人が作ったものに影響され、また人が物を作る。文化の生成変化に魅了された元研究者
幼少期は典型的なサッカー少年でした。地元の静岡県で、幼稚園のころから高校卒業までの15年間ずっとクラブチームでサッカーをやっていました。一方で、本を読むことも好きで、小説や科学の図鑑、宇宙や地形などに関する本をよく読んでいました。
高校卒業後は、読書好きが高じて大学・大学院に進学し、文学の研究に没頭していきます。100年前から150年前の小説や雑誌、新聞などを研究していました。具体的には、夏目 漱石や谷崎 潤一郎などの作品や同時代の言説が専門です。
私がとくに興味を持ったのは、小説というメディアを通して言葉が社会に普及し、文化や価値観を作り出しているということでした。人が小説を書き、その小説に影響されてまた人が小説を書いていく。人が作った物に影響されて、また人が物を作っていく。そうした人と物との作る/作られるのサイクルを私は「文化」と呼んでおり、研究対象として魅力的に感じていました。
そして現代における文化のサイクルとは何かを考えた時に、私の中である仮説が生まれました。それは、現代において小説の代わりにその役割を担っているのは、SNSや動画配信サービスではないかということ。さらに、その新たなメディアを作り出しているのがテクノロジーであり、現代ではIT技術が人の文化を生み出す存在になっているのではないか。そう考えたことが、私がIT業界に飛び込むきっかけとなったのです。
こうして入社した外資系ITベンダーでは、ウォーターフォール型のシステム構築プロジェクトに参画し、システム要件定義から設計、開発、保守運用までの業務を一通り経験しました。具体的には、大手自動車企業のクライアント向けの購買データ管理システムの構築に携わり、主にシステム間のデータ送受信やデータ変換を行うインターフェースの構築を担当していました。今度は研究者としてではなく、自身が人とテクノロジーのサイクルの担い手となり、システムエンジニア(以下、SE)としての業務を遂行しました。
文学研究で培った言葉への感覚は、IT業界でも強みとなりました。問題を構造化して全体を把握したり、言語化して切り分けたりする能力、新しい概念を創造して仮説を立てる発想力、表現を工夫して物事の別の側面をチームメンバーに伝えるスキル。元文学研究者ならではの本質を言語化する力は、SEとしての仕事の中で存分に発揮することができたと思います。
Ridgelinezへ──稜線を歩むことにした3つの理由
前職で成長を実感しつつも転職を決意したきっかけは、主に3つあります。1つめは、システム構築業務を経験した後、もっと自分の経験領域を広げていきたいと思ったことです。IT業界は幅広いので、より新しい分野や未経験の領域について知りたくなりました。
2つめは、広い領域の中から1つか2つ、ある領域で自分の専門分野としての知識やスキルを身につけたいと考えたことです。専門領域を持つことで、未経験の領域に対しても理解の速度や精度を向上させることができると思いました。
3つめは、コンサルティング業界なら自分の強みをさらに生かせると考えたことです。本質を言語化する力、つまり目の前の課題に対して新しい概念を作ったり、既存の概念を変革して再利用したりすることは私の強みです。クライアントの抱える課題に応えることもきっとできるはず。そういう場所で活躍してみたいと思いました。
数あるコンサルティングファームの中でもRidgelinezを選んだ決め手は自分の強み、つまり「個性」を発揮できる環境があると感じたことです。未経験からコンサルタントにチャレンジすることや環境が変わることに不安はありましたが、「個性」の融合が企業の力になると考える当社であれば、強みを活かして成長できると思いました。
面接や企業情報収集を通じて、Ridgelinezは新しい会社なので自由に道を切り開いていくことができ、なおかつチームメンバーや組織が自分の活動を支援してくれるという確信がありました。また、専門領域を身につけたいと考えている私にとって、個人のキャリアや意志を尊重した業務の割り当ても魅力的でしたね。実際に現在のプロジェクトのアサインは、私の希望と組織からの提案の両方が反映されています。
個性の融合を体現する、学びと成長の環境。言葉の力で、クライアントの課題解決へ
現在は主に3つの業務を担当しています。1つめはデータドリブンマネジメントやIT資産管理業務の企画構想です。2つめはクラウド導入とそれに伴う組織のチェンジマネジメント(OCM)の計画策定です。3つめはアジャイル開発のスクラムマスターとしての業務です。いずれも大手クライアント向けのプロジェクトです。
