「チーム最年少」でも日本一を実現。異文化協働への情熱が導いた入社
私が学生時代に最も力を入れたのは、社会人ラグビーチームでの活動です。実は大学の体育会ラグビー部への入部を、推薦がないという理由で断られてしまったんです。その時、体育会以上の挑戦をすると心に決めました。そこで選んだのが、社会人ラグビー部でした。
大学時代、私は一回り二回りも年上の先輩や外国籍選手を含む約50人のチームで、肉体強化プロジェクトに取り組みました。目標はチーム6年ぶりの全国大会優勝。私は本気で日本一になりたいと思っていました。
まず取り組んだのは、徹底的な課題分析です。過去6年間の優勝チームと自分たちのチームの平均体重を比較したところ、約2キロ劣っていることが判明しました。つまり、チーム平均体重を増やすことが全国大会優勝への近道だと考えたのです。
しかし、大きな課題が2点ありました。1つ目は、チーム最年少という立場で約50人の選手を動かすこと。2つ目は、仕事を持つ社会人選手にトレーニングを継続させることです。
この課題に対して、まずチーム全体に課題を認識してもらうことから始めました。1年間の失点シーンをまとめた映像を作成し、肉体強化の必要性を視覚化したんです。そして具体的な目標数値を共有しました。目標を共有した後、具体的なアクションとして「自主トレーニングの動画や結果を共有するグループ」を立ち上げました。これは、常に他人の数値や重量を可視化することで士気を高く保ち、また指導しあえる環境を構築することで、社会人の選手も継続し続けられると考えたためです。
結果は期待以上でした。チーム平均体重は3キロ増加し、フィジカル負けによる失点は1年前の半数にまで減少しました。そして、念願の全国大会優勝を果たすことができたんです。
この経験は、私に大きな喜びをもたらしました。幅広い年代、異なる国籍、多様な価値観を持った仲間の中で、自身が中心となって取り組み、日本一になれたこと。この喜びは、それまでに感じたことのないものでした。
この経験が、私の就職活動の軸を決定づけました。「異なる言語、文化、価値観をもった人との協働を通じて、自分自身が国と国を結ぶ仕事ができるか」という軸です。
就職活動は、ずっと楽しみながら進めていました。内定をいただいた会社の中で御社を選んだ決め手は、最も「異なる言語、文化、価値観をもった人との協働を通じて、自分自身が国と国を結ぶ仕事ができる」と感じたからです。入社前の御社のイメージは、アフリカや自動車を中心にグローバルに仕事を行っている会社というものでした。ほかの内定先と比較して魅力を感じたのは、アフリカという地域性と、世界規模でダイナミックに展開している点でした。採用選考の中では、私の根性を評価していただいたことが印象に残っています。誰よりも根性があると言っていただけたことは、社会人ラグビーで培った粘り強さを認めていただけたようで嬉しかったですね。
社会人の根性を叩き込まれ、一年目から背番号制の重圧に向き合う
入社後、まず3週間にわたる研修を受けました。社会人としての基礎を徹底的に叩き込まれる期間で、根性を叩き込まれたという表現が一番しっくりくるかもしれません。瓶ビールのラベルが上等は理解しておりましたが注ぐ際の体の向き、手の位置などを含め学生から社会人への切り替えを強く意識させられる、濃密な時間でした。
研修を終えて配属されてからは、新卒以来ケミカルバルクを用いた溶剤・モノマーのトレーディングにおいて、営業と一体で傭船・オペレーションを一気通貫で担当してきました。ケミカルバルクというのは液体化学品を大量に輸送する形態のことで、私はその配船計画から実行まですべてを担います。商材別に傭船業務を分担するのではなく、取り扱い全商材の配船計画、船社やブローカーの選定、運賃・条件交渉、契約検討、船積実行管理、そしてトラブル対応まで、案件の入口から船積完了・費用確定まで責任を持って推進しています。
航路としては韓国・シンガポールからインド、日本・韓国・中国から東南アジア、日本から韓国、中国からインド、東南アジア域内を中心に扱っており、年間約25万トンを取り扱っています。これは洗浄社内取扱数量でナンバーワンの実績です。主要レーンではCOA、つまり長期契約を締結して安定したスペースを確保しつつ、市況や需給に応じてスポット契約も活用しています。スポット傭船では複数の船社・ブローカーと交渉し、海上運賃だけでなく船積条件やリスク条項まで精査して最適解を選定します。STS(Ship to Ship。船から船への積み替えを伴うケース)では両船の動静を継続的に管理し、滞船料を抑制するための条件設計やCOA運用を実施しています。
