商業空間のプロが新領域へ。非商業領域の開拓に挑む
2025年1月、三木は大阪本部・大阪第5事業部・営業11部の部長に着任しました。主に商業空間を手がけてきたスペースにおいて、大阪第5事業部は非商業領域の開拓を担う部門であり、オフィスやショールーム、ホテル、デジタルコンテンツや地域活性案件などのサービス領域に注力しています。
「大阪本部内で非商業領域の開拓を担っていたチームが新たに事業部化されたタイミングで、異動の辞令を受けました。まずは新しい事業領域での実績作りと受注の安定化を優先課題として取り組んでいます」
明確な目的を持って業務に向き合う三木は、案件によってフレキシブルに体制も変わると言います。
「管轄している営業11部には現在2つのチームがあります。1つは企画設計・推進に重点を置くPM室。もう1つは設計・施工の一貫型ビジネススタイルを展開するチームです。部内で完結するプロジェクトもありますが、時にはクリエイティブ事業部など、他の部門と協業することもあります」
部門を超えた協力体制には、大きなメリットがあります。
「プロフェッショナルな人材が集まって仕事ができる点が魅力です。また、これまでは自部門内の少数組織で業務推進する経験が多かったですが、現在はプロジェクトの規模や特性に応じて部門を超えた体制や役割で推進する案件も多いため、社内でのコミュニケーションが増え、そこから得られる学びも非常に多いと感じています。
お客さま側からも、しっかりとした体制を示すことで信頼感や安心感を得られているという印象があります」
着任から1カ月、三木にとって新しい環境での挑戦が始まったばかりです。
「現時点は、まさに学びの最中という状況です。新しいことに取り組める楽しさを感じながら刺激的な毎日を送っています。これまでとまったく違う環境なので、大変さもありますが、新しい人々と関われる喜びもあります。
何をするかということも重要ですが、誰と一緒に仕事をするかという点も成長に必要な要素だと考えています」
メンバーやお客さまとどのように接するかも意識していると言います。
「メンバーに寄り添いながら、現場やお客さまに近い位置で仕事ができるよう心がけています。私自身も17年間ずっと商業領域を担当してきましたので、新しい領域で取り組んでいる現在は、社内外の知恵を集めながらメンバーと共に一歩一歩前に進んでいきたいと思います」
「自分でやるんだよ」。主体性を鍛えられた新人時代と成長の軌跡
学生時代を建築系の学部で過ごした三木は、設計課題に取り組む中で、建築の内部空間設計に強い興味を持つようになります。
「建築の造形的な設計だけでなく、建物内部空間の使われ方や生活者の行動様式、家具の配置など、その空間の活用方法にアプローチすることに興味があるのだと気づきました」
また、ゼネコンや設計事務所での数年単位となる長期的な建築設計プロジェクトと比べ、ディスプレイ業界の3カ月〜1年というスピーディーな仕事の進め方にも魅力を感じた三木。
「就職活動を終えた大学4回生時は、同じくディスプレイ業界に就職が決まっていた研究室の先輩から内装空間の設計課題をたくさん出してもらい、それに取り組んでいました。本当に楽しかったですね」
スペースに入社後、三木は主に専門店領域を中心に担当。アパレル、物販、食物販、カフェ、ボルダリングジムやペットショップなど、小型から大型までさまざまな専門店の業態で経験を積んでいきます。
「最初の3〜5年ほど、一緒についていただいた先輩社員から仕事に向き合う心構えやディスプレイ業界の『いろは』を学びました。先輩からは『自分でやるんだよ』と常に言われ続けていました。誰かの手伝いをしているという意識ではなく、自分が主体的に仕事をする重要性を教え込まれましたね」
業態ごとの学びは、実践を通じて得られることが多かったと三木は振り返ります。
「事前の研究や調査も行いますが、お客さまとの対話を通じて、初めて本質的な学びを得ることが多いです。とくにヒアリングの時間は大切にしています。お客さまの事業に対する思いや課題感を丁寧に聞き取り、業界の知識を得てブラッシュアップしていくというアプローチで、ノウハウを蓄積してきました」
また、先輩社員から学んだ「雑談力」の重要性も、三木の成長に大きな影響を与えました。
「とくに初対面のお客さまとの雑談は非常に難しいものです。関係性がない中で会話を盛り上げるためには、お客さまの事業についての理解はもちろん、世の中のさまざまな出来事にアンテナを張っておく必要があります。
先輩方は、相手の発言に対して2つも3つも要素を加えて返答するなど、時には『この会話に入る隙間がないな』と感じるほど会話を展開する力がすばらしく、会話から生まれる関係構築の重要性を学びました」
