普段は地上から見上げるだけの足場。その上に実際に立ってみると、見える景色も感じる高さも、想像していたものとは大きく異なります。
本社ビルの修繕工事をきっかけに、本社メンバーを対象とした足場体験を実施しました。 実際に足場に上ることで、高所作業の環境や安全の重要性を体感し、職人の方々の仕事への理解を深めることを目的とした取り組みです。
本社ビル修繕をきっかけに生まれた足場体験
2025年8月から、本社ビルの修繕工事が始まりました。外壁補修や塗装、防水工事など、建物全体にわたる大掛かりな工事です。足場が建物全体を覆い、高所で作業を行う職人の方々の姿が日常の風景となりました。
順調に工事が進むなかで、ある声が上がりました。
「本社メンバーで、足場に上ったことがある人って、少ないんじゃない?」
実際何名かの本社メンバーに聞いてみると、「上ったことがない」「せっかくの機会なら上ってみたい」という反応が複数寄せられました。
そこで、安全管理チームの協力のもと、本社勤務メンバーを対象とした足場体験を企画しました。
参加者を募集したところ、20名以上の応募が集まりました。
こうして急遽開催された足場体験は、2日間にわたって行われました。
部署を越えて参加した本社メンバー
参加したのは、製品の管理に関わる部門、バックオフィス部門など、普段は現場に立つ機会の少ないメンバーばかりです。
実施にあたっては、安全管理チームによる事前説明が行われました。
足場の構造や高所作業における注意点、安全帯(命綱)や保護具の役割などについて説明を受けました。高所での作業は一歩間違えれば重大な事故につながる可能性もあるため、基本的な安全ルールを改めて確認しました。
日々こうした環境で作業を行っている職人の方々の仕事が、いかに高い安全意識のもとで成り立っているのかを改めて意識する時間にもなりました。
その後、作業服を着用し、ヘルメットを装着して足場へ上りました。
普段地上から見上げていた足場に実際に立つと、印象は大きく異なります。
足元の板の幅や高さ、周囲の見え方、身体のバランスの取り方などは、実際に立ってみなければ実感できないものでした。高さに緊張する様子のメンバーもおり、高所で作業することの難しさを体感する場面もありました。
体験して再認識した、職人の方々の仕事のすごさ
足場上で製品の使われ方や使用状況を直接確認した後、振り返りの場では部署ごとの具体的な感想が共有されました。
「扱っている製品の組み方を実際に目にすることができたことが良かった」
「アンチ(足場板)が落下防止用として使われるとは聞いていたが、実際にその使い方を目にしたのは初めてだった」
「階段手すりの重要性を感じた」
「作業服をきちんと着る重要性を感じた」
それぞれの業務内容によって着目点は異なりますが、共通していたのは、現場で使われる製品や安全対策を具体的に理解できたという点でした。
そして、多くの参加者が口にしたのが、
「職人さんのすごさ、大変さを実感した」という感想です。
高所での作業環境や限られた足場の中での作業を目の当たりにし、本社からでは見えにくい現場の負荷や責任の重さを実感する機会となりました。
安全管理チームのサポートのもとで
2日間にわたる足場体験が、事故やトラブルもなく無事に終了したのは、
安全管理チームの綿密な準備と管理があったからこそでした。
安全管理チームは、現場の安全確保を目的に、作業手順の確認や安全教育、現場の巡回などを行い、日々の業務を支えています。
今回の取り組みは、単なる見学ではなく、実際に足場に上り、製品や安全設備が使われる環境を自分の目で確認することで、業務と現場とのつながりを具体的に捉える機会となりました。
図面や資料で理解していた内容が、実際の環境の中で立体的に結びつく。この経験は、各部署の今後の業務にも活かされていくはずです。
体験を通して見えてきたこと
すべての社員が日常的に現場に立つわけではありません。
しかし、自分たちの仕事がどのような形で活かされているのかを知ろうとする姿勢は、職種を問わず重要です。
今回の足場体験は、その姿勢を形にした取り組みの一つでした。
現場を知ること。
実際に体感すること。
そして、理解を深めようとすること。
それらは特別なことではありませんが、業務の質を高める土台になります。
これからも、こうした姿勢を大切にしていきたいと考えています。
体験を通して改めて感じたこと
私たちが大切にしているのは、立場や職種に関わらず、自分の仕事の先にある現場を想像し、理解しようとする姿勢です。
すぐに答えが出ないことでも、自ら確かめ、学び、視点を広げようとする。その積み重ねが、より良い提案や判断につながると考えています。
現場を知ろうとすること。
周囲と協力しながら理解を深めようとすること。
そうした姿勢を大切にしながら、これからも仕事に向き合っていきたいと考えています。
※こちらの記事は2026年2月時点のものです。
