コンサルタントとエンジニア、デザイナーが一体型組織に。新しい価値創造に向かって
私が副本部長を務めるDigital事業本部は、さまざまな専門職が活躍する部門です。コンサルタントやエンジニア、デザイナーやコーポレート職の総勢180名で構成される大規模な組織で、Digital技術を活用した企業変革の支援においてエル・ティー・エスの中で中心的な役割を担っています。
同本部では、従来分かれていたコンサルティングとエンジニアリングの部隊を統合し、戦略立案とその実行機能を一体化しました。戦略を考えながら実行し、また実行しながら戦略を考えていく。昨今の企業変革において戦略と実行の間に垣根がなくなってきている中で、その流れに対応するべく、両機能が融合したDigital事業本部が2024年に発足しました。
さらに今年からは、Digital事業本部の中に業界別・ソリューション別に複数の事業部を設立しました。その1つが私が部長を務めているCX事業部で、よりお客様の事業に近いところで企業変革のご支援をすることをミッションとしています。
CX事業部の具体的なサービスは、新規事業開発、顧客体験の設計、既存サービス・プロダクトの提供価値向上、ビジネスモデル変革、コミュニケーション変革など多岐に渡ります。Creativity X、Customer Experience、CRM Transformationという3つのサービスを展開しており、特徴的なのは、従来のコンサルティングファームが重視するロジカルシンキングだけでなく、右脳的な感性やクリエイティビティも重視している点になります。
今後、AIが進化していくにつれて、コンサルタントの仕事も変化し、ロジカルに考える部分はAIに置き換わっていくことが想定されます。そうなると、私たち人間が担うのは右脳や感性の部分、つまり人間の感情に働きかけて課題を解決していく力がより重要視されると私は考えています。人は論理で考えているようで実は感情で動く生き物なんです。
なので、クリエイティビティを取り入れることで、単なる積み上げの課題解決にとどまらず、驚きや共感が付加され、人の感情を動かし、そして行動を変えることができると思っています。そこにはロジカルさだけでは導き出せない価値がありますし、変化が激しく正解のないこの時代に、お客様から求められる力だと考えています。
とはいえ、感性だけでは再現性がないので、論理と感性、この2つが行き来することが大事だと思っています。論理で積み上げ、感性でアイデアを飛ばす、そのアイデアを論理で説明して納得感を醸成する。といった流れでしょうか。
現在、各サービスのモデルケースになるような案件も始まっています。
たとえばお客様のブランドや価値を再定義するような案件や、伴走型による新規サービス企画支援、お客様のビジネスモデル変革に伴うプロダクト開発や、営業戦略やCRM変革に向けた基盤構築などの案件に取り組んでいます。こうした取り組みを通じて、お客様の事業に革新を生み出していきたいと思っています。
本題につながりますが、外部環境の変化に遅れず、むしろリードする形でミッションを実現するには、コンサルタント×エンジニア×デザイナーが連動して、戦略と実行のサイクルを早く回しながら価値提供する動きが欠かせないことを実感しています。
独自性は企業文化と、その文化が生み出す顧客との関係性
Digital事業本部に話を移すと、その設立は、明確な外部要因というよりも、むしろ、内発的な動機から始まっています。
昨今の企業変革の実態を見たときに、戦略と実行は不可分で、境目がなくなってきているのは先に述べた通りです。とりわけシステム開発やシステム導入においては、世の中の多くの場合が「企画・構想はコンサル会社・コンサル部門」が対応し、「開発はSI会社・SI部門」が対応というように分かれているケースがまだまだ見受けられます。私たちとしては「もうそういう体制では、求められる成果に応えられないのでは」という問題意識から、ワンチームの中でそれぞれの役割を果たしていくことをめざしました。
従来エル・ティー・エスはコンサルタントやエンジニアそれぞれが独立して活躍していましたしプロジェクトベースで連携を図っていましたが、それを組織として完全に統合したことで、部分最適ではなく全体を見ながら伴走できる力が高まっていると思います。
たとえばプロダクト戦略の場面でも、技術面からのリスクやレコメンドをクイックに提示できることで、お客様がスピーディーに意思決定をすることができ、結果的にお客様の想いがより早く市場にアプローチできていると感じます。Digital事業本部はコンサルティング・エンジニアリング・デザインの多角的な視点・スキルが重要な組織なので、自ずとそうした知見が蓄えられていく点も大きな特徴だといえます。
勿論、コンサルティングやエンジニアリングなどは機能の話ですから、近年のSIerやコンサルティングファームによるM&Aや人材育成の動きに代表されるように、マーケットがその融合を求めれば他社でも似た活動は展開されると思っています。
そうした中でも独自性を保つために、根底の部分で大切にしたいのは「企業文化が生み出す顧客との関係性は真似されない」という考え方です。これは代表の樺島が常日頃から言葉にしているもので、私も強く共感しています。コンサルティング業界では各社がクライアントに提供するサービスにそう大きな違いはありません。それは需要があれば似たようなサービスが展開され、業界内で人材が流動したり、ノウハウが共有されていくためです。
しかしお客様とどのように関わり、想いや悩みに共感し伴走するか。そうした結果築かれていくお客様との関係性はそれぞれの企業の文化に基づいていますし、真似できないものだと思っています。
