お客さまの期待を超えるモノづくり。技術者の誇りと喜びがここに
住友重機械プロセス機器のモノづくりを支える、エンジニアリング部。ここでは、お客さまのあらゆる要望に応えるため、3つの専門チームが連携しています。
T:私たちのエンジニアリング部は、業務内容によって大きく3つのパートに分かれています。お客さまと直接お話をして仕様を決める「基本設計」のチーム、図面を描いたり強度計算をしたりする「詳細設計」のチーム、そして私が所属する、客先の要求をもとに構造検討及び見積仕様書の作成を担う「見積設計」のチームです。
この3つが連携して、お客さまの要望に応えるオーダーメイドの「撹拌機槽」を生み出しています。
その技術力の中核を成すのが、独自の撹拌翼「MAXBLEND®(マックスブレンド)」です。
T:「MAXBLEND®」は、化学業界で高い評価を得ている当社の主力技術です。通常なら撹拌機が2台必要なプロセスでも、これ1台で対応できるほどの力があり、幅広い条件で使えることから、多くのお客さまに選ばれています。長年の実績から蓄積された経験値も、私たちの大きな強みですね。
A:Tさんがお伝えしたことに加えて、お客さまが求める撹拌機と、それを組み込む撹拌槽という圧力容器を一緒に提案できるのも、当社の強みです。撹拌翼の回転部分と、周りの圧力容器の両方を自社で製作できるからこそ、お客さまにとって最適な機器提案ができます。
基本設計を担当するAは、お客さまとの対話の中に、仕事のおもしろみを見出しています。
A:基本設計では、お客さまと一緒に撹拌実験を行うことがあります。お客さまのやりたいことをベースに、実際に動いているものを見て撹拌の流れを確認しながら仕様を決めていけるのがおもしろいところです。お客さまの「困り事を解決したい」という想いに、より近い場所で応えられるのが嬉しいですね。
一方、Tは見積設計の担当として、新しい案件への挑戦を大切にしています。
T:これまでに採用実績がない案件にも、抵抗なく取り組むようにしています。固定観念にとらわれずにまずやってみることで得られる知識も多いですし、何より新しいことの方が楽しいと思うタイプなので。
Tの挑戦を大切にする姿勢。その根底には、Aの価値観とも共通する、ものづくりへの誠実な想いがあります。
決め手は「オーダーメイド」と「スケールの大きさ」。困難を乗り越え成長を実感
1年先輩のTと、後輩のA。異なる部署でそれぞれの専門性を磨く2人ですが、この場所にたどり着くまでの道のりもまた、対照的です。学生時代、2人はそれぞれ異なる分野で研究活動を行っていました。
T:私は大学で材料系を専攻し、エンジンオイルの研究をしていました。研究内容が直接今の仕事に活かされているわけではありません。ですが、当社は入社後の教育が非常に手厚いので、専門外でも安心してキャリアをスタートできるんです。
A:私の研究室は熱関係が専門で、そこで学んだ伝熱関連の知識は、今の仕事にも活かされていますね。ただ、研究そのものより、研究室で学んだ基礎的な考え方の方が役立っているかもしれません。
就職活動の軸について、愛媛出身のTは「地元で働くこと」を第一に考えていました。
T:地元である愛媛県内の企業を、業界を絞らずに見ていました。そんな中で偶然、住友重機械グループの説明会に参加し、西条市にこの会社があることを初めて知りました。工場見学で「一品一様」のオーダーメイドでものづくりをしていると聞き、毎回違うものに挑戦できるおもしろさに強く惹かれたのが入社の決め手です。
Tの地元への想いとは対照的に、Aがめざしたのは「スケールの大きなものづくり」でした。
A:とにかく大きな製品の設計がしたかったんです。当社がさまざまな大きな機械を手がけていることを知り、興味を持ちました。入社の決め手になったのは、西条での工場見学です。そこで巨大なクレーンが動き、大きな製品が次々と作られている光景を目の当たりにして、『ここで働きたい』と心が決まりました。
埼玉県出身のため、関東圏で働きたい気持ちもゼロではありませんでしたが、『自分が本当にやりたいことができる場所か』を最優先に考えました。内定をいただいた後、親に「愛媛に行くことになったけど、いいかな」と電話で相談したのを、今でも鮮明に覚えています。
入社後、それぞれが神奈川県横須賀市での集合研修に参加します。同期との強い絆を育みながら、技術者としての土台を築く半年間でした。2人は、研修時代に過ごした寮の思い出を懐かしそうに語り合います。
※ 集合研修期間中は寮で生活、西条では借り上げ寮(会社が賃貸物件を借りる)に入居可能
T:半年の研修期間は寮に同期みんなで入って生活するのですが、とても楽しかったですね。当時の寮は、今もあるんですか?
