グループ全社の情報セキュリティ、個人情報保護などを担うマネージャー
リスクマネジメント推進室 データガバナンスグループのグループマネージャーを務める土肥。
「リスクマネジメント推進室は、SBプレイヤーズグループ全社のリスク管理や評価、取りまとめを行う部署です。その中でデータガバナンスグループは、個人情報保護、情報セキュリティ、会社の機密情報全般を担当しています。
たとえば、公営競技のオンライン投票サイト『オッズパーク』や、ふるさと納税サイト『さとふる』を運営する当社はプライバシーマーク(Pマーク)を取得しているのですが、取得や更新に必要なセキュリティ要件を満たせるように、運用・管理しています」
データガバナンスグループは現在、情報セキュリティチームが3名、個人情報保護チームが2名、そしてマネージャーの土肥を含めた6名体制です。各事業部から、セキュリティに関する相談を受ける機会も多いと言います。
「一例を挙げると、『さとふる』のワンストップ特例申請の電子化プロジェクトでは、さまざまな相談が寄せられ、事業部の方と一緒に検討しました。従来は紙で行っていた申請を電子化するにあたり、個人情報や寄付情報、マイナンバーなどの取り扱いが発生するため、データセキュリティ体制を見直すとともに、申請の各プロセスについて論点を洗い出してリスク評価を行いました。
このような案件では、リスクマネジメント推進室だけでなく、事業部門や法務、財務・経理部門などと協力しながら、それぞれの観点でリスクを特定し、1つずつ課題をクリアしていく必要があります」
グループマネージャーとしてメンバーのマネジメントを担う土肥は、自身の役割を大きく3つに分けて紹介します。
「1つめは、部署やグループ全体の体制整備です。適切な人員配置や業務アサインを考えたり、施策の優先順位や全体のスケジュールを管理したり、室長と共に中長期的な戦略を立てることも私の役目です。
2つめは、メンバーとのコミュニケーション改善や悩み相談など、業務に集中できる環境づくりです。
3つめは、メンバーの業務のフォローアップで、判断が難しい案件にアドバイスしたり、他部署との連携が必要な場合に間に入ったりして支援しています」
メンバーとのコミュニケーションでは、毎日の朝会や週1回の定例会を中心にいろんな話をすると言う土肥。2カ月に1回ほどのペースで1on1も実施していますが、キャリアや困り事についても、日常的な会話の中で自然と話題に上ると語ります。
「うちのグループはなんでも言い合えるフラットな雰囲気で、面談でかしこまってキャリアの話をする、というより日々の雑談の中でも気軽に相談を受けることが多いですね。
私は仕事をする上で、大事にしていることが2つあり、1つは部分最適ではなく全体最適を考え、問題の本質的な解決をめざすことです。何か問題が起きたとき、急ぎの対応は必要ですが、それだけでは“もぐらたたき”になってしまうので、長期的な視点で根本的な解決策を考えることを重視しています。
もう1つは、既存のやり方にこだわらないこと。とくにIT業界は変化が早く、過去の成功体験がそのまま通用しないことも多いため、常に新しい知識を取り入れ、ゼロベースで考える柔軟性を持つように心がけています」
変化の少ない安定的な環境よりも新たなチャレンジができる場を求めSBプレイヤーズへ
大学院の史学研究科を卒業した土肥は、IT企業2社を経てSBプレイヤーズに入社しました。前職までは主に、「これまでの業務を見直し、改善する」「これまでなかった仕組みを整える」ポジションを担ってきました。
2社目では、ウォーターフォール型開発のプロセス改善に始まり、組織改編や新規プロジェクトのPMなど、幅広い業務に携わりました。その多くは、うまくいっていないプロジェクトや誰もできる人がいないプロジェクトへのアサインで、新たな仕組みやシステムを企画し、運用を軌道に乗せるまでが私の役目でした。ゼロをイチにする仕事が多かったですね。
例を挙げると、原価管理や購買管理の仕組みづくりや、IT開発部門での業務委託・オフショア関連の基準づくりなど。さらに、グループ会社の管理体制構築に携わり、最終的にBCP(事業継承計画)や個人情報保護、情報セキュリティの改善も担当しました」
そんな土肥が転職を決意したのは、変化の少ない安定的な環境よりも新たなチャレンジができる場を求めたから。当時の心境をこう振り返ります。
「私が在籍した約10年の中で、会社は一部上場を果たし、第二創業期を迎えました。すると、それまでのような変化の激しいチャレンジングな雰囲気が薄れてしまったように感じて……。
そんな時、SBプレイヤーズという会社に出会い、現場にはIT系ベンチャーのスピード感がありながら、ソフトバンクグループという基盤や経営層の明確なビジョン・意思決定の一貫性が両立している点に強く惹かれたんです。
また、前職でガバナンスや個人情報保護、セキュリティを整備した経験を活かせると思い、転職を決意しました」
入社後、土肥は情報保護の担当となり、徐々に業務範囲を広げていきます。
「最初の1年は個人情報保護とプライバシーマークの運用を担当し、その後、1年ごとに業務範囲が広がっていきました。リスク管理やBCPの整備なども担当するようになり、入社2〜3年でチームのリーダーに。そして今年4月には、データガバナンスグループのグループマネージャーに就任しました」
リスクを踏まえ「どうすればやりたいことを実現できるか」を事業部と一緒に考えたい
