自身の決断が会社全体を動かす──重責の中で、私が大切にしていること
私が所属している業務企画部は、経営計画に基づく施策の推進や業務受託に関わるプロセス設計、業務システムの維持管理など多岐にわたります。
直近3年間は中期経営計画に基づいて在宅勤務の推進・業務継続体制の強化が目標の一つだったので、本社や支店でどのように実現できるかを検討し、長期のスケジュールを立て具現化を図りました。対象の業務についてどのように実現するかを関連部署へ伝え、実施依頼し、進捗確認をしながら是正や支援を継続的に行いました。 結果として、支店では(部署によりますが)在宅勤務率は0%→50%となり、自部署では0%→50~80%にまで引き上げることができました。
2023年4月現在は、来年度からの新しい中期経営計画を各部と連携しながら1年がかりで作成しています。業務企画部単体で行っている仕事は自身の根幹として大事にしていますが、経営企画室や人事部などいろいろな部店長同士意見を出し合い、会社の将来を考え計画を作成できることに大きなやりがいを感じます。
こういった仕事を進める中で、自身の決断が会社全体を動かすことにつながるため、一つひとつ物事を熟考することを基本としています。また、業務を行う上で全体を見て最適な形態となっているか、論理的に考えて正常に管理ができるか、法規的に問題がないか、ということを意識し判断することを大切にしています。
一方でスピード感、とくにレスポンススピードを大切にしています。本来やらなければいけないタイミングを逃すと意味がなくなってしまいますし、レスをする旬を逃すといまさら感があります。持ち帰って1〜2カ月ずっと検討していると、ゼロに戻ってしまうなんてことも。相手を動かしていくには言われたときが旬なので、常にスピードを意識して行動しています。
実務も行いつつ、管理職として部員たちがどのような仕事を抱えているか進捗を把握し、困っていれば相談に乗ってアイデアも出すようにしています。リスク強化のための部署内の倫理的な領域の向き合い方については、会議や日常的な会話を通じて意識を高めています。
上司や同僚に恵まれ、今の自分がある──相手から信頼を得るために
若手のころは管理職をめざし、自身が成長するために意欲的に仕事をしてきました。
チャンスも多く、1年目からイベントの仕切りや短期案件対応、重要度の高い案件などさまざまな仕事を任せてもらえました。企画の検討や周囲を巻き込んだ業務の進め方などを学ぶ機会も多く、ときには失敗やお叱りを受けて悔しい想いをしたこともありましたが、その分成長の機会が多くありました。
今の自分があるのは、当時の上司、先輩、周囲の人たちのおかげです。本気でひとりの人間の成長を考えて指導してくださり、支えてくれたからこそだと思っています。
管理職になってからは、各人の能力を発揮してもらうために「傾聴力」を大事にしています。以前は、自分が正しいと思い込み、価値観を押し付けてしまうこともありました。良かれと思って行動したことが上手くいかなかったり、自分の成功体験をもとにこうやるべきだというふうに指導したりしたこともありました。しかし、それではプロジェクト自体がスムーズに進まなかったこともあって、それではいけないと“〜すべき”という考えをあらためるようにしました。
一つのチームを率いて部下を評価する立場になったと意識することで、考え方の切り替えにつながっていきました。部下を評価するためには、しっかりとその人に向き合わないと評価ができないと思っています。しっかりと話を聞き、どのような考え方や動き方をしているかを「聴く」ことがスタート地点だと思います。その上で、それぞれの良いところを伸ばして能力を発揮してもらうことが、良い組織運営だと考えます。
とくに、部下との信頼関係の構築は、何よりも大切にしています。部下が働いてくれていることで、自身の仕事が成り立っています。信頼関係を築く上で、相手から信頼を得るためにはまずは自分から相手を信じることが大事だと思っています。
そうして、お互いに信じ合える関係性を築き上げることで相乗効果が生まれ、それが会社の成長を促す良い組織像になっていくのだと信じています。
さまざまな部署での経験を通して、見えてきたもの
本社の企画部署勤務が長かったので、12年ぶりに支店勤務で管理職として赴任したときは、業務処理の手順を理解することに加え、人間関係の構築にも苦労するなど仕事を円滑に進めるまでには時間を要しました。当時も周囲に支えられて、傾聴力や信頼関係に重きをおいた価値観を得ました。
支店勤務に慣れてからは企画部署で培ったスキルを活用し、全体の最適な運営を行うため業務プロセスの改善を行いました。担当業務を行うことだけを考えたやり方や自分達にだけ最適なやり方では、重要なプロセスを飛ばしてしまうようなことが起き、ミスにつながってしまうことも過去にありました。このような事態を招かないために、全体を見て統制が効くプロセス改善を自身の組織メンバーや本社メンバーの力も借りて一緒に具現化しました。
本社の目線や価値観と、支店の目線や価値観。その両輪で当社業務が運営されており、それが相互によく作用すればより良い(ミスなく効率的な)業務が行えると思います。本社の企画部署へ戻ってからは、社内制度やプロセス設計をする際にはこれまで以上に支店でいかに運営・管理が可能かを考えられるようになりました。
ビジネスをする上では、自らが価値をつくり出す思考と行動が求められると考えます。当社としてこれから何ができるのか、自分たちに何が求められているのかを、自分の頭で考え達成していくこと。自分の足で歩み、経験を積み重ねることで周りの期待に応えられるし、最大限の価値も出せると思います。
今は、社内のビジョンにも掲げてある「わたしたちから『かえる』『かわる』未来へ」ということを念頭に、変化を恐れず挑戦し、進化し続けることを目標にしています。
現在の野村ビジネスサービスは、自分次第でいろいろなことにチャレンジができる、まさに一番楽しい時期だと思います。そのため、自ら考え発信していける人材が活躍できると思っていますし、自身もそのように行動しています。
管理職の仕事は人をつくり、育てること──野村ビジネスサービスのこれからを考え抜く
価値観や働き方がさまざまな中で、自分の考えを持って互いにそれぞれの価値観を認め合い、提案し合える組織をつくっていくことが必要だと感じています。では、そうするためにはどうすれば良いでしょうか。思うに、相手のことを考えた+αの行動をし合うことで相乗効果が生まれる。そこから、お互いに信頼し合って互いを補い合う。そうして、それぞれが協力し、提案し合うことが組織の成長を促すことだと考えます。
その実現のために、まずは部下が成長しやすい、働きやすい環境をつくることが管理職の立場である私の使命。職場の雰囲気が固いと話しにくく能力も発揮しにくいと考えているので、適度に柔らかく、緊張感もあるバランスのとれた雰囲気にしています。働きやすさは信頼関係の深さにも通じていると思っているので、忙しいことも多いですがタイミングを見つけてみんなと話をすることを大切にしています。
そんな私の座右の銘は、不動心。どのような状況でも冷静に適切な判断、行動につなげることを心がけています。 管理職の仕事を全うする上でも、会社を支え、会社を通じて社会貢献できる人が一人でも多く育つように、部下の能力開発の手助けをし、ステップアップしていけるスキルを自部署で身につけられるよう導いています。当社で働く社員一人ひとりが人を育てていけば、5年後、10年後。今よりもさらに社会貢献ができる会社になっていると思っています。
仕事は人がやるもの。今後、ますますDX化が進んだとしても人が仕事をするということは変わりません。人は、「財産」です。自分自身が上司にしてもらったように、つくり、育てることでいろいろなことに貢献できると信じています。人が人をつくり、そういう人たちがさまざまなビジネスに関わることでいろいろな会社と縁でつながり、まわりまわって社会貢献ができている。そんな会社になってほしいと思っています。
