「ただのバイト」が変えてくれた人見知り。飲食の世界に人生を捧げると決めるまで
学生時代は、とにかくアルバイトに明け暮れていました。高校生のころから掛け持ちをしていて、飲食店の仕事を通じておもてなしの心や礼儀、作法を徹底的に叩き込まれました。もともと人見知りで、人と話すことも笑顔を向けることさえ恥ずかしいと感じていたタイプだったのですが、そんな自分を変えてくれたのが飲食の仕事でした。
相手の気持ちを汲んで動くと、何倍もの感謝や笑顔が返ってくる。その実感を積み重ねるうちに、気づけば「この仕事しかない」という気持ちになっていました。部活でも、小学校時代のサッカーから中学校時代のソフトボールまで、気がつけばチームスポーツばかりを選んでいました。喜びも悔しさもみんなで分かち合えることの豊かさを、幼いころから自然と感じていたのだと思います。
就職活動でも、軸はぶれませんでした。お客様との距離が近く、作法やマナーをしっかり学べる環境であること。そして、相手の気持ちに寄り添うことでやりがいを感じられる仕事であること。アルバイトで長く働くうちに常連のお客様ができ、誕生日にケーキを差し入れしてもらったり、辞める日にわざわざ会いに来てくれたりという経験もありました。「居酒屋のただのバイトなのに、ここまでしてくれるのか」と、人の温かさに何度も驚かされました。その経験があったからこそ、飲食という仕事への思いは、就職活動を経てさらに強くなっていきました。
「相手の目線に立つ」ことで掴んだ、信頼関係の作り方と転職への決断
前職では、接客や製造、店舗責任者、そして商品開発まで、飲食の現場に関わるさまざまな業務を経験してきました。なかでも特にやりがいを感じていたのは、やはり接客の部分です。お客様と直接向き合い、喜んでいただける瞬間が、私にとって何よりの原動力でした。
ただ、現場を担う立場として、アルバイトスタッフとの信頼関係の構築には悩まされた時期もありました。当時の私は考え方が頑固な一面もあり、スタッフと対立してしまうこともあったんです。そんなとき、上司や年上の方々が私の目線に合わせ、納得するまで丁寧に寄り添って説明してくれました。その経験が自分の考え方を大きく変えるきっかけになりました。相手の立場に立って話を聞くこと、一人ひとりのプライベートな悩みも含めてとことん聞き役になること。そうした積み重ねが、少しずつ信頼関係を築く力になっていきました。
また、テイクアウト専門店(店舗での販売を前提に持ち帰り専用で提供する業態)の責任者を任された際には、期間限定ドリンクの開発も経験しました。旬のフルーツや流行を調査しながら悩み抜いて考えた商品が形になり、お客様から「美味しい」という声をいただいたとき、私のやりがいは相手の喜ぶ顔を見ることだと改めて実感しました。
飲食の現場で働くことは私のモチベーションそのものでしたが、長く経験を積む中で、経営を数字として理解することでさらに成長できるのではないかと感じるようになりました。現場の感覚だけでなく、より広い視点で飲食業界に携わりたい。そう考えたことが、転職を決断する大きなきっかけとなりました。
「わからないことは素直に聞く」信頼関係が生んだ9ヶ月連続前年超え
現在は営業統括本部でプロフェッショナルマネージャーを務めています。店舗の売上管理から日々の運営、スタッフの人材育成まで、店舗に関わるあらゆる管理を任せていただいています。上長の助けを借りずとも自立して売上を作ることが自分の役割だと感じています。
難波駅前店に配属されたばかりの頃は、何もわからないまま年末の繁忙期に突入してしまい、売上もスタッフとの信頼関係もゼロの状態からのスタートでした。伝達ミスや連携ミスを繰り返し、自分の考えをうまく伝えられず、一人で全てを抱え込んでしまう時期もありました。
そこで意識したのが「わからないことは素直に聞く」ということです。自分の弱いところをあえてパートナー(アルバイト・パートスタッフ)に見せることで、まず信頼関係の構築に注力しました。信頼関係が築けてからも、パートナーと店長という立場の違いは明確にしつつ、お互いの要望を受け入れ合える関係を大切にしています。
その積み重ねが実を結び、9ヶ月連続で前年比100%を超え続けることができました。コスト管理の数値も安定し、周囲から褒めていただく機会が増えるたびに大きなやりがいを感じています。また、特定技能のスタッフ(在留資格のひとつで、一定の専門性を持つ外国人労働者)が店舗運営の重要な業務を独力でこなせるまでに成長した瞬間も、育成担当として本当に嬉しい出来事でした。
「諦めずに進み続けること」が自信を生む。難波から描く、次のステージへ
まず短期的な目標として掲げているのが、自分の力で月間売上1000万円を達成することです。そのために大切にしているのが、難波というエリアの強みを最大限に活かすこと。賑やかな繁華街の中でも、お客様がゆっくりと安心してお食事できる空間を作り上げることが、私たちならではの価値だと考えています。そのために、常に清潔感のある店内づくり、料理のクオリティ、そして思いやりに溢れた接客ができるよう、スタッフの育成に日々取り組んでいます。
中長期的には、自分がいなくても現場が安定して機能するチームをつくることが目標です。部下に自分のスキルや経験を伝えていくうえで大切にしているのは、「自分が基準ではなく、相手に合わせること」。厳しいことも伝えますが、しっかりフィードバックし、褒めるべき点はきちんと言葉にする。相手に寄り添いながらモチベーションを維持することが、良い育成につながると信じています。
これからKICHIRIへのジョインを考えている方に伝えたいのは、「諦めずに進み続けてほしい」ということです。入社してすぐは苦労することも多いですが、努力を続けることで必ず自信を持てる瞬間が来ます。自分の考えをしっかり持ち、目標に向かって突き進める方、そして周りを巻き込みながらチームを引っ張っていける方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
