SMBから個人まで、レノボの直販ビジネスを牽引
現在、私はレノボ・ジャパンのダイレクト事業部に所属し、SMBおよび個人向けの直販営業を統括しています。私たちのミッションは、レノボの直販ビジネスにおける市場シェア、売り上げと収益の最大化です。その実現に向けて、オンライン(Lenovo.com)およびオフライン(テレセールス)を含むセールス全体の戦略立案と実行を担っています。
日々の業務は多岐にわたります。主な業務としては、Lenovo.comのビジネスとテレセールス営業チームのビジネスをリードし、マーケティング戦略の立案・実行、製品ポートフォリオの最適化、そして事業全体のP&L(損益)管理などがあります。特に注力しているのは、ThinkPadやYoga、ゲーミング製品などのプレミアムラインの販売戦略です。 Lenovo.comのオンラインのビジネスにおいては、お客様のニーズに応える製品を、どのように訴求していくかをチームで日々議論し、最適なプロモーションを展開しています。
また、マーケティングの観点では、各種広告施策の効果検証を毎週行い、投資対効果(ROI)を分析しています。データに基づいた改善を繰り返すことで、より効率的かつ効果的なマーケティング活動を実現しています。
一方、オフラインのテレセールス業務においては、チームメンバーとの密な連携が欠かせません。法人アカウントのカバレッジ状況や各営業チームの達成率を把握し、先週の売上実績をもとに案件の進捗をレビュー。その上で、次の一手となる具体的なアクションをマネージャーにフィードバックし、毎週の定例会議で改善策を議論・実行しています。こうした継続的なPDCAサイクルの積み重ねが、成果につながっていると実感しています。 私が仕事をする上で最も大切にしているのは、ビジネスの成長と、それに伴う会社全体の利益創出です。しかし、それだけではありません。チームワークを重視し、メンバー一人ひとりの成長、そして自分自身の成長も同じくらい重要だと考えています。日々の業務の中で、自分がどれだけ成長できているか、どんな新しい視点を得られたかを常に意識しています。
私のモットーは「諦めない」ことです。仕事を進める中で、すべてが順調に進むわけではありません。時には失敗もありますが、そうした経験から何を学び、どう次に活かすかが最も重要だと考えています。失敗を恐れず、そこから得た学びを糧にして前進し続ける――この姿勢こそが、私のキャリアを支えてきた原動力です。
競合での8年間と4年間の専業主婦を経た転職への道のり
私のキャリアは、実は一つの会社での長い経験から始まりました。前職は、レノボの競合でもあるパソコンメーカーです。大連の大学を卒業後、まずは個人のお客様向けの電話セールスを2年間担当し、その後、社内異動でスモールビジネス向けの営業に従事しました。トータルで8年間、内勤営業としてさまざまな経験を積みました。
この8年間で最も大きな転機となったのは、コンシューマーセールスから日本の法人向け営業に異動したことです。当時はまだ17年前で、外国人が日本人のお客様を担当すること自体が珍しく、日本語の壁もありました。実際に「日本人に代わってほしい」と言われたこともあり、自分の名前を名乗ることすら怖く感じていた時期もありました。
そんな時、当時のゼネラルマネジャーとのミーティングで不安を打ち明けたところ、「10人のうち1人は厳しいことを言うかもしれない。でも、10人のうち7人、8人は『外国人なのに日本語ここまでうまく話すなんてすごいね』と評価してくれる。だから自信を持って頑張って」と励まされました。この言葉が私の背中を押してくれ、自信を持って営業に取り組めるようになったのです。
もともと営業スキルには自信がありましたので、マインドセットが変わったことで結果もすぐに表れました。最終的には法人営業部のトップにもなり、これは私のキャリアにおいて最も印象深い、そして自分自身の意識が大きく変わった瞬間でした。
しかし、順調だったキャリアは、結婚と出産を機に一度ストップすることになります。子どもが生まれたタイミングで退職を決断し、その後の4年間は専業主婦として家庭に専念しました。この期間は、これまでのキャリアとはまったく異なる日々でしたが、母親としてのかけがえのない時間でもありました。
子どもが幼稚園に通い始めた頃、再び社会復帰を考えるようになりました。中国では出産後も働き続けるのが一般的であることもあり、「自分のスキルや経験を社会に活かしたい」という思いが強くなっていきました。
とはいえ、4年間のブランクに対する不安も大きかったです。日本では一度仕事を離れると再就職が難しいという現実がありましたし、IT業界の変化のスピードを考えると、自分の知識やスキルが通用するのかという不安もありました。
そんな中で出会ったのがレノボでした。決め手となったのは、まず勤務地が自宅から近かったこと、そして何よりも、かつて前職で一緒に働いていた優秀な同僚がレノボに転職しており、彼女からThinkPadの魅力や会社のカルチャーについて聞いていたことが大きかったです。
さらに、レノボが中国にルーツを持つ企業であることも、私にとっては大きな魅力でした。中国語を活かせる環境があり、特に工場やロジスティクス部門が中国にあるため、営業として販売後のオーダーフォローなどで、よりスムーズなコミュニケーションが可能になると感じたのです。
60%の成長を実現した戦略眼と、チームを一つにするリーダーシップ
レノボでのキャリアの中でも、特に印象に残っている成功体験は、昨年9月から10月にかけて実現した大幅な業績向上です。市場の動きを他国よりも早く察知し、6月の段階から戦略的な準備を開始しました。マーケティング、オンライン、プロダクトチーム、そしてWindows 10関連の各領域で綿密なプランを立て、効率的な投資を実行。セールスチームの人員やリソースも強化し、結果として1年間で売上を60%、利益を60〜70%成長させることができました。そしてグローバルの【Annual Remarkable Leader Award】も受賞できました。
