結婚を機に働き方を見直し。新たなチャレンジを求め、住友重機械工業へ
2021年にキャリア採用で入社したY。住友重機械工業のPTC事業部のドライブソリューション統括部に所属し、小型モーターの開発業務に携わっています。
Y:私はロボットの関節部分に使用されるようなアクチュエータ用小型モーターの開発担当をしています。部署の開発メンバーのほか、当社の技術研究所や社外協力会社の方々とも連携し、チームとして製品開発に取り組んでいます。その過程で新しい発見が得られた時や、無事に試作品が完成した時はとくに達成感があります。
一方、Kが所属する人事本部の人事戦略部組織開発グループでは、男性の育休取得に向けた取り組みが進められています。
K:私はダイバーシティ推進を主に担当しています。女性活躍推進のため、女性管理職比率や、1割ほどしかいない社内の女性社員比率の向上をめざしています。女性が社会で活躍し続けるためには、男性の育休取得が重要です。
私は子会社である住友建機に12年間出向し、その間、初めて男性育休取得者が現れるところから、社内に育休取得者が拡大していく過程に携わってきました。この経験を活かし、当社で「男性育休100%」の実現をめざす取り組みを進めています。
Yは入社前、製造業プラント向けの製品を扱う会社で、モーターの設計に関わっていました。住友重機械工業に転職した背景には、結婚を機としたワークライフバランスの見直しがありました。
Y:もともと私は長崎、妻は東京で勤務をしていました。結婚を機にどちらかが転職しなければならない状況でしたので、設計業以外のことにもチャレンジしたいという気持ちから転職を決意しました。
前職では残業が多かったため、住友重機械工業が提示していた残業時間から「これなら結婚生活と両立できそうだ」と感じたこと、また一次面談後にアフターフォローを丁寧にしてもらったことから、当社に入社を決めました。
上司の理解と柔軟な制度が後押しした育休取得。分割して合計3カ月、育児に専念
結婚後、子どもに恵まれたYは、2023年に合計3カ月の育休を取得しました。
Y:ちょうど法律改正により分割取得が可能になっていたので、途中に約2カ月空けて、合計3カ月取得しました。分割した理由は、プロジェクトを進める上で、3カ月連続で取得するよりも、間に復帰して調整した方が効率的だと判断したからです。
育児休業制度に関しては、住友重機械工業ならではの柔軟な制度があるとKは説明します。
K:育休取得期間は、法定では1歳まで、保育園待機だと1.5歳〜2歳までですが、当社では子どもが3歳になった直後の3月31日まで取得可能です。また、付与後2年を迎えて失効した年次有給休暇を最大60日まで積み立て、育休中に利用できます。これらの両立支援制度により、社員は自身の家庭やライフスタイルに適した(期間の)育休を取得することができるほか、育休中の収入源も軽減されます。
そして、当社は育休取得の風土作りにも注力しています。2023年に、社長が「男性育休100%宣言」を公表し、男性の育休取得を推進する姿勢や意義を明確にしました。また同年より、育休を取得した男性社員による体験談セミナーを年に1回開催し、育休中の過ごし方や心境の変化、上司からのサポートなどを共有しています。
Y:そのセミナーに私も参加しました。制度の説明や、分割取得のメリットなども理解でき勉強になりました。育休取得希望は約半年前の定期面談で上司に伝えました。正直な所、言いだしづらい面もありましたが、上司は育休取得を自然に受け止め、快く認めてもらえました。
取得前は制度の詳細を理解することに苦労しました。給付金の金額や入金時期、法律改正に伴う変更点、提出するべき申請書類など、相当量の情報を読み込みました。不明点は横須賀事業所の人事担当者にメールで質問したところ、親切に対応してもらい疑問を解消できました。
育休に入る前、Yは担当業務の引き継ぎを徹底して行いました。
Y:担当業務をリスト化して開発メンバーに共有、開発に必要な計算や解析で委託できる範囲のものは協力会社に依頼するなどして、育休中でも開発業務がとぎれないような調整をしました。
毎日が新鮮─育休で実感した子育ての大変さと喜び
3カ月の育休期間を経験したY。その日々は想像以上に濃密なものでした。
Y:毎日がバタバタと過ぎていき、新鮮なことばかりでした。本当にあっという間に時間が過ぎていった印象です。事前に自治体のパパ向け講座に参加したり、育児本を読んだりして準備はしていましたが、見聞きするのと、実際に育児をするのとではまったく違うなと思いました。
最近は便利な世の中で、アプリで授乳や排泄の記録を妻と共有できたり、YouTubeで子ども向けの音楽をすぐ探すことができたりと、とても助かりました。夫婦での役割分担もしっかり行いました。
育休中は、食事の準備や洗濯などは基本的に私が担当していました。妻が夜通し子どもの対応した日は、私が日中子どものお世話をするなど、お互いに支え合っていました。
実際に育児に向き合ったことで、子どもを育てる大変さを実感しました。子育てしながら働いている方への尊敬の念がさらに強くなりました。今回3カ月取得しましたが、「もっと長く取る必要があるのでは」と考えるようにもなりました。次の機会があれば、より長期間取得する必要があると考えています。
K:私自身も2人の子育て中ですが、出産した当時はまだ世の中に男性育休が浸透しておらず、夫は取得したいという希望を持ちながらも、上司に言い出せなかったようです。それぞれ、1週間の慶弔休暇で精一杯という状況でした。
そのため、Yさんが計3カ月取得したことに対しては、素晴らしいなと思いますし、羨ましさもあります。男性が育児や家事に参画できれば、女性はその合間に心身を休めることができるほか、仕事も大きく中断せずに続けられます。今後も育児・家事と仕事の両立を制度や風土で支援し、男女ともに、希望するキャリアを実現できる未来を創っていきたいと考えています。
育休復帰後の家事・育児の分担はいかがですか?
