「ありえない」に挑戦し続け、経済合理性を超えた長期的視点で社会に貢献したい
トランザクション・メディア・ネットワークス(以下、TMN)は「ありえないを、やり遂げる」というミッションを掲げ、社会課題の解決に取り組んでいます。大高は、このミッションに込められた意味を次のように説明します。
「『ありえない』には2つの意味があります。1つは『めんどくさい』ことを指し、もう1つは経済合理性に合わないことを意味します。当社では『めんどくさい』と思うことに対して、避けるのではなく、むしろそれに立ち向かう姿勢が求められます。
経済合理性に合わないことでも、長期的な視点で社会に貢献できるなら、それを『ありえる』ようにすることが重要です。短期的な利益よりも、5年から10年という長期的な視野で物事を捉え、社会問題の解決に取り組むことが私たちの方針です」
さらに大高は、TMNがこのような挑戦的なミッションに取り組む理由について続けます。
「ありえないことをやり遂げるには、勇気を持って一歩踏み出す必要があります。TMNのような規模の会社が大企業と伍していくためには、社会のために行動する気概を持ち、業界を変える勇気を持たなければなりません。
一例として、クラウド型電子マネーサービスの実用化があります。この技術は長年IT業界に存在していましたが、端末の売り上げなどへの懸念から、クラウド型への移行に踏み出す企業はなかなか現れませんでした。当社は、クラウド型電子マネーサービスの実用化がキャッシュレス決済の普及につながり、ひいては社会を豊かにできると確信していたため、この改革をやり遂げることができたのです」
大高は、新しいことにチャレンジする重要性をこう強調します。
「新しいことへのチャレンジは失敗のリスクを伴いますが、失敗は挑戦した人にだけ与えられる勲章です。成功や売り上げにこだわりすぎず、新しいものを生み出せる体質を持つことが重要です」
TMNの「ありえない」への挑戦は、決済サービスの枠を超えて、社会全体に新たな価値をもたらす可能性を秘めていると言う。この挑戦を支える原動力は、どこにあるのでしょうか。
「実は、新しい領域に挑戦する際、その分野についてほとんど知識がない状態から始めることが多いです。でも、必要なのは知見ではなく、やり遂げようと決意し、絶対にやり遂げるという強い意志。社会的な課題に気づき、それに対応しようとする姿勢が先にあり、株主や社会がそれを支持してくれれば、そこから人材を集め、知見を蓄積していきます。
当社の多くの新規事業は、元々の専門知識を持たないメンバーが、強い意志と行動力によって日本一のサービスとなるべく創り上げてきたものです。実際、入社時にキャッシュレス決済について詳しい社員は少数で、IT業界の他の分野や、IT業界以外から来た社員が大半です。社会的な理想を実現しようとする使命感が、私たちの原動力となっています」
経済合理性だけでなく、社会的意義を重視するTMN。長期的な視点で社会課題に取り組み、「ありえない」をやり遂げることがTMNの使命であり、挑戦の源なのです。
新たな生活様式を創造する──決済サービスから社会変革へ、TMNが描く未来像
TMNが掲げるビジョンは「新しい生活を生み出す会社」。大高は、このビジョンに込められた2つの方向性について説明します。
「新しい生活を生み出すビジョンは、事業としてこれまでにないサービスを作り上げることで、日常のストレス軽減や楽しみの向上につなげるもの、くわえて、新しい労働環境や働き方、仕事のやり方を実現し、抑圧されているものから人々を解放することです。当初は1つめのサービス面に重点を置いていましたが、時間とともに2つめの社会的な意味合いも加わってきました」
TMNは決済サービスの提供にとどまらず、新たな事業も展開。小規模流通事業者に対する金融サービスの提供は、その一例です。大高は日本の流通業界の特徴とTMNのアプローチについて次のように語ります。
「日本の流通業界は、地域ごとに食文化や商習慣が異なるため、全国規模のスーパーマーケットチェーンが比較的少ないのが特徴です。これは地産地消や地域の食文化を守る上では良い面もありますが、経営効率の面では課題があります。一方で、大手チェーンストアが進出すると、地元の小規模店舗が淘汰される可能性があります。
われわれが構想しているアプローチのひとつは、これらの小規模流通事業者に対して、金融サービスをパッケージ化して提供することです。事業者は店舗運営に集中できる上、金融事業からの収益も得られるようになります。これは人口減少社会において、売り上げ増加が難しい中での新たな収益源となり得ます」
金融サービス以外でも「新しい生活を生み出す会社」に向けてさまざまなサービスの開発が進められており、これらすべてが情報プロセシング(※)という新たな領域につながっています。
※ 情報プロセシングについて
これらのビジョンを実現するため新たな事業をつくりだすだけでなく、社内に目を向けて、新たな働き方を検討・推進する必要があると大高は語ります。
「たとえば、子育てや介護、自身の病気などの理由で仕事を辞めざるを得ないことがあると思います。この状況は働きたい人の権利を奪っているとも言えます。
在宅勤務に関しても、以前は個々の業務状況を把握できない懸念から認められないケースが多かったですが、そのような固定観念を取り払い、柔軟な働き方を推進することが重要です。
さらに週休3日制なども含め、従来の慣習にとらわれず、アグレッシブに新しい働き方を導入していくことで、社会の抑圧から解放された新しい生活様式を創造できるのではと考えます」
自由と責任が育む革新的文化──社会貢献を重視するTMN独自の企業風土
TMNの企業文化は、社員の成長と会社の発展を同時に追求するものです。大高は、社員に対する期待をこう表現します。
「私たちが求める人材は、社会と自分の行動を常に結びつけて考えられる人です。社会とは漠然としたものではなく、日常生活の中で起きていることを指します。日常生活における問題が放置される背景には必ず理由があり、多くの場合、その理由は『もうからないから』ということが挙げられるのではないかと推察します。
TMNの社員に対しては、自分の行動と社会をつなげて考えることを求めています。単に給料のために働くのではなく、社会課題の解決に取り組むことが、TMNの社員として相応しい姿勢であり、それが結果的に個人の幸福やストレスの少ない職場環境につながると考えています。技術面では、最新のテクノロジートレンドを理解し、新しい技術に対してチャレンジ精神を持って取り組める人が理想的です。座学だけでなく、実際に試してみる実践力も重要視しています。
こうした独自の文化が、TMNの革新的なサービスと持続的な成長を支えています。私たちの企業文化は、社会に新たな価値をもたらすイノベーションの源泉です。自由な発想と責任ある行動、そして社会貢献への強い意志。これらが融合することで、TMNは常に新しい挑戦を続けることができるのです」
未来を見据えた人材育成を。TMNが求める社会変革の担い手像
TMNが求める人材像について、大高は次のように語ります。
「私たちが求めているのは、社会をより良くしたいという強い意志を持った人。短期的な利益や処遇よりも、社会貢献に喜びを見出せる人が適しています。
また、従来の常識にとらわれず、新しいアイデアを持ち込める人を求めています。成績や行儀の良さよりも、理想を持ち続け、それを実現しようとする姿勢が重要です。社会人になっても学生時代の『青臭い』理想を持ち続け、それを実現するために努力できる人が望ましいと考えています」
こうした人材像は、TMNが掲げる6つのバリュー──目を向ける・見つけ出す・気をくばる・襟をただす・貫きとおす・挑み続ける──にも表れています。新しく入社する人にはとくに次のことを期待したいと語ります。
「もっとも重視したいのは、現状に満足しない気持ち=挑み続ける気持ちを持っていることです。また、イノベーションのきっかけは日常生活の中にあるはずなので、常に『何かないか』と探す姿勢(目を向ける・見つけ出す)も重要です。
たとえば、道端の石ころを見て何かを想像したり、横断歩道の白線の数を数えてその理由を考えたり。目の前のものに対して『なぜ』と問いかけ、深く考える姿勢が重要です。イノベーションは必ずしも大きなことである必要はなく、何かが変われば、それがイノベーションとなり得ます。
結果的に社会に影響を与えることが大切で、称賛されることが目的ではありません。単に生活のために働くのではなく、社会課題の解決に取り組む意欲があり、それを貫き通せる人を求めています」
最後に大高は、TMNという社名の由来とそこに込めた想いを熱く語ります。
「『トランザクション・メディア・ネットワークス』という社名には、私たちの事業の本質が込められています。『トランザクション』は決済取引、『メディア』は情報媒体、『ネットワークス』はつながりの網を意味します。
私たちは、全国約100万台の決済端末を通じて、小規模な店舗から大手流通まで、さまざまな事業者をつなぐゲートウェイの役割を果たしています。この広大なネットワークは、単なる決済の仲介だけでなく、新たな価値を生み出す媒体として機能することをめざしています。
TMNという社名は、私たちがめざす未来──取引、情報、つながりが融合した革新的なプラットフォームを体現しているのです」
これまで築き上げたネットワークとテクノロジーで、「ありえないを、やり遂げる」ために──TMNの挑戦はこれからも続きます。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです
