木造建築の可能性を広げる。意匠設計とマネジメントで実現する顧客満足
私は現在、不動産事業本部 建築事業部 建築部 意匠設計グループに所属し、非住宅分野における中大規模木造建築物の設計プロジェクトの取りまとめを担当しています。職種としては意匠設計を専門としており、グループマネージャーとしてチーム全体のマネジメントも行っています。
意匠設計とは、建築のプランニングや外観・内装のデザインを考える仕事です。当社では木造や木質化に関わる設計のご依頼が多く、設計プロセス全体をまとめる役割も担っています。具体的には、お客さまのニーズを引き出して計画案に反映し、デザインやプラン、予算、スケジュールの観点で最適かを確認しながら取りまとめています。
私が仕事で大切にしているのは、「お客さまにとって本当に役に立つことは何か」を考え続けることです。木造や木質化といったニーズに対し、法的規制や予算、事業スケジュールを踏まえながら、それらが成立する最適解を導くよう努めています。
現在の仕事で最もやりがいを感じるのは、完成した建物にお客さまと一緒に入った瞬間です。ふわっと木の香りを感じ、その瞬間をお客さまと共有できた時、「この仕事をしていて良かった」と実感します。
設計者からプロポーザル部門へ。お客さまの立場で事業を組み立てる喜び
私は前職のゼネコンで意匠設計を担当していました。30歳頃には、大学キャンパスをいちから創り上げる大規模プロジェクトに関わる機会にも恵まれました。複数チームで実施設計を進める中、その1つを中心となって担当し、工事着工後は工事監理として現場にも約半年間、常駐しました。膨大な業務ではありましたが、図面が形となり建物として立ち上がっていく過程を工事担当の方々とともに間近で見届けられたことは、大きなやりがいを感じる経験でした。
40代に入った頃、プロポーザル部門へ異動し、これがキャリアの転機になりました。新たな顧客開拓とともに、事業計画をお客さま一緒に構築する役割を担い、単なる設計にとどまらず、事業そのものに関わるようになりました。
とくに印象的だったのは、建学の精神を大切にする大学キャンパスの将来構想を描きながら、段階的に校舎を建て替えていくプロジェクトです。守るべきものと変えるべきものを整理しながらマスタープランを描いていくことが重要なポイントでした。お客さまのルーツを辿る海外視察にも同行し、そこで感じた想いや価値観を共有することで、期待を超える提案につなげることができました。
一方で、長く同じ領域にいると視野が狭くなることも実感しました。お客さま、営業、事業推進担当など、さまざまな立場の方と協議することで、設計の役割や自身の役割を見つめ直すことができました。こうした経験を経て、「これまで以上にお客さまのために価値を提供したい」という想いが強まり、それを木という素材で実現したいと考えるようになりました。
前職で叶わなかった仕事を実現。中大規模木造への挑戦と成長
当社入社後に印象的だったのは、前職では受注できなかった発注者の案件をコンペで獲得できたことです。木造で創ることで、環境性能だけでなく、人の印象に残る空間価値を提供することができました。当社ならではの価値をお客さまに届けられたことに大きな喜びを感じています。木で建築を創ることに対しては、多くの方が直感的にポジティブな印象を持たれます。
一方で、中大規模木造建築として実現するには、防耐火などの技術課題も多く、いまだ発展途上の分野だと感じています。こうした課題に対しては、チームの知見を結集しながら乗り越えてきました。一人では乗り越えられなかった壁を、メンバーの力で突破できた経験は非常に大きな学びでした。
現在の組織は発展途上であり、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーと協働しています。ルールが整っている環境ではありませんが、その分、多様な強みを掛け合わせて新しい価値を創ることができる点に大きな魅力があります。
前職で得た経験を活かしながら、自ら率先して行動し、その姿を示しながらチームと共に成長していくことを意識しています。
入社後を振り返ると、改めて「建築が好き、木造が好き」であること、そして「未成熟な組織だからこそポジティブに挑戦する姿勢」の重要性を実感しています。この環境にいるからこそ、自分の本当に好きなことに向き合えていると感じています。
木造建築のリーディングカンパニーへ。仲間と共に実現する未来への挑戦
私の目標は、当社が非住宅分野における中大規模木造建築のリーディングカンパニーとして認知されることです。そのために実績を積み上げ、社会に発信していきたいと考えています。現在は、お客さまからの期待の高まりに対し、マンパワー不足が課題です。だからこそ、共に挑戦できる仲間を増やしていきたいと思っています。
私は現在55歳ですが、この役割を将来も継続するのではなく、メンバーに引き継いでいくことが重要だと考えます。一緒に取り組んでいるメンバーが成長し、役割を担っていける環境をつくりたいと思っています。その上で、自身は中大規模木造建築の価値を社会に広く発信する役割を担っていきたいと考えています。
これから当社へ入社する方には、設計の経験やお客さまとのコミュニケーションの経験を活かしながら、木造の技術・知識・経験を積み上げてほしいと考えています。活躍している人に共通するのは、「主体的に考え、動けること」です。多様な関係者と協働する中で指示待ちではなく、自ら考え発信する姿勢が重要です。
建築(木造・木質)が好きで、人と協働することに喜びを感じられる方に、ぜひ加わっていただきたいです。当部は発展途上の組織ですが、だからこそ自分の考えを発信し、それを実現できる環境があります。会社としては大きな組織ですが、所属部署は、まだコンパクトであり、挑戦 できる機会が多くあります。中大規模木造建築を広げていくために、ぜひ一緒に挑戦していきましょう。

