高い専門性と技術力を発揮して。幅広いフィールドで活躍する女性エンジニア
「一流の商品とサービス」の提供を通じ、社会に貢献している住友重機械グループ。その高い技術力を支える女性エンジニアとして、3人は異なるフィールドで活躍しています。
N:私は住友重機械工業の技術本部 技術研究所に所属しています。技術研究所の役割は、全製品に関する基盤・次世代・次々世代技術の研究・開発。
その中で私は環境エネルギーに関する研究に従事しており、CFBボイラーから出る焼却灰とCO2を利用して有価物をつくるための研究を進めています。
焼却灰の処理にはコストがかかる上、地球温暖化の要因となるCO2を排出しているという課題があります。この焼却灰とCO2を反応させて炭酸カルシウムという新しい素材に変え、経済的価値の創出をめざすのが私の役割です。こうした業務の一方で、リクルーターやメンターを担当し、採用活動にも携わっています。
M:私が所属しているのは、住友重機械工業のメカトロニクス事業部技術部制御コンポーネントグループです。役割としては制御プラットフォームチームのチームリーダーとして、FPGAの設計を中心に多岐にわたる業務を担当しています。FPGAとは、現場で書き換えられる回路を集積したデバイスで、要件の検討から実装まで一連のプロセスを手がけています。
また、セキュリティレベルの向上に取り組むPSIRTも重要な業務です。自ら希望して構築に携わり、今年で6年目を迎えました。さらに事業部内の業務ノウハウやマニュアルをまとめたポータルサイトの作成・運営や、誇りを持って働くための組織開発プロジェクトにも参加するなど幅広い活動を行っています。
K:私は住重フォージングの技術部に所属しています。当社は長年培った鍛造の技術により、航空機のジェットエンジンに取り付けられるブレードを設計から鍛造・加工まで一貫して提供している会社です。ほかにも発電プラント用タービンのブレードなどを製造しています。
その中で私は、お客さまのご要望を伺いながら金型や治工具の設計を行っています。また、実際に現場に出て作業員にヒアリングしながら、工程の改善にも取り組んでいます。自分が描いた設計図が数々の工程を経て製品になることや、現場の作業が改善され、感謝の言葉を聞けることがこの仕事の醍醐味です。
高度な専門性を活かして仕事に取り組む3人。それぞれが働く上で大切にしている考えがあります。
N:私が大切にしているのは、製品化の先を見据えて研究することです。量産が可能な技術を開発することはもちろん、製品化を実現した後の収益性まで考慮して研究することを意識しています。
また、時間の有効活用も大切にしているテーマです。私は小学生と保育園児の子どもを育てているため、限られた時間で生産性を最大限に発揮できる働き方を工夫しています。当社はテレワーク制度が導入されています。テレワーク中において、保育園の送り迎えなどの際に中抜けをすることができ、仕事と子育ての両立ができています。
M:私は仕事に楽しみを見出すことを常に心がけています。とくにチームリーダーになってからは、その視点が外に向くようになり、「メンバーが楽しく仕事できているか」「どうすればもっと働きやすくなるか」ということを意識するようになりました。
定期的に行っている評価面談では、一人ひとりが思い描いているキャリアビジョンを確認し、その実現に向けてアドバイスをしています。そして個人の成長に必要な仕事をアサインするだけでなく、なぜその仕事がステップアップにつながるかを説明することで、モチベーションを高める工夫をしています。
K:私はコミュニケーションを丁寧に取ることを心がけています。お客さまから受注し、製品を製造して量産するまでの一連の工程を担当するには、幅広い知識が必要です。1人で対応できることには限りがあるため、各分野のプロフェッショナルの協力が欠かせません。そのため自分から積極的に質問し、相談する姿勢を大切にしています。
職場には役職者が多いため最初は話しかけるのに緊張していましたが、向こうから気さくに声をかけてくれるので委縮しなくなりました。私の質問に対してもとても親切に答えてくれるため、コミュニケーションが取りやすい職場だと感じています。
性別や社歴に関係なく評価される環境。住友重機械グループで描く多様なキャリアパス
職種もバックグラウンドも異なる3人。Nは2014年に住友重機械工業へ新卒で入社しました。
N:入社の理由は、事業部別採用だった点が大きいですね。横須賀の研究所に配属されることが決まっていたため、入社後のキャリアがイメージしやすく安心感がありました。また、面接で感じた社員の方々の人柄も決め手の一つです。
誰もが質問に対して親身に答えてくれて、人を育てる風土があると感じました。また福利厚生が充実していたことも魅力で、そうした印象は今も変わらずとても良い会社だと思っています。
