新卒で飛び込んだ、“未知の業界”にワクワクしたあの日
就職活動を始めたのは大学4年の8月。周囲より遅いスタートで、受けたのはわずか3社でした。そのうち2社は履歴書の書式を間違えて落ちるという、今では笑える失敗もありました。
大学では工学部情報工学科に所属し、周りはSE志望が多い中、自分は人と話しているときにこそ、力を発揮できると感じていたため、営業職を中心に就職先を探すようになりました。
もともと家を売る仕事に興味があったことから、建築系の業界を見ており、その中で三共と出会いました。調べてみると足場を扱う会社で、想像していた分野とは違いましたが、逆に「おもしろそうだ」という直感が働きました。
初めて”ちゃんと準備した履歴書”で臨んだ三共の面接では無事に合格をいただき、その連絡を受けたときにどこか縁のようなものを感じ、「ここでやろう」と決めました。
入社して最初に印象に残ったのは、職人さんたちの仕事にかける熱量です。学生時代とはまったく異なる世界でしたが、「この熱い環境で自分はどう動けるんだろう」というワクワクした気持ちが勝っていました。
最初は「自分が楽しめるかどうか」を基準に仕事をしていましたが、仲間と働くうちに考え方が変わり、「自分だけが楽しい」のではなく「みんなが気持ちよく働ける方がいい」と思えるようになりました。この感覚は、今の自分の軸にもなっています。
がむしゃらに挑んだ日々と、見えてきた自分のやり方
入社後最初の配属は、架払レンタル部 名古屋センター(現 架払レンタル事業部 中京センター)でした。
数年間は、とにかくがむしゃらでした。目の前の仕事に全力で向き合ううちに、言われたことをこなすだけではなく、「どうしたらもっと良くできるか」を自然に考えるようになっていきました。
そんな中、架払レンタル部では誰も扱ったことのなかった新商材、“防犯監視カメラ”の営業を担当する機会が訪れました。商材知識がほとんどなかったので、まずは勉強して現場で試す日々。正直、できる根拠はありませんでしたが、「やってみたい」という気持ちだけで動きました。
社内外の人とコミュニケーションを取りながら、試行錯誤を重ねるうちに少しずつ成果が出てきました。自分の手で新商材の営業スタイルを形にできたという実感はとても大きく、この時の経験は本当に楽しかったです。振り返ると、深く考えすぎないことが、うまくいくためのポイントだったように思います。できない理由を並べるより、「まずやってみる」方が自分には合っていました。
もちろん順調なことばかりではありませんでした。現場は常に変化していて、関わる人も多い。そこで学んだのは、「自分が前に出ること」と「周りと流れを合わせること」の両方が大切だということです。自分がリーダーとして動くときは動き、周りに任せるときは任せる――このバランス感覚は、少しずつ身に付いていきました。
管理職になって意識したチームづくり
2017年に管理職になってからは、このバランス感覚をより意識するようになりました。自分の中のリーダー像は「指示する人」ではなく、「チームが動きやすい環境を整える人」だと考えました。自分の完璧を目指すよりも、みんなが気持ちよく動ける空気をつくる。その方が、結果的にチーム全体の力を引き出せます。これが私の実践している“しなやかなリーダーシップ”です。
今、所長として意識しているのは、事務所に戻ったときにメンバーが「ほっとできる場所」をつくること。家に帰った時のように、一人ひとりが安心して笑顔になれる空気を大切にしています。
若手メンバーと関わるときも、壁をつくらないことを意識しています。それぞれの個性や興味に合わせて話題を振り、スポーツやゲーム、音楽などで盛り上がることもあります。相手の話を聞き、教えてもらう姿勢で接する。上司や先輩としてではなく、一緒に働く仲間として関わるようにしています。
意思決定については、基本的に信頼して任せるスタンスです。失敗する可能性があっても、致命的でない限りはまずやってみる。相談を受けたときは複数のパターンを提示し、最終的な判断は本人に委ねます。予測が難しい場合や致命傷になりそうなときだけ、注意を伝えるようにして、経験が自信に変わる瞬間を奪わないことを大切にしています。
自分の作業でも常に見通しを立て、無駄な時間を使わないようにしています。 事務処理一つでも一番早い方法を考えていて、カップラーメンの5分でも無駄にせず次に何をするかを考えるタイプです(笑)。
こうした姿勢は自然と周囲にも伝わり、チームメンバーも学んでくれています。ただし押しつけはしません。仕事が慣れてきたら少しずつ教えるくらいのスタンスです。働き方についても基本的には仕事が終わって帰れる状況なら「帰ってほしい」と伝えています。無駄な残業はさせたくないですね。
効率よく、気持ちよく働けるチームをつくることが、私の理想です。
変化を楽しみ、挑戦を続ける
入社からこれまでの19年間で、仕事の環境や働き方は大きく変わりました。
名古屋で働いていた時はブラジルの方々と一緒に働くことが多く、身振り手振り でコミュニケーションを取る日々でした。うまく伝わらないことも多かったけれど、「どうしたらわかってもらえるか」を考えた経験は、今の自分の大切な財産になっています。
現在の京阪センターに異動してからは、ベテランの職人さんも多く、「情」を大事にしながら、じっくり関係を築くことを心がけています。最短ルートだけでは通用しない場面もあり、環境に応じて仕事の進め方を変えていく柔軟さを学びました。
DX化が進み、図面や見積書、作業日報などさまざまなものがデータで共有できる環境になりました。どこにいても仕事ができる環境は、「柔軟な働き方」を叶える手助けになっています。
挑戦のスタイルも、「結果を追うこと」より、「まずやってみる」という姿勢を大事にするように変わりました。失敗しても大丈夫。止まらずに動き続けることが、成長につながります。
当社には、幅広い世代がいて、年齢や経験の違いが毎日の発見につながります。若手研修など、横のつながりをつくる機会も多い。人を大切にする会社だからこそ、挑戦を応援してくれる環境があります。
失敗を恐れず一歩を踏み出す――そんな仲間と、これからも一緒に働いていきたいです。
※ こちらの記事は2025年11月時点のものです。