入社して2〜3年目、土肥はグループ全社のリスク評価の仕組みづくりという大きな挑戦に取り組みました。全社のリスク評価とは、コーポレートガバナンスや財務、戦略計画、業務運用などのカテゴリーごとにどんなリスクがあるかを整理し、会社の成熟度を客観的に評価したり、解決策を検討したりするプロセス全般です。
「それまでのリスク評価はマネジメントシステムとして確立しておらず属人的な運用になっていたため、私と部下の2人で1年かけて試行錯誤しながら、基礎となる仕組みをつくり上げました。その後、コンサルティングファームに協力を仰ぎ、さらにブラッシュアップしていったのですが、自分たちで調べてつくった部分がプロであるコンサルの考えと近いものだったことは、大きな自信となりました。
この時につくったリスク評価の仕組みは、今後上場をめざす上での定期的な報告や情報開示にも活用できると考えています」
また、グループマネージャーとして人材育成にも注力する土肥。メンバーの成長を後押しし、部署やチームとしてレベルアップすることをめざしています。
「具体的には、当社はMBO(Management by Objectives)と呼ばれる目標管理制度を評価に取り入れています。人事が用意した全社的な成長プランのフォーマットもあるのですが、私たちの部署では独自の観点も入れたフォーマットを別に整備しています。これにより、各メンバーのMBOの内容を具体化し、品質やレベル感を一定に保つことができます。
また、メンバーの育成にも力を入れており、たとえば1年後、3年後にメンバーがどのような状態になっていてほしいのか、そのために私がどのようなサポートを行うべきか、またメンバーにどのようなスキルや知識を学んでもらい、レベルアップしてもらいたいのかを計画しています。この計画を立てる際には、メンバー全員との面談やコミュニケーションを通じて、各自のキャリアプランやワークライフバランスなどへの考え方をすり合わせた上で、お互いに納得感のある具体的なアクションプランを策定しています。
こうした取り組みを始めて2〜3年になりますが、知識やスキルのレベルアップはもちろん、以前は保守的で発言が少なかったメンバーが主体的に提案するようになったり、後ろ向きな発言が多かったメンバーが前向きに変化してきたり、各メンバーそれぞれに成長が見られます。チーム内は皆が自由に意見を言える雰囲気で、私への要望や改善点も率直に伝えてもらえるようになりました」
データガバナンスや情報セキュリティという、いわば会社の「守り」を担う土肥には、慎重で正確な仕事が求められます。しかし一方で、チャレンジする姿勢も大事にしたいと語ります。
「事業部がやりたいことに対して、セキュリティなどの観点からストップをかけざるを得ないケースも多々あります。そんな時、私は単に『できない』と否定するのではなく、どうすれば実現可能なのか、どこまでならできるのかを事業部の方と一緒に考えていきたいと思っています。
場合によってはリスクを取ってでも進めるべき案件もありますし、各部門と協力しながら会社の成功とリスク低減を両立することに、大きなやりがいを感じます」
ベンチャーのスピード感と大企業のように確立したビジョン──2つがそろった希少な会社
SBプレイヤーズが更なる成長をめざす上で、リスクマネジメント推進室は非常に重要な役割を担うと語る土肥。今後の展望について、次のように語ります。
「前職で上場に向けた準備を経験しましたが、とても苦労した分、無事上場を果たした時の達成感は格別でした。あの時の気持ちをもう一度味わいたいので、当社もぜひ成長を続けて上場をめざしたいですね。
そのためには、ガバナンスの仕組みや体制をさらに整える必要があると思います。現在はリスクマネジメント推進室で各種リスクを評価し、リスクに応じて各部門や経営層に報告する体制ですが、今後はもっと会社全体の仕組みとして発展させていきたいですね」
入社して約7年──土肥に「SBプレイヤーズという会社の魅力は?」と尋ねると、3つの答えが返ってきました。
「1つめは、ベンチャーのスピード感と、大企業のようにガバナンスを重視する経営がうまく融合していることです。この2つが両立している企業というのは、実はとても希少だと思いますね。
2つめは、トップのビジョンがブレないことで、『地方創生』という志や、その実現に向け事業活動を検証しながら合理的な経営判断をするという経営姿勢にも非常に共感しています。
そして3つめは、社員の人柄の良さです。私の業務の特性上、いろんな部署の方と話をする機会がありますが、仲間に配慮ができ、協力的な人が多いと感じます。だからこそ、仕事が非常に進めやすいですね」
最後に土肥は、リスクマネジメント推進室が求める人材像について、こう説明します。
「リスクマネジメントやデータガバナンスにおいて知識を持つことは大事ですが、それだけでなく、知識をもとに論理的に考えたり、物事を構造化して考えたりできる人を求めています。『やったことがないので、できません』ではなく、自ら新しい知識を仕入れて、自分で考えながら行動できる人に来てほしいですね。
また、さまざまな人と協力しながら仕事を進めていく部署なので、人と競い合うことが好きなタイプよりも、周りを見ながら協業できることが重要です。仲間と一緒に成果を上げ、事業や会社の成長に貢献したいという方なら、やりがいを持って働けると思います。
※ 記載内容は2025年2月時点のものです
