予期せぬアクシデントがくれた「ここで働きたい」という気持ち
「最初の会社訪問、実は派遣会社の手違いで日程が間違って伝わっていたんです」
派遣社員として初めて足を踏み入れた三共で、私のキャリアの第一歩はちょっとユニークに始まりました。予定外の訪問だったのに、採用担当者は時間を割いて、会社の説明や案内を丁寧にしてくれました。その対応から、私は「この会社は人を大切にしている」と強く感じたんです。
来客スペースでの説明ひとつとっても、親切で誠実さがにじみ出ていました。こういう会社なら安心して働けるな、と自然に思えました。
仕事内容の事前説明も的確で、入社後のギャップはほとんどありませんでした。私はそれまで直接雇用の経験しかなかったので、派遣社員として働くことには少し戸惑いもありました。でも実際に働き始めると、想像していたような「線引き」も「よそよそしさ」もなく、最初から『同じ仲間』として接してもらえたんです。
しかも当時、私は3人目の出産からわずか7カ月。育児と仕事の両立に不安もありました。それでも「人を大切にする丁寧な姿勢」と「誰もが自然に受け入れられる空気」は、社内のあらゆる場面で一貫して感じられ、私の背中をぐっと押してくれました。
向いていないと思っていた仕事が、自分の武器になった
配属されたのは総務部門でした。最初に大きく関わったのは、ワークフローシステムの導入から運用までという、会社全体に関わる仕事です。
それまで知らなかった部署や取引先のことまで知る機会になりました。最初は戸惑いもありましたが、社内の動きや仕組みがわかってくるのがおもしろくて。結果的に、自分の視野を大きく広げてくれた仕事でした。
ただ当時の私は、「自分は総務に向いていない」と思い込んでいました。上司に「総務に向いているよ」と言われても、なかなか納得できませんでした。
転機になったのは、社内研修で訪れた屋久島での体験です。グループワークや多面評価を通じて、総務という仕事の本質と、自分の強みがつながった瞬間がありました。
「人と関わるのが好きで、小さなことに気づくのも得意。情報収集やアンテナを張ることも苦じゃない。これってまさに総務に必要なことじゃないか」って腑に落ちたんです。
さらに総務の仕事の奥深さにも気づきました。現場との連携、経営との橋渡し、働きやすさを整える仕組みづくり――ただの裏方ではなく、会社を動かす“要”のような役割だとわかったとき、私の意識は大きく変わりました。
「どうすれば“総務の人間”になれるんだろう」と悩む時期もありましたが、日々の業務を重ねるうちに、少しずつ対処法も身について、いつの間にか自然に役割を果たせるようになっていました。
正社員、昇進──“チャンスをつかめる会社”で成長を重ねた
私は派遣から契約社員、そして正社員へ、さらに係長へと昇進してきました。その背景には、周囲の信頼と、「変わりたい」という自分の決意がありました。
三共の正社員になるということは、“学び”がもっと大事になる。最初は正直、不安でした。でも、業務改善が必要な状況を見て、もっと主体的に動きたいと思ったんです。責任を持って関わるには、正社員の立場が必要だと腹をくくりました。
係長への昇進の話を受けたときも、前向きに考えられました。「これならさらに後輩育成に力を入れられる」と思えたのは、周囲の支えとこれまで積み重ねてきた経験があったからです。立場が変わると、見える景色も変わります。メンバーのようすに目を配り、誰にどんな声をかけるべきか考えるようになりました。責任が増すにつれ、自分の意識も確実に変わっていきました。
この会社では、努力やチャレンジが正当に評価されます。そして、上司に相談しやすく、一緒に考えてくれる風土があるので、挑戦を続けやすいんです。
これまで私も、上司から「決断していいよ」「責任は組織で支えるから」という言葉をかけてもらい、何度も背中を押されてきました。挑戦を後押しし、成長を促してくれる文化があるからこそ、怖くても一歩踏み出せるのだと思います。
若手にとって、「相談できる先輩がいる」「ちゃんと見てくれる上司がいる」という安心感は、何より心強いはずです。
「自分の“向いてない”は思い込みだった」
私がここまで頑張ってこられたのは、間違いなく“人”の力が大きかったと思っています。
とくに、上司の存在は大きな支えでした。
どんなに忙しくても、私の話に耳を傾けてくれて、「どうしたいか」を一緒に考えてくれる。正解を教えるのではなく、判断する“軸”を与えてくれるような存在です。
もともと私は「自分なんて」と思いがちな性格でした。でも、上司や仲間が私を信じ、機会を与えてくれたことで、少しずつ自己肯定感も育っていきました。
「支えてもらったから、今度は自分が支える番」―― 後輩にアドバイスをしたり、相談にのったりする中で、自分も変わったと実感する場面が増えています。
係長として意識しているのは「一つ上の目線」です。目の前の仕事をこなすだけでなく、部署全体の動きや、他部署との連携を意識して行動するように心がけています。また、後輩が意見を言いやすい雰囲気づくりも大切にしています。
自分と違う意見でも、まずは耳を傾けて、どうしたら一緒に形にできるかを考えることが大事だと思っています。
「あの人に聞けば大丈夫」と思ってもらえる存在でありたいし、誰かの成長を後押しできる人でありたいです。
今は心理士の資格取得にも挑戦しています。仕事とは直接関係ないかもしれませんが、「人の気持ちに寄り添いたい」という想いが、挑戦の原動力になっています。
若い頃の自分に声をかけるなら―― 「向いていないと思っているだけ。やってみたら、違う景色が見えるよ」と伝えたいです。
私は決して器用ではありません。でも、この会社には、風通しのよさや、一人ひとりの意欲をしっかり見てくれる風土があります。
「やりたい」と言えば応援してくれるし、「困っている」と言えば手を差し伸べてくれる仲間が、たくさんいます。そして、ふとした瞬間に「この会社でよかったな」と思える。そんな環境で働けていることに、今は心から感謝しています。
※ こちらの記事は2025年8月時点のものです。
