社会や組織と共に自分も変わりたい。新しい明治をつくるためにmBDへ
関西支社ウェルネス営業一部 営業一課に所属して営業の仕事をしています。担当しているのは、ヨーグルトや牛乳などを各家庭に配達する宅配チャネル。商品を販売している販売店に対して、ビジネスの拡大に向けた戦略の立案と提案・実行などの業務に携わっています。
営業職として入社してから、さまざまな仕事を経て、2022年10月に昇格して管理職となりました。管理職になった今も、通算約15年にわたって担当してきた販売店営業の現場で活動しています。
営業の仕事と並行して、私は社内創発プログラム、通称mBD(meiji Business Development)の活動にも参加しています。
株式会社 明治(以後、明治)では、オープンイノベーションを推進する目的で、2021年から独自のプログラムを実施してきました。mBDはその柱となるふたつの取り組みのうちのひとつで、社内の若手・中堅社員が中心となって、新規事業・イノベーションを継続的に生み出しながら、組織と人財が共に成長することが目標です。
スタートアップが取り入れるデザインシンキングなどのアイディエーションの手法と大企業特有の事業開発メソッドを融合するなど、社内外の多様なアセットを組み合わせることで、課題解決型の新規事業を創出することをめざしています。
mBDは社内公募制。私がその存在を知ったのは、社内向けの広報でメンバーが公募されているのを見たのがきっかけでした。
当時はコロナ禍で、社会が大きく様変わりしようとしていた時期。明治も大きく変わっていこうとする中、自分自身も「変わらなければ」という意識が芽生えていました。
新しく生まれ変わった明治を受け入れるのではなく、できることならその変化する過程のただ中に身を置き、自分が主体となって改革に取り組みたい——そんな想いを抱いていた私は、本業の時間をプログラムに充当することには悩みはありましたが、mBDの応募を決めました。
mBDは、応募するにあたって、上長の承認を得る必要はありませんでしたが、私は事前に伝えた上で応募しました。
上司の反応はとても好意的で、「頑張ってね」と背中を押してもらえたことで、より前向きな気持ちで挑戦することができました。
共創の醍醐味をmBDで実感。異なるバックグラウンドから紡ぎ出される革新的アイデア
mBDに応募したのは、ちょうど1年前の5月ごろでした。書類選考の後、オンラインでのグループディスカッションと面接を経て最終的なメンバーが決まりました。
プログラムが始まってまず行われたのが、2日間にわたる研修です。そこで顧客課題を検証しながらビジネスにつなげていくためのプロセスをしっかりと学び、その後は月に1回のペースで顔を合わせ、ビジネス化に向けてアイデアの発散と収束を繰り返していきました。
mBDに集まったのは計12人。研究部門や酪農部門、人事、そして私と同じ営業など、バックグラウンドも違えば、年齢層や性別もさまざま。4人1組となって、それぞれチームごとにビジネスプランを練っていきました。
そこに顧客課題はあるのか、解決策を提供できるのか、そしてそれが社内で実現できるのかという観点でテーマを絞り込んでいくのですが、ただ机に座って頭を捻るだけではありません。社内の各部門にヒアリングを行ったり、社外の有識者やユーザー候補にアポイントを取って会いに行ったり。8カ月間、足と頭を使いながらひたすら検証を続ける毎日でした。
各チームがそれぞれひとつのテーマを選び、中間発表を実施。フィードバックを受けて、最終的にチームとしてふたつのテーマを答申しました。
検証の過程では、これまで培ってきた経験や営業のスキルが活かされたと感じています。また、以前に商品開発部に所属しており、ユーザーニーズをリサーチした経験も役立ちました。
mBDを通じて痛感したのは、同じ会社でも、職種や社歴が違えば、考え方や発想のプロセスがまったく異なるということ。その部門、その人ならではの多様な知識や経験・能力を背景に、自分にはとても考えつかないと思えるようなアイデアが盛んに出され、発想の幅が広がることで議論も活性化してビジネスアイデアは大いに前進しました。
経営陣を前に発表し継続検討が決定。プログラムで学んだ方法や視点は本業への刺激に
mBDは普段の業務と兼務するかたちで進めるプログラムです。会社としては本業の2〜3割をmBDに充当することを想定していますが、検討が進むほど時間がどんどん足りなくなります。プログラムに取り組めば取り組むほどやりたいことが出てくるため、時間配分と作業の効率化の方法については悩みました。
一方、社内外の方々からフィードバックをいただきながらテーマを何度も練り直すわけですが、そのプロセスはとても貴重な経験でした。社内の各部門にいくつもの案を持ち込みましたが、さまざまな意見から着想を得て、再チャレンジを繰り返しました。もちろん大変な作業ですが、アイデアが少しずつかたちになっていく過程を体験できるのはとても刺激的でした。
2022年の2月、プログラムの集大成として、社長を含めた経営陣を前に、最終的に絞り込んだふたつのテーマについて発表しました。その結果、その内の1テーマは今後も継続して検討できることに。8カ月のあいだ本気で取り組んできたことなので、引き続き関われることをとても嬉しく思っています。
また、支社で営業をしていると、目の前の仕事にのめり込み、会社全体の動きに鈍くなりがちです。mBDに参加したことで会社が見据える方向性を実感し、全社的な視点を意識できるようになったことは大きな収穫だったと考えています。
mBDを通じて、通常業務からは決して得られない情報や新しい手法をインプットすることもできました。まだ体系化し整理するところまで至っていませんが、mBDに参加する2年前にはできていなかった考え方、発想ができるようになったと感じています。
営業は、お客さまの課題を解決するための提案をするのが仕事です。プログラムを通じて学んだことがこれからの業務にどう役立てられるか、とても楽しみにしています。
一歩踏み出したその先に、自分とオープンイノベーションの可能性が広がることを信じて
現在取り組んでいるテーマはまだ課題だらけ。まずはこれを最後までやり切ることがいまの目標です。
mBDに参加した8カ月間を振り返ると、正直なところ、想像していた以上に大変でしたが、大きなやりがいを感じることができました。これまでできなかったような成長も実感しています。
自分以外の誰かに、「こうすべき」「こうしたほうがいい」と偉そうなことを言うつもりはありませんが、私個人はmBDに参加して本当に良かったと考えています。ただ、環境が大きく変わることは避けられませんから、覚悟は必要です。大変な思いをすることもあるかもしれません。
でも、それらを相殺して余りあるおもしろいこと、新しいことがたくさん経験できます。mBDに限らず、オープンイノベーションの推進など全社的な公募への参加を迷っている方がいるとしたら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいと思います。その先には、きっといまは想像もしていない世界が広がっているはずです。
悩んでいても答えはきっと出ません。悩むのは後にして、まずは動き始めることをおすすめします。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです

