居酒屋キッチンでの学びと車への愛着が導いた就職活動
学生時代、私は居酒屋キッチンでのアルバイトに精を出していました。当時の店長さんは非常に厳しい方で、お客様に料理を提供するスピードについて、常に高いレベルを求められていました。注文を受けてからお客様にお出しするまでの時間を少しでも短縮するため、私は仕込み段階から様々な工夫を凝らすことを考え続けていました。そんなことばかり頭の中で考えている日々でしたが、今振り返ると、この経験が現在の仕事の基盤になっていると感じています。後工程のお客様に対して正確かつスピーディーに業務を遂行するという点では、業界は違えど根本的な考え方は全く同じだなと実感しています。
そんな私が就職活動を始める際、軸として定めたのは業界と社風の2点でした。業界については、小さい頃から車の利便性を肌で感じながら育ってきた背景があります。習い事の送り迎えなど、親に何度も何度も車で送迎してもらう中で、車という存在に対してとても愛着を持つようになっていました。そんな大好きな車に関わる業界で働きたいという思いが、就職活動の大きな軸の一つとなったのです。
もう一つの軸である社風については、風通しの良い職場で働きたいという強い希望がありました。そのため就職活動中は、企業説明会や面接の場で出会う社員の方々のイメージや雰囲気を特に重視して企業選びを進めていました。
豊田自動織機については、トヨタグループの源流企業であり、まさに風通しの良いイメージを持っていました。そして最終的な入社の決め手となったのは、学生時代に参加したインターンシップの経験でした。実際にインターンシップを通じて、社員の皆さんが風通しの良い雰囲気の中で、それでいて仕事に対して真剣に向き合っている姿を目の当たりにしました。その時に「こういう職場で働きたい」と心から感じたのが、入社を決断した理由です。
充実した研修から始まった豊田自動織機での歩み
入社後、まず待っていたのは約1カ月の集合研修でした。この研修では、社会人としての基礎的なスキルはもちろんのこと、豊田自動織機の企業理念やビジョンについても深く学びました。特に印象的だったのは「豊田綱領」について学んだことです。この教えは今でも職場の中に深く浸透しており、従業員の皆さんが常に大切にされている指針だということを、その後の実務を通じて実感することになりました。
集合研修が終わると、次に待っていたのは6カ月間の工場実習でした。この実習で私が担当したのは、自動車の足回り部品の組み付け作業です。実際に現場に入ってみると、私の周りには熟練された作業者の方ばかりで、その技術の高さと仕事への真摯な姿勢に、毎日が尊敬の連続でした。モノづくりの現場で働くことで、製品一つ一つに込められた技術の重みや、品質へのこだわりを身をもって感じることができました。この経験は、その後のキャリアにおいて大きな財産となっています。
工場実習にも慣れてきた頃、いよいよ実習期間が終了し、最後に3カ月間の技術研修が始まりました。この研修では、基礎技術を座学で学ぶだけでなく、実践的な演習も豊富に用意されており、理論と実践の両面からより深い理解を得ることができました。この技術研修は、エンジニアとしての基盤を築く上で大変貴重な時間となり、現在の業務においても日々活かされています。
最初の配属先は、製造部の技術員室でした。配属されたグループの主な業務は、生産正味率を改善・追及することでした。この部署で学んだのは、正味率を向上させるためには、部品一点一点の荷姿仕様の設計が非常に重要だということです。正味率を追及した最適な荷姿を決定するために、部品メーカーさんへ一社ずつ足を運んで奮闘する先輩社員の姿は、今でも私の目に鮮明に焼き付いています。その真摯な取り組みから、品質向上への執念と、関係者との密なコミュニケーションの大切さを学びました。
入社前に抱いていた会社のイメージと実際に働いてみた印象に、特にギャップは感じませんでした。風通しの良い職場環境というイメージは、実際に働いてみてもそのままでした。先輩方も気軽に相談に乗ってくださり、新人の私にも丁寧に指導していただける環境があったことは、とても心強く感じました。
