ITの力で、お客様の企業やお客様を取り巻く状況の改善に貢献したい

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▲静岡にてお客様に確かなバリューを発揮しながら、グループ長としてマネジメントも任される實重

エル・ティー・エスのICTE本部 ITSM Outsourcing 事業部に在籍する實重。2022年現在は、静岡県裾野市に位置するクライアントの拠点に客先常駐し、システム運用などに携わっています。

實重 「パソコン管理業務の代行などが主な業務です。お客様先で社員の方が新しく入社した際に、パソコンのユーザー登録やセットアップの作業を行ったり、お客様先から社員の方が退職した際に、ユーザー登録の消去やパソコンを保管するための処理を行ったり。所属している15名のグループメンバーのうち大半がこの業務に従事しています」

2022年1月にはグループ長に着任。日常的な業務に加え、マネジメントも担当するようになりました。

實重 「グループメンバーへの指示出しやフォロー、プロジェクトの管理のほか、エル・ティー・エスの社内業務として請求処理や契約更新の見積り、新しいメンバーの採用面接など、幅広い業務に関わっています。

もともとは静岡県内に常駐しているメンバーのリーダーといった立ち位置でしたが、グループ長になってからは、同じお客様先でも栃木県の事業所が運用しているプロジェクトの管理も任されています。現地スタッフのマネジメントも兼務するようになりました」

社会人歴とまったく同じ年月だけ、前職も含めると20年以上にわたりIT関連の業務に携わってきた實重。企業のIT部門を担当する身として、ますます大きな責任を感じるようになったといいます。

實重 「20年前と今とを比べると、ITの重要性がどんどん高まっていると感じる一方で、導入はしていても、まだまだITをうまく活用できていない、使いこなせていない企業やユーザー様が多いと感じています。そうした状況の改善に何かしらの形で貢献できればいいと思っていて。現在常駐しているお客様先でも、お客様の事業やお客様を取り巻く状況が良くなるように、という想いで仕事に取り組んでいます」

未経験でIT担当に抜擢。“ひとり情シス”として課題解決に取り組んだ前職時代

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大学では工学部に所属し、機械工学について学んだ實重。新卒で入社したのは、静岡県内で製造業を営むメーカー企業でした。

實重 「機械関係の仕事をする予定で入社したんですが、当時担当者が誰もいないという理由で、IT関連業務に携わることになったんです。大学では金属加工について勉強していたので、知識はほとんど皆無。ITやパソコンについて一から独学で勉強しながら、社内SEとして現場の要望や困りごとを解決していきました」

現場からの相談は、あらゆる分野に及んだといいます。

實重 「たとえば、経理からは『パソコンを使って経理処理をなんとか楽にできないか』、製造現場からは『人が手作業で作っているものを、パソコンや機械を使って代行できないか』、品質管理からは『品質の情報を、パソコンを使って共有できるようにしたい』といった具合です。どうすればいいかわからないことばかりで、その都度、インターネットで解決方法を探し対応していました」

パソコンを使って処理したい内容が明確であれば、インターネットで検索すれば手法が見つかります。ところが、解決策を提案するためには、経理処理の内容や製造現場の現状など、それぞれの部署の業務について知る必要がありました。

實重 「いちばん苦労したのは、それぞれの業務の内容を理解することでした。仕事の半分以上を現場社員との対話に費やし、残った時間で資料の作成やプログラミングをするという具合です。できるだけ集中したかったので、他の社員が帰宅した後の時間に黙々と作業を進めていました」

また、当時勤めていた企業で、IT統制や外部監査にも対応した實重。情報システム担当として、大きな学びがあったといいます。

實重 「少人数で情報システムを担当するケースでは、作業がひとりよがりになりがちです。実際、私自身にも、ITを活用して課題を解決することにベストを尽くせばそれでいいと考えるフシがありました。

IT統制後は、作業そのものが適正に行われているかどうかを常に自省するとともに、情報システム担当の作業内容について社内の人に向けて積極的に発信し、理解してもらう努力が必要であることを学びました」