一貫した業務で培ったお客さま目線から、会社目線への転換
1人の担当者がお客さまとの打ち合わせから設計、積算・契約、発注・制作、施工管理、さらには引き渡し後のメンテナンスまでを担うスペース。一貫した業務を一人前に取り組むことができるようになったと実感したのは入社から5年ほど経った頃だと三木は言います。
「プロジェクトの全体像を把握し、コスト管理を含めたすべての面でお客さまと対話できるプロフェッショナルになる必要がありました。常に『自分でできるようにならなければ』という意識を持ち続けたことは成長の追い風になったと感じています」
業務を進めていく上で、三木は社内外の関係者との連携を大事にしています。
「プロジェクト内で必要な知識を1つずつ見つけ、それを理解していくことを繰り返していると、それが点から線になり、最後に面になっていくような感覚になります。徐々に視界が開けてきて、完成が見えてきた時に成功体験に近い感覚を覚えますね。
とくに新規のお客さまの案件では、その特性や必要な設備など『わからないことがわからない』状態でのスタートになります。1人では解決できない課題も多く、社内の同僚やお客さまはもちろんのこと、社外のパートナーにも知恵を借りながら、答えを見つけていきます。
悩んでいても前に進まないので、いかにコミュニケーションを取り、アクションを起こすかがとても重要だと感じます」
一貫した業務において三木がおもしろみを感じる部分は、そのプロセスにあると話します。
「お客さまとの接点が多いため、デザイン、コスト、見積もりなど、さまざまな場面で提案をする機会があります。図面の出し方やヒアリングの仕方、現場での対応など一つひとつの取り組みに対してお客さまのリアクションや納得感を直接肌でたくさん感じることが一貫した業務の大きな魅力だと思います」
そんな中、東京本社への異動は、三木にとって新たな視点を得る機会となりました。
「中期経営計画の一環として実施されたジョブローテーションで、当時の経営企画本部・情報デザイン部(※)に異動しました。管理職および経営層の育成を目的とした施策の1つで、経営層からは『これからの会社を考える人材になってほしい』という話をされました。
今までの顧客の要望に応えるという視点に加えて、会社の未来を考える視点も持ってほしい、ということでした。
異動期間の2年間は非常に貴重な経験ができました。情報デザイン部だけでなく、人事部や広報部や財務部など今まで関わりのなかった人たちと一緒に仕事に取り組むことで、できることの幅が広がり成長につながる実感をしましたね。
またこの経験によって、お客さま目線だけでなく会社視点で物事を考えられるようになりました。この両輪で仕事をできるようになったことが、現在の新規開拓の仕事にも活きていますし、私自身の強みになっていると感じます」
※ 当時名称/現・経営管理本部・システム部
未来のビジョンは今の積み重ねから。その先に広がる新たな可能性
三木は、今後のビジョンについて語る際、大阪第5事業部の新しい領域へのチャレンジに大きな期待を寄せています。
「当社は商空間プロデュース企業として商業領域でのビジネスが主流ですが、大阪第5事業部は、これまでになかった新しい領域に取り組んでいく事業部です。お客さま目線で取り組むことに変わりはありませんが、新規領域への挑戦ということを考えると、スペースの5年後・10年後を見据えて事業拡大していくという会社目線での仕事だと感じています。
とはいえ常に未来のことを考えて仕事ができるわけではなく、描く理想への道のりにはたくさんのハードルがあります。まずは目の前のことを一つひとつ解決していくことが、将来のスペースにつながっていくと信じています」
三木は、風通しの良い職場環境が当社の魅力だと言います。
「新しい挑戦の機会につながる可能性も大いにあるので、若くて経験が浅くても、思っていることや考えていることは、どんどん発信してほしいと思っています。自分の考えや想いを言葉にできる人は、当社で活躍している人に多いと感じています」
そして、入社して最初の3〜5年は仕事を覚えることが重要としながらも、「初心を忘れないこと」の大切さを強調します。
「入社時の『こういうことがしたい』という初心は忘れてほしくないですね。私も今、若い人たちから学ぶことが多いですし、その熱量が上の人たちを動かすこともたくさんありますから。スペースで実現したいと思ったことを大事にしながら、たくさんの挑戦と学びを楽しんでもらえたらとても嬉しいです」
※ 記載内容は2025年2月時点のものです