入社後は水処理関係の研究開発やCFBボイラーの技術開発に従事したN。2017年には育休を取得し、復帰後はガス化の技術調査に1年ほど携わりました。そして2022年に2度目の育休を経験しました。
N:育休は取得しやすかったです。上司と相談しながら仕事の段取りをつけたので、スムーズに休暇に入れました。復帰後も働き方についての丁寧なヒアリングがあり、遠方や海外への出張に対する意向を尊重してもらえるなど、子育てと仕事を両立するためのサポートが充実していると感じます。
一方、2018年にキャリア入社したM。前職は現在と異なる業界で働いていました。
M:私は前職でベンチャー企業に勤め、移動体通信携帯電話の基地局に対するパフォーマンス評価用テスト装置のFPGA設計を担当していました。10年以上にわたる開発経験を通じて、多くの知識とスキルを身につけました。その中で、これまで培ったネットワークの知識を活かし、社会インフラのサービス化に貢献したいという想いが強まり、転職を決意しました。
当社を選んだ理由は、大手企業であり、社会を支える製品を作っていること、そして社員の印象が非常に良かったことです。エージェントから、地元の不動産会社も太鼓判を押すほど社員の人柄が良いと聞いていましたが、面接を受けてその評判通りだと感じ、入社を決めました。
前職の経験を活かし、Mは着実に業務を遂行。5年目にはチームリーダーに昇進しました。
M:私の他にもキャリア入社後にチームリーダーやグループリーダーになったメンバーがいるので、社歴に関係なく評価される環境があると感じます。メカトロニクス事業部においては私が初めての女性管理職なのですが、業務において性別は一切関係ありません。
コンピュータは誰がコーディングしてもコーディング通りに動作するので忖度がありません。実力をフェアに評価してもらえる環境だと思います。
そして、2021年に住重フォージングに新卒入社したK。大学時代は航空宇宙工学を学んでいました。
K:航空宇宙に関連する仕事がしたいと考え、航空機のジェットエンジンブレードを製造している当社へ入社しました。もう1つ決め手になったのは、設計から鍛造・加工まで一貫して提供している点です。自分の設計が実際に製品になるまでを見ることができ、ものづくりの醍醐味を味わえると考えました。
また、入社を考える上では福利厚生も魅力的でしたね。現在は鎌倉市に住んでいるのですが、家賃相場が高い地域だったため、家賃補助があるおかげでとても助かっています。
福利厚生の手厚さに加え、Kは新入社員に対する教育体制が充実していることも印象的だったと話します。
K:私が入社したのはコロナ禍だったため、対面での研修は難しかったのですが、オンラインでの全体研修やグループワークが行われました。その後、配属先で約3カ月の研修があり、そのうちの約1カ月は工場での実習に参加しました。実際に機械に触れながら学ぶことができ、製造現場を理解する貴重な経験になったと感じます。
それから入社3年目くらいまで、OJTという形で先輩の指導を受けながら必要なスキルを習得しました。さらにCADなどの専門スキルは外部の講習も通じて身につけられるなど、段階的かつ体系的な教育体制が整っていると思います。
若手のうちから裁量を与える企業文化。チャレンジを通して広がる、キャリアの可能性
専門性を活かし、それぞれのフィールドで活躍している3人。住友重機械グループだからできる挑戦を通じて、やりがいを感じています。
N:日々の業務では、自分が立てた仮説通りの実験結果が得られるときに喜びを感じています。11年の経験を積んできた中でとくに印象深いのは、入社2年目の頃に担当したCFBボイラーの技術開発です。高さ約10メートルのパイロット試験機を使用し、自分が提案した条件で試験を実施させてもらいました。
試験で私が担当したのは、現場の作業員にインカムで指示を出す役割です。それまで研究所内で完結していた実験とはまったく異なり、現場に出て人を動かすという今までにない挑戦ができました。入社間もない時期に大役を任せてもらうことができ、若手を育てる会社の姿勢を実感しましたね。
このエピソードからもわかるように、当社は経験が浅いからと仕事の範囲を制限することがありません。たとえ前例のないテーマであっても、論理的に説明できれば挑戦を認めてもらえる環境です。若手がチャレンジすることを推奨しているため、やりたい仕事が追求しやすいと感じます。
M:私は基本的にどんな仕事も楽しいですが、とくにやりがいを感じたのは、オーストリアへの出張です。コントローラとドライバを接続するというミッションを遂行するため、現地のエンジニアと共に作業に取り組みました。最初は上司が同行していましたが、途中からは1人で任せてもらい、現地に2週間滞在して業務にあたりました。