入社後、私が最も強く感じたギャップは、一年目から背番号制で働ける責任の大きさでした。商売がすべて背番号制で管理されており、それを任せてもらえることの重圧は想定以上に大きかったです。学生時代に思い描いていた社会人像とは異なり、いきなり自分の名前で責任を負う立場に置かれたことには驚きました。
その責任と向き合うために、私はひたすら先輩からの指示や依頼に食らいついていきました。分からないことだらけでしたが、一つひとつの案件に真剣に取り組み、経験を積み重ねることで少しずつ仕事を理解していきました。重圧を感じながらも、それが自分を成長させてくれる環境だと信じて前に進んできたこの期間が、今の自分の土台になっていると感じています。
年間25万トンを動かす傭船担当として。選択肢を持ち、最適解を導く日々
私は現在、ケミカルバルクのチャータリング、オペレーション及び営業を担当しています。ケミカルバルクとは、化学製品を液体のまま専用船で大量輸送する物流形態のことです。私の役割は、船担当としてチーム全体のバルク船のチャータリングとオペレーションを一手に引き受けることです。新卒で入社して以来、溶剤・モノマーのトレーディングに従事してきましたが、特定の商材や顧客だけを担当するのではなく、弊社で取り扱う商材すべての傭船・配船・条件交渉・実行管理までを原則すべて自ら受け持ってきました。案件の入口である商談から、船積完了・コスト確定・トラブル収束という出口までを一気通貫で回せることが、私の強みだと考えています。
取り扱う航路は幅広く、韓国・シンガポールからインド、日本・韓国・中国から東南アジア、日本から韓国、中国からインド、東南アジア域内など多岐にわたります。年間の取扱量は約25万トンで、全商社の中でもトップクラスの数量です。地域特性や需給によって船腹の出方と条件が大きく変わる中で、継続的に輸送を成立させると同時に、海上運賃と条件の両面で最適解を取り切ることが私の役割でした。
契約戦略としては、主要レーンでCOA、つまり長期契約を締結し、定期的に必要となる輸送枠を先に押さえることで、運び漏れを防ぎ、案件組成の確度を高めてきました。ただし、COAを固定の正解とは捉えず、市況や需給の変化に応じて、締結・見直し・見送りを含めて判断し、条件の上積みを狙う運用を徹底しました。例えば、市況が下がり始めた局面では長期契約の締結をあえて見送り、その後の手配で大幅なコスト競争力を確保したこともあります。契約を持ちながらも都度の交渉でより有利な運賃・条件を引き出すことで、継続的にFreight Meritを積み上げてきました。
こうした意思決定を可能にしているのは、複数の船社・ブローカーとのネットワークを平時から広げ、マーケットに情報が出る前の空き船腹や条件感を早期に把握し、比較検討できる状態を常に維持している点にあると考えています。Spot傭船、つまりスポットでの船の手配においても、単に最安値を取りに行くのではなく、海上運賃に加えて積地・揚地制約、荷役・洗浄条件、タンクの適合、スケジュール、リスク条項まで精査し、総コストと安定性の観点で最適解を選定してきました。
特に印象に残っているのは、南北航路で初めてCOAを締結し、運賃上昇を抑えつつ毎月のスペースを確保できたことです。従来は運び漏れや急な市況変動のリスクがあったため、事前にスペースを押さえることで安定輸送と傭船力の強化につなげられました。この成功の要因は、実は酒を飲んで船社との距離感を他商社よりも近づけていたことにあります。交渉では価格だけでなく、船腹量、対応力、将来の継続性まで踏まえて判断できたことが、自分の成長を実感した場面でもありました。
一方で、苦労したことも数多くあります。案件ごとに条件が異なり、常に一筋縄ではいかない点です。特に船のトラブルが発生した案件では、当初予定していた船の変更が必要となり、関係各所との調整、代替船の手配、社内決裁、送金対応までを短期間で進める必要がありました。通常業務に加えて突発対応が重なるため、優先順位を整理しながら一つずつ解決していくことに苦労しました。失敗体験や苦労した経験から学んだことは、事前準備の重要性と、単独で解決しようとせず早めに周囲を巻き込む姿勢の大切さです。判断が遅れるほど費用や時間のロスが大きくなるため、早い段階で代替案を並行して検討する必要があると痛感しました。