この成果は、単に市場が好調だったからではありません。市場の変化をいち早く捉え、競合に先んじて戦略を実行できたことが成功の鍵でした。そして何より、私自身のアクションが明確に成果へとつながり、マーケティング、オンライン、オフライン、プロダクトといった各チームが一丸となって取り組めたことが、大きな意味を持っていたと感じています。
この成功体験を通じて、チーム全体が「やればできる」という自信を持つことができました。この成功のプロセスが、今後の新たなプロジェクトや、仮に市場環境が厳しくなった場合にも応用できる“勝ちパターン”として、チームの中にしっかりと根付いたことは、非常に価値のある成果だったと思います。
一方で、現在の業務において最も大きなチャレンジと感じているのは、マネジメントにおける「言語の壁」です。私はオンラインとオフライン、両方のビジネスを統括していますが、直属のマネージャーの多くが英語を話す機会が少なく、特にセールスチームでは英語でのコミュニケーションが難しい場面もあります。
レノボはグローバル企業であり、日本市場としてもアジアパシフィックや本社との連携が不可欠です。しかし、英語の壁があることで、他国とのベストプラクティスの共有や国際的なワークショップへの参加が限られてしまうこともあります。現状では、私がその橋渡し役を担い、得た情報をチームに共有する形を取っています。
メンバーたちは現在、英語のスキル向上に向けて努力しており、私もその成長を全力でサポートしています。彼らがより自信を持って英語を使えるようになれば、リーダーとしての視野も広がり、チーム全体の成長にもつながると信じています。
前職と比較して、今の自分には大きな成長を感じています。以前は営業の個人プレーヤーとして成果を追い求めていましたが、現在は大きなP&Lを預かる立場として、事業全体の戦略を考える視点を持つようになりました。売上や利益の管理はもちろん、リソースの最適な配分や年間を通じた計画立案など、経営的な視点で物事を捉える力が養われたと実感しています。
また、精神的にも以前より強くなったと感じています。一方で、チームメンバーや他国の同僚との関わり方については、より柔軟に対応できるようになりました。日本国内だけでなく、アジアパシフィックやグローバルの多様な文化を理解し、チームワークを大切にしながら協働する力が身に付いたことは、私にとって大きな財産です。この柔軟性は、物事を多角的に捉え、より良い意思決定を行うための重要な力になっています。
マーケティング習得とゼネラルマネジャー職への挑戦、そして未来への想い
今後の短期的な目標として、まず強化したいと考えているのが「マーケティングの知識」です。これまで私はセールスを中心にキャリアを積んできましたが、オンライン・オフラインを問わず、現代のビジネスにおいてマーケティングは極めて重要な要素となっています。特に今年からは、私たちの戦略も大きく変革しようとしており、KPIなどの基本的な指標は理解しているものの、より根本的なマーケティングの理論や実践について、深く学んでいきたいと考えています。
社内での知見に加え、市場分析や戦略的思考の強化に向けて、社外のリソースも積極的に活用していく予定です。変化の激しいIT業界においては、常に学び続ける「オープンマインド」が生き残るための鍵であり、私自身もその姿勢を大切にしています。
中長期的な目標としては、ダイレクト事業部のゼネラルマネジャー(GM)を目指しています。現在はレノボの中小企業および個人向けビジネスをリードしていますが、将来的にはNECのダイレクトビジネスも含め、より広範な責任を担っていきたいと考えています。
GM職に向けては、ビジネスの経営的な視点はある程度身についてきたものの、組織運営の面ではまだ学ぶべきことが多くあります。特に、シニアメンバーの育成や、それぞれの強みを活かした最適な組織づくりは、今後の大きなテーマです。1年後ではなく、3年後、5年後を見据えたビジョンを描き、それに基づいた戦略を立てる力をさらに磨いていきたいと考えています。
レノボで働く魅力と、未来の仲間へのメッセージ
私がレノボで働く中で強く感じている魅力の一つは、フラットな組織文化です。ゼネラルマネジャーであっても、現場のリーダーであっても、良いアイデアがあれば積極的に取り入れられる風通しの良い環境が整っています。メンバーが「やりたい」と思ったことに対して、周囲がしっかりとサポートしてくれる文化が根付いており、非常に働きやすい職場だと感じています。
レノボでは、リモートワークとオフィス出社を自由に組み合わせられるハイブリッドワーク制度を導入しています。部門やマネージャーによって働き方は異なり、フルリモートやフル出社のチームもありますが、自分のチームでは対面コミュニケーションを重視し、週3日の出社を基本としています。特に子育て中のママにとっては、ハイブリッドワーク制度が大きな魅力です。週3回の出社を基本としながら、家庭と仕事の両立がしやすい柔軟な働き方が可能です。また、多言語を話せるメンバーにとっては、営業以外にも多様なキャリアパスが用意されており、グローバルに活躍できるチャンスが豊富にあります。
これからレノボにジョインしていただきたいのは、オーナーシップを持ち、チームワークを大切にできる方です。そして何より、自己成長への強い意欲を持った方に来ていただきたいと思います。なぜなら、個人の成長は必然的に会社の成長につながるからです。
常に学び続け、新しいことにチャレンジするマインドを持った方とともに、私たちはさらに高みを目指していきたいと考えています。AIテクノロジーが急速に進化する今、一人ひとりが成長し続けることこそが、組織全体の競争力を高める鍵になると信じています。
