アートからビジネスの世界へ。異なるバックグランドが生み出す化学反応
CX Practiceでクリエイティブマネージャーを務めるNoriaki.M、そしてリードデザイナーを務めるShuji.IとNajeong.K。それぞれデザインスキルを核として様々な領域で企業の課題解決に取り組み、多様な経験と専門性を培ってきました。
──まずはこれまでのキャリアについて教えてください。
Noriaki.M:私はロンドンにある美術系大学院で、デザインとイノベーションの基礎を学びました。卒業後は、ロンドンのデザイン事務所で2年間働いてから日本に戻り、大手電機メーカーで3年にわたって家電のプロダクトデザインを手掛けました。
その後、再びロンドンのデザインコンサルティングファームで5年間、プロダクトデザイナーやデザインストラテジストとして日本の大手企業のプロジェクトの中心メンバーとして携わりました。特に未来仮説を導くフォーサイトリサーチや顧客体験のデザイン領域で専門性を深めてきました。
Shuji.I:私は、美術大学で日本画を学び、卒業した後は美術家として日本画や水彩画を描くほか、デザイン活動の一環として店舗内装や看板制作など幅広い創作活動をしていました。それから専門学校で学生向けのデザインカリキュラムの立案も行っていましたね。フリーランスのイラストレーターとして活動した後、2012年にデザイン会社に入社し、アートディレクターとして様々な業界の企業ブランディングやプロモーションのデザインを担当していました。
元々絵を描いていたので、単なるイラストレーションだけではなく、抽象的なビジョンや概念を見える化し、表現できるところが私の強みです。
Najeong.K:私も美術大学出身で、インダストリアルデザイン(工業デザイン)を専攻していました。卒業後は、大手電機メーカーでハードウェアのプロダクトデザインを主に担当していました。わりと早い段階からUI/UX、サービスデザインといった分野にも興味を持ち、活動の幅を広げてきました。
──皆さんは、それぞれ全く異なるキャリアですね。Ridgelinezに入社した理由も教えてください。
Noriaki.M:ロンドンのデザインコンサルティングファームに勤務していた際に、当社との協業プロジェクトがきっかけで声をかけてもらいました。入社の決め手となったのは人材の“質”と“組織文化”です。プロジェクトを通じてわかった、メンバーのフレキシブルな考え方、新しい会社ならではのチャレンジ精神に惹かれましたね。
そして、社内でデザイン部門が戦略的な位置付けとなったのを知り、一人ひとりの貢献が組織に直接反映される環境に大きな魅力を感じて入社を決めました。
Shuji.I:前職では主にプロジェクトの後工程に関わることが多く、より上流工程での提案や企画立案に携わりたいと考えていました。コンサルティング業界は未経験でしたが、当社なら前職での経験も生かしながら新たな挑戦ができると思い入社しました。
Najeong.K:私は当社の設立時にCreativeチームのリーダーから声をかけてもらったのがきっかけです。事業会社の枠を超えた、本当にあるべき創造に携わる機会があると聞いて、入社を決めました。
クリエイターにしかできないクリエイティブ・コンサルティングが、これまでにない変革
──次に、皆さんが今携わっているプロジェクトについて、教えてください。
Noriaki.M:総合電機メーカー兼総合ITベンダーをどうやって国内外に向けたコンサルティング会社に変革していくか、という部分をサポートしています。具体的には、どのような戦略を立てるのか、地域ごとにヒアリングしてその方針を一緒に考えています。地域ごとの異なる課題を理解し、本社とのコミュニケーションを円滑にしたうえで、本社からの適切な支援方法をデザインすることが私の主な役割です。
前職のデザインコンサルタントの経験を活かして、現在はグローバルなフォーサイトリサーチや課題の定義に取り組んでいます。それぞれの地域の独自性を大切にしつつ、グローバルな視点で一貫性のある戦略を構築することが、私たちの目指すところです。
Shuji.I:私は、通信事業や建設会社のブランディングを支援しています。通信事業サービスのリブランディングでは、「これまでのブランドを磨き洗練させる」というコンセプトで再定義し、Experience Identity(ブランド体験)をコアにお客様と社員をつなげるブランドの構築を進めました。今はロゴデザインやビジュアルアイデンティティの定義など、視覚的要素の構築を主に担当しています。
建設会社のプロジェクトでは、DX推進に向けた総合的なブランディングと広報支援を行っています。DX活動のブランディングからスタートし、お客さまの課題解決に合わせて私たちの支援範囲も拡大させていきました。社内コミュニティの活性化や人材採用戦略の立案など、ブランディングの枠を超えた課題にもクリエイティブな視点で取り組んでいます。
お客さまが直面するあらゆる課題に対してクリエイティブとビジネスの両側面から考え、ソリューションを提供することが私たちの役割だと考えて進めています。四半期ごとに変化する課題に、柔軟に素早く対応し、事業成長を多角的に支援しています。
Najeong.K:現在、エネルギー企業のロイヤルティ構想プログラムに携わっています。そこでは、アプリケーションのデザインやWebページを新しく作るなど、全体のコンセプト設計からプロモーションツールのデザイン制作まで、新サービスリリースに向けたデザインプロセス全般を担当しています。
説得力のある提案を行うためには、ストラテジーとクリエイティビティの両方の視点が求められます。お客さまに納得いただくためには、エビデンスに基づいた論理的な説明が必要である一方、理性的な理解を超えた感性的な共鳴が得られて初めてプロジェクトが前に進むからです。
──デザイン、ストラテジー、テクノロジーの垣根を超えたクリエイティブ・コンサルティングの仕事を進めるうえで、それぞれの気づきがありそうですが、皆さんが常に心がけていることはありますか?
