データの横断利用を促し、お客様のさらなる体験価値向上をめざす
H.Yoshiokaが所属しているデジタル戦略部 ビジネスグループは、会社全体のDXを促進するグループ。現在は、データを効果的に活用することで、お客様の体験価値を向上させることをミッションに掲げて取り組んでいます。
「2023年の4月から行っているのは、グループ全体がそれぞれ持つあらゆるデータを一箇所に集める『統合プラットフォーム』の作成です。統合プラットフォームとは、売上データやポイント履歴、イベント情報、お客様情報などを一括で管理する基盤。整備できれば、お客様により精度の高いご提案ができると考えています」
これまで東京ドームでは、グループ会社や部署を跨いだデータ活用に課題があり、連携を強化しようという方針が決まりました。
「当社には、東京ドームだけでなくホテルや遊園地、ショッピング、スパなどのさまざまな施設があります。グループ会社や部署の垣根を超えて、横断的にお客様の情報を管理・活用できれば、今まで以上に深いニーズを捉えることができます。
たとえば、過去に利用された施設やそのときのイベント情報など複数のデータに基づいて他の施設・サービスをおすすめするというアプローチにつなげることができると考えています」
お客様に寄り添ったサービスの提案を行い、お客様の笑顔や忘れられない瞬間を一つでも増やしたい。統合プラットフォームのプロジェクトには、そんな想いがこめられています。
Yoshiokaが現在取り組んでいるプロジェクトは、社内のメンバーだけでなく協力会社も巻き込みながら進めている段階。毎日のように進捗状況を共有し、足並みをそろえながら業務にあたっています。
「複数のシステム会社から10人以上の方に参画いただいています。プロジェクトリーダーとして、プロジェクトが円滑に進んでいくよう、全体のスケジュールを管理したり、やるべきことが漏れていないかなどを確認したりする日々。ほぼ毎日ミーティングを開き、社内外のメンバーと進捗チェックや認識のすり合わせを行っています」
社員だけでなく、お客様の体験価値向上につながるプロジェクトとして、非常に影響範囲が広いと話すYoshioka。このプロジェクトを進める上で意識していることがあります。
「今懸念しているのは、開発したプラットフォームをどうすれば最後まで現場の方に使ってもらえるのか、ということ。だから、現場の人たちが便利に使えるシステムになるよう、丁寧に作り込んでいます。
先にモデルを作って完成形を可視化したり、現場の方がシステムをどのように活用してみたいのかヒアリングをしたり。現場の理想にマッチするものを完成させて、お客様に新しい体験価値を提供する一手を担えたらと思っています」
「作る側に立つ」ことのおもしろさを発見した学生時代
学生時代からYoshiokaは、周りを笑顔にできる人に魅力を感じていたと言います。背景にあるのは、学生時代に有名テーマパークでアルバイトをしていた時のこと。とくに同期のメンバーと過ごした時間は、大切な経験になりました。
「同い年のアルバイトメンバーが20人くらいいたんです。ある時、みんなで夏休みにバーベキューやキャンプに出かけたことがありました。そこで企画をしてくれたある友人が夜遅くまで準備をしたり片付けをしたりしていて、大変そうだったんです。
でも彼は、『みんなが楽しそうで何より良かった』と言って楽しそうに作業をしていました。人が喜んでいるところを見て、心から喜んでいる。自分にはない人間的な魅力を持っているように見えて、憧れましたね」
当時Yoshiokaは、お出かけや飲み会などは、企画する側ではなく参加する側に立つことが多かったと振り返ります。しかし、自分も企画する側に回りたいと思い始め、学園祭で屋台のブースを出店したり、ビジネスコンテストに参加したり、何事にも当事者として関わろうというスタンスが、Yoshiokaの中で確立されていきます。
「『ビジネスコンテストに出ようよ』と、薬品が分離するのを待っている中、一緒に実験をしていた友人に唐突に言いました。彼はすぐに二つ返事で承諾してくれて、私たちは一緒にビジネスコンテストに挑戦することになりました。
そのコンテストにおいて、私たちのメンターとして協力してくださったのは、世の中をもっと良くしたいという思いから自分で会社を興し起業した大学の大先輩でした。
その方はアイデアの壁打ちから収益化の手法まで、さまざまなビジネスの観点をわかりやすく教えてくれました。その方との対話の中で、世の中を本気で変えたいという思う人の情熱に触れ、私も同じ志を持ちたいと心から感じました。この先輩との出会いが私にとって、将来のキャリアやビジョンに大きな影響を与えた瞬間でした。
さらに、コンテストにはさまざまな国の参加者がおり、すでに起業している方やアイデアのプロトタイプを持ってくる学生もいました。彼ら彼女らとの交流を通じて、自分の視野の狭さに気づき、自己成長とともに、広い視野を持つ重要性を学ぶきっかけとなりました」
そんなYoshiokaは就職活動で、楽しんで仕事ができる環境であることはもちろん、理系出身ならではのロジカルシンキングを活かして、自分の視野を広げることができるような企業を軸に探しました。
「東京ドームを受けるきっかけとなったのは、友人のすすめでした。その友人は東京ドームシティ アトラクションズでアルバイトをしていて『東京ドームの社員の雰囲気と、君の雰囲気がマッチしているかも』と教えてくれたんです。そこで会社説明会に行ってみたところ居心地の良さを感じ、面接を受けることにしました。
