2026年4月22日、東京・虎ノ門ヒルズで、パナソニック インダストリー株式会社 社長賞(以下、PID Award)授賞式を開催しました。入賞17件・延べ299人の挑戦を称えたこの日、会場は大きな拍手に包まれました。「挑戦に拍手~みんなで称え、みんなで広げる~」をコンセプトに、称える側も当事者になる──その想いを形にした舞台裏に迫ります。
会場を包んだ、Oneチームの熱量
パナソニック インダストリー(以下、インダ)は、人財戦略コンセプト「想いを、動かせ。」のもと、一人ひとりが自らの想いを起点に挑戦し、その成果やプロセスが称賛される企業風土を目指しています。PID Awardは、その象徴となる施策のひとつです。企業価値向上に貢献した活動を称える「企業価値向上表彰」と、経営にインパクトを与えた業績を称える「業績表彰」の二つの賞を通じて、社員の挑戦を「みんなで称え、みんなで広げる」場として設計しています。
授賞式は東京・虎ノ門ヒルズで開催しました。本社オフィスがある拠点で実施することで参加のハードルを下げ、受賞者に限らず多くの社員が関われる場に設計。「称える側も当事者になる」状況を生み出したかったのです。当日は、国内外から約70人の入賞者代表と経営幹部に加え、100人を超える観覧者が会場に集まりました。Teams Live配信を通じて、国内外の拠点とリアルタイムで接続。リアルとオンラインの垣根を越えた場が生まれていました。
司会から受賞チーム名が呼ばれるたびに、会場からは大きな拍手が湧き起こりました。壇上にいる受賞者の中には、嬉しさで目を潤ませながら、喜びのガッツポーズをとるメンバーもいました。リアルとオンラインをつなぐ拍手。称える側も、称えられる側も、同じ場を共有しているような一体感が、会場にありました。この一体感は、どのようにして生まれたのか。その背景には、インダが授賞式のあり方そのものを問い直したプロセスがありました。
「称える」を、自分ごとにするために
「受賞者だけが主役の授賞式で、本当に挑戦文化は広がるのだろうか」
PID Award 2026の設計は、この問いから始まりました。
従来の授賞式には課題がありました。受賞者にとっては晴れ舞台でも、多くの社員にとっては「遠い世界の話」になっていたのではないか。そんな率直な振り返りがありました。
挑戦を称える文化を本気で根付かせるには、どうすればいいのか。たどり着いたのは、「称える側も当事者になる」という発想の転換でした。見ている人が「すごい」と拍手を送り、その拍手を受けた人がまた次の挑戦者を応援する。挑戦した人が称えられ、その姿に触れた誰かが次の一歩を踏み出す。そうした連鎖をつくり出すことが、今回の核心でした。
こうして生まれたのが、「挑戦に拍手~みんなで称え、みんなで広げる~」というコンセプトです。このコンセプトには、「挑戦した人に惜しみない拍手を送ること」と、「称える行為そのものを組織の共通言語にし、挑戦の連鎖を広げていくこと」の二つの意味が込められています。授賞式を「受賞者を含め全員が当事者になる場」へと再定義する。それが、PID Award 2026の出発点でした。
「みんなで称える」という挑戦
「みんなで称える」を掛け声で終わらせない。そのために、PID Award 2026では投票の仕組みから会場の演出、授賞式後に職場へ持ち帰られる体験まで設計しました。
1つめは、グローバル全社員投票です。企業価値向上表彰では、社員から寄せられた応募案件をすべてイントラネットで公開し、一次審査からグローバル全社員が投票に参加できる仕組みにしました。「日本国内だけでなく、グローバル全社員がTeamインダの一員として仲間の挑戦を称える」。それが、グローバル全社員投票に込められた想いです。結果として、7,600人を超える社員が投票しました。グローバル拠点から届いた一票一票が、入賞者を決める力になったのです。
2つめは、手書きの「拍手ボード」です。会場に設置された「拍手ボード」には、社員からの応援メッセージや祝福の言葉が手書きで並びました。あえてデジタルではなく手書きにしたのは、「書く」という行為そのものに意味があるからです。一人ひとりが言葉を選び、ペンを走らせる。そのプロセスが「みんなで称える」という感覚を、書いた人の中にも育てます。
3つめは、オリジナルネックストラップです。挑戦者の証として身につけることで、授賞式当日に周囲の社員が「おめでとう!」と声をかけやすくなる。授賞式が終わった後も、称える文化が職場に持ち帰られ、ロールモデルとして次の挑戦者を触発する。そこまでを見越した設計です。
施策は届いたのか。答えは、社員の声の中にありました。「自分が投票した人が受賞して、自分のことのように嬉しかった」「他の拠点の活動を知って、自分も挑戦してみたいと思った」「グローバルな協働が活発になっているのを感じた」という声も続きます。グローバル全社員投票に参加した社員の9割以上が、受賞活動への関心が高まったと回答しました。
受賞者側からも、「地道な活動が、ちゃんと見てもらえていた」という声が届きました。また、「仲間がストラップを誇らしげにつけているのを見て、自分も挑戦したくなった」という声もありました。授賞式参加者の満足度は5点満点中4.5と過去最高でした。
一つひとつの積み重ねによって、「称える側も当事者になる」という設計が少しずつ形になっていきました。
見えないところから、見違える世界に変えていく
授賞式の終盤、社長の小澤がマイクを握りました。
「挑戦する人を応援する文化を、Teamインダで育てていきましょう」
この日、会場に広がっていたのは、受賞者への称賛にとどまらない“熱量”でした。
仲間の挑戦を自分のことのように称える空気。誰かの挑戦に触れて、「自分もやってみたい」と思う気持ち。受賞者だけでなく、勇気を出して応募した挑戦者、仲間の挑戦を後押しした上司や同僚、一票を投じた投票者、会場に足を運んだ観覧者、そして画面の向こうで見守った社員。一人ひとりが、この場をつくる当事者として関わっていました。それは、「称える側も当事者になる」設計の実現でした。
挑戦した人が称えられ、その姿に触れた誰かが次の一歩を踏み出す。その連鎖こそが、インダの成長を支える原動力です。人財戦略コンセプト「想いを、動かせ。」のもと、一人ひとりの想いを起点に挑戦が生まれ、その挑戦が称えられ、また新たな挑戦へとつながっていく。見えないところから、見違える世界に変えていく──PID Awardは、その循環を生み出す場として、これからも進化を続けます。
※記載内容は2026年7月時点のものです
