やりたいことが見つからなかった、就職活動から入社まで
学生時代は、小学校から高校までサッカーに打ち込み、大学では新たにアメリカンフットボールに挑戦し、4年間熱中していました。サッカーで守備のポジションに慣れ親しんでいたこともあり、アメフトでもラインバッカーという守備のポジションを選びました。攻撃よりも守りを固めることが、自身の性格に合っていたのかもしれません。
アメフト部の活動では、とくに対戦相手の研究を得意としていました。私は相手チームのビデオを見て分析したり、データを取ったりすることが得意で、チームの中でも中心となって取り組んでいました。この経験は、現在の品質管理の業務にも活きているような気がします。
正直に言って、就職活動の際は「これがやりたい」という明確な職業や業界がまったく思い描けていませんでした。ただ、アメフト部のコーチが大学の就職課を担当していたこともあり、1年生の頃から学内での企業説明会の準備を手伝ったり、キャリアについて相談したりするチャンスが人より多くあったんです。
そういった背景もあり、自分の中での企業選びの軸は「関西圏であること」くらいで、後はコーチに薦められるがまま、100社ほど応募していました。
幸いコーチとはコミュニケーションが多かったこともあって、私に合っている職種や業界を選んでくれていると感じていました。その中で薦められることが多かったのが、商社やメーカーの営業職でした。
実は、就職活動を始めて最初に面接を受けたのが、三共の一次面接だったんです。正直なところ、面接を受けるまではコーチに薦められるがまま応募しただけで、三共に対して特別な印象は持っていませんでした。さらに、初めての面接だったこともあり、今振り返っても受け答えはボロボロでまったく手ごたえもなく、かなり落ち込んだことを覚えています。
ところが、面接を終えた後、三共からコーチに「小川さんがとてもよかったので、ぜひ入社してほしい」という強いオファーがあったと聞いたんです。自身ではまったくダメだと思っていた分、そのように評価してもらえたことが不思議ではありましたが、こんな私でも認めてもらえたという事実が単純に嬉しく、心が大きく動かされました。
また、面接を受けるまでは特別な印象を持っていなかったものの、面接官の人となりには魅力を感じました。優しく穏やかな印象で、ボロボロだった私の面接にも真摯に向き合ってくれ、「きっと緊張していたからに違いない」と私の本来のポテンシャルを一生懸命見ようとしてくれたんです。
その後はしっかりと企業研究を行い、会社の基盤の安定性なども確認しました。福利厚生も私にとって重要な判断基準でしたので、三共は手当が充実している点も魅力的でした。他社からも内定をいただきましたが、働き方や安心感、そして面接で感じた人の良さなどを総合的に考え、最終的に三共への入社を決意しました。
入社後の歩み──営業職から品質管理へのキャリアチェンジ
2015年に入社して最初の配属先は、岐阜県にある営業所でした。営業職として2年弱、100%新規開拓の営業活動に従事していました。
入社3年目のことです。人事部長との面談があり、本社への異動を打診されました。当時は情熱を持って営業職に取り組んでおり、やりがいも感じていましたが、若い自分にとっては学生時代を過ごした関西にまた戻りたいという気持ちもあって。営業職から事務系への大きなキャリアチェンジを決意しました。
職種が変わったことで、仕事に対する考え方も大きく変化しました。営業職時代は現場により近い立場で、情熱的に仕事に取り組んでいました。一方、品質管理の業務においては、物事に対して俯瞰的に捉える姿勢が身につき、学生時代に守備として活躍していた頃の「守り」の戦い方を彷彿とさせました。
とくに、尊敬できる上司との新たな出会いは、私の仕事観を大きく変えるきっかけとなりました。その上司の影響で読書習慣も身につき、今でも継続的に自己啓発に励んでいます。最近も上司に薦めてもらった本を読み、その本の内容を実践しているところです。
このように、営業職から品質管理へのキャリアチェンジは、私にとって大きな転機となりました。それぞれの職場で異なる経験を積み、さまざまな方々との出会いを通じて、少しずつではありますが着実に成長していると実感しています。
