「真っ当に生きることの強さ」を教えてくれた恩師との出会い
子どもの頃は、とにかく体を動かすことが大好きな活発な子どもでした。目立ちたがり屋でありながら、実は恥ずかしがり屋という少し矛盾した性格で(笑)、でもそのバランスが自分らしさだったと思います。外遊びはとにかくたくさん経験しましたし、野球は10年間続けました。父親が車関係の仕事をしていたこともあり、生活の中に常に車があったのも、今の仕事につながる大切な原体験です。
野球を続ける中で、最初の大きな転機は中学2年生のときでした。野球で挫折を経験し、自分がどんな人間なのかを深く考えさせられました。そのとき支えてくれたのが友人たちで、仲間の大切さを身をもって知りました。
そして高校2年生のとき、もう一つの転機が訪れます。怪我で1年半何もできない時期が続いたのですが、そんな腐りかけていた自分に真正面から向き合ってくださる恩師に出会いました。真っ当に生きることのカッコよさ、その強さを教えてもらったあの瞬間は、今でも自分の根幹にあります。心が救われた経験でした。
大学では商学部でマーケティングを専攻しながら、飲食店でのアルバイトに力を入れていました。朝は企業向けのお弁当の製造・販売・配送、夜は居酒屋でほぼ毎日働く生活です。働いた分だけ対価が得られる環境の中で、努力の意味ややるべきことを日常的に学べたことが、自分を大きく成長させてくれたと感じています。
「やればできる」気持ちを胸に、トヨタ最大の販売会社へ飛び込んだ日
就職活動では、飲食業界と自動車業界を中心に企業を探していました。この2つの業界に絞ったのには、それぞれに理由があります。自動車については、実家が自動車整備工場を営んでいたこともあり、幼いころから身近な存在でした。飲食については、アルバイト時代にお世話になった飲食店の社長が、自分にとっての恩師とも言える存在で、その方との出会いが自分を大きく形づくってくれたと感じています。
今の会社に入社する前は、「トヨタの最大の販売会社」というイメージを持っていました。規模の大きさゆえの安定感や信頼感を感じていた一方で、自分が受かるかどうかという不安もありました。ただ当時は、「やればできる」という気持ちの方が強く、前向きな姿勢で臨んでいたのを覚えています。実は、就職活動で受けた会社はこの一社だけでした。実家が自動車に関わる仕事をしていたこと、そして大学を通じて縁のある場所だったことが、応募の後押しになりました。
入社後は、社会人としての心構えやマナーを学ぶ研修があり、中でも小笠原流礼法(日本の伝統的な礼儀作法の流派)を学ぶプログラムが印象に残っています。礼儀とは単なる形式ではなく、相手への敬意を体で表すものだと気づきました。また、研修担当の話を聞き、この会社が「人を重んじる」姿勢を大切にしているということが伝わってきました。配属後も、職場で出会った先輩方の姿を通じて、その印象はさらに確かなものになっていきました。
「見捨てたりしない」上司の言葉が教えてくれた、人と向き合うことの大切さ
現在は営業スタッフとして、車の販売や入庫誘致(お客さまに整備・点検のためにお車をお持ちいただく取り組み)、書類作成など幅広い業務を担当しています。また、CRチーム(顧客との関係構築を担うチーム)では、次のリーダー候補として「かんばん活動」と呼ばれる情報管理・発信の業務にも携わっています。
仕事のやりがいをいちばん感じるのは、納車時や車の受け渡し時に「ありがとう」とお声がけいただける瞬間です。特に印象に残っているのは、地元の知り合いの方が2年間ずっと待ってくださったお車をようやくお届けできたときのこと。その「ありがとう」の言葉の重みは、今でも忘れられません。
一方で、失敗や苦労を挙げればきりがないのも正直なところです。書類作成のミスやお客さまへの誤った案内、期限を守れないといったことが重なっていた時期、上司からショールームで面と向かって「私はあなたを見捨てたりしません。成長させますので、ちゃんと向き合ってください」と言われたことがあります。厳しくも温かいその言葉は、大きな転機になりました。
その経験から、人と誠実に向き合うこと、嘘やごまかしをしないこと、そして事前の準備と確認を怠らないことが信頼につながると実感しています。今では「事前確認を常に行う」ことが自然と習慣になり、先を見越して心配する力も身についてきたと感じています。学生時代と比べると、相手の立場を考えて話すこと、自分の意見をきちんと伝えることもできるようになりました。
「必要とされる人財」をめざして。整備の国家資格にも挑戦したい
短期的な目標は、後輩にとっての指針となる存在になることです。そのために、自分がしている仕事の内容や意味をより明確に整理し、自分自身の言葉でわかりやすく伝えられるようにしていきたいと思っています。「必要とされる人財」というのが、私が目指したい姿です。背中で示すだけでなく、きちんと言語化して伝えられる先輩でありたいと考えています。
中長期的には、整備の資格取得にも挑戦したいと思っています。整備士の資格は国家資格であり、専門性の高さという意味でも、純粋にかっこいいという憧れという意味でも、ずっと興味を持ってきた分野です。今の業務に加えて、整備の知識を深めていくことで、より幅広い視点で仕事に携われるようになると信じています。
最後に、これからこの会社に飛び込もうか迷っている方へ伝えたいことがあります。「明確な目標がなくても大丈夫」ということです。現代は複雑な仕事が多く、直接的な社会貢献が評価に結びつきにくいと感じることも多いと思います。でも、ここではさまざまな業種や役職の方と出会う機会があります。そういった出会いの中で、自分の強みや進みたい方向が少しずつ見えてくる、そんな環境がここにはあります。何か頑張りたい、自分の強みをどう活かせばいいかわからない、そんな方にこそ、ぜひ来てほしいと思っています。

