不正を阻み、日常を守る。新たな決済の潮流を最前線で加速させる
──まずは、お二人の所属部署と現在の業務内容を教えてください。
MAEKAWA:私はカードセキュリティ統括部のデジタルモニタリンググループに所属しています。私たちのミッションは、一言で言えば「不正被害の抑止とお客さまの利便性向上の両立をめざした最適化」です。
24時間休むことなく稼働する決済システムの中で、不正検知システムが捉えた取引をリアルタイムで審査し、それが「悪意ある第三者」によるものか「お客さまご本人」によるものかを判断しています。
グループは約20名で構成されており、毎日異なる業務を担当する体制です。具体的な1日の流れで言うと、午前中は主に過去に発生した不正取引の前後を分析し、まだ表面化していない被害を深掘りする調査を行います。
午後からは、不正が多発する特定の店舗で取引の異常性がないかを膨大なデータから分析したり、法人カードで不正の兆候があれば営業部門と連携して停止措置の調整を行ったりと守備範囲は非常に広いです。
毎日違った角度から「不正」という見えない敵に立ち向かう刺激があり、非常にやりがいを感じています。
KOMATSU:私はマーチャントビジネス統括部の事業推進グループで働いています。
三井住友カードと言えばクレジットカードのイメージが強いかもしれませんが、私の担当は電子マネーとQRコード決済などの決済の分野です。各決済ブランドと三井住友カードをつなぐ窓口として、キャッシュレス決済を拡大するための戦略を練っています。
具体的には、新しい決済手段・サービス拡充に向けた各決済ブランドとの渉外と、加盟店へのサービス提供を見据えた社内運用調整を行っています。
キャッシュレスが急速に普及する中で、消費者が「どのお店でも、好きな方法で」支払える環境を整えるアクワイアリング業務の根幹に携わっています。
──学生時代の経験が、今の仕事につながっていると感じる瞬間はありますか?
MAEKAWA:私は大学でデータサイエンスを専攻していました。今の業務では、一日に数万件、数百万件という膨大な決済データを扱います。
その中からわずかな「異常」を見つけ出す切り口や、統計的な視点は、大学で学んだ分析手法が活きているなと感じます。学生時代の学びが、そのまま「安心な決済社会」を作る武器になっていると感じます。
KOMATSU:私は、ミュージカルサークルに熱中していました。音大生や服飾の専門大生まで、まったくバックグラウンドが異なる人たちと一つの舞台を創り上げる経験ができました。
現在の業務も、各決済ブランドやネットワーク事業者、そして社内営業部門など立場が違う方々とコミュニケーションをとる機会が多くあります。相手の意図を汲み取り、自分から積極的に働きかけるコミュニケーション力は、舞台を通して培ったものが活きていると感じます。
想定外の経験も力に変える。能動的な動きで切り拓いた成長の扉
──お二人は学生時代、どのようなことに注力されていたのでしょうか?
MAEKAWA:私は「データ分析コンペ」への参加に心血を注いでいました。機械学習を用いて予測モデルの精度を競う大会なのですが、チームの中で目標設定からスケジュール管理までを積極的に買って出て、縁の下の力持ちとしてチームを牽引してきました。
ただ知識を蓄えるだけでなく、実際にアウトプットをして精度を追求したくて始めたことですが、この時に培った最後までやり遂げる責任感とチームで目標を追う姿勢が、今の自分を形作ったのだと思っています。
KOMATSU:ミュージカルサークルでは歌もダンスも未経験からのスタートでしたし、ゼミ活動では生花を扱う企業とコラボして、結婚式等で余ったロスフラワーを活用する企画を立ち上げました。
大学入学時からコロナ禍で活動が制限される中、「自分から動かないと何も始まらない」という危機感があったのです。その環境下で夢中になれるものを探し、周囲を巻き込んで形にする。そんな、常にチャレンジングな4年間でした。
──何を軸として就職活動し、その中で三井住友カードを志望した決め手を教えてください。
MAEKAWA:軸が二つありました。一つは「社会への影響力が大きいインフラ企業」であること。もう一つは「大学で学んだ専門性を活かせること」です。
就活当初は鉄道やガスなどを見ていましたが、ふと「決済も現代人のインフラではないか」と気づき、金融系も視野に入れる中で三井住友カードと出会いました。
説明会を通して、業界のトップランナーとしてのネームバリューもそうですが、それ以上に新人の頃から任せられる裁量の大きさに惹かれました。さらに、当社にはデジタルマーケティングコースの採用があり、この場所なら自分が大学で学んできたデータサイエンスのスキルを最大限に活かせる確信が持てました。
KOMATSU:私は「成長性」と「人のよさ」です。
コロナの影響でキャッシュレス決済の拡大を目の当たりにし、社会に与えるインパクトの大きさを実感しました。
そして、海外と比較しても日本におけるキャッシュレス決済比率はまだまだ大きな伸びしろがあります。そんな成長産業のど真ん中で、自分も社会に影響を与えるような仕事に携わりたいと思うようになりました。
そんな中、三井住友カードのOG訪問でお会いした先輩方が皆さんハキハキと、仕事を楽しそうに語っていたのが印象的でした。高い目標に向かってチームで熱く取り組む。そんな雰囲気が、自分に合っていると感じました。
現場を知り、お客さまの痛みを知る。1年目だからこそ得られる手応え
──入社後の研修期間の内容や流れについて教えてください。
MAEKAWA:オペレーションサービス本部に配属された新人は、現場の部署に数か月配属されてから、別の部署に本配属になるという形でした。
私は、関連会社のセキュリティセンターで不正に関する業務、そしてコンタクトセンターでの受電実習を経て、11月から現在のカードセキュリティ統括部に配属されました。そのため、1カ月ほど経った今ようやく部署の業務に慣れてきたところです。
KOMATSU:私は配属が5月で、OJTとして先輩が一人ついてくれる期間を経て7月には研修期間が終了しました。
しかしすぐに手放しで独り立ちを求められるということではなく、何か困ったら先輩たちが助けてくれますし、日々支えられながら業務経験を積んでいます。正直まだ慣れてはいないですが、大きな変わり目が10月にありました。
それまで各決済ブランドの副担当として主担当の業務をサポートする形でしたが、そこから主担当として決済ブランドにとってのSMCCの顔となる最初の窓口となったので、一気に責任感が増してきました。
──入社後、とくに印象に残っている研修やエピソードはありますか?