学生時代と比べて成長したと感じるのは、物事を自分目線だけでなく、相手先・社内・将来リスクの三方向から考えられるようになった点です。正解が一つではなく、状況に応じて最適解を探る必要があるため、すぐに結論を出すのではなく、複数案を並べて比較し、相手の立場を踏まえながら交渉する力が身に付きました。また、想定外のトラブルが起きても動じず、まず事実を整理して関係者を巻き込みながら対応する姿勢も強くなりました。以前よりも責任感が増し、最後までやり切る粘り強さが身についたことが、最も大きな成長だと考えています。
現在の仕事で大切にしていることは、相手を常にリスペクトし、そのうえで自分の意見を持つことです。大事にしている言葉は「奴隷根性」です。入社してから現在まで、より精神面でも体力面でもタフになり、最後は気合と根性だとより感じるようになりました。
アジアNo.1の傭船者から名を轟かせる商社マンへ。ラグビーと仕事で磨く挑戦の日々
私の短期的な目標は、アジアNo.1の傭船者になることです。これは入社後のOJTでご指導いただいた先輩から言われた言葉で、その瞬間からこの目標が心に刻まれました。傭船とは、船舶を手配する業務のことですが、アジアという広大な市場の中でトップになるというのは、決して簡単な目標ではありません。だからこそ、この高い目標を掲げることで、日々の業務に対する姿勢や取り組み方が変わってくると感じています。そして、中長期的には、自分で傭船した船に、自分が成約した貨物を積み、他商社に名前がとどろく商社マンになることをめざしています。つまり、船の手配から貨物の取引まで、一連のビジネスを自分の手で完結させ、業界内で確固たる存在感を示したいのです。これが実現できれば、商社マンとして本当の意味で一人前になれると考えています。
同時に、私にはもう一つ変わらず追い続けている目標があります。それは、現在所属しているラグビーチームで日本一になることです。2025シーズンは全国3位という結果でしたが、この悔しさをバネに、今後も日本一をめざし続けます。仕事とラグビーの両立は簡単ではありませんが、私の中では「全ては体力が解決してくれる」と思っています。ラグビーがあるから仕事が頑張れる、仕事が頑張れるからラグビーが頑張れる。この相乗効果が、私を支えてくれているのです。
ラグビーでの経験は、間違いなく今後のキャリアや目標達成に活きてくると確信しています。特に体力、気力、精神力という3つの要素は、すべてがビジネスの現場でも不可欠です。困難な商談や厳しい交渉の場面でも、ラグビーで培った粘り強さや、最後まで諦めない姿勢が力になります。また、チームのために体を張る経験は、会社という組織の中で周囲と協力しながら成果を出すことにも直結しています。
採用候補者の皆さんにお伝えしたいのは、当社は自ら考えて動き、成果を生み出せる環境があるということです。役割が固定されすぎていないため、一人ひとりが主体性を持って行動でき、自分の工夫や挑戦がそのまま成果につながります。成果だけでなく、そこに至るまでのプロセスや姿勢も重視されるため、前向きに挑戦する人が評価されやすい文化があります。変化の多い場面や難しい局面もありますが、そうした環境だからこそ、ビジネスパーソンとしての実力や対応力を高められるのです。
特にジョインしていただきたいのは、会社の成長や事業の成果に本気で向き合い、当事者意識を持って取り組める人です。困難な状況でも逃げずに向き合い、地道な努力を続けられる人、そして最後までやり抜く覚悟のある人を歓迎します。事業や組織は常に順調とは限らず、厳しい局面もあります。そうしたときに気持ちを切らさず、前を向き続けられる精神力は大きな強みになります。ラグビーで培われる根性、気力、仲間のために体を張る姿勢は、まさにビジネスの現場でも非常に価値があるのです。チームのために何ができるかを考え、苦しい場面でも粘り強く戦える人、そして成果に向かって努力を積み重ねられる人に、ぜひジョインしていただきたいと考えています。自分の力を試したい方、成長実感を持ちながら働きたい方にとって、当社は非常にやりがいのある環境です。

