多様な文化に触れた幼少期から、未知なるスポーツの世界へ飛び込んだ大学時代
父の駐在により小学4年生から中学1年生までチェコのプラハに滞在し、その後も高校卒業後にモナコのバレエ学校に留学した経験から、自然と海外を意識して暮らしてきました。そうした背景もあり、大学では国際学を専攻し、アメリカ文化研究のゼミを選択しました。アメリカは「人種のるつぼ」といわれたように、さまざまな人々が集う国です。多様な人々が共にアメリカ人としてのアイデンティティを持ち、共生していくことに、世界の平和をいかに築くかというヒントがあるのではないかと考え、歴史とは何か、多様な価値観やルーツを持つ人々が、どのようにして共生していくか研究しました。
一方で、3歳から始めて夢を追いかけ留学までしたバレリーナという道から離れ大学に通う中で、これからの生き方を考える転機も訪れました。大学生活の中でまったくの未知なるスポーツの世界に飛び込み、アメリカンフットボール部のマネージャーに挑戦。バレエではたくさんの裏方の方々に支えられ、まさにスポットライトを浴びて舞台で踊ってきたため、今度は勝ち負けの明確なスポーツの世界の中で、自分が支える側としてチームに関わってみたいと考えたからです。ラスト3分からの逆転勝利も経験し、最後まであきらめず勝ちに行く姿勢も学びました。熱い熱い4年間を過ごした経験は、今でも私の新たな原点になっています。
就職活動では、海外に関わる仕事がしたいという思いから、総合商社、専門商社、海運や航空会社、旅行会社などにも広げて検討していました。
豊田通商に入社を決めた理由は、海外に関わる貿易の仕事ができること、そしてメーカーのように自社の商品などにとらわれず、より広い視野で新しい事業を作り挙げることができると考えたからです。入社当時はちょうどトーメンと豊田通商が合併し新社になったタイミングでしたので、両社の良いところをかけ合わせて、新しい商社像を作り挙げていくという、とてもフレッシュでわくわくしたイメージも持っていました。 さらに、就職活動を通じて出会った社員の方々が、皆とても気さくなフラットであたたかな方々で、共に働いてみたいと感じた会社であったことです。
小さな仕事の積み重ねの大切さと、本部経営という新たな視点の獲得
入社時は、おむつの原料である化学品の高吸水性樹脂を世界各国へと輸出する部署でデリバリー業務を担当していました。さまざまな国の人たちとのコミュニケーションに、さまざまな決済条件での貿易実務。投融資案件にも関わらせてもらい学びとやりがいはたくさんありましたが、さらに自分の仕事を幅出ししていきたいとの思いで、「チャレンジローテーション」という制度を活用して、本部の企画部への異動を実現しました。営業部ではない部署で、初めての異動、当時の私にとっては大きなチャレンジでした。
企画部では、本部の連結決算や投資案件のサポート、人材育成関連業務を担いました。この経験を通じて、本部経営という視点を学ぶことができ、会社の経営にも興味を持つきっかけにもなりました。とくに印象に残っているのは、部署の先輩と共に立案・実行した女性社員向けのワークショップ形式の研修企画です。自分たちのリアルな課題意識から生まれたこの企画では、初めて現状の見える化、課題の抽出から対策立案まで、社内に提案し最終実行まで経験させていただきました。
入社後に感じたギャップもありました。それは、大きく見える仕事も、実際は非常に小さな仕事の積み重ねであるということです。そして、できる人は日々の努力を惜しまず、小さなことからコツコツと地道に実直にこなしているのだと実感しました。
洗剤原料のトレーディングで世界中の「キレイ」に貢献
現在は、サステナブル素材事業部オレオ・洗剤原料Gに所属しています。洗剤原料のトレーディングを扱うグループで、私は主に脂肪酸などのオレオケミカル品を軸に、洗剤のブランドオーナーさま向けに多様な原料を納入する業務を担当しています。新規商材などの提案を通じて、新たなビジネスチャンスを見出すことも私の役割です。世界中の清潔と「キレイ」に貢献する仕事に、日々やりがいを感じています。
洗剤業界は今年で5年目。より川上の石油化学原料や界面活性剤の輸出商いや、当社関連会社向けの原料納入や製品販売なども担当してきました。また、子どもを2人育てながらも、業務職からグローバル職への職種転換にも挑戦し、今に至ります。仕事の幅を広げたい、もっとリアルに海外に関わりたいという思いから、職種転換試験を受け、家族と共にベトナム・ホーチミンでの駐在も経験。 担当や役割が変わるたびに、まだまだ知らない多くのことにもぶつかりますが、その経験が新たな視点と気づきをもたらしてくれて、あらためて学ぶことの多い日々を過ごしています。
「知らないことは、これから知っていけばいい」変化を恐れず共に挑戦する仲間へ
今後ですが、今の業務を積み重ねる中で、顧客との信頼を築きながら、小さくとも新規案件を創っていくことに挑戦していきたいと考えています。そして中長期的には、再度企画部や個社の経営企画などで、再び経営に携わるような仕事をしていきたいと思っています。企画部での仕事を経験したことが、経営という視点への興味を深めるきっかけとなりました。
最後に、皆さまにお伝えしたいのは、当社には個々の成長を見守りながら、信じて任せて、チャレンジさせてくれる環境があると感じています。そしてだからこそ、自身も任せてもらえるその期待に、精いっぱい応えたいと思え、その結果、会社と個人とが共に成長できるのだと感じています。
さまざまな業務経験を経てもなお、たくさんの未知なることに出会いますが、臆することなく「知らないことは、これから知っていけばいい」と前向きに捉え、知らないことを恐れずに、共に歩んでいけたらと思っています。そして、変化の激しい時代の中で、共に新しい何かを築くべく、挑戦していきましょう。
日々の業務より海外と日本とが絶えず つながっていることを実感しながら、さまざまな国をビジネスでつなぎ、世界の暮らしを支える仕事を担い、そして、そこから創り出される目には見えない繋がりこそが、絆としてささやかながらも平和を築く一歩となることを信じて。