面接を受けてみて印象的だったのは、社員の皆さんがとても楽しそうに仕事の話をしていたこと。『ここに入社したら楽しく仕事ができるかもしれない』とワクワクしたことを覚えています」
また、東京ドームにはいろいろな業種があり、幅広い経験ができそうだと感じたYoshioka。今まで経験したことのないことにチャレンジできる可能性があり、自分のイメージするキャリア像にマッチしたと言います。こうして2019年度に新卒で入社。まずは流通事業部に配属となりました。
論理では人は動かない。人の心は、人の心でしか動かせない
流通事業部の仕事でYoshiokaは、自分自身が変わる大きな経験をしました。流通事業部とは「shop in」という全国に展開するコスメのお店を管理運営する部署。会社で唯一東京ドームシティ外でお金を稼ぐ小売業です。
「当時、私は販売促進担当として、会員獲得や店舗認知度向上などの業務に携わっていました。その中で、SNSの活用による認知度向上を図るため、近隣のお店とお互いのお店をSNS上で紹介し合うという連携企画を提案しました。
この企画を通じて、両店舗の会員やSNSフォロワーが増加し、販売促進効果を倍増させることができるのではないかと考えたからです。提案の際には、現場の運用の難しさを考慮しながら調整するも、かなり苦戦してしまいました。
お店の方の協力が得られないことで企画が進まず、どうしようかと途方に暮れかけていたところ、見かねたグループ長が出てきて、話を前に進めてくれました。
お店の方が一転してやる気になった姿を見たときには、悔しいながらも本当にすごいなと思いましたね。グループ長とお店の現場の関係値が深かったこともありますが、そもそもお願いするときにどう会話しているか、どう振る舞っているのか、そこがすごく大事なのだと気がつかされました。相手の目線に立ち相手に寄り添って思いを伝えることがいかに大切かを学んだ経験です」
もうひとつ、Yoshiokaが変わるきっかけになった言葉があります。「喜怒哀楽をもっと相手に伝えた方がええよ」というグループ長からのアドバイスでした。
「『淡々と話しても相手に感情は伝わらず、協力してもらうことも助けてもらうこともできないよ』と教えてもらいました。論理では人は動かない、人の心は人の心でしか動かせない。笑ったり困ったり、感情を交えて訴えることが人を共感させ、人の心を動かすただ一つの方法だと学びました」
普段の生活でも自分の思いを言葉や行動に織り交ぜることを意識するようになったと語るYoshioka。たとえば誰かに仕事の依頼をするときも「いつもの仕事にプラスオンになってしまい、申し訳ありませんが」とひと言添えるなど、相手の感情に寄り添うようになりました。
「少し照れくさいことでも嬉しかったり楽しかったりした時は相手に伝えるようにしています。まだまだ課題はありますが、これからもコミュニケーションを工夫し、チームで成果を出せるように頑張っていきます」
「この人と働くと楽しい」と思われる存在をめざして
2023年から現在のデジタル戦略部に異動になったYoshioka。学生時代に経験した「作る側」に立って、楽しみながら仕事ができていると話します。
「何か新しいものを生み出したり、新しい活用の仕方を考えたりするのが好きなので、今の部署の仕事は周囲に新しいことを働きかける機会が多く、大変なこともありますがやりがいを感じています」
システム会社の方やコンサル会社の方など一緒に働く仲間たちのバックグラウンドや考え方が多種多様なのも、Yoshiokaの刺激になっています。
「たとえば、生データの前処理方法について会話した際、将来的なリスクを考慮した構成を推奨する人と、分析目線に立った構成を推奨する人との間で議論が行われました。
このような異なる視点からの意見交換が毎日行われています。自分にない視点を得られることで学びと発見が多く本当に楽しく仕事をしています。このような素晴らしい環境で仕事をしていることで、日に日に成長できている実感があります」
今後も東京ドームでキャリアを積んで、スキルアップをめざしたいとYoshiokaは語ります。
「近い将来の希望としては、統合プラットフォーム完成後、それを活用する新規事業室やマーケティング戦略部に所属し、お客様へさらなる感動を届ける仕事がしてみたいです。さらにその先では、せっかく大きな会社にいるので、地域を巻き込んだ経営戦略の仕事など、大企業だからこそできることにも触れていきたいですね。淡々と同じことを繰り返すよりも、常に何か新しいものを生み出し続けていけたらと思います。
当社には、人を明るい気持ちにできる人、その人がいるだけで笑顔にしてしまう人がたくさんいます。無意識レベルで、周りの人を楽しませようと思う人が多いと感じます。尊敬する上司や先輩の背中を追いながら、今後も自分を磨いていきたいです。
自分も周囲から『この人と働くと楽しいな』『この人に出会えて良かったな』と思ってもらえる存在になれたらうれしいです」
人をポジティブな気持ちにさせて、笑顔を引き出す。そんな人物像をめざし、Yoshiokaはこれからもまい進していきます。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです

