幼き日に芽生えた“働く車”への関心。大学ではストレス耐性を高めようと過酷なゼミへ
私は子どものころから消防車やパトカーなど、いわゆる“働く車”が大好きでした。両親からミニカーを買い与えてもらったり、博物館やショベルカーなどが見える工事現場の近くに連れて行ってもらったり。特別な仕事をするための装備が施され、私たちの生活に役立っている“働く車”に、細胞レベルで惹かれていました(笑)。消防士や警察官、バスの運転手をしている親戚も多くて、“働く車”はいわば生活の一部のような存在でしたね。
大学では経営学を専攻し、「新規事業の創出」をテーマとしたゼミに入りました。有名な経営学者が提唱した理論を事例に当てはめてディスカッションするほか、社会問題を解決する事業を検討して提案する、という課題にも取り組みました。
実はこのゼミは、「学部内でもっとも厳しい」と言われていて、議論や研究が深夜に及んだことも。あえて過酷な環境を選んだのは、卒業後どんな企業でもやっていけるだけの耐性を身につけたいと考えたからでした。その甲斐あって、長時間でも集中して物事を考えたり、わからないことをとことん調べたりできるようになり、今の仕事にも大いに役立っていると感じます。
さまざまな防災車両を手がける帝国繊維へ。メンテナンスの経験が営業担当としての糧に
就職活動では、同級生たちが銀行や商社をめざしていたのに対し、私の志望は「“働く車”をつくる会社」の一択。そのため、さまざまな防災車両を手がける帝国繊維を選んだのは、“働く車”が好きな自分にとってはとても自然なことでした。
入社後に配属されたのは、防災統括部 送排水システムグループ 原子力チーム。主に原子力関連施設で使われるハイドロサブシステム(遠距離大量送水システム)を取り扱うチームで、まずはメンテナンス業務を担当しました。
ハイドロサブシステムとは、高性能ポンプを搭載した車輌と大口径ホースなどで構成されるシステムで、原子力関連施設において、安全対策の設備が電源喪失等により機能しなくなった際でも、独立した同システムにより、大量の水を送水することで原子炉を冷却しメルトダウンを防いだり、放水により放射性物質の拡散抑制を行うといった目的で配備されるものです。東日本大震災の際にも、福島第一原子力発電所において、当社のハイドロサブシステムが使用されました。同システムは、大雨・豪雨時の水害対策やコンビナート火災の消火対策等としても使用されています。
2年目までは、全国の電力会社を回りながら機材メンテナンスの実作業を担いました。その後営業担当となって現在に至りますが、最初にメンテナンス部門を経験できたのはとても良かったですね。機材について、専門知識が豊富なお客様と対等に話せるだけの知識が身につきましたし、場合によっては自らの手でメンテナンスすることもできる──これが私の営業としての強みになっています。
原子力チームは、全国に点在する発電所を4人の営業担当でカバーしています。私も青森や北陸、九州など全国各地に出張することが多く、東京にいるのは1カ月のうち長くても1週間ほど。
忙しい毎日の中でも大切にしているのは、お客様の要望に可能な限り応えることです。たとえばメンテナンスの要請があった場合、費用と人員の最適化を考えつつも、お客様が希望する期限までに対応できるチームでありたい。そのためにも、私個人が対応力を高めるとともに、チームの体制を強化していくことも必要だと考えています。
初めての納車に至るまでの試練。自分と向き合い、乗り越えたことが成功体験に
入社後、とても印象に残っている出来事があります。営業担当になって間もないころ、青森県にある原子力関連施設にハイドロサブシステムを納入販売したときのことです。
原子力関連施設は他の納入先と比べてもとくに製品の基準が厳しく、寸法や性能に関して非常に細かい検査を通過する必要があるんです。私にとっては初めての経験だったため、検査日程を調整したり、検査のための大量の書類を作成したりするのにかなり手間取ってしまいました。
もちろん、経験豊富な先輩方から手順を教えてもらいましたが、最終的に手を動かすのは自分。しかも、私は人並み以上に努力をしないと結果を出せないタイプだと自覚していたので、過去の関連資料を徹底して調べるなどして、一つひとつクリアしていきました。
最終的には、お客様が協力してくださったことも大きな助けとなり、無事にシステムの納品が完了。先方にとっても初めての発注だったので、納品後には車両の前で一緒に記念撮影をしたんです。その写真が実績とともに当社の社内報で紹介されたときは、大きな手ごたえを感じましたね。
そうやって現場経験を重ねる中で、自分自身の成長を実感できることがあります。一番の成長は、自分の考えや意見をしっかり持てるようになったことですね。
学生時代の私はあまり自己主張することがなく、入社当初も「あの人がこう言うからその通りにしよう」と考えるようなタイプでした。でも、仕事のさまざまな場面で意見を求められるうちに、説得力のある説明をするには、誰かの意見を代弁するのではなく、自分の中に確固たる考えが必要だと気づいたんです。
お客様からのメンテナンスの要請にできるだけ応えたいと思うようになったのも、自分がどうしたいかを考え抜いた結果です。考えるだけでなく周囲にしっかりと伝え、さらには行動に移せるようにしたいと思っています。
若手のうちから多くの業務を幅広く任され、成長できる環境が魅力
帝国繊維は大企業と比べれば会社の規模が大きくないので、社員一人ひとりが担う業務の幅が広いのが特徴だと思います。私の今の仕事で言えば、車両の検査や納品業務だけでなく部品の仕入れや売上処理までやりますし、若手のうちから多くの業務を幅広く任されるので、得られる経験値がとても高い──それが当社で働く魅力だと感じます。
また、防災事業や災害対応を通じて社会の役に立っている実感が得られるのも帝国繊維ならでは。2018年に台風21号が上陸し、関西国際空港の施設内が浸水した際、当社のハイドロサブシステムが排水作業に大活躍しました。非常に社会貢献度の高い仕事をしていると自負しています。
さらに組織の魅力を挙げれば、部署内の風通しがとても良いということですね。課長とは年齢が6つしか違わないため話しやすいですし、休日に一緒にバーベキューを楽しむことも。悩みや相談事をいつでも聞いてくれる上司がいることは、とても心強いし働きやすい環境だと思います。
今後の目標は、ハイドロサブシステムのメンテナンス体制を強化していくこと。現時点で全国の発電所にかなりの台数が導入されているので、当社だけでなく、各地域の協力会社の力もお借りしながら、必要に応じて迅速に対応できるようなシステムを構築していくつもりです。
私がこの仕事をしていて一番楽しいと感じるのは、納品される前の完成車両を見る瞬間。納車前には必ず工場に足を運び、完成車両を自分の手で洗車してから送り出すようにしているのですが、この作業が一番好きですね。いろんな苦労が報われる瞬間でもあり、納品先でこの車が活躍する姿を想像すると嬉しくなるんです。
乗り物や機械を触るのが好きな方にとって、帝国繊維はとても楽しい環境ですし、防災という社会貢献度の高い事業に携わるやりがいを感じながら働くことができます。“働く車”“防災”“社会貢献”などに興味・共感がある方はぜひ採用選考に応募いただきたいですね。
※ 記載内容は2023年5月時点のものです

