ビューティートレーナーの成長を支える、チーフトレーナーとしての使命
私は現在、営業部接遇カウンセリング課に所属し、チーフビューティートレーナーとして働いています。主な仕事は、店舗で活躍するビューティーアドバイザー(以下BA)の教育とランクアップ支援です。私のもとには10名のビューティートレーナーが在籍し、BAの教育や勉強会の実施、さらには教育資料の作成などを担当しています。
私たちの部署のミッションは、BAの育成を通じて、お客さまのお肌の悩みに寄り添った接客ができるよう、スタッフのスキルを向上させることです。お客さまに気持ちよくお買い物をしていただきながら、適切な商品のご提案ができるBAを育てることで、売上向上にもつながっていきます。
チーフビューティートレーナーとして、私がとくに大切にしているのは「経験を重ねること」と「柔軟な考え方」です。新しいことに挑戦し、時には失敗することもありますが、それもひとつの経験として捉え、次にどう活かすかを考えながら日々成長することを心がけています。また、自分の意見だけが正しいと思い込まず、周りの意見に耳を傾け、視野を広げていくことも大切にしています。
今年度から組織体制が変わり、各地区担当制から教育に特化した組織へと移行しました。この変化に伴い、トレーナーたちはこの変化を前向きに捉えてはいますが、手探りな部分もあるため、時には戸惑いながら業務に取り組んでいます。そんな中で私が心がけているのは、常に平常心を保ち、新しい挑戦を楽しめる雰囲気づくりです。
確かに、以前のように各店舗のBAと密に関わることは難しくなりました。しかし、だからこそトレーナーたちと一緒に、限られた機会の中でBAの成長をどう支援していけるか、新しい方法を模索しています。教育に特化した組織だからこそできる、質の高い支援をめざして、日々チームで取り組んでいます。
パートから始まった20年の歩み
私が入社したきっかけは、とても単純なものでした。自宅近くのVドラッグで買い物をしていた時に、パートの募集を見かけたのがすべての始まりです。和やかで明るい雰囲気、空気感に惹かれ、「ここなら」という直感が、入社を決めた理由でした。
入社後は店舗業務を覚えることから始まり、BAの休職をきっかけに化粧品部門を担当。そこで化粧品接客のおもしろさ、仕事の楽しさを知ることができました。その後、パートチーフ制度の導入をきっかけに、当時の人員状況からチーフという立場に転身することとなりますが、これが大きな転機となりました。
それまでは化粧品部門だけを見ていれば良かったのですが、チーフという立場になり、店舗全体を見る必要が出てきました。「他の部門のことを知らなければ、適切な指示も出せない」という思いから、自主的に全部門の業務を経験しようと決意しました。気が付けば、店舗全体の環境をより良くしていこうという意識が自然と芽生えていました。
そんな中で、パートから社員への登用制度を使って正社員になった先輩の姿を見て、私も大きな決断をすることになります。その方が生き生きと働く姿を見て、「社員になればもっとスキルアップできるのではないか」という思いが強くなっていきました。
成長への挑戦。トレーナーからチーフトレーナーへ
これまでの経験の中で最も印象に残っているのは、トレーナー時代のあるメーカーさまのコンクールでの出来事です。新商品だけに頼るのではなく既存品も大切にしながら、BAの意識を高め、お客様へのご提案や顧客育成にも力を入れて取り組みました。その結果、販売目標を達成することができ、やりがいを感じた経験となりました。
その後、チーフトレーナーへの抜擢の話をいただいた時は、正直なところ驚きでした。「本当に私でいいんですか?」と何度も確認したほどです。しかし、「せっかく機会をいただいたんだから」という気持ちと、失敗しても同僚や先輩社員、店舗のBAがフォローしてくれる環境があるという安心感から、挑戦を決意しました。
チーフトレーナーになってからは、「伝える」ということの難しさを実感しています。同じことを伝えても、受け取る側の価値観によって解釈が異なることがあり、100人いれば100通りの理解の仕方があります。そのため、誰でも飲み込めるように、より丁寧でわかりやすい説明を心がけています。
現在は本部からの発信の仕方にも気を配っています。地区担当時代と違い視野も広げなければなりませんし、指示の実現度を高めるためにはどうすればよいか、日々試行錯誤を重ねています。これまでの経験を活かしながらも、新しい役割に応じた視点や手法を身につけていく必要性を強く感じています。
仕事は楽しむことが一番。後輩社員へのメッセージ
チーフトレーナーに就いてからまず取り組んでいるのは、ビューティートレーナーの知識や技術の底上げです。現在、20代後半から50代まで幅広い年齢層のトレーナーが在籍していますが、知識や経験にはどうしても差が生じています。そのギャップを埋めていくことが、私の短期的な目標です。
各店のBAが納得して接客活動を実施できる環境を創るためには、とくに若手トレーナーの知識や指導レベルの引き上げが必要です。若手のフレッシュさを活かしながら知識や指導力をレベルアップさせることが私の使命だと感じています。
そして、中長期的には、今以上にメンバー一人ひとりが意見を出し合い、共有できる横のつながりを重視した組織にしていきたいと思っています。自分の意見が採用され、それが実現していく喜びは何物にも代えがたいものです。その経験が仕事への意欲を高め、さらなる成長につながっていくと信じています。
これから入社を考えている方々へ伝えたいのは、ステップアップするにつれ、責任は確かに重くなりますが、その分やりたいことを実現できる可能性も広がるということです。目標に向かって努力し、それを達成できた時の高揚感は、唯一無二の経験となります。
Vドラッグでは、キャリア入社や社員登用の方が数多く活躍されています。実際に、私の周りでもパート店長から社員になり、店長として活躍している方や、自分の夢に向かって新たなキャリアを歩み始めた方など、さまざまな事例があります。
大切なのは、どんな状況でもポジティブな姿勢を持ち続けることです。私自身、新しい業務に困惑し、厳しい指摘を受けて心が折れそうになったこともありました。しかし、「自分のやっていることは会社全体のためだ」と考えを切り替え、乗り越えてきました。
最後に、仕事全般に言えることですが、「継続」に関してのポイントを私なりにお伝えしたいと思います。それは「いかに仕事を楽しめるか」です。常に楽しさを見つけながら仕事をすることで、自然と周りを巻き込む力も身についていきます。挨拶や笑顔を大切に、多くの仲間と共に成長していける環境が、ここにはあります。皆さんとのご縁をいただける日を楽しみにしています。
