正確性とスピードを両立させながら、警察組織を支えるシステムを開発
現在所属する警察警備地域ソリューション統括部は、全国の警察組織で使われる業務システムやインフラを提供しています。私は北海道や東北地区の警察組織を中心に担当するグループに属していますが、今は東京エリアのお客さまも含めた複数のプロジェクトに関わっています。
警察はとても公共性の高い組織で、かつ高度なセキュリティが求められます。難しい基準の中であっても、デジタル技術の進化に合わせた最適なソリューションを提供することで社会貢献と事業収益を両立させることが、私たちのめざす姿。社会の変化に応じた先進サービスを提案し、開発から運用保守までを担っています。
セキュリティの都合上、運用保守やトラブル対応の際には現地に足を運んで仕事を行いますが、打ち合わせや検証作業はリモートワークで行うなど、柔軟に働き方を調整ながらプロジェクトを進めています。
私が現在PLを務める複数のプロジェクトは、いずれも開発に向けた要件定義のフェーズ。それぞれのプロジェクトでメンバーのマネジメントをしながらチームをまとめています。
日々の業務で重要なことは、正確性とスピードの両立です。警察組織で利用するシステムは生活の安全に直結しているため、さまざまな要望に応える必要があります。一方で、慎重になりすぎると開発スピードが遅くなってしまう。スピード感を保ちながら正確さを維持することを意識しています。
また、PLとして情報の透明性や納得感を大切にしながらメンバーとコミュニケーションをとることも心がけています。ただ、入社して数カ月が経ちましたが、マネジメントに関しては、正直なところまだまだ手探りの段階です。前職でもプロジェクトの管理は経験したものの、私はもともと一つのことに集中して進めるのが好きなタイプで、プレイングマネージャーとして自ら積極的に動くスタイルだったのです。そのため、自分でやってみないと納得できないと感じてしまう部分があります。
けれど、複数のプロジェクトを動かしていくには、メンバーを信頼して任せ、自分はマネジメントに徹することが求められます。NECグループのマネジメント手法を学びながら、自分のスタイルを模索しているところです。
自衛隊から証券会社、そしてSEに。震災を乗り越え、幅広いシステムで経験を積む
社会人としてのキャリアは自衛隊から始まりました。自衛隊に入ったのは、大学を途中で辞めてしまったため、本来大学に通っていたはずの期間で働き、親に入学金を返済したかったからです。2年間厳しい世界を経験し、目標としていた金額を返済。そのまま続けることも考えましたが、もっといろいろな職業も経験してみたいという想いが勝って、一般企業に就職することにしました。
幼少期からパソコンが好きだったこともあり、IT業界への憧れがあったものの、当時は文系出身者が未経験で入社することは難しく、証券会社の営業職へ。3年ほど営業を経験する中でそれなりに成果は出せましたが、自分にはあまり向いていないのかもしれないと感じました。というのも、社内で使っていたシステムを触っている時間の方が楽しかったのです。
「やはりシステムを作る側に挑戦したい」と考えるようになった時に、未経験からSEを育成する研修制度のあるソフトウェア開発会社を知り、入社。1年ほど研修と実務を積みながら基本的なスキルを身につけた後、車載器メーカーや複合機メーカーなどでの組み込みソフトウェアの開発プロジェクトに携わりました。
その後、子どもが生まれたことを機に、夫婦の故郷である仙台へ戻って地元の会社に転職することに。それが、2011年はじめのことです。入社を控えた時期に発生したのが、東日本大震災でした。わが家も被災し、就職予定だった会社は仙台の事業を撤退。1年ほどボランティアや家電の修理といったアルバイトをしながら就職先を探しました。
ようやく見つけた地元のSIerでは、Windowsのアプリケーション開発やECサイトの開発など、それまでの組み込みソフトウェアとは異なる開発を担当。チームを持つ経験もさせてもらいました。
次に入社したのは、自社でパッケージソフトの開発を手がける会社です。10年ほど勤める中で、小売業向けの商品管理システムや発注システムの開発リーダーを経験したり、製品の企画から開発、運用まで携わったり、幅広く経験しました。
これまでのマネジメントスタイルからの脱却。大手企業ならではの「型」が役に立つ
前職はちょうどクラウド移行が進んでいた時期でもあり、新たな技術にも挑戦しながら自社製品を開発し、管理職も務めるなど、仕事はやりがいのあるものでした。しかし、40代後半を迎え、より安定した環境を求めたいと思ったことが今回の転職のきっかけです。
NECソリューションイノベータに入社を決めたのは、NECグループという基盤の強さはもちろんのこと、選考過程で感じた雰囲気の良さです。面接はオンラインでの実施でしたが、面接官がそれぞれ丁寧な自己紹介シートで「自分はこういう人間で、今はこんな仕事をしている」と説明してくれたのです。久しぶりの転職活動に緊張していたのですが、こちらの質問にも丁寧に答えてくれましたし、寄り添って話を聞いてくれる姿勢に安心したことを覚えています。
入社後、自分にとって思いがけない契機となったのが、セキュリティスキルを競う社内イベントへの参加です。これは、セキュリティ事業の活性化を目的とした全社イベントで、計4時間でできるだけ多くの問題を解き、獲得するスコアを競います。
ありのままの自分の実力を試してみようと準備をせずに臨んだのですが、結果は7位という好成績。セキュリティだけにとどまらず幅広い視点が求められる問題だったこともあり、前職までの経験が活きたことに自信がついたと同時に、技術的な領域を深めていくおもしろさをあらためて感じました。
一方で、PLとしてチームを運営していくとなると、技術以外の力も求められます。先ほどお話したように、これまでのマネジメント方法から脱却して、メンバーを信頼して任せていくスタイルに変化する必要性を感じているのです。
自己流で身につけることは難しいですが、NECグループには長年の歴史の中で培われた「プロジェクト管理の型」があります。当初はその細かさに戸惑いもありましたが、実際にプロジェクトを動かしてみると、その「型」の完成度に驚くことが多くあります。
こういったスキルが体系化されているのも、大手企業ならではのメリット。技術を深めたい気持ちとの葛藤はありますが、私にとって必要なステップだと捉えています。
充実の教育環境と事業領域の広さが魅力。仲間に刺激を受けながら、未知の領域を楽しむ
現在の仕事の醍醐味は、警察という社会の安全を守る組織を支えるシステムに関われること。前職では小売業向けのシステムを扱っていましたが、警察の業務システムはデータの扱いや管理の考え方がまったく異なります。未知の領域を知ることは、やはり楽しいですね。
自分の知識やスキルを広げていくという点では、NECソリューションイノベータの教育制度の充実ぶりも魅力です。オンライン学習プラットフォームが自由に活用でき、学習時間もしっかりと確保されています。
また、社員の責任感の強さにも驚かされました。若手からベテランまで、誰もがプロとして仕事に真摯に向き合っている。そんな人たちに囲まれて仕事をすることは、良い刺激になります。
もちろん、大手企業ならではの独自の文化やルールなど、なじみにくさを感じる瞬間もあります。でも、キャリア入社だからこそ見えるそういった課題を少しずつ改善していくことも、私の役割の一つだと思っています。
まずは、今関わっているプロジェクトを成功に導くことが私の目標。最新技術の活用もいっそう求められていくでしょうから、技術的なやりがいも増していくのではないかと思っています。
その先の目標はまだ明確に描いているわけではありませんが、当社にはさまざまな事業領域があります。いずれはまた、技術に深く関わる仕事にも挑戦してみたいと思っています。
※ 記載内容は2026年2月時点のものです