工場の司令塔として、チームワークで困難を乗り越える日々
現在私は、エレクトロニクス事業部生産管理部生産管理室の生産準備グループでグループ長を務めています。生産管理部は工場の生産を司る「司令塔」の役割を担っており、その中でも生産準備グループは、新製品を生産ラインで量産できる状態に準備する重要な部署です。お客様に必要な数量を納期に合わせてお届けするというミッションを果たすため、製造部、生産技術部、品質保証部、技術部など複数の部署と連携しながら業務を進めています。
私の具体的な業務は、生産準備日程の作成から製品・部品の荷姿設定、テストピースの手配、生産トライの旗振りなど多岐にわたります。また、自部署が立案した生産準備日程に対する進捗管理も重要な役割の一つです。関係部署の担当業務に遅れが生じていないか、問題が発生していないか、常に目を光らせています。新製品が日程通りに量産開始されるかは、まさに生産準備グループの手腕にかかっているのです。
特に印象に残っているのは、2025年1月から担当することになった大型プロジェクトでの経験です。かなり大規模な生産ラインで、生産性に非常に苦労しました。毎日のように関係部署との間で生準進捗会議を行い、生産進捗や出荷つながり状況の報告を重ねていました。生産に苦労しながらも、みんなで一丸となってお客様に無事に試作品をお届けできた時は、本当にやりがいを感じました。各部署がきっちり機能ごとに力を発揮してくれたおかげだと思っています。
一方で、人材育成には大きな苦労もありました。生産準備グループは2025年1月に発足したばかりの若いチームで、私自身も新任のグループ長でした。メンバーとの向き合い方は完全に手探り状態で、例えば人との調整ごとが苦手だと打ち明けてくれたメンバーや、まだ若手で主催での打ち合わせに自信がないというメンバーもいました。メンバーが抱えている問題やトラブルにどこまで関与し、どのように対応してあげるべきなのか、悩み、本当に苦労しました。しかし、ミーティングや面談を重ねるたびに個性を理解でき、メンバーに合った対処ができるようになってきたと実感しています。
グローバル視点を持ち、チームと共に未来を切り拓く
現在、新製品の生産準備を担当していますが、短期的には業務スキームの改善や効率化に力を入れたいと考えています。具体的には、生産計画の立案から出荷調整までのプロセスを見直し、ITツールの活用を通じてデータ管理や連携を強化することで、生産の安定性と納期遵守を実現したいです。また、若いメンバーの多いグループなので人材育成にも取り組み、チーム全体がスムーズに業務を遂行できる環境づくりに注力したいと考えています。
中長期的には、国内外の製造現場や生産管理業務全般を統括するポジションを目指しています。その中でも特に、よりグローバルな視点を持てる業務に携わりたいと考えています。これを通じて豊田自動織機のエレクトロニクス事業をさらに発展させる一翼を担いたいと思っています。
採用候補者の皆さんにお伝えしたい豊田自動織機の魅力は、風通しの良い職場環境と働きやすい組織風土です。会社には社風というものがありますが、誰に聞いてもこの点を特徴としてあげてもらえます。またエレクトロニクス事業は成長途上にあり、初めての取り組みも多く、自分で考えることが多くあります。そうした環境で仕事を通じた個々の成長とともに会社の発展に貢献できる機会があると感じています。
活躍できるのは、まずチームワークを重視しながら主体的に行動できる方です。また、ものづくりに対する好奇心や探求心を持ち続け、課題に向き合い改善・進化を追求できる姿勢も重要だと思います。今後、一緒に働きたいと思うのは、チャレンジ精神旺盛で変化を恐れない方です。企業の進化や発展に寄与する意欲を持ちながら、周囲との協調性を大切にできる方を歓迎します。豊田自動織機の理念やビジョンに共感し、ともに未来へ向けて歩める方をお待ちしています。