入社5年目を迎えるころに中途で上司が入社するまで、ITにまつわる作業をすべてひとりで行っていた實重。外部のITベンダーを頼っていいことも、上司に聞いて初めて知ったといいます。

實重 「おかげで、転職時に面接で尋ねられた業務は経験があるものばかり。独学だったため、回り道をした部分があったかもしれませんが、充実した経験を積むことができたと思っています」

必要に迫られ、転職を決意。静岡県内で理想的なIT関連の求人と出会う

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そんな折、家族が病気を発症し、関係性を見つめ直す必要に迫られます。ところが、当時の住まいから実家までは片道100km以上。とても通える距離ではなかったことから、實重は実家に通える範囲で求人を探すことになったのです。

實重 「世の中を見渡したときにITで改善できることは多く、またこれまで積み重ねてきた経験があったので、転職先をIT関連の職種に絞りました。そもそも静岡県内にはIT関連の求人数が少ない中、エル・ティー・エスと出会い、仕事内容と場所の条件が合致したため、入社を決めました」

前職での経験から、入社した当初は、契約の範囲内で仕事をする環境になじめなかったと振り返ります。

實重 「それまでは、相談されたことに全力で応えればよかったですし、社内で了解をもらえさえすれば、なんでもできました。しかし、お客様先ではそうはいきません。相談されたからといってすべてに対応してしまうと、請け負っている業務範囲を超えてしまうことがあるからです。どこまで対応すべきか、一度咀嚼してから判断しなければならないことに、初めのころはもどかしさのようなものを感じました。

とはいえ、IT担当としてやるべきことは根本的に同じ。ITを使って要望や困りごとを解決することが使命です。契約内容とうまく折り合いをつけながら仕事をしていく柔軟さを徐々に身につけていきました」

もうひとつ、實重がエル・ティー・エスに転職して驚いたのは、ミスが発生したときの対策が徹底していること。

實重 「たとえば、ユーザー登録を間違えてしまうなどのミスを起こしてしまったとします。そういったときには同じミスを繰り返さないよう、都度必ず対策やルールを考え、メンバーと共有し、お客様に改善方法を提案するところまで、確実に実行しています。

初めて経験したときは、『ここまで徹底するのか』と、いい意味で驚きがありました。これは今も徹底されていて、エル・ティー・エスの優れた運用方法のひとつだと思っています」

2022年で入社9年目を迎える實重。この間、メンバーの相談にのったり、メンバーの仕事の進捗を確認したりと、徐々に役割が増えていきました。

實重 「前職で培ったITスキルを活用し、お客様先だけでなく、自社メンバーの作業負担の軽減に取り組んだこともあります。たとえば、Excelで簡単なプログラムを組むことによって、以前は手入力していた情報を自動的に取得できるようにしたり。

これまで培ったスキルや経験を生かしながら改善できている部分が多いので、メンバーの業務負荷軽減にも少し貢献できているのかなと思います」

プレーヤーとして、マネージャーとして。価値創出に貢献する

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2022年にITSM Outsourcing事業部のグループ長となった實重。これまでは契約外で対応できなかったようなことでも、新たに提案して契約に盛り込みながら、売上を拡大していくことも求められるようになりました。常駐しているからこそ見える課題があるといいます。

實重 「契約にはない部分で、まだまだ改善提案ができるところは多いと感じています。社外で仕事を請け負っている立場ではありますが、お客様の企業自体の成長やお客様を取り巻く状況の改善に貢献したいという想いが強いんです。私たちが陰でお手伝いすることで、お客様の提供する製品が最終的に世の中を良くしていくことにつながるように願っています」

グループ長という責任ある立場として、グループ全体として創出できる価値を高めていかなければならないと話す實重。

實重 「お客様の企業に貢献するためには、自分が成長することはもちろんですが、グループのメンバー全体の成長にコミットすることがとても重要だと考えています。私はどちらかというと、ぐいぐい引っ張っていくタイプのリーダーではありませんから、メンバーに近い目線から、共に前進していければいいですね」

現代において成長を遂げているどの企業の陰にも、IT担当の支えがあります。DX化が加速することが予想される今後、企業の持続的な発展を支えるエル・ティー・エスと實重の動向から、ますます目が離せません。