プライマリ・ケアの専門薬剤師として、地域住民に選ばれる存在へ
現在八柳さんは福岡市西区にある「そうごう薬局 戸切店」にて、社内認定の専門薬剤師として勤務しています。総合メディカルの社内認定専門薬剤師は、自ら専門分野を選択し、スペシャリストとしてキャリアアップしていくことが可能です。八柳さんは8つの専門分野からプライマリ・ケア分野を選択し、専門性を高めています。
「私が専門分野として選択したプライマリ・ケアとは、予防から診療、介護まで幅広く対応する包括的な医療のこと。とくに病気ではなくても、何か心身のことで気になることがあったら気軽に相談できるような、地域住民の皆さんにファーストアクセスとして選んでいただけるような薬剤師をめざしたいと考えています」
八柳さんは仕事をする上で、単に薬を調剤するだけでなく、患者さんの生活全体を見据えたサポートを心がけています。そこには、恩師から言われたひと言が影響しています。
「以前の職場の上司から、『患者さんに土日はないよ』と教えられました。私たちが仕事を休んでいる間も患者さんは痛みやつらさが続いているんだということを忘れずに、少しでも役に立てるように医療に従事したいと考えています。
患者さんと接するときは自分の家族だと思って対応していますね。相談に対して他人事ではなく自分事として応えることが信用や信頼につながると信じています。信用や信頼はお金では買えないので、コツコツと築くことを何よりも大切にしています」
八柳さんの業務は、薬局内での患者対応にとどまりません。薬剤師の地位向上と、後輩に研究視点を身につけてほしいという思いのもと、社内外での学術研究や発表にも積極的に携わり、最近ではRMP(Risk Management Plan)に関する研究を行いました。
「RMPに基づく患者さん向け資料とは、医薬品の安全性におけるリスクについて潜在的なものも含めてメーカーがまとめた文書なのですが、その内容は現場の薬剤師にとって使いづらいという課題がありました。
そこで、研究チームとして副作用のグレードを表にわかりやすくまとめるなど現場が使いやすくなるような取り組みを行い、その結果患者さんに対する薬剤師のヒアリング力が向上。薬の副作用の発現状況を把握しやすくなるという結果につながりました。
チーム一丸となって取り組んだ研究結果は社内の学術大会『ファーマシーフォーラム』で発表し、優秀賞を獲得しました」
さらに八柳さんは、ブロック内研修や薬学部の実務実習生の受け入れを通じて、後輩育成や地域貢献にも力を入れています。
「薬剤師は常に最新の知識を身につける必要があるため、定期的な勉強会を開催し、薬剤師の質の向上に努めています。また、薬学部の実務実習生も受け入れていて、11週間の実習期間中に薬剤師としての基本的なスキルや医療倫理を教えています」
地域密着の薬局で薬剤師という仕事の楽しさを実感。そんな薬局を全国に増やしたい
学生時代は大学院まで進んだ八柳さんですが、当時から薬剤師として働くことをめざしていたわけではありません。卒業後は医薬品メーカーに就職し、研究所でジェネリック医薬品の製剤研究に携わっていました。
「実は学生の頃は、薬剤師は薬を調剤するだけの仕事だと思っており、将来は薬剤師になりたいと思ったことがありませんでした。それまでの人生で薬剤師という存在が自分の人生に深く関わる機会がなかったですし、大学での実習も物足りなく感じて……。そこで薬剤師への道は選ばず、医薬品メーカーに就職しました」
しかし、製剤研究をする中で、自分が作った薬を実際に使用する患者さんのことを考えるようになった八柳さん。そんな時、大学の先輩の縁で長野県上田市のとある薬局を知り、薬剤師に対するイメージが大きく変わったと言います。
「その薬局は土日も含め朝7時半から夜9時まで営業し、地域住民のためにさまざまなニーズに応えていました。その結果、たとえば、蜂に刺されたという、通常なら病院に行くような場合でも、まず薬局に来てくれる方もいらっしゃって、地域の方にとても信頼されていることを感じました。地域や生活に寄り添う薬局や薬剤師の重要性を目の当たりにしましたね」
この薬局で約5年間経験を積んだ八柳さんは、薬剤師という仕事の楽しさを実感。次第に「こんな風に地域に寄り添う薬局をもっと増やしたい」と考えるようになります。そうして出会ったのが、総合メディカルでした。
「総合メディカルが地域貢献や患者さん目線の経営を重視していることを知り、さらに健康サポート薬局として何でも相談できる薬局を全国に広げていこうとする姿勢が、私自身の信念と合致したんです。実際に入社後は2021年に戸切店が健康サポート薬局に届け出ることに尽力することができ、さらに2023年には地域連携薬局に認定されることができました。
また、社訓に『社員の豊かな人生を願い、社員とともに成長します。』と明記されているなど、社員のことを大事にしている会社だと感じました。育児支援制度や1時間単位で取得できる有給休暇など、ワークライフバランスの充実に向けた取り組みを多く行っている点も魅力でしたね。実際に子どもが急に熱を出した時は出勤時間をずらしてもらうなど、充実した制度に助けられています」
管理薬剤師から専門薬剤師へ。体系的な研修と人財育成部のサポートで社内資格を取得
2019年に総合メディカルに入社し、一時は管理薬剤師を務めていた八柳さん。そこから専門薬剤師をめざすことにした背景をこう説明します。
「今、日本にある薬局の数はコンビニより多いのですが、今後は淘汰されていくと考えた時、生き残るために重要なのはやはり『信用・信頼』だと思うんです。だからこそ専門薬剤師としてより多くの知識やスキルを身につけ、患者さんや地域の方に信頼される薬剤師になりたいと考えました」
総合メディカルでは、専門薬剤師をめざす社員に対して「専門薬剤師養成講座」を開講しています。講座は約1年にわたる実践型の研修で、専門薬剤師としての期待役割の理解や、患者応対スキルの習得、ロジカルシンキング、症例報告など、内容は多岐にわたります。八柳さんは2022年に受講し、23年に昇格試験を受け、24年から専門薬剤師として勤務しています。
「講習はすべてオンラインだったのですが、専門薬剤師としての基礎知識から模擬演習のようなものまで研修内容が体系化されていてとてもわかりやすく、論理的思考が身についていきました。中途入社の僕でもすんなりと理解できました。Zoomを使った模擬演習では、自身の応対の録画を振り返ることで自分の患者さんへの対応を見直すことができ、ケアの質を向上させることに役立ちました。
また、上昇志向の高い総合メディカルの受講者たちと一緒に勉強できたことも大きな刺激になりました」
一方で、人財育成部からのサポートも心強かったという八柳さん。
「迷った時やくじけそうになった時、些細なことでも気軽に相談したり質問したりできる環境が整っていました。これは総合メディカルの社風なのか、人財育成部の方が穏やかで距離が近く、頼りやすい雰囲気がありますね。
社風について付け加えれば、専門薬剤師のような社内認定制度は、やりたいと自ら手を挙げれば新卒入社か中途入社かに関わらずチャンスがありますし、もちろん昇格についても同様です。私自身、入社2年目で管理薬剤師に就いたように、意欲があればキャリアアップしていける環境だと思います。
また、薬局では接客業務もあるので、営業終了後に研修等を実施する会社もあると思いますが、総合メディカルでは研修をすべて勤務時間内に受けられることもありがたかったですね。とくに私は子育てをしているので、受講期間中も仕事と育児の両立ができました」
後輩の育成に注力し、信頼される「かかりつけ薬剤師」を増やして地域に貢献したい
八柳さんは、現在の社内認定の専門薬剤師資格に満足することなく、さらなる高みをめざしています。
「今後は社外資格である『プライマリ・ケア認定薬剤師』を取得したいと考えています。これはとてもハードルが高い資格なんですが、合格して知見を広げていきたいです。
また、今後一番注力したいのは後輩育成です。薬剤師のキャリアを考えていなかった私が、素晴らしい薬剤師と出会って変わったように、若い薬剤師たちにも良い影響を与えられる存在になりたい。患者さんの身近にいられる『かかりつけ薬剤師』を増やしていくことが、私の使命だと感じています。
とくに都会は薬局の数が多いこともあり、私たちがより頼られる存在になる必要があります。周辺の病院とも良い関係を築き、医薬連携しながら地域に貢献していきたいです」
そんな八柳さんは、中途採用の候補者に向けて総合メディカルの魅力をこう語ります。
「総合メディカルには新卒も中途も関係なくキャリアアップできる環境があり、育児との両立などワークライフバランスを取りながら安心して働けると思います。
薬局は接客業でもあるので、中には回転率を重視して患者さん一人ひとりの対応に時間をかけない、という方針の会社もあるかもしれません。でも総合メディカルは、患者さんのためになることならどんどん提案してほしい、取り入れていこうとする会社です。『患者さんのために何かしたい』と思っている薬剤師の方に、ぜひおすすめしたいですね」
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