FPGAを設計する海外のエンジニアと一緒に仕事をするのは初めてだったため、学ぶことが非常に多かったです。上司とも「FPGAエンジニアは全世界共通の雰囲気がある」と話していたのですが、設計を行う上で共通点がある一方で、働き方や技術的アプローチの違いを体感できたことがとても楽しく、貴重な経験となりました。
当社はキャリア入社だからといった区別は一切なく、能力に応じて仕事を任せてもらえる環境があると感じます。私の上司は「仕事は自分で創るもの」という方針なので、これからも自分がやりたいことを仕事にしていきたいと考えています。
K:私は入社2年目に、初めてある製品の主担当として金型と治工具の設計を一から任せてもらえたことが印象深いです。CADの操作に不慣れな中で、若手には難しいとされる複雑な形状の製品に挑戦することになりました。
まず設計の段階から相当苦労したのですが、さらに大変だったのは成形シミュレーションです。材料が金型に思うように入り込まず、どうしても充填できない箇所ができてしまったんです。先輩にアドバイスをもらいながら何度も修正し、シミュレーションは成功させることができました。
しかし当初の予定からは遅れ、後工程に迷惑をかけてしまうことになってしまって……。担当者に謝りながら協力をお願いし、納期にはギリギリ間に合わせることができました。苦労が多かった分、完成品を手にしたときの達成感は格別でしたね。
この経験から、早い段階で周囲にアドバイスを求めることの重要性を学びました。私が丁寧なコミュニケーションを大切にしているのは、この経験がベースとなっています。
自信と誇りを持って働ける会社。掲げた目標の実現に向けて、これからも挑戦は続く
大きなチャレンジを通じて成長を続けてきた3人。住友重機械グループにはチャンスが与えられる環境だけでなく、さまざまな魅力があると話します。
N:当社の魅力は、人柄の良さと面倒見の良さだと思います。わからないことがあれば、作業の手を止めて真摯に向き合い、一緒に考えてくれるので質問がしやすいです。
新入社員への配慮も行き届いていて、上司のほうから「進捗状況は問題ない?」「必要ならサポートするから言ってね」などと声をかけてもらえます。そうした心理的安全性に加え、福利厚生も充実しているので、長く働き続けやすいです。
M:私が参加している組織開発プロジェクトで当社についてよく語られるのが、「まじめな社風」ということです。当社の製品は工場やエネルギー設備など幅広いシーンで社会基盤を支えていることから、正確に動作することが求められます。そのため、実直に安全性や信頼性を追求する姿勢が欠かせません。
これは強みである一方、個人的には大胆な挑戦がしづらくなる面もあるのかなと思っています。今も挑戦できる風土は十分にありますが、スピード感をもって取り組めるよう、社内のシステムを改善するなど体制づくりにも取り組んでいきたいですね。
K:私が思う当社の魅力は、若手のうちから大きな裁量を与えてもらえることです。先ほどお話ししたように入社2年目で一から金型設計を任せてもらえるなど、経験が浅くてもチャレンジができる環境があります。
その環境があるから、社員が誇りを持って働けるのだと思います。就職活動中に当社の説明会や座談会に参加した際、入社2、3年目の社員の方々が堂々と自信を持って自分の仕事を説明していたことが印象的でした。それは、若手がやりがいや自己成長を実感できる職場であることの表れだと思います。
それぞれが感じている住友重機械グループの魅力。その環境を活かし、今後も3人は目標に向かって進み続けます。
N:大きな目標として掲げているのは、自分が研究開発に携わった技術を、製品として世に送り出すことです。これまでの研究ではまだその段階まで至っていないため、製品化を実現したいと考えています。
そのためには、目標をブレイクダウンして1つずつ着実にクリアしていくことが大切です。困難にぶつかっても「どうしたら実現できるか」を粘り強く考え、あきらめずに取り組み続けたいと思います。
M:私は会社の市場価値の向上に貢献できるよう、10年先を見据えた将来性の高い製品を開発することが目標です。自分自身の手でそれを実現したいという想いがある一方で、管理職として次の世代を育てることも大切だと考えています。
そのため若手のメンバーたちが、10年先の未来に向けて新たな技術を開発できるよう、失敗を恐れずに挑戦できる環境づくりにも力を入れていきたいと思います。
K:私は「自信を持って働く人」になることが目標です。そのためにも、設計業務において、自分にしかない強みを持ちたいと考えています。具体的に描いているのは、これまで一握りの社員しか担当していない表明処理技術を極めること。「この工程については私が一番詳しい」と言えるよう、専門性を磨いていきたいです。
そしていつか、自分が関わるすべての工程について、社内で一番詳しいと自信を持って言える存在になりたいと思います。
※ 記載内容は2025年5月時点のものです