入社から2年ほどが経ちますが、開発業務とコンサルティング業務とでは仕事の内容や進め方に違いを感じています。まず、携わることのできる技術領域が変わりました。開発業務では、技術としてある程度成熟し、商品化やサービス展開に耐えうることが明確なテクノロジーを扱うのに対し、コンサルティングでは企画・構想フェーズから関わるため、最新技術に自由な発想でチャレンジできます。
また、クライアントと直接やりとりできることが大きな違いです。クライアントの生の声や課題を肌で感じることができ、アウトプットのレベルやスピードが求められます。優秀なチームメンバーたちと協力してクライアントの要求に応える中で、学びと実践を相互に行き来しつつ成長できることがコンサルティングの仕事の良い点だと思います。
「個性の融合は、強さだ。」を採用のキャッチコピーとしている当社では、メンバーそれぞれの専門性を活かして、お互いを補い合いながらチームワークを発揮し、クライアントへベストな提案ができるよう努めています。尊敬できる上司やマネージャーにナレッジを共有してもらったり、闊達に意見を交わしたりして、日々学びを深めています。
一方で、SEの経験が現在の業務に生きているとも感じます。総合プロフェッショナルファームである当社、とくに私が参画しているE&I Practice(※)にクライアントが期待しているのは、テクノロジー領域のナレッジやスキルのはず。システム構築の経験があることは、クライアントからの信頼につながります。また、クライアントの業務課題やビジネスサイドの課題をシステムに落とし込む際にも、知識や経験が生きてくると考えています。
当社に入社して、自分自身の強みである「本質を言語化する力」がより磨き上げられていく実感があります。クライアントの課題を解決する過程で、エネルギー消費量削減のための新しい概念やフレームワークを作ったり、既存の業務フローの課題を洗い出してあるべき姿を策定したりすることができています。
また、プロジェクト終了時に振り返ると、クライアントからの信頼を得られたことやチームメンバーとのつながりができていること、未経験だった分野が自分のものになっていることに気づきます。そのような時に成長ややりがいを感じますね。
※ Practiceとは:専門領域(業界・ビジネステーマ・技術)ごとに組成されるプロフェッショナルコミュニティのことで、従来の組織体よりも組織間の壁が低いことが特徴です。よって業務内容が限定されることがなく、様々なテーマのプロジェクトに携わることができます。また、Practice間のコラボレーションもしやすく、柔軟な仕事の進め方が可能となっています
多様な視点で“人起点”の考え方を深めるRidgelinezの魅力
人が技術を作り、その技術に影響された誰かがまた新しい技術を生み出していく。人とテクノロジーのサイクルに、私はこれからも携わっていきたいと考えています。Ridgelinezはまさにそういった「文化が生まれる現場」そのものです。21世紀の新しい概念や価値観をRidgelinezの中で生み出していきたいと思っています。
当社では「人」を起点とした発想を大切にしています。とりわけコンサルティングの仕事において、「文化」の起点はクライアントという「人」が抱える課題であると私は考えています。コンサルティングとは、クライアントの課題をより効果的に言語化したり、解決に向けた新しい概念を発明したりする営みであり、人を起点にビジネスやプロジェクトが広がっていく。そんなイメージと実感を持っています。
もちろんこれは私独自の解釈であり、他のコンサルタントたちもそれぞれの解釈を持っていると思います。様々な視点から人起点という考え方を深め、個性を融合することができる。それもRidgelinezの魅力の1つです。
これから当社で働く方の中には、新しいことへのチャレンジに対して不安な方もいるかもしれませんが、安心してください。なぜならRidgelinezのコンサルタントはみんな教えたがり。1人ひとりが専門家として仲間をサポートしてくれます。私たちから存分に吸収して、成長してほしいと思います。
Rigdelinezに入社すると、コンサルティングファームにありがちなドライなイメージは良い意味で裏切られると思います。温かい雰囲気で、休日も遊びに出かけるなど同僚との交流も非常に活発です。とくに私の参画するE&I Practiceでは、執行役員Partnerが組織の心理的安全性を重視しており、優しく、共感と気遣いに富んだ感情的知性の高い人たちが集まっています。私にとっては仕事だけでなくプライベートまで充実させられる素晴らしい会社です。
皆さん1人ひとりの個性が輝く場所、それがRidgelinezだと私は考えています。ぜひ一緒に、新しい「文化」を生み出していきましょう。
※ 記載内容は2024年5月時点のものです
