場代理人というのは、契約者の代理という意味の役職で、お客さま、つまり発注者と折衝する機会も多くあります。でも、当時の私は発注者に聞かれた内容すら理解ができず、当然答えることもできず、自分では何も判断できず……という状態。何もできない自分がとにかく恥ずかしくて、悔しくて、情けなかったですね」
それから猪俣は、「もうこんな恥ずかしい想いはしたくない」という一心で必死に努力を重ねました。それがその後大きく成長する糧になったと振り返ります。
「ここから脱却するにはとにかく勉強するしかないと思い、一から参考書を読んで、まずは発注者が話す内容を理解するところから始めました。その現場が竣工するまでずっと参考書を読んで勉強して、次の現場に行ったらまた一から勉強して……という繰り返し。そうやって少しずつ成長し、入社7年目には17億円規模の現場代理人を務め、無事故で終わらせることができました」
悔しさや苦労を経験しながらも、「現場の仕事が楽しいと感じなかったことは1日もない」と笑う猪俣。その魅力をこう語ります。
「たとえば1つの橋をつくる場合、1つの会社が橋全体をつくるわけではなく、エリアを分割して複数社が施工に関わります。また、橋が完成するまでには、日本に1台しかない特殊な重機を操作するオペレーターから、現場にカラーコーンを運んでくれるトラックの運転手まで、何千何万という本当にたくさんの人が関わっています。
時には意見が対立することもありますが、みんな『良いものをつくりたい』という気持ちは共通で、全員がプロフェッショナルとして同じゴールをめざす──その姿は本当に本当にかっこよくて……毎回感動してしまいます」
建設現場を誰もが気持ちよく働ける環境に。一つひとつ話し合い、整えてきたルール
技術職を務めた8年間、まだまだ男性が多い建設現場の中で、猪俣は自分も周りも気持ちよく働ける環境を整えてきました。
「現場に入った当初は、たとえば男性職員たちが周りの目を気にせずどこでも着替えることに戸惑いました。でもそういう時は『別室で着替えていただいてもいいですか?』と、遠慮なく伝えるようにしたんです。すると『(今まで女性がいなかったから)考えたこともなかったよ。次から気をつけるね』と言って、場所を変えてくれるようになりました。
また、『女性だから危険な場所に行かなくていいよ』と言われた時は、『それは“配慮”ではないので、男性技術者と同じように仕事をさせてください』と伝えました。
今後女性職員が増えた時、後輩たちに私が感じたような『働きにくいな』という想いをさせたくない──そんな気持ちで、一つひとつ話し合いながら誰もが働きやすい環境を整えていきました。
これまで女性がいない職場だったので、どうしていいのか戸惑うのは男性側も同じ。こちらの考えをしっかり伝えれば、理解して行動や環境を変えようとしてくれる人ばかりなので、ルールが整っていないからこそ自分たちで決めていけるというやりがいもありましたね」
そうした経験を経て、人事部人材開発課へ異動した猪俣。新天地でも新たな楽しさ、やりがいを見出しています。
「最初に異動の話を聞いた時は、正直驚きました。でも、私は土木の現場が大好きなのと同じくらい、若築建設という会社が大好き。きっとそれが会社の上層部まで伝わっていたんだと思います。異動前に先輩方に人事部に行くと話したら、『猪俣以外に適任はいないよ』と言われたので、自分でも気づかないうちに若築愛が溢れていたんだろうなって(笑)。
採用の仕事は、現場の仕事と同じくらい本当に楽しいです。大好きな会社の魅力を第三者に伝えることが仕事だなんて、最高ですよね(笑)。推しのアニメを友達におすすめする時のような、ときめきにも近い感覚で採用活動をしています。
やりがいを感じるのは、学生に向けて会社の説明をしていて話に食いついてくれたのがわかった時や、後日のアンケートで『不安だったけど猪俣さんの話を聞いて、施工管理の仕事っていいなと思うようになりました』という反応があった時。現場よりもかなり近い距離で達成感が得られるのが、人事の仕事のおもしろさだと感じます」
長く技術職として活躍した後、内勤として新しい仕事の楽しさを見つけた猪俣。若築建設の魅力の1つが、こうした多様なキャリアを選べることだと語ります。
「当社では、本人の希望を考慮しながら現場から内勤、また内勤から現場へと、部署異動の機会があります。正式な異動願いを出すタイミングは年に1回ですが、それを待たずとも日頃から上長に相談できる雰囲気があるので、気負わずに『○○に挑戦してみたい』と言える社風だと思います。男女関係なく、自分が思い描くキャリアを実現しやすいというのが、若築の魅力ですね」
育休復帰後はもう一度現場に戻り、子育てと施工管理職を両立するロールモデルに
土木部門初の女性技術者プロパー社員としてキャリアを歩んできた猪俣。2024年11月からは、産休・育休を取得する予定です。
「前例がないからこそ、私が不都合に感じたことは会社にしっかりと話して、今後多くの人が利用しやすい制度にしていきたいと思います。『若築の第一号』というポジションは多少プレッシャーを感じることもありますが、大好きな会社でその役割を果たせることはモチベーションにもなりますね。
そして、自分自身のキャリアとしては、育休が明けて落ち着いたら、大好きな現場に戻りたいと考えています。子育てをしながらでも施工管理ができるということを実証できれば、建設業界にもっともっと女性が増えるんじゃないかと。また、『監理技術者』という仕事にも挑戦したいと思っています。現場全体の技術面の管理監督を担う役割で、人事異動前に必要資格も取得したので、技術者としてもキャリアアップしていきたいですね。
もちろんそれまでは新卒採用担当として、学生たちに会社の魅力を伝え続けたいです」
新卒入社から8年半、猪俣自身が「自分の会社が大好きな採用担当者」になった今──学生たちに伝えたいメッセージがあります。
「若築建設の一番の魅力は、おせっかいなくらい親切で、熱い想いを持っている人が多いこと。大手ゼネコンに比べると社員は1,000人ほどと中規模なので、どの現場にも顔見知りの社員がいますし、社長や上司との距離が近く、意見を言いやすい風通しの良い環境です。だからこそ、『建設現場の管理をこう変えたい』『自分の会社をこんな風にしてみたい』という野望を持つ方にぜひ入社してほしいと思っています。
もちろん私のように『建設現場で働いてみたい』という方も大歓迎。建設業というと、現場の職人さんたちが怖くて話しかけにくい……というイメージがあるかもしれません。確かに話し方がぶっきらぼうな方はいますが(笑)、でも実は、そういう方こそとても真面目で誠実で、みんなで同じゴールをめざす上で誰よりも力になってくれるんです。
この記事を読んでくれた人が、建設業界に対して少しでも良いイメージを持ってくれたら、そして若築建設という会社に興味を持ってくれたらとてもうれしいです」
※ 記載内容は2024年8月時点のものです
