プレイングマネージャーとして、チームとお客さまの心をつかむコミュニケーション
森川は、自身が率いる福岡本部の営業3部1課について、若手メンバーが多く、活気に満ちているチームだと語ります。
「メインで担当しているのは、大型専門店と各種専門店、食物販店などの設計・施工業務。主に私が大型専門店を担当し、チーム内の各メンバーにもその他の案件を担当してもらう形で役割分担しています。メンバーは私を含めて6名。全員20~30代で、福岡本部の中でも若いチームだと思います」
若手中心のチームだからこそ、風通しの良い雰囲気づくりを大切にしていると言う森川。
「密なコミュニケーションを心がけ、定期的にチームの皆で飲みに行くなど、上下関係を意識せず気軽に話せる雰囲気を作っています。また、1人で仕事を抱え込むことのないよう、1つの案件を2~3人で担当する体制にして働きやすい環境を整えています」
いちプレイヤーとしての業務と、課長としてのマネジメント業務。それぞれに求められる役割をこなしながら、チームの成功を導く森川。
「大型専門店では、私も担当者としてメンバーと一緒に見積作成からお客さまとの打ち合わせ、協力会社とのスケジュール調整、物件の進行や予算管理まですべてに関わります。
一方、各種専門店などの案件はメンバーたちに主担当を任せ、私は進捗や予算を管理し、彼らがスムーズに仕事を進められるようフォローする立場。
大型専門店の案件は、1つの案件に4カ月ほどかかります。予算が大きく、関係者の数も多いのが特徴です。お客さまに加え、施主指定の別途施工会社など、多い時では担当者だけで20名近くになることも。その中で、うまく状況を整理しながらプロジェクト全体を取りまとめる役割は、すべてを見渡せるおもしろさがありますね」
さらに、売上目標達成のために継続して仕事を受注することも、チームの責任者として重要な業務です。森川が大切にしているのは、お客さまはもちろん、その先にいる人々との関係構築だと強調します。
「お客さまにだけアプローチするのではなく、その周りにいる関係各社の方々にも話を聞いて、情報収集を行っています。そこから得た情報をヒントに、新たにお客さまに提供できる価値はないか、常に考えていますね。今は価格競争が激しい時代ですから、単にサービスを売るだけでは選ばれません。『スペースに頼めば、ここまでやってくれる』という付加価値を生み出すことが重要です。
人と関係を築く上で大切にしているのは、相手のことを考え、一人ひとりに合わせた細やかな対応をすること。学生時代は野球部に所属していたこともあり、目上の方とのコミュニケーションは身についています。顔と名前をすぐに覚えて相手の懐に入り込むのが得意なことも、この仕事に役立っていると感じますね」
デザインを追求したいと建築業界からディスプレイ業界へ。体当たりで学んだ仕事の基礎
大学時代、芸術学部で空間デザインを学んだ森川は、就職先として建築業界を志望しました。オープンデスク(建築設計事務所などで行われる、学生向けの職場を体験する制度)にも参加した上で、ファーストキャリアとして選んだのは、幼稚園や動物園などの公共施設を手がける組織設計事務所でした。
若手のアイデアも積極的に採用する方針のもと、自身の設計したプランが形になるなど、やりがいを感じる一方で、理想と現実のギャップに直面したと言います。
「公共の建築物は税金で建てられるため、厳格なコスト管理が求められます。その過程で、当初の設計にあったデザイン要素を削らなければならない場面も少なくありませんでした。しだいに、ものづくりとして、より細部までデザインのこだわりを突き詰められる仕事がしたいと感じるようになり、転職を考え始めました」
自身の理想を叶えられる環境を模索する中で、恩師のアドバイスもあり、ディスプレイ業界に興味を持った森川。
「実は、新卒の時は建築業界しか見ておらず、ディスプレイ業界のことはよく知らなかったんです。しかし、よりデザインに特化できる仕事を探すうちに、私に合っているかもしれないと感じるようになりました。さらに、商業施設の空間づくりにも興味を惹かれましたね」
こうして、2016年にスペースに入社した森川。しかし、組織設計事務所とのギャップは想像以上のものだったと振り返ります。
「実は、入社前はスペースのことを内装“デザイン”の会社だと思っていたんです。だから、『夜間に施工工事をする』と聞いて驚いたほどで(笑)。しかも、私が入社した当時は熊本地震への対応の影響で福岡本部が非常に忙しい時期でした。とにかく現場に入って、体当たりで仕事を覚えていきましたね」
右も左もわからない中で森川を支えたのは、現場の職人たちからのアドバイスでした。
「職人の皆さんと仲良くなって、実務に必要な知識を一つひとつ教えていただきました。最初の1年半は大型専門店の部署、その後1年間は小規模専門店の部署、さらに量販店の部署を3~4年担当。福岡の営業部が扱う案件を一通り経験し、仕事の進め方の基礎や、各領域の違いなどを学ぶことができました」
信頼と実績が仕事のおもしろさを生む。1から10まで担える「一貫した業務」の魅力
これまで印象深かった仕事として、森川は、長く担当しているお客さまのプロジェクトを挙げます。
