「お客さまの困りごとを解決する」という使命を胸に
トヨタL&Fカンパニー 物流ソリューション事業室物流システム部でグループ長を務めています。私たちのミッションは、お客さまの物流における課題を解決するシステムを提案し、導入することです。
日々の業務では、物流システムの設計から仕様の検討、要件定義まで幅広く携わっています。グループ長という立場では、システムエンジニアとしての案件推進に加えて、各メンバーのサポート役も担っています。
物流システムの設計において、私がとくに大切にしているのは、お客さまと一緒に考え、最適な解決策を見出すということです。単に与えられた条件に基づいて提案するだけでなく、お客さまが実際にシステムを使用する際に直面するかもしれない課題まで、先回りして考えるようにしています。
例えば、お客さまから提示された要件の中に矛盾点があった場合、それをそのままにせず、お客さま自身も気づいていない潜在的な課題として捉え、一緒に解決策を探っていきます。このプロセスを通じて、より実用的で価値のあるシステムを提案できるよう心がけています。
グループ長としてチームをまとめる際には、メンバーの困りごとに耳を傾けることを大切にしています。システム開発では、自分たちのチームだけでは解決できない課題に直面することも少なくありません。そんな時は、必要な部署を巻き込みながら、チーム全体でプロジェクトを前に進められるようサポートしています。
私にとって最もやりがいを感じる瞬間は、自分が検討した仕様や要件をお客さまに提案した時に「まさにこれが私たちの求めていたものです」という言葉をいただけた時です。また、「あなたに任せて良かった」「信頼しています」という言葉をかけていただけることも、大きな励みになっています。
お客さまの物流における課題を解決し、業務の効率化に貢献できることは、私たちの仕事の醍醐味です。これからも、お客さまにとって最適な物流システムの提案ができるよう、日々研鑽を重ねていきたいと考えています。
生産技術者として培った経験と新たな挑戦への決意
前職では鉄鋼メーカーで生産技術者として働いていました。毎日の生産現場で発生するさまざまな課題に向き合い、一つ一つ丁寧に分析して対応策を練っていく。それが私の日常でした。新製品の製造試験では、既存のラインをどのように活用するか検討したり、中長期的な設備投資計画を立案したりと、技術面での企画業務も担当していました。
とくに印象に残っているのは、品質改善プロジェクトでの経験です。各部署で考え方の違いがあり、過去の前例踏襲にとらわれすぎている状況もありました。しかし、問題点を明確化し、研究所や開発部門を巻き込みながら、長年の課題解決に取り組むことができました。
また、アメリカの製鉄所に駐在した経験も、私にとって大きな転機となりました。現地の若手スタッフに対して、トラブル分析の手法や改善のステップを体系的にまとめて指導する役割を担当しました。言語の壁に直面し、現状把握に苦労することもありましたが、コミュニケーション能力を磨きながら、チーム一丸となって課題に取り組みました。また、国内とは異なる設備への対応も求められ、新たな技術的知見を得ることができました。
しかし、業界の先行きについて考えるようになりました。労働人口の減少に伴い、国内市場が縮小していく中で、いわゆる斜陽産業としての側面が気になり始めたのです。転職を考え始めた際、複数の選択肢を検討しましたが、物流の自動化ソリューションという分野に大きな可能性を感じました。とくに、ユーザー側ではなくメーカー側としてソリューションを提供できる立場に魅力を感じ、現在の会社を選びました。
また、家族や知人を通じて会社の雰囲気をよく知ることができ、社風が自分に合っていると感じたことも決め手となりました。新しい分野への挑戦には不安もありましたが、これまでの経験を活かしながら、成長が見込める環境で働きたいという思いが、私の背中を押してくれました。
成長の実感と経験が活きる喜び
現在担当している案件の中で、とくに印象に残っているのは、大規模で複数の製品を組み合わせた提案を行うプロジェクトです。お客さまに寄り添いながら、仕様の策定から実現方法まで、タッグを組んで進めていく過程に大きなやりがいを感じています。
ただし、この仕事にもさまざまな課題や困難が付きまといます。以前、設備の据付時に重要な前提条件の確認が不十分で、予期せぬ問題が発生したことがありました。具体的には、建屋を建設するゼネコンさんとの事前調整や、お客さまとのコミュニケーションにおいて、重要な条件を見落としてしまい、設備が予定通り設置できない可能性が出てきたのです。結果的には解決できましたが、この経験から、事前の確認事項や情報共有の重要性を痛感しました。
前職と比べて、現在の業務では毎回異なるお客様や仕入れ先との関わりがあり、検討すべき前提条件も案件ごとに大きく変化します。そのため、これまでの経験がさまざまな場面で試される機会が増え、それを活かせた時の成長を実感できます。
とくに、前職で培った生産技術としての幅広い知識・経験が、現在の仕事に大きく活きていると感じています。機械設計、電気制御、材料開発、デジタル関連など、さまざまな専門家を巻き込んでプロジェクトを推進する経験は、現在の業務でも非常に重要な要素となっています。
社外の方々とのコミュニケーションでは、とくに慎重を期しています。打ち合わせの場で共通認識が得られたと思っても、実際には認識の違いが生じていることがよくあります。そのため、文書による確認や補足資料の作成を心がけ、認識の齟齬が生じないよう細心の注意を払っています。
また、さまざまな専門家との協働においては、お客さまの要望や使用目的を正確に伝えることを最優先しています。それぞれの専門家は自身の専門分野で最適な提案をしてくれますが、それらをお客さまのニーズに合わせて統合していくことが私たちの重要な役割だと考えています。
成長する組織で、新たなキャリアの可能性を追求する
今後は、現在担当しているプロジェクトを通じて、内製品や仕入れ商品を含めた新しい製品の導入に挑戦していきたいと考えています。物流ソリューション業界では、常に新しい製品が登場しており、私たちが直接関わるかどうかに関係なく、それらに触れる機会が非常に多くあります。お客さまのニーズも日々高度化していくため、常に新しい情報をキャッチアップしていく必要があります。
また、将来的には海外駐在の経験を積み、語学力を活かせる機会があればと考えています。現在の業務と組み合わせることで、よりグローバルな視点でソリューションを提供できるのではないかと期待しています。
当社の物流ソリューション事業室は、非常に成長している部署です。社内外から多様な人材が集まっており、キャリア採用者も馴染みやすい雰囲気があります。豊田自動織機ならではの、穏やかで温かい社風も魅力の一つです。安定した財務基盤があるため、新しいことにチャレンジできる環境が整っています。
実際に私自身、入社後3年でグループ長に任命されました。事業の拡大に伴い、さまざまな役割やポストが増えていくため、キャリアの可能性は大きく広がっています。また、役員や決裁権を持つ方々との距離が近く、自分のアイデアや提案を直接伝える機会も多くあります。
新しいことにトライでき、お客さまと一緒にソリューションを作り上げていくことにやりがいを感じられる方であれば、きっと活躍できる環境だと確信しています。ぜひ一緒に、成長する物流ソリューション事業の未来を創っていければと思います。
