コミュニケーションを大事に。管理部として社員が前を向ける環境をつくる
大阪管理部でチーフを務める堅田は、経理や労務、健康管理から産学連携まで、幅広い業務を担っています。
「管理部の業務は多岐にわたり、顧客や仕入れ先の管理などの販売・購買業務、仕訳入力などの経理業務に加え、社員の勤怠管理や健康管理、大学との産学連携活動、中途採用などを行っています。大阪本部に勤務する社員に関する幅広い業務を担い、日々の困りごとに寄り添う役割です」
幅広い業務の中で堅田が最も大切にしているのは、社内外問わず気持ち良く仕事ができる関係性を築くコミュニケーションです。
「スペースの強みである一貫した業務には、複数のプロジェクトを同時並行で進める緻密なタスク管理と、関係各所との円滑な調整が欠かせません。
だからこそ、言われたことだけやるのではなく、主体性を持ち、周囲とコミュニケーションを取りながら動く力が大切だと感じています。これは管理部の業務にも通じており、ルーティンをこなすだけでなく、自発的に考えて動くことを心がけています」
堅田は日々の業務に加え、大阪本部の有志メンバーと共に社内活性化の取り組みも推進しています。
「昨年、大阪本部で社員のお子さんを会社に招く『Space大阪ファミリーデー』というイベントを開催しました。大阪管理部と営業部の有志メンバーを中心に企画・運営を行い、当日は約30名のお子さんが参加してくれました。パパやママの仕事を知ってもらうだけでなく、ものづくりの楽しさや空間づくりの面白さに触れてもらうことができたかなと思います。
私の担当は全体のスケジュール管理で、限られた時間の中でいくつもの企画を同時に進めるために多くの社員との調整が必要でしたが、“こまめかつ簡潔に”を意識することで、スムーズに進行できたと感じています。さまざまな社員とコミュニケーションを取りながら、このような調整役として動くことに日頃からやりがいを感じています」
一貫した業務のやりがいと、両立に悩み決断した退職。そして得た気づき
堅田は2014年に新卒で大阪本部へ入社後、主に子ども服の専門店などを担当し、全国各地の店舗づくりに携わってきました。
「これまで担当した中でとくに印象に残っているのは、『サーカス』をコンセプトにした子ども服のお店の案件です。サーカステントをモチーフにしたフィッティングルームのデザインは、私が今まで手掛けた店舗とはまったく違う新たなデザイン提案が必要だったため、非常に苦労しました」
そんなとき、上司の言葉が考え方を変えるきっかけになったと堅田は言います。
「上司から『どうやって作るかはあとから考えたらいい。まずはどんなものを作りたいかを大切にしないと、おもしろいものは生まれないよ』と言われました。つい“施工できるかどうか”ばかりを考えてしまい、頭が固くなっていたんですよね。
そこで上司からの言葉通り、作りたいデザインを素直に考え、完成したものを持ってパートナー業者さんのところに相談へ行きました。“これって本当にできるのかな?”という不安はまだありましたが、どの業者さんも私が想像していた反応とはまったく違い“どうしたら実現できるか”を考えて、さまざまな知恵を出してくださったんです。
自分では考えつかないアイデアが次々に出てきて、人とコミュニケーションを取って進めることの大切さ、面白さを感じました」
そんな試行錯誤の末、最終的にはイメージ通りの空間に仕上げることができました。
「お客さまからも『今まで見たことがない』と喜んでいただけました。そしてオープン後、来店された方が楽しそうにお買い物されている姿を見たとき、今までの苦労が報われたと同時に、大きな達成感がありました。
自分がデザインした空間が1/1スケールで形になっていく緊張感やおもしろさは、何ものにも代えがたい経験ですし、自身の成長にもつながったと感じています」
担当者としての充実感を覚えるようになってきた一方で、当時の働き方についても堅田はこう振り返ります。
「現在とは環境が異なり、フレックスタイム制ではなく固定労働制で、まだノートパソコンも支給されていない時代でした。そうした環境の中で、何度も現場に足を運び、打ち合わせを重ねる日々でした。夜間の現場立ち会いのあとに図面を修正するため会社に戻るなんてこともあり、やりがいを感じる一方で、体力的にはかなりハードでした」
多くの経験を積む中で、2016年末、結婚を機に一度スペースを離れることになります。
「裁量を持って業務を推進できる楽しさや、完成した店舗にお客さまが入る姿を見る達成感など、一貫した業務ならではのやりがいは感じていました。
ただ、当時のハードな働き方の中で、将来子どもを産んでこの仕事を続けていくイメージがどうしても持てませんでした。実家も遠く、育児と仕事の両立は自分には難しいと感じ、退職を選びました」