「家具やホームセンター事業を手がけるお客さまで、私は家具・ホームファッションのお店づくりを担当しています。ある時、通常とは異なる形態での、静岡県の百貨店への初出店をお手伝いすることになりました。
基本設計からデザイン、施工まで、すべてを一貫して私たちのチームで担当した中で、最も苦労したのはデザイン設計。お客さま側の責任者である副社長が思い描く店舗イメージに合わせて何度も打ち合わせを重ね、複数のデザインを提案しながら完成形に仕上げていきました。
さらに、施設側との交渉や別途工事会社との調整などの細かな業務も欠かせません。週に1度は新幹線で静岡に通い、定例会議に出て、現場の状況を確認。福岡に戻って打ち合わせをした後、再び静岡へ、という生活を3〜4カ月続けました。
多忙な日々でしたが、その甲斐あってプロジェクトは成功。最終的に『第41回ディスプレイ産業賞(2022)』に入選することもできました。この栄誉をお客さまと一緒に喜び合えたことは、大きな財産になりましたね」
このお客さまとは、もともと他社との競争入札で仕事をしていましたが、関係性を築いていく中で、スペースに直接任せていただけるようになったという経緯があります。
「お客さまに評価していただき、それが数字という結果につながった時、自分の意識が大きく変わったのを感じました。どうすればお客さまに喜んでもらえるのか、どうすれば信頼を勝ち取れるのか。その答えが少しわかり始めた頃から、デザイン面だけでなく、営業や売上面にもおもしろさを感じるようになりました。
その他のプロジェクトでも、お客さまや関係会社の方との真剣なやり取りを通して成長できたことがたくさんあります。時にはお叱りを受けることもありますが、だからこそ、会社を代表する担当者としての責任感が生まれるのだと思っています」
2024年に課長に就任した森川。マネジメント業務にも新たなやりがいを感じています。
「これまでにないタイプの仕事が増えましたが、その分、着実に経験値が蓄積されていく感覚があります。大変なことも多いですが、それがおもしろさでもあります。何より嬉しいのは、部下たちの成長を間近で感じられること。メールの1文や、お客さまへのちょっとしたフォローなど、日々の何気ない瞬間に『自分ごととして仕事をしているな』と感じられると、本当に誇らしく思います。
プロジェクトが終わるたびに行う振り返り会議では、部下の成長した点をできるだけ多く褒めるようにしています。そうした積み重ねが、チーム全体の前向きな雰囲気につながっていると感じます」
建築とディスプレイ、両方の世界を見てきた森川は、スペースで働く魅力を「一貫した業務」であることだと断言します。
「建築の仕事は、規模が大きく、地図に残るような仕事に携われる魅力があります。一方でディスプレイの仕事は、商業施設など、よりトレンド感やデザイン性のある空間づくりができる機会が多い。どちらも大きなやりがいがあり、壁は感じていません。
その中で、スペースでは、何もないところから図面を引き、見積を出し、協力会社に発注し、店舗が完成するまでの一貫した仕事を自分1人で担当できる。1から10までを見届けられることは、他社にはない大きな魅力です。
また、物事の考え方がおもしろく、波長が合う人たちが多いと感じます。困った時に相談すれば、多様な視点でアドバイスをくれる。そんな刺激的な仲間がいることも、私がここで働き続ける理由の1つですね」
スキルは後からついてくる。主体的に挑戦できる仲間と「九州ナンバーワン」をめざす
プレイヤーとして、そしてリーダーとして走り続ける森川。自身のキャリアとチームの未来を、まっすぐに見据えています。
「このまま、さらに上のポジションをめざしていきたいです。より広い視野でチームを導き、自分らしいリーダーシップを発揮できるようになりたいと思っています。
チームとしては、今は私の下にいる各メンバーが主担当者として成長し、お客さまに寄り添ってさまざまな提案ができるようにしていきたいですね。そして、私自身は新しいお客さまともつながりを作り、さらに仕事の幅を広げていくことが目標です」
森川と同じように、建築業界からディスプレイ業界をめざす人が、スペースで活躍するためには、専門スキル以上にマインドが重要だと語ります。
「最も大切なのは主体性ですね。スペースは『一人ひとりが経営者意識をもって行動する』ことを掲げていますが、まさにその通りだと思います。多くの関係者の中で調整を行い、自ら前に出て旗振り役を務めなければいけない仕事ですから、どんな仕事も自分ごととして捉えられる人は活躍できるはずです。
スキルは入社してからいくらでも覚えられます。私自身、施工知識がなく、ベクターワークスも触ったことがない状態で入社しました。それよりも、積極的に粘り強く物事に取り組める気持ちの方がずっと重要です」
最後に、入社を検討している方に向けてメッセージを送ります。
「今、福岡本部は『九州ナンバーワンの企業になる』という目標を掲げています。案件も増え、売上も伸びてきていて、まさに会社として重要な岐路に立っている時期。
だからこそ、いろんなことに臆せず挑戦できる方と一緒に仕事したいですね。皆さんと共に働ける日を楽しみにしています」
※ 記載内容は2025年9月時点のものです