A:はい、今もありますよ。当時の思い出で言うと、やはり寮での生活や同期と遊びに行くのが楽しかった記憶が強いですよね。
T:仕事の面では、座学で材料力学などの基礎的な知識を学ぶところから始まり、構造解析ソフトの使い方なども学びました。自分でモデルを作り、力がどう働くかをシミュレーションし、それを手計算で評価する。この一連の流れを通して、感覚的に「こういう構造だと、ここに力がかかりそうだな」とイメージする力が養われました。
A:ええ、研修期間で一般的な解析の知識を学べたのは自分のキャリアにとってもありがたかったですね。
仕事の壁、暮らしの魅力。愛媛で過ごす、充実のオンとオフ
それぞれのキャリアを歩む中で、2人には転機がありました。製造部生産技術課で約5年間経験を積んだTは、1年半前に自身の希望でエンジニアリング部へ異動します。
T:生産技術は、物をどううまく作るかを考える部署です。やりがいはありましたが、ものづくりの始まりである設計から携わりたい、より上流工程の知識をつけたいという気持ちが強くなり、異動を希望しました。今の部署に移り、構造や強度について深く考える機会が増え、技術者としての視野が大きく広がったと感じています。
一方、Aは詳細設計時代に、コロナ禍での海外トラブル対応という大きな困難を乗り越えました。
A:当時は私自身の経験が浅く、しかも現地に行けない状況でした。まずは製作先での状況をWebカメラ越しに詳しく聞くことから始め、その上で上司に相談し、対応策を一緒に考えていきました。対策を決めた後は、メールで具体的な指示を出し、実際の改善状況がわかるように動画や写真で記録を送ってもらうようお願いしました。
自分の目で確認できる形で進めることを心がけました。本当に大変でしたが、この一件でトラブル解決への対応力を学ぶことができ、今の自分の大きな糧になっています。
このような経験を経て、2人は技術者としての幅を広げています。仕事で挑戦を続ける2人の、愛媛での暮らしもまた、充実感に満ちています。
A:Iターンなので、来る前は少し不安もありました。でも、実際に暮らしてみるとまったく不便はありません。むしろ関東にいた学生の頃の通学時間より今の通勤時間は短くなり、自分の時間が増えました。物価の安さにも驚きましたね。先日、埼玉の実家に帰省した際には、その違いをあらためて感じました。
休日は妻と松山までショッピングに出かけたり、少し遠出したりしています。海のない県で育ったので、やはり海が見える場所は心惹かれます。とくにおすすめなのが、しまなみ海道にある「亀老山(きろうさん)展望台」で、そこから見える景色は本当に素晴らしいです。
T:しまなみ海道は釣りのイメージが強いですね。しまなみ海道の島々では、アオリイカやタイが釣れるんですよ。山も海も川もあり、自然が豊かなのも魅力だと感じます。私は子どもがいるので、休日は主に子どもと一緒に過ごしています。松山の動物園に行ったり、少し足を延ばして岡山に出かけたりと、家族との時間を大切にしています。
公私ともに充実した日々を支えるのが、職場の温かい雰囲気です。
A:若手メンバーでバーベキューをしたり、有志で野球チームを作って活動したりしています。県外から来ている人が多いので、必然的に会社のメンバーと遊ぶことが多くなりますね。
T:他の会社の話を聞くと、ますます私たちの会社は本当に仲が良いなと感じます。上司や先輩も含めて非常に話しやすく、全体の雰囲気が良い会社です。
世界へ、そしてプロフェッショナルへ。2人が描く未来の技術者像
それぞれの経験を糧に、未来を見据える2人が、これからのキャリアについて語ります。
T:今は国内のお客さまがメインですが、将来的には海外のお客さまにも提案できる技術者になりたいです。海外では、法規も違えば、強力な競合他社もいます。その中で、技術力や提案力というアドバンテージを武器に、当社の製品を世界に広めていくのが目標です。
一方、Aは、基本設計と詳細設計の両方に精通したエキスパートになることを目標としています。
A:撹拌機の強度計算を行う詳細設計も、基本設計で扱う流体力学的な部分も、両方しっかり理解した上で、お客さまと対話できる技術者になりたいです。お客さまが本当にやりたいことに対して、性能、翼の形状、流動パターンまで、最適な提案ができるようになりたいですね。
そんな2人の職場で輝けるのは、どんな人物なのでしょう。
T:どんな仕事にも当てはまることですが、自分で物事を考えて主体的に進めていける方が向いていますね。待ちの姿勢ではなく、どうすれば仕事がうまくいくかを自分で考え、行動できる人と一緒に働きたいです。
A:私たちの職場は製造現場の方々も含め、温かい人が多いですから、そういう人の温かさを大切にできる人がいいなと思います。それに、これだけ大きな工場がある場所は数えるほどしかありません。広い工場で働けることは、愛媛で働く大きな魅力の1つです。話してみると、皆さん本当に優しい方ばかりですよ。
最後に、これから一緒に働くかもしれない未来の仲間へ、2人がそれぞれの想いを語ります。
T:まずは学生時代にしかできないことを存分に楽しんでください。もし何か準備をするなら、やはり英語ですかね。必要な専門知識は、入社後に充実した研修でしっかり学べますから、資格なども必須ではありません。
また、当社は、担当者に仕事を任せてくれる文化があると感じています。自分の裁量を持ってものづくりを進めたい人には、とても良い環境です。職場の雰囲気も良く、オンとオフはしっかり切り替えながら楽しく働けるはずです。ぜひ一緒に働きましょう。
A:製造業には量産系のイメージがあるかもしれませんが、当社の仕事は「一品一様」です。ルーティンワークでは物足りないと思う方には、まさしくおすすめの仕事ですね。不安もあるかもしれませんが、若手も多く、フォローできる体制はしっかり整っています。やりたいことがあるという信念を持って、気負わずに来てください。
愛媛から世界を見据えるTと、お客さまのすぐそばで技術のプロフェッショナルをめざすA。異なる道を歩んできた2人が、それぞれの目標に向かって進むその姿は、後に続く仲間たちにとって確かな道しるべとなるでしょう。
※ 記載内容は2025年7月時点のものです