品質管理の最前線で、安心・安全を守るということ
私たち品質管理チームは、安心で安全な製品を作り、世に出すという重要なミッションを持っています。常に100点満点の品質をめざさなければならない、そんな緊張感のある現場です。
当社ではよく、品質管理の業務を「かきくけこ」で説明します。
三共 品質管理の「かきくけこ」
「か」各種団体・企業への対応
「き」協力工場の管理
「く」クレーム対応
「け」経年品の管理
「こ」これからの新製品への対応
私はこれらすべてに関わりながら、現在はとくに製品の安全性を確認するための共同試験を任されることが多くなっています。
また、お客さまやステークホルダーの意見を積極的に取り入れ、共同開発製品を作るプロジェクトにも品質管理チームとして参画。2年後までに売上を10億円増加させるという目標に向けて、品質管理の面から新製品開発に貢献していきます。
ある時、営業部門からの問い合わせに対して、十分な確認をせずに「できる」と回答してしまったことがありました。図面だけを見て安易に判断してしまい、結果としてお客さまからクレームをいただくことに。この経験から、どんな場合でも適切な確認を行ってから回答することを徹底するようになりました。
こうした経験を通じて、物事を冷静に分析し、確実に確認してから対応する習慣が身についてきました。情熱だけで突っ走っていた20代の頃に比べて、30代の今は冷静な対応ができるようになっていることを思うと、自身でも成長を感じています。
品質管理の仕事で最も重要なのは、チームワークです。とくにクレーム対応の際には、それが如実に表れます。あってはならないことですが、以前、製品の重大な不具合が発生したことがありました。その際、自チームはもちろん他チームも巻き込んで、製品の引き取りから確認検証、交換対応まで、全社一丸となって対応にあたりました。ちょうど今くらいの年末の時期だったのを覚えています。
不具合自体はあってはならないことですが、そうしたトラブルが起きた際に「自分の担当ではないから」と知らんぷりするような人は三共には1人もいません。全員で協力し合いながら着実に対応に当たっている時、チームワークの良さを実感します。
「人」を大切に、新たな挑戦も歓迎する環境が三共の魅力
三共は挑戦を歓迎してくれる会社だと思っています。私としても常に新しい挑戦を続けていきたいと考えていて、たとえば今でいうとAIの活用です。品質管理の部署では日々多くの問い合わせに対応していますが、その中には定型的な質問も少なくありません。そこで、AIを活用したQ&A機能の企画を情報システム部と連携して進めているところです。DXの推進は、これからも力を入れていきたい分野だと考えています。
当社の魅力として最近もっとも実感したことは、充実した福利厚生です。私自身、子どもが生まれた際に1カ月の育休を取得しました。しかも、自ら申請する前に人事や上司から「育休を取らないの?」と声をかけてもらい、とても取得しやすい雰囲気でした。創業61年という歴史ある会社でありながら、男性の育休を歓迎するような進歩的な社風があります。また、普段の有給休暇を取得しやすい環境が整っているところも、安心して働ける材料だと思います。
当社で活躍できる人材として挙げられるのは、人との関わりを大切にできる方。社風としては、良くも悪くも「人付き合い」を重視する文化があります。私自身も上司や先輩とのコミュニケーションを大切に業務にあたっていますし、上司や先輩も私を大切にしてくれているのが伝わってきます。この会社の最大の魅力は「人」だと確信しています。最近は少なくなってきましたが、忘年会や歓迎会など業務外で会社の人と交流する機会も定期的に設けられていますので、人との交流を楽しめる方が向いていると思います。
三共は「人」を大切にする会社です。積極的に人と関わり、コミュニケーションを取ることで、必ず良い方向に進んでいくはずです。そんな新しい仲間に会えることを楽しみにしています。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです
