自動化できなかった領域にAIで挑む。新設部署で担う、全社プロジェクトのミッション
──NAKAOさんが所属しているAIイノベーションデザイン部について教えてください。
AIイノベーションデザイン部は、2025年9月に新設された部署です。生成AIが急速に発展する現代において、全社でのAI活用の推進と適切なガバナンスの確立を目的として設立されました。
体制としては、AI活用を推進するグループと、ガバナンスを統制するグループに分かれており、デジタル人材の育成機能も担っています。部署にはキャリア入社や新卒入社など、多様なバックグラウンドを持つ約30人のメンバーが集まっています。その中で私は小規模なチームを率いる立場として、プロジェクトを推進しています。
──具体的にはどのような業務内容を担当しているのでしょうか。
私はAI活用を推進するグループに所属し、AIツールを業務に実装する複数のプロジェクトを担当しています。目的はこれまで自動化できなかった領域にAIを適用し、さらなる業務の効率化を図ることです。
当社では早くからRPAを導入し、社内事務の自動化に取り組んできました。しかし人による対応が必要な業務がまだ残っているため、そこへAIを導入することで自動化の適用範囲を今まで以上に広げています。開発を担当する部署と連携しながら、企画や要件定義からリリースまで複数プロジェクトを推進しています。
──部署横断のプロジェクトを進める上で、とくにどういうことを意識していますか?
部署をまたぐプロジェクトでは関係者が多く、それぞれの背景や目的が異なるため、難しさを感じることもあります。そのため、各メンバーがどのような背景や目的を持って取り組んでいるかをできる限り把握しながら、相手に合わせたコミュニケーションを心がけています。
また、課題が生じた際にすぐ共有してもらえるよう、相談しやすい雰囲気づくりも意識しています。雑談を通じた関係構築も大切にしつつ、お互いの専門スキルを活かしてプロジェクトに取り組んでいます。建設的に意見を交わしながら協力し合えるメンバーに恵まれているため、プロジェクトがとても推進しやすいと感じています。
SIerでの開発経験を活かして。キャリアの転機で選んだ三井住友カードという新天地
──これまでのキャリアについて教えてください。
大学は理系の学部に所属していました。学ぶ中でフィンテックなど新しいテクノロジーを使ったビジネスに興味を持ち、卒業後はクレジットカード会社に入社しました。そこでは約4年間にわたり、RPA全社導入の立ち上げに携わりました。
その中で、開発経験がないことから理解が及ばないもどかしさを感じる場面が多々あったのです。そこで自ら開発経験を積むために、SIerに転職しました。その会社ではRPAエンジニアやプロジェクトマネージャーとして、お客さま先に常駐してスキルを磨きました。
──その後、三井住友カードに転職したのはどういう経緯があったのでしょうか。
SIerに在籍していた際、会社の大きな組織再編があり、キャリアを見つめ直す機会に直面しました。その中で芽生えたのが、これまでの経験を活かし、現場により近いところで業務の効率化に貢献したいという想いです。事業会社に腰を据え、一定の決裁権を持ちながらプロジェクトを推進したいと考えるようになりました。1社目でのクレジットカード会社でのRPA全社導入の立ち上げの経験とSIerでの開発経験を掛け合わせて活躍できる会社を探していました。
三井住友カードを選んだのは、1社目に勤務していた際に一緒に仕事をしたことがきっかけです。その際に感じた人柄の良さや、チャレンジする社風が印象に残っていたため、この会社で自分の経験を活かしたいと思いました。また、テクノロジーの領域で女性が活躍しているという情報をホームページで目にしたことも決め手となりました。
入社前は新卒入社者が多い会社というイメージがありましたが、実際にはキャリア入社者が多く、さまざまなバックグラウンドを持つ仲間が働いていたので、安心して新しい環境になじむことができました。
──入社後の業務の変遷について教えてください。
入社当初はイノベーションサポート推進部で、BPR(業務プロセス改革)に取り組んでいました。単にRPAを導入するだけでなく、事務そのものを抜本的に見直し、体制を再構築した上でシステム化・自動化するプロジェクトを推進していました。