退職後は大学の学生支援課で派遣社員として勤務し、事務職を経験します。設計施工からのキャリアチェンジでしたが、ここでの経験が思わぬ気づきをもたらしました。
「学生支援課の窓口対応は、スペース時代に培った対人コミュニケーションがそのまま活きる仕事でした。困った顔をして窓口に来た学生が、帰るころには明るい表情になっている姿や、部署の方から頼りにされることに喜びを感じ、人を支える仕事のやりがいに気づく大きな転機になりました」
新たな制度の変化が背中を押した。多様な働き方がかなう場所へのキャリアリターン
大学での勤務と産休・育休を経て、2021年に堅田はスペースへの「キャリアリターン」を決意しました。再びスペースで働くことを考えた背景には、身近なところで感じた環境の変化がありました。
「夫もスペースの社員なので、会社の変化を身近に感じていました。私が退職した数年後には全社員にノートパソコンが支給され、コロナ禍をきっかけに在宅勤務やフレックスタイム制度が導入されました。
もともとスペースの社風や一緒に働く社員の雰囲気が好きだったこともあり、仕事と育児を両立しやすい環境が整ってきたことを実感したタイミングで、再びこの会社で働きたいと思うようになりました」
キャリアリターンをするにあたり、堅田は当時の心境と、外の世界を見たからこそ気づいたスペースの魅力をこう語ります。
「会社にキャリアリターンの相談をしたところ、大阪管理部にて設計施工経験のある人材を求めていると打診をいただきました。最初は驚きましたが、大学で経験した業務が管理部に近い内容だったこともあり、不安はありませんでした。
むしろ一度外の世界を経験したことで、社員一人ひとりのチャレンジを応援してくれるスペースの柔軟な社風にあらためて魅力を感じていたので、そんな会社を支える側になれるなら、と嬉しさを感じました」
キャリアリターン後、柔軟になった環境の中で、日々の働きやすさについても実感を込めて話します。
「フレックスタイム制度や在宅勤務制度を活用し、仕事と子育ての両立は問題なくできています。もちろん上司や部署の皆さんの支えがあるから、自分のやるべき業務にしっかり向き合えていると感じます。時間的な制約があるからこそ、効率的に動き、高いパフォーマンスを出そうという意識が生まれました。
退職前には苦手だったオンとオフの切り替えも、今では自然とメリハリをつけられるようになっています。キャリアリターン前に想像していた通り、子育て中の社員にとっても働きやすく、復帰して良かったと日々実感しています」
管理部のゼネラリストとして伴走を。すべての社員に開かれた存在をめざして
ライフステージの変化を経験し、一度退職して戻ってきたからこそ、現在の業務において明確な強みとめざすべき姿があると堅田は語ります。
「自分自身が育児と仕事の両立を経験しているからこそ、ライフステージが変化した社員の気持ちに寄り添い、適切にフォローできる存在でありたいです。
最近は男性社員が数カ月の育休を取得することも増えています。そういった育休に入る社員の手続き業務も管理部の仕事の一つなので、些細な疑問も気軽に聞いてもらえるような、社員が安心して働き続けられる関係性づくりを意識しています」
今後はさらに専門知識を深めていくことを目標に掲げています。
「経理や労務など、現在の業務に直結する領域について、さらに知識を深めていきたいと考えています。スペースの現場担当者が設計から施工まで一貫して担うように、管理部でも幅広い分野に対応できるゼネラリストをめざしています。対応できる範囲を広げることで、より多くの場面で人の役に立てると感じています。
社員から『何かあれば堅田さんに相談しよう!』と思ってもらえる存在になることが目標です」
さらに、空間づくりの会社ならではの視点で、今後のオフィス環境のビジョンも膨らませていると話す堅田。
「単なる福利厚生ではなく、社員食堂やフィットネスルームなど、その空間があることで自然とコミュニケーションや横のつながりが生まれるような場を作りたいという夢があります。会社がただ仕事をするだけの場所ではなく、行くと元気になれる、活力を感じるような場所にしていきたいですね」
最後に、キャリアリターンを考えている元スペース社員や働き方に悩む候補者へ向けての思いをこう口にします。
「一度スペースにいた方は会社への理解度も高く、キャリアリターンで戻ってきた方々は皆さん活躍しています。スペースは社員1人ひとりを信じて裁量を持たせてくれる風土のある会社だと感じています。ライフステージの変化に合わせて柔軟に長く働いていけるのも魅力です。少しでも興味があれば、ぜひご応募いただきたいですね」
かつては働き方に悩み会社を離れた堅田ですが、現在は管理部の立場から社員たちを力強く支えています。自身の実体験を胸に、さまざまな社員たちに寄り添いながら、堅田の新たな伴走はこれからも続いていきます。
※ 記載内容は2026年3月時点のものです