Y:妻はまだ育休中なので、妻への負担が大きくなっています。その中でも、基本的に家族と一緒に夕食を食べられる時間に帰宅し、夕食後は家事全般を担当するか、子どもの寝かしつけを担当するかというように分担しています。
保育園が決まったので、これから妻も職場復帰する予定です。現在は妻が寝かしつけを担当することが多く、子どもも母親の寝かしつけに慣れていますが、今後は父親である私も同様に対応できるよう、頻度を徐々に増やしていく予定です。
充実した制度が両立を支える。今後は取得期間の拡大や、サポート側への支援の検討も
住友重機械工業では育児と仕事の両立を支援するさまざまな制度が整備されています。Kが両立支援について詳しく語ります。
K:時短勤務制度は、法律では就学前までの子どもが対象ですが、当社では小学校卒業までの間、最大2時間の短縮が可能です。また、内閣府ベビーシッター派遣事業の割引券承認事業主として、子どもの保育のためにベビーシッターサービスを利用する社員に対して、割引券を発行しています。
働き方の面では、多くの職場でコアタイムなしのフレックスタイム制度を導入しており、働き方をライフスタイルに合わせて柔軟に調整できます。テレワーク勤務制度も充実させており、業務内容によっては日数制限なく活用できます。
子どもが保育園に入園した直後は、風邪や手足口病、インフルエンザなどの感染症で、1~2週間登園できないことも珍しくありませんが、そういった時にもテレワークを活用することで、男女ともに仕事と育児を柔軟に両立することが可能です。
Y:私の部署でもパソコン業務であれば基本的に在宅でできるので、週に数回はテレワークを活用しています。テレワークの日は子どもをお風呂に入れるなど、より多く子どもと接することができています。
今後の目標について、Yは仕事と育児のバランスを重視したビジョンを描いています。
Y:現在進行中のプロジェクトを確実に進めていきたいです。2025年頃までには製品として完成させるという目標があります。また、子どもが保育園に入園するので、行事にはきちんと参加できるよう調整していきます。
将来的には開発以外の仕事にもチャレンジしてみたいと考えています。以前の職場では設計一筋でしたが、現在は開発業務という異なる経験ができています。この延長で、品質管理や調達など、ものづくりに関する違う分野の業務も経験してみたいですね。
2024年度、住友重機械工業の男性育休取得率は、98.9%となりました。
K:2023年度は100%であったため、僅かに届かなかったということになります。しかしながら、育休を取得していない男性社員に理由を聞いてみると、「取れなかったのではなく、必要なかった」という答えでした。
たとえば両親の手厚いサポートを得ることができたケースや、配偶者の要望により、仕事と育児の分業体制を取ることとしたケースなどです。このことから、現状、育休を取りたい人は、取ることができている状況だと認識しています。
出産・育児のみならず、介護などでも、社員が業務を離れる機会は今後増えると予想されます。今後は休暇を取得する社員だけではなく、その間の業務をカバーする職場側も含めた双方に配慮した制度設計についても、課題意識を持ち取り組んでいきます。
多様な属性を持つ社員が、個々の能力を最大限に発揮できる職場環境づくりのために──住友重機械工業は、さらなる進化をめざします。
※ 記載内容は2025年2月時点のものです