勿論同様のことが他社にも言えるわけですが、エル・ティー・エスの場合、成果にとどまらずプロセス品質にも徹底的にこだわっています。エル・ティー・エスは事業開始から20年余りですが、10年以上のお付き合いをさせていただくお客様も多数おり、強固な信頼関係を作れていることが最大の強みだと思います。
そして、その企業文化の源泉は人だと思います。昨年のDigital事業本部の立ち上げにあたり、在籍する180人全員と話をする機会をもらいましたが、あらためてエル・ティー・エスのメンバーには職種に関わらず共通して「いい人」という特徴があるなと感じました。
誰と話をしても気持ちが良く、周りを元気にするような人財が多く、新しい取り組みも前向きに捉えて未来を考えてくれている。これは新卒で入社した社員もそうですし、キャリア採用でジョインいただいた社員も同様です。
大事にしている価値観・モチベーションを同じように持っている社員が多く在籍してくれていることの素晴らしさをあらためて実感しました。恐らくこの気持ちは、お客様も同様の印象を感じてくださっているのではないでしょうか。それがお客様の声にもよく現れているように私は感じます。
世の中一般には、コンサルティングとエンジニアリングは言葉以上に職種の壁もあり、その融合は難しいとも聞きます。そうした中でもエル・ティー・エスがお客様に評価いただけるような変化適応を果たしているのは、まさにこうした同じ価値観を持つ集団だからこそかもしれません。
司令塔として戦略を立てながら、苦難の時には自ら先頭に立って戦うリーダーに
今回、Digital事業本部の組成の過程で、私自身のリーダーとしての価値観にも大きな変化が生まれています。正直なところ、以前は自分がクライアントに選ばれることにやりがいを感じていました。
しかし今は、メンバーが評価されることにも心からの喜びを感じています。メンバーの成長や頑張りをお客様に認めていただけると、本当に嬉しくなります。周りの幸せが自分の幸せになるという感覚。これは組織マネジメントの経験を通じて培われた価値観の変化ですね。
その上で、リーダーのレベルがその組織のレベルを規定してしまうという危機感もあります。リーダーが成長し続けないと、組織全体の上限がそこで止まってしまう。だからこそ、自分自身が常にレベルアップしていかなければならないと考えています。
昔から「マネジメントっぽいマネジメント」にはなりたくなくて。メンバーを支える調整役に徹することも大切ですが、それ以上にいざという時に自分自身も仲間と共に戦えるようにしておきたい気持ちがあります。そうした私の背中を見て、メンバーにも気づきを得てほしいですし、ついていきたいと思ってもらえるようなリーダーでありたい続けたいと思っています。
人格者であり戦略家としての一面を持ちながらも、苦難の時には自ら先頭に立って戦う。『キングダム』という漫画が私のビジネスにおける教科書なのですが、本書に登場する武将・王騎のようなリーダーをめざしています(笑)。
この考え方は私だけのものではなく、エル・ティー・エスはトップマネジメントがクライアントの現場に赴き、手も足も頭も動かすというのが風土です。そのため、今後ジョインいただくマネージャーや候補の方も「マネジメントをしたい」というご志向だけではなく、クライアントへの価値提供を自ら、そしてメンバーと共に果たしたい、という情熱を持っていることが重要になってくると思います。
組織変革と自己変革。進化し続けるDNAがある
将来の展望ですが、具体的なゴール設定以上に、変化する社会に対応できる柔軟な姿勢を重視したいと考えています。社会全体が大きく変わっていく中で、3年後、5年後の具体的な姿を設定することの重要性が変わってきていると思っています。
むしろ、私たちのサービスが将来の社会に必要だという信念を持って進んでいくことが重要です。変化の早い時代、変化に適応するアジリティ向上を得意とするエル・ティー・エスだからこそ、次の時代に求められる新しいサービスを切り拓けるのではないかと日々全力で仕事に向き合っています。今後も、組織・サービスだけでなく、私自身も変化の中で成長し続けていきたいと思っています。
今後ジョインいただく方については、人としての気持ちよさがあり、誠実で自分に厳しく、向上心のある人という基準を大切にしたいです。また、引き続き自分たちの手で変革や組織創造し、さらに競争優位性を高める必要がありますので、スキルや能力、経験値のレベルをご入社以降も高めていくモチベーションのある方は大歓迎です。
CX事業部、Digital事業本部、さらには会社全体としてもまだ発展途上の段階です。すでに完成した会社に入るよりも、これからの会社を創る・新しいものを一緒に作り上げたい・未来を創っている手触り感のある仕事をしたいと思っている方には非常にやりがいのある環境だと思っています。
先に述べたようにインダストリーやソリューションの軸で専門性を高める組織編制で事業を成長させていきますが、個々人のキャリアは特定分野に限定されるわけではありません。クロスアサインという形で、さまざまな事業やプロジェクトに柔軟に関わることができます。
加えてエル・ティー・エス全体に言えることとして、職位に関わらず全員が目的意識高く切磋琢磨していますし、全員で協力し合い、お互いの力を借り合う文化・風土が当たり前に存在する会社です。自分のみならずさまざまな人・企業・社会の可能性を解き放ちたい、未来を創っていきたい、そのような思いを持った皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。
※ 記載内容は2025年4月時点のものです

