医療事務を学び見えてきた自分の適性──薬局業界への転職を決意
総合メディカルのRCS(ラウンドケアスタッフ)職。
薬局事務作業に加え、待合室や店舗全体に目を向けながら多岐にわたる仕事を担うため、薬局を支える縁の下の力持ちのようなポジションです。
永川さんもそんなRCS職として、そうごう薬局 大和田店で日々活躍をするひとりです。
永川さん 「仕事としては、薬局の処方箋の受付、問診票のお渡し、店内掲示物の管理、一般用医薬品の在庫管理や発注、レセプト作成など幅広く業務全般を受け持ちます。
また、私個人としては、2022年の9月から、3カ月に1回ほど行っているRCS職の会議の運営も担当しています。会議の司会進行のほか、参加者への連絡や、議題になった施策に関する指導もします」
もともとは、歯科助手としてキャリアをスタートしている永川さん。歯科医師のアシストや患者さんの問い合わせなどの業務を3年間行っていたなか、医療事務という職種に出会いました。
そして医療事務について調べるうちに、その興味はやがて「自分もこの仕事に就きたい」という気持ちへと変化していきました。
永川さん 「以前の職場での経験を活用してさらにスキルアップしたいと感じ、一度仕事を辞めて専門学校へ進むことを決意しました。すぐに転職して、仕事をしながら業務を覚えるという選択肢もあったかもしれません。でも、私としては知識のないまま進むのではなく、学校で基礎を固めておきたいと考えていました」
永川さんは、実際に学校で学んでみたことで、一口に医療事務と言っても、就職先は病院や薬局など多岐にわたることを知ったと言います。
永川さん 「基礎的なところは共通しているものの、薬局と病院では仕事内容が異なる部分があります。患者さんの健康づくりに関われるという点で、自分に合っていると感じたのは薬局でした。
将来的に自分が教える立場になったときに、自信を持っていられる仕事の方がいいはずですし、仕事が合わなければ、長く働くことも難しくなってしまいます。そうした理由から、卒業後は薬局事務の仕事を探そうと考えました」
そこで出会ったのが、総合メディカルでした。
“働く人”に惹かれて、総合メディカルへ。メンバーに支えられ、仕事を覚えた日々
薬局事務の実務未経験で転職活動を進めていた永川さん。総合メディカル入社の一番の決め手となったのは、“働く人”でした。
永川さん 「採用担当の方が、過去にRCS職であったことから、実際の業務の内容をとても詳しく教えてくれました。
また、私は医薬品の知識は学校で習っていません。入社後にゼロから学ぶことに不安を感じていました。その点、採用担当の方が『薬剤師の方が丁寧に教えてくれる』と伝えてくれたことで安心できましたし、不安にも丁寧に向き合ってくれるその担当の方にも好意的な印象でした。
ほかにも、いま所属している店舗の見学ができたのも、安心できた理由のひとつ。店舗スタッフの方から、あらためて職場の雰囲気や仕事内容を教えてもらいました。“人”に惹かれて、ここで働きたいと思ったのです」
こうして2019年に入社した永川さん。入社後は、周囲の人に教わりながら、仕事を覚えていきました。
永川さん 「勤務当初は本社側の上司が私の配属店舗に来てくれて、私がわからないことや、不安に思っていることを聞いてくれました。また、このときに、業務の説明から勤務体系などについて詳しく教えてもらいました。一方で、実際の店舗業務、レセプト請求業務や一般用医薬品などの相談・販売方法などは、先輩とのマンツーマンで教わりました」
専門学校や前職での経験から、パソコンでの処方箋入力業務や電話対応は、1週間ほどでひとり立ちした永川さん。一方で、わからない仕事は、自分からも積極的に質問して覚えていきました。
永川さん 「最初の1週間は本当にたくさんの質問をしました。ただ、わからなくてもまず自分でやってみる、考えてみることを大切にしていました。その上で、先輩に聞くことで自分の理解も早くなると考えていました。すべてをひとりでできるようになるまでに、1年かかりましたね」
暗記が苦手と語る永川さんにとって、一番苦労したのは、医薬品名を覚えることでした。風邪薬ひとつとっても、数種類あります。携帯電話にメモしたり、ノートに書き込んだり。また、飲み合わせについても意識的に覚えていったと言います。
永川さん 「たとえば、一般用医薬品の中には、お子さんが薬を飲みやすくするためのフルーツ味のゼリーがありますが、薬によっては相性が悪くかえって苦く感じられる飲み合わせもあるんです。そういった内容も、薬剤師から教えてもらって把握しておくよう努めています」
実は、飲み合わせについての知識は、薬局事務として必ずしも求められるわけではありません。販売する立場としてもプラスアルファの貢献をしたい、という永川さんの患者さんへの想いが、この背景にはあるのです。
自ら取り組んだ施策が、他店舗でも活用されるようになった
新たに覚えることも多かった一方で、患者さんとのコミュニケーションでは、前職の経験も活かしています。
永川さん 「歯科助手として働いていたなかでは、コミュニケーションの大切さをよく指導されていました。歯科医が治療する前に患者さんとのコミュニケーションを取って、問診につなげるのも歯科助手の大切な役割です。
薬局でも、患者さんから現在の状態やご要望をお聞きすることは重要な仕事。歯科での経験が役立っていると実感しています」
そんな永川さんにとって、成功体験となった出来事があります。それは、かかりつけ薬剤師制度を店舗で推進していたときのこと。永川さんは、患者さんに対してかかりつけ薬剤師制度を説明する際のマニュアルを、自らの店舗で作成しました。
永川さん 「患者さんにかかりつけ薬剤師制度を知ってもらうためには、まずはそのシステムを理解していただく必要があります。しかし、私自身が、この制度の最初の説明を受けたとき、すぐには理解できませんでした。
私が理解しづらいのであれば、患者さんもほかのスタッフも理解しづらいのかもしれない。それならば、マニュアルとなるようなものを作ろうと思ったのです」
どうしたら患者さんが理解しやすいか。どうしたら店舗のスタッフが説明しやすいのか。永川さんは試行錯誤の果てに、マニュアルを作成しました。
永川さん 「マニュアルを見せながら患者さんに説明するうちに、『患者さんが理解してくださり、かかりつけ薬剤師制度に好意を持ってくださる』という変化も徐々に実感するようになりました。すると、上司から『このマニュアルをほかの店舗でも使いたいから共有してほしい』と伝えられて。
ありがたいことに、かかりつけ薬剤師制度の説明に同じように悩むほかの店舗にも、マニュアルを活用してもらっています。実際の説明の仕方を文字ベースでお伝えしたり、ときには他店舗に訪れて実演したりすることもありますね。患者さんが理解しやすいマニュアルにできたことはもちろん、他店舗にも広がっていったことで、達成感を覚えました」
実際に、ほかの店舗からは、「このマニュアル良かったよ」という声が届くことも。いまでは、近隣の店舗にとどまらず県外でもマニュアルは活用されています。
周囲へのあいさつと感謝の気持ち。それが、気持ち良く働く環境をつくる
現在、入社5年目を迎える永川さんは、RCS職として、店舗スタッフの育成にも携わってきました。直近では店舗スタッフのOJTを担当。その際、後輩に意識的に伝えていたのが、あいさつと感謝の気持ちの大切さです。
永川さん 「私自身、同じ店舗で働いているスタッフへのあいさつをはじめ、『ありがとう』や『ごめんなさい』を伝えることを大事にしています。患者さんへの対応としてはもちろんですが、スタッフ同士でもあいさつや感謝があるからこそ、お互いを気持ち良くフォローできるという環境がつくられると実感しています」
自らの考えを伝えながら後輩指導を進めていった一方で、OJTの実施や人財の育成に携わるのは、永川さんにとって初めての経験。ときに伝え方で悩むことも。その際には、店舗の上司や他部署の先輩を頼りながら、進めていきました。
永川さん 「総合メディカルは横のつながりが強く、メールや電話などで不明点を聞きやすい雰囲気なので、とても心強く感じたのを覚えています。
そうした環境に支えてもらいながら、今後も後輩育成に取り組むつもりです。後輩の育成に私自身が携わることはもちろん、今回自分で経験してみて、通常業務に加えて指導をする大変さを実感したので、若手OJT担当者のフォローにも注力していきたいです。
総合メディカルには、やりたいことにチャレンジさせてくれる企業風土がありますから、やってみたいことは、どんどんやっていけたらと思っています」
人財育成への強い想いや決意を語る永川さん。その原動力となるのは一体どんなものなのでしょうか。
永川 「人財育成にも携わりたいと考えるようになったのは、今の職種についてからです。振り返ると、この仕事に未経験で飛び込んだ当時は、不安でいっぱいでした。そんな私に対して、上司や先輩は丁寧に業務について指導してくれました。
さらには『成長したね』という言葉を伝えてくれたり、成長した私を頼りにしてくれるようになったり。そうした変化から、私自身も成長を実感しながら仕事を覚えられたと思っています。そのときに感じた“嬉しさ”は、いまでも働く上での大きなモチベーション。育成に携わりたいという想いも、そこが原点だと思っています」
自分がなるべき姿にまっすぐに向き合い努力する永川さん。その努力の背景には、患者さんや店舗スタッフ、そして会社への想いがあります。
今後も自らの経験をもとに、永川さんは人財育成に力を注ぎます。それが、自分と同じように不安を抱えているメンバーの支えになることを信じながら。