Noriaki.M:クリエイティブ・コンサルティングの仕事を進めるうえで、プロの観点からお客さまに向けた適切な言葉選びや論理的な説明、そしてストーリー化を行うことがとても重要になってきます。事前に社内メンバーにチェックを依頼して、ストーリーテリングの向上に努めています。
Najeong.K:本当にストーリーテリングのスキルは大事ですよね。私はストラテジーコンサルタントとの連携を通じてストーリーテリングやロジカルな議論を行うスキルが身についてきました。お客さまから強い共感を得られるよう、論理的な構成だけでなく、物語的なストーリーラインを意識して資料づくりをしています。
Shuji.I:デザイナーの仕事は、最終的な見た目のクオリティが評価の対象となりますが、デザインコンサルタントは、プロジェクトの設計段階から課題解決のために様々な提案をしていきます。コンサルティングの考え方と従来のデザイナーの仕事の進め方のギャップを埋めるのに時間がかかりましたね。
でも、優秀なメンバーたちと知見を共有できる環境のおかげで、一人では到達できないような高みを目指せることがモチベーションにつながっています。
多様性が織りなす創造の力。それぞれの得意分野を活かすパイオニアたち
──Creative Hubの働く環境についてはいかがですか?
Shuji.I:Creative Hubでは、仕事を進めていく速さにまず驚きました。以前働いていたデザイン会社では時間をかけて作り込むのが当たり前でしたが、ここでは週に1度の定例会のたびにアウトプットが求められるんです。初めにゴールを示したうえで、プロジェクトを進めていくスピード感が大変刺激的ですね。
Najeong.K:スピードは速いですよね。それから、右脳と左脳をハイブリッドに使い分けられるメンバーが多数在籍していて、すごいなと思いました。メンバーそれぞれが好きなこと、得意なことを活かしながら、新たな領域を開拓している点にもおもしろさを感じています。
Noriaki.M:メンバーに共通するのは、ポジティブな性格と高いモチベーション。一人ひとりがアイデンティティを持ちながら、プロジェクトの中で自身の夢や目標に向かって成長しようとする姿を見ると私自身も仕事へのモチベーションが高まります。
──プロジェクトを超えたコミュニケーションも活発だそうですね。
Noriaki.M:年に1度実施している合宿では、メンバー全員で目標を共有し、互いの長所をたたえ合う機会を設けています。メンバーそれぞれがどのような成長の可能性を持っていて、何を期待されているのかをお互いに理解しようとする場です。だからこそ、「このスキルを伸ばしたいと話していたこのメンバーに、このプロジェクトに入ってもらおう」という具合に、メンバーに適切なポジションを与えられるようプロジェクトにアサインできるんです。
また、メンバー間の親睦を深める懇親会も開催しています。積極的に交流の場を設けているので、プロジェクトで課題に直面した時に、お互いに助け合える風土が築けています。このような些細なやり取りが後の成果にもつながっています。
右脳と左脳が響き合う。Creative Hubにしかできないシナジーを
──異なる環境で経験を積んできたからこそ実感しているCreative Hubの良さは何ですか?
Shuji.I:個性的な人材が集まる環境で、自分にない強みを持つメンバーと働いていると、これまで持っていた自分の考え方が変わってきました。お互いの知見を掛け合わせながら最も効果的な課題解決に向けた提案ができています。
Najeong.K:確かにそうですよね。優秀なメンバーがたくさんいて、例えばリーダーは一級建築士の資格を持っていますし、Iさんは素晴らしい絵を描く美術家です。皆が好きなことを追求し、それをまた新しい仕事につなげている。その流れがおもしろいですね。自分のやりたいことや伸ばしたい分野を、マネージャーたちがしっかりと理解し、適切なプロジェクトに配置してくれる点に満足していますね。
それから社内人材によるコーチングセッションなど、自身の成長を支援する仕組みも魅力的です。
Noriaki.M:私も同じところに魅力を感じていて、全く異なるバックグラウンドを持つメンバーと協働できるところがいいですよね。デザイン、ストラテジー、テクノロジーの各領域の専門家で構成されるプロジェクトチームの中で、新しい発見や気づきを得られるのは大変魅力的です。
──本当にCreative Hubの皆さんは個性的なスキルや魅力を持った方々の集まりなのですね!それでは最後に、皆さんの今後のビジョンなどありましたら教えてください。
Noriaki.M:グローバルな経験と知識を活かして、世界が求める新たな顧客体験を国内のお客さまと一緒に作っていきたいですね。Creative Hubにおいては、グローバルなトレンドを積極的に共有し、メンバーの視野を広げていきたいです。
上流から一貫してどうあるべきかを追求することに携われる点がコンサルファームの魅力です。強い意思と高いモチベーションを持つ新しい仲間とともにチームを拡大し、Creative Hubの可能性を追求していきたいと思っています。
Najeong.K:デザインコンサルタントである以上、デザインだけで勝負することはできません。左脳と右脳の両面に磨きをかけ、互いに刺激を与え合えるような環境を醸成したいと考えています。
Shuji.I:既定のレールにとらわれない発想力と人間力、美大出身ならではの観察力や表現力など、これまで絵を描いてきた自分だからこそ発揮できる強みを活かして、お客さまの課題解決に貢献していきたいです。それが、Creative Hubが掲げる「創造的知性」を実現することにもつながると信じています。
──皆さんありがとうございました!
※ 記載内容は2024年9月時点のものです