MAEKAWA:入社直後の半年間の研修が私のキャリアの原点です。受電業務では、カードが使えないお客さまから厳しいお声をいただくこともありました。
しかし、その生の声に触れたことで、不正を止めるという使命感も大事だけれど、その裏側にある「お客さまを不便にさせてはいけない」という重みを痛感しました。
現部署に配属となり、モニタリングを行う際も画面の向こう側にいる一人ひとりのお客さまの日常を想像しながら判断を下しています。現場の声を知っているからこそ、分析業務に熱がこもるのだと思います。
KOMATSU:印象に残っている経験は初めての出張で、大阪万博の会場に足を運んだ時のことです。
当社の決済端末「stera(ステラ)」が会場の決済インフラを支え、お客さまが大阪万博を楽しんでいる光景を目の当たりにし、「自分が推進しているサービスが、ここで何万人もの決済を支えている」と、社会に対するインパクトの大きさを実感しました。
普段の業務が確かなリアリティを持ってつながった瞬間でした。
同期と、先輩と、共に成長する。三井住友カードで描くこれからの自分
──仕事のやりがい、または難しさを感じるのはどんな時でしょうか?
MAEKAWA:モニタリングにおいて、100%の正解がないことです。一見すると不正に見える取引でも、実は特別なお買い物をしただけというお客さまご本人の利用であることもあります。
不正を逃せば被害が拡大し、過剰に止めればお客さまの不信を招く。この絶妙なバランスを、限られた時間で見極めるのは非常に難易度が高いですが、だからこそ、自分の分析で先回りして対策を打ち、被害を未然に防げた時の達成感は格別です。
しかしながら、仕事を始めてみてスピードがまだまだ足りていないと感じています。先輩方が自分の2倍以上の量の仕事を終わらせているのを見る中で、これからは丁寧かつスピード感を意識しながら仕事に向き合っていきたいです。
KOMATSU:社会における影響力が大きい仕事に携われていると実感できる時です。
たとえば、店舗数の多い加盟店に期日までにQRコード決済ブランドの追加をするとなると、多くの手続きや交渉が必要になります。
多方面との調整を終え、無事に店舗での利用ができているという報告を受けると嬉しく思います。 また、自分がルールを作っていくというおもしろさがあります。
各決済ブランドの仕様を把握しきれておらず、すぐに動けない自分の知識不足に悔しさを感じる場面もあります。
今後はもっと知識や応用力を磨いていきたいです。
──最後に、就活生の皆さんに向けたメッセージをお願いします!
MAEKAWA:同期の存在はとても大きいです。配属部署は違っても、同じ悩みを共有できる仲間がいるからこそ前を向くことができます。
また、同期とはお互いに、気軽に質問や相談をし合えるような関係性を作っておくことをおすすめします。
そして、部署内はとても風通しが良く、部長やグループ長ともフラットに話せる雰囲気があります。わからないことがあれば先輩方が相談に乗ってくれる、解決してくれる環境が整っているので、不安に思うことはありません。
KOMATSU:私も、よく同期と一緒にランチに行っています。
また、私のチームは女性メンバーが多く、みなさん仲良くしてくださいます。
先輩方とお昼休みにカフェに行ったり、仕事だけでなくプライベートのことも相談し合えるなど、働きやすい環境が整っていると思います。みなさん優しく手を差し伸べてくださるので、少しハードルが高い仕事も安心してチャレンジできる環境です。
1年目ということを活かして、1度自分で考えてわからないことはどんどん聞く。そうして社内に人脈を広げていくことが、将来の大きな案件を円滑に進めるための布石になると感じています。
社会人でも、学生時代に挑戦してきた経験が役立つ場面が多くあると思います。学生生活は悔いのないよう最後まで楽しんでください。
※ 記載内容は2025年12月時点のものです