その後、現在のAIイノベーションデザイン部が発足し、その新部署でAI×RPAのプロジェクト推進を担当することとなりました。AIという未知だった領域に挑戦することができ、やりがいを感じながら日々の業務に取り組んでいます。
入社後すぐに大型案件を担当。年間1万時間の削減を達成し、チームで受賞した社長賞
──今までで、とくに印象に残っているプロジェクトについて教えてください。
入社して数カ月後に取り組み始めた、クレジットカードの債権回収にまつわる事務の効率化プロジェクトが印象に残っています。当社は2022年に決済・ファイナンス領域におけるグループ会社を再編しており、旧各社のシステムが残っている複雑な事務体制となっていました。それを共通化できる部分は統合しつつ、横串を通して自動化することが本プロジェクトの目的でした。
債権回収は専門的な用語が非常に多く、まず業務を理解することに苦労しました。そのため業務部門のメンバーに粘り強くヒアリングを重ね、As-is(現状)とTo-be(あるべき姿)の業務フローをビジュアル化することで、認識を擦り合わせていきました。
拠点が離れているラインには何度も直接足を運んで対面でコミュニケーションを取り、実際の事務作業を見せてもらいながらTo-beを描きました。
──具体的にどのような取り組みを通じて効率化を図ったのでしょうか。
各拠点バラバラだった事務を標準化させた上で、自動化できる範囲はRPAを導入して効率化を図りました。同じ業務をやっていても拠点ごと、担当者ごとにやり方や気をつけていることが異なるところも多くあり、標準化にはとても苦労しましたし、業務の担当者の皆さんにも業務の合間を縫って多大なご協力をいただきました。
こうした取り組みにより、この事務作業にかかっていた時間を年間で約1万時間削減することができました。このプロジェクトも含め、本部全体の効率化の取り組みが社長賞を受賞することができてとてもうれしかったです。社員の成果を、経営層がしっかりと評価してくれる風土がある会社だと実感しました。
表彰式では、当時の上長がスピーチしてくれたのですが、その時のことは今も大切な思い出として胸に残っています。これまでチームで乗り越えてきた困難の数々を思い出し、目頭が熱くなりました。上司や仲間に恵まれていることをあらためて実感し、三井住友カードに転職して本当に良かったと思いました。
失敗を恐れず新しい挑戦を。女性管理職をめざし、人材の育成も経験したい
──今後、三井住友カードでどのようなことにチャレンジしたいですか。
AIの活用領域をさらに広げ、全社にインパクトを与えるプロジェクトに挑戦したいと考えています。その一歩として、現在は経理業務にAIを導入する取り組みを部署内で推進中です。そこで得た知見を活かし、AIツールを全社に展開して業務効率化に貢献したいと考えています。
最先端のAIツールに関する活用事例はまだ少ないため、うまくいくことばかりではありません。それでも失敗を恐れず、新しいことに果敢に挑戦していきたいです。仮に失敗したとしても、それをナレッジとして蓄積し、次のチャレンジに活かしていきたいと思います。
──NAKAOさんが描いているキャリアの目標を教えてください。
将来的には、管理職になり、より規模の大きなチームをマネジメントすることが目標です。これまでプロジェクト単位でのマネジメントは経験してきましたが、今後は部下を持ち、人材育成の経験も積みたいと考えています。
管理職に挑戦したいと思うようになったのは、身近に女性のロールモデルが多く存在しているからです。直属の上司であるグループ長も部長も女性で、管理職としていきいきと活躍している姿に大きな刺激を受けています。自分もそういう存在になれるよう、キャリアの幅を広げていきたいと思います。
──最後に、転職を検討されている方や管理職をめざす方にメッセージをお願いします。
当社には挑戦の気風と、失敗を前向きに受け止める度量の広さがあります。上層部から率先してチャレンジする文化があり、それを見た若手も感化されて自ずと行動を起こしていく。そのように、組織全体で成長していける風土があると感じます。
転職にはエネルギーがいるため、新たな知識や技術についていけるかとか、人間関係がうまく構築できるかなど、さまざまな不安があると思います。それでも意欲さえあれば、当社には必ずサポートしてくれる仲間がいます。新しいことにチャレンジしたい方には最適な会社なので、ぜひ一歩を踏み出してほしいと思います。
※ 記載内容は2026年1月時点のものです
