キャリアの転換点が導く新たな挑戦。総合商社、コンサルファームを経て、現在地へ
「樹脂製品を扱う数千人規模の企業で、株主派遣というかたちをとり約5名で経営の立て直しを図りました。私が配属されたのは製造部門。その生産企画部で、意識変革や生産性向上をめざし、社外から招かれた理事と共に全国の工場を巡回しました。
企業価値向上に向けて現場の方々と議論しながらアクションプランを作成し実行していく過程は、非常に挑戦しがいのあるものでした。工場を訪問して顔見知りが増えるたびに一体感が高まり、それが経営存続に取り組むエネルギーへと変換されていくのを肌で感じた経験は、その後のキャリアの方向性を決定づける大きな転換点になったと思います」
経営再建を担うおもしろさを感じる一方、責任の重さを痛感した原田は、プロフェッショナルとして企業の変革・再生に携わりたいと考えるように。戦略系コンサルファームへの転職を決意しました。
「オペレーションを軸にあらゆる業界の企業変革を手がけるグループに所属し、PMI、ビジネスデューデリジェンス、調達改革などさまざまなプロジェクトに参画しました。
課題を分解し、論点と仮説を立てた上で、それを検証しながら解決へと導く一連のプロセスを学べたことは大きな成果です。また、その内容を経営層らに向けてわかりやすいストーリーとして構築し説明する、プレゼンテーションおよびドキュメンテーションスキルが身についたことも有益でした」
そして2023年、原田はビジネスコンサルティング+室(以下、ビジコン+室)へ。これが彼に訪れた2度目の転機でした。
「コンサルファームは、あくまで第三者として支援する立場です。総合商社時代、同じ船に乗りチーム一丸となって経営再建に取り組むことに魅力を感じていた私にとって、クライアントと一定の距離感があることに物足りなさを感じていました。
また、コンサルファームが扱う大企業のプロジェクトは規模が大きいため、経営に対するインパクトを実感するのは困難です。現場に深く入り込み、手触り感のある仕事がしたいと考えていた時に見つけたのがビジコン+室の募集でした」
前室長を務めた同じコンサルファーム出身の畠山 幹敏の講演を聞いたことを機にビジコン+室の存在を知り、その後もtalentbookなどを通じて同室への理解を深めた原田。入社して約1年になる今、入社前に期待していた通りの仕事、働き方ができていると言います。
「端から端まで全体を見渡せる規模の企業再建に携わりたいと考え、活動の場をグローバルに広げることにも興味がありました。現在は、売上高400〜500億円規模の海外のグループ企業の経営改善や経営診断のプロジェクトに参加しており、非常に充実しています。
働き方に関しては、関西在住のためリモート勤務を希望していました。定期的に上京して対面でコミュニケーションしていますし、他のメンバーもおのおのの生活スタイルに合った働き方をしています。海外出張に同行する機会も多いため、チーム内で距離感を覚えることはありません」
活躍の舞台は、海外へ。現場に根ざしたプロジェクトで手にした大きな成果
入社後、原田が最初に担当したのは、タイに拠点を置く製糖事業会社の経営再建プロジェクトでした。
「ビジコン+室から4人が派遣され、私は農家からサトウキビを調達するプロセスを担当しました。サトウキビ調達の効率化を目標に、農家のプロファイリングを実施してセグメント化し、プライオリティの高い農家にリソースを集中投入する仕組みづくりを進めると同時に、調達担当者のスキル向上のための教育やKPIの設定にも取り組みました。
現地ではプロジェクトに集中できる環境があり、大きな成果を得られました。また、出張を通じてメンバーと多くの時間を共有できたことで、新しい職場にスムーズに馴染むことができたと感じています」
これと並行して、シンガポールの港湾運営会社の経営改善にも携わった原田。本国だけでなくアフリカや東ヨーロッパにある港湾施設を訪れるなど、文字通り世界を舞台に活躍してきました。
「事業のポテンシャルを見極めることがプロジェクトのミッションでした。施設のアセットを定量的・定性的に評価し、世界に展開する7つの拠点の中から、とくに成長可能性が高いと見込まれる2拠点を特定。その後、現地入りしてデータの収集・分析を行い、オペレーションの課題を抽出し、改善の方向性と余地を詳細に検討して報告書にまとめました。
本国での総会に参加し、世界各国から集まった幹部を前に最終報告をプレゼンテーションした時のことが強く印象に残っています。ビジコン+室だからこそのグローバルかつリアルな影響力を実感することができました」
その後もさまざまな案件を担当し、2023年には経営企画部との共同プロジェクトにも参加しています。
「前半期はグループ内の企業の改善に注力し、後半期は三井物産グループ全社のさらなる成長に向けた戦略の策定に取り組みました。
幅広い事業を手がけるグループの全体像を捉えることは容易ではありませんが、これまでよりも高い視座と広い視野でグループの進化の道筋を深く掘り下げることができ、非常に刺激的な経験となりました。
このプロジェクトの成果は三井物産本社の経営会議で取り上げられ、社長や会長から直接フィードバックを受けるなど、非常にやりがいがあるものでした」
フラットな組織構造ゆえの自由度の高さが生み出す、ビジコン+室だからこそのバリュー
入社以来、コンサルファームでのマネージャー経験を活かして活躍してきた原田。コンサルファームとビジコン+室には仕事スタイルにおいて大きな違いがあると強調します。
「コンサルファームでは、実働部隊を束ねるマネージャーを中心としたピラミッド構造のもとで業務が効率的に進められます。一方のビジコン+室は、メンバー全員がマネージャー経験者で、非常にフラットな組織です。明確な指示系統がないため、自分自身で積極的に手を動かすことが求められます。
また、コンサルファームではパートナーや上司の確認を経た上でクライアントに対してデリバリーされますが、ビジコン+室では常にシニアメンバーのクオリティチェックが入るわけではありません。個人の裁量が大きいということは、それだけ大きな責任が伴うということ。十分な覚悟が必要です。
複数のプロジェクトが同時並行で進行することもビジコン+室の特徴です。コンサルファームでは、コンサルタントがひとつのプロジェクトに集中して取り組むことが多いので、慣れるまでに時間がかかるかもしれません」
一方、ビジコン+室だからこその魅力も。同室で働く醍醐味について原田は次のように話します。
「国境も業界も超えて幅広いテーマに挑戦できる環境はそうありません。案件の多様性が最大の魅力だと思います。
また、仕事の進め方の自由度が高く、必要に応じて現場と密に連携し、ワンチームとなってプロジェクトに取り組むことが可能です。第三者の立場ではなく、メンバーと同じ目線で事業再生にコミットできる点におもしろさを感じています。
これまでのプロジェクトを通じて、相手の顔をきちんと見て、その人自身や考えを深く理解することの大切さに気づけたことは、私にとって大きな収穫でした。切磋琢磨できる仲間が多いのも当室の魅力のひとつです。初期の論点や仮説をプロジェクト外のメンバーに客観的な立場から評価してもらうなど、さまざまな視点を取り入れることがアウトプットの品質向上につながっています。
さらに、ビジコン+室ではこれまでにさまざまなグループ企業の経営人材を輩出してきました。組織の一員として中から経営に携われるチャンスがあるのも当室ならではです」
アウトプットの品質向上に貢献できる存在に。グループ企業を牽引するポストにも意欲
グループ内にさまざまな企業体を内包し、経営改善や事業運営に関われる機会が豊富にあるのは総合商社だからこそ。中でも、三井物産には他社にはない特別な魅力があると原田は言います。
「当社はこれまで多くのキャリア人材を受け入れてきました。そのため、社内には新卒と中途社員とを隔てる壁がありません。非常にオープンな組織だと感じます。
また、ボトムアップの文化が根づいていることも当社の特徴です。『人の三井』とよく称されるように、個が重視される傾向があり、現場に近いところでビジネスアイデアが立ち上げられ、経営陣がそれを評価する流れが一貫しています。
ビジコン+室は、まさにそうした現場の方々と一体となってプロジェクトを推進する組織です。非常に仕事がしやすく、またやりがいのあるポジションだと思います」
今後もプロジェクトを通じて、より高い視座、広い視野を身につけていきたいと話す原田。ビジコン+室だからこそ描ける明確なキャリア像があります。
「ビジコン+室のナレッジやノウハウを蓄積し、アウトプットの品質を維持・向上させていく仕組みづくりに貢献したいと考えています。将来的には、グループ企業の経営層のポジションにも興味があります。チャンスがあれば、自分がこれまで第三者としてやってきたことを、組織を率いる立場で実践してみたいです」
入社後、自身の仕事のインパクトをクリアに見通せるようになったと話す原田。かつての自分と同じような境遇にある未来の仲間に向けて、こんな言葉を送ります。
「国境や業界の枠を超えて活躍できるビジコン+室では、多様な人材との協業を楽しめる方がバリューを発揮し、活躍しています。タスクが細分化されるあまり、最終的な成果や目標に自分の仕事がどう寄与しているのかが見えず、もどかしさを感じている方にとって、当室が新たなキャリアへの糸口となることを願っています」
※ 記載内容は2024年4月時点のものです

