スポーツを通して培った負けん気と成長意欲
小学校から高校までは野球一筋で、暗くなるまで仲間と球を追いかけていました。大学では何か新しい競技に挑戦してみたいと思い、フィールドホッケー部に入部。もちろんここでも一生懸命、競技に打ち込みました。もともと体を動かすことが好きだったんです。それに自分で目標を決めて、とことん突き詰めるのが好きでした。
スポーツに熱中していると「誰にも負けたくない」「もっと上手くなりたい」という気持ちがどんどん強くなっていきます。その延長で就活に突入したような感じで、「誰よりも早く成長できる仕事」が軸になりました。そして選んだのが証券会社の営業です。企業や富裕層の方に資産形成を提案する仕事ですが、やっているうちに個々のお客様を対象に動くより、もっと企業の経営に携わりたいと考えるようになりました。
結局、一年強で証券会社を辞め、M&Aをメインとする金融系の会社に転職。大きなビジネスに挑戦できると期待したんですが、やることは前職と変わらないという印象でした。ここでふと我に返りました。自分はひとつのことを突き詰めるタイプだったはず。どんな会社で働くかよりも、どんな仕事をするかが大事じゃないか。やるなら大学でホッケーを選んだように、まったく新しいことに挑戦してみたい……。いろいろ悩んだ結果、ITエンジニアをめざそうという考えに至りました。
エンジニアとしての第一歩のつもりがリーダー役に
目標を定めたらもう迷うことはありません。とはいえ社会人経験は営業職のみだったので、エンジニアの経験はゼロ。とにかく「未経験でもエンジニアになれる会社」を探しました。そんな中で出会ったのがエンジニア派遣のSSEです。派遣といってもSSEに正社員として雇用され、就業先で長期的に働ける常用型。さらに未経験者を積極的に採用していて、勤務地を選べるというのも魅力。応募後のレスポンスがよかったのも好印象でしたね。
面接では、未経験だけど本気でエンジニアをめざしたいこと、できれば東京で働きたいことを正直に伝えました。そんな私の気持ちをしっかり受け止めてくれたので、ここならきっと目標を実現できると感じて入社を決意。2018年12月、25歳で再出発することになりました。
第一歩となる最初の就業先は大手電力系の設備会社。希望通りの東京勤務で、SSEの派遣社員の同期10名ほどと一緒に新たなコールセンターを立ち上げるという仕事に就きました。「THE エンジニア」的な業務は少なく、立ち上げまでの計画・段取り・調整がメインでしたが、振り返ると未経験の私にはちょうどよかったかもしれません。システムとはどういうものか、それがどうやって作られていくかを体験しながら知ることができましたから。
そしてここでも負けん気が顔を出します。同期の仲間より多くを吸収して早く成長したいと思い、まわりの人からできるだけ知識を得ようと行動しました。経験豊富な先輩エンジニアからステップアップに必要な資格やスキルを聞き出す。飲み会にも積極的に参加して、いろんな人とコミュニケーションを図る。そうするうちにネットワークや上流工程の仕事への興味も湧いてきました。同時に気がつけば10名の同期のリーダー役を任されるようにもなっていました。
成長したいという思いが、どんどん加速
最初の就業先で多くのことを教えてもらい、自分の中で「ネットワーク関連の仕事をしたい」という方向が定まってきました。そのためにはネットワーク系の入門資格といわれる「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」が必要だということも知りました。となれば即行動です。SSEのe-ラーニングで勉強して資格を取得。取得後、営業担当の方に「次はこんな仕事をしたい」という想いも伝えました。
個々の要望に速攻で応えてくれるのもSSEの魅力ですね。2社目の就業先として、すぐに通信キャリア系のSIerを紹介してくれました。仕事は通信機器のキッティングや疎通確認など。まさに自分で手を動かすネットワーク系の実務です。ここで感じたのは英語力の必要性。1年2カ月ほど働く中でみっちり勉強して、TOEICで860点というスコアを取りました。
すると営業担当の方が、さらに上をめざせるステージを整えてくれました。3社目の就業先は大手SIerで、仕事はクライアント先に常駐する社内SE。ただ作業をするのではなく、会社全体のシステム移行や機器の入れ替えなどのプロジェクトの推進役です。ここでも業務の上で必要だと感じ、CCNAの上位資格「CCNP(Cisco Certified Network Professional)」を取得。もちろんSSEのスキルアップ支援制度をフル活用です。そしてプロジェクト終了に伴い、次の就業先へ。
4社目は大手通信会社で、またも「もっと上流に携わりたい」という私の希望をかなえてくれる環境でした。ネットワークSEとして、「SD-WAN(Software Defined-Wide Area Network)」という技術を活用した新たなサービスづくりをする上で、いままでの経験・知識、CCNPの資格、英語力、すべてが役立ちました。さらに就業先のSEのみなさんと一緒に仕事をする中で視野が広がり、優秀なSEには高いコミュニケーション能力が必要だということも実感しました。
入社から3年半ほどで計4社での就業を経験。多くの人からたくさんのことを学びました。「もっと成長したい」という意欲が加速して、自分でも知識やスキルの習得、資格取得に全力を尽くしました。その経験を活かして「さぁ次は……」と考えていた矢先、思わぬ相談をいただいたんです。
グループ本社の情報システム部へ
エンジニア派遣のほかに幅広い人材ビジネスを展開するグループ全体の本部ともいえるスタッフサービス・ホールディングスの社内SEとして直接雇用で働かないか、という相談でした。
営業担当の方が私の仕事ぶりや成長をずっと見守っていてくれて、「鈴木さんならできるのではないか」と推薦してくれたそうです。話をもらった時は、本当に嬉しかったですね。さらにグループ全体の事業推進のために自分のスキルや知識を活かせることにもワクワクしました。
職場では社員5人、常駐のパートナーさん30人ほどと一緒に仕事をしています。ネットワークシステムの検討や要件定義などに最上流から関わる業務は、これまで経験してきた仕事の点と点を線でつないだような感じです。大企業の事業基盤ともいえるインフラを支えるという責任も感じていますが、おもしろさのほうが大きいですね。
いまは有志5人で生成AIのチームを組み、勉強会を開催したり、Google・IBM・デロイトトーマツなどのセミナーに参加したりしています。生成AIを駆使して、人材ビジネスの事業効率化・最適化を実現できないかと、試行錯誤中です。
私はまったくの未経験からここまで歩んできました。だからこれからエンジニアをめざしたいという人にも、きっと同じチャンスがあるはずです。SSEは未経験でもチャレンジできる仕事、そこからステップアップできる仕事など、スキルに応じた就業先を用意してくれますから。私からひとつだけアドバイスをするなら、「わからないことをそのままにせず、必ず誰かに聞く」ということですね。
SSEの就業先は大手企業が中心で、どの職場にも優秀なエンジニアがいます。どんどん聞いて、どんどん吸収していけば、着実に成長していけます。私もずっと人に恵まれてきました。遠慮なんてしないで、こちらから積極的に接していくことをお勧めします。そうすれば、エンジニアに不可欠なコミュニケーション力も磨かれていくはずです。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです
