『一人のキャリアが、誰かの人生を動かす』─創業の原点となった広報での経験
私たちtalentbookは、『一人のキャリアが、誰かの人生を動かす。』という信念を掲げています。この言葉には、私自身の原体験が深く関わっています。
それは、PR会社で働いていた時の経験にさかのぼります。当時、広報といえばプレスリリースや企業のニュース発信が主流でした。しかし、私が本当に心を揺さぶられたのは、現場で働く一人ひとりの生きた物語との出会いでした。
とくに印象に残っているのは、京都の種屋さんで働く女性研究員の方の広報プロジェクトです。その方へのインタビューを通じて、どのような背景があり、なぜその道を選び、どんな想いで日々を過ごしているのか。等身大の言葉に触れることで、その方の人生観や仕事への情熱が、まるで私の心に直接響いてくるような感覚を覚えました。
この取材を通じて作り上げたストーリーは、複数の全国紙の人物紹介欄に取り上げられ、会社の認知度向上にもつながりました。人という資産がPRコンテンツとなり、会社の魅力を伝えることができる。この経験が、私の中で大きな転換点となったのです。
そして今、私たちtalentbookは『つよく、やさしく、かっこよく。』というバリューのもと、より多くのロールモデルを世の中に届けることをめざしています。それは、作り込まれた企業のブランドストーリーではなく、等身大の人のキャリアそのものです。
働き方や人材市場が大きく変化する中で、「自分らしいキャリア」を模索する人々が増えています。しかし、誰もが最初から明確な道筋を持っているわけではありません。むしろ、誰かのキャリアストーリーとの出会いによって、自分の中の「こうなりたい」という思いが初めて言語化される瞬間があるのです。
その瞬間こそが、人が迷いから抜け出し、自分の意志で前に進み始めるターニングポイントになると信じています。
事業と広報、二つの視点で会社の価値を高める
PR会社や事業会社の広報部門での経験を経て、2014年にtalentbookを創業しました。
私の役割には、大きく二つの側面があります。一つは、お客さまへの価値提供に関する部分です。営業チームがお客さまにどのような提案を行っているのか、その内容が本当にお客さまのニーズに応えているのかを、常にお客さま目線でチェックしています。提案内容が独りよがりになっていないか、本当の課題解決につながっているのか、一つひとつ丁寧に確認していくことを心がけています。
もう一つの重要な役割が、会社全体の広報活動です。広報チームと日々議論を重ね、いかに多くの方々に私たちの取り組みを知っていただけるか、その方法を模索しています。とくに、当社には多くの大手企業のお客さまがいらっしゃいますので、そうしたお客さまの事例をコンテンツとして発信することに注力しています。
また、執行役員のメンバーとともに、会社の戦略立案とその実行に向けたチューニングも行っています。各メンバーが背中を合わせ、それぞれの領域で全力を尽くしている姿を見ると、心強く感じます。まだ「成功した」と胸を張れる段階ではありませんが、確かな手応えは日々感じています。
事業の方向性を決める重要な意思決定や、広報施策のロードマップ作成など、経営者としての判断も求められます。これらの決定を行う際には、常に「この判断は本当に価値を生み出すのか」という視点を持つように心がけています。一つひとつの決定が、会社の未来を左右する可能性があるという責任感を持って、日々の業務に向き合っています。
「ロールモデル」という言葉に込められた想い
『ロールモデル』という言葉が、私たちの会社の中で徐々に浸透し始めています。2025年6月に発表したばかりの新しい信念ですが、社内のさまざまな場面で、この言葉が自然に使われるようになってきたことを実感しています。
たとえば、事業開発のシーンで新しいサービスを構想する際や、営業担当者が顧客にサービスを説明する時にも、『ロールモデル』という言葉が自然と出てくるようになりました。以前は『ビジョン』や『ミッション』という複数の言葉で表現していた私たちの想いが、『信念』というシンプルな形に集約されたことで、社員一人ひとりにとってよりわかりやすくなったという声も聞こえてきています。
私たちがめざしているのは、作り込まれた企業のブランドストーリーではなく、等身大の人のキャリアそのものを届けることです。『あの人のように成長していきたい』という内なる火が灯る瞬間を創り出したい。その想いを『ロールモデル』という言葉に込めています。
現在、社内では『バリュー』の浸透にも力を入れています。毎月開催予定の全社会では、『つよく(DoDoDo)』『やさしく(Give First)』『かっこよく(Challenge)』という3つの軸で、社員の活躍を表彰する取り組みを始めようとしています。
このような取り組みを通じて、『働く人の物語には力がある』という創業以来の信念を、より多くのステークホルダーに伝えていきたいと考えています。各職種・等級に応じたロールモデルが存在し、それぞれが自分らしい形で信念を体現していく組織をつくりたいと思っています。
今後は『ロールモデル』という言葉を、さまざまなステークホルダーに合わせて発信していくことが課題です。なぜなら、誰もが最初から『なりたい自分』が見えているわけではありません。しかし、誰かのキャリアストーリーと出会うことで、自分では気づけなかった『こうなりたい』という気持ちが初めて言語化される瞬間があるからです。その瞬間を、より多くの人々に届けていきたいと考えています。
ロールモデルが溢れる未来へ - talentbookが描く展望
私たちtalentbookがめざしているのは、『一人のキャリアが、誰かの人生を動かす。』という信念を体現できる場所を作ることです。
企業にとってはロールモデルとなる人材を発信できる場所であり、求職者にとってはキャリアの道標となるロールモデルと出会える場所。そんな必要不可欠なプラットフォームをめざしています。
私自身も、これから起業を志す方や経営者の方々にとって、等身大のロールモデルでありたいと考えています。大きな成功を収めた著名な経営者だけでなく、まさに今、同じような課題に向き合い、一歩一歩前進している姿を見せることで、誰かの背中を押すことができるのではないでしょうか。
talentbookという場所を通じて、多くの人々の人生の分岐点に関われることは、とても大きな喜びです。ある方が『あの人の記事を読んで、自分も挑戦しようと思えた』と言ってくださったり、『この会社で働く人々の想いに共感して、入社を決めた』という声をいただいたりすることは、私たちの取り組みが確かな価値を生み出している証だと感じています。
これからも、talentbookを、ロールモデル採用および就活・転職を実現するプラットフォームとして成長させていきたいと考えています。社員一人ひとりが誰かのロールモデルとなり、その存在が次のロールモデルを生み出していく。そんな正のスパイラルを生み出すことで、より多くの人々の人生をより豊かなものにしていきます。
