JR九州の保険業務を担うJR九州保険コンサルティング。常務取締役のミッションとは
私は2023年10月にJR九州保険コンサルティング開設と同時に出向し、現在、常務取締役として業務にあたっています。JR九州保険コンサルティングとは、もともとはJR九州の一部門であった保険代理店部門を新たにグループ会社化したもの。現在はさまざまなお客様を対象に保険のご提案やリスクコンサルティング、実際の契約締結に至るまで幅広くお手伝いさせていただいています。
事業領域としては、全体の約7割がJR九州やグループ会社向けのインナー保険で、福利厚生としてJR九州グループの従業員向けにメリットのある自動車保険やけがの保険などをご提供しています。また、JR九州、グループ会社のさまざまな事業活動を下支えする各種保険も扱っています。たとえば、電車の車両に関する保険、線路に関する保険、ホテルやマンションなど不動産開発物件の工事保険や火災保険などです。
残りの約3割は、一般のお客さまです。JR九州では駅ビルや分譲・賃貸マンションの開発・運営、旅行プランのご用意など幅広いサービスをご提供していますので、そこに関わるお客さま向けに適切な保険をご提案することも。たとえば、JR九州の分譲マンションをお求めの方に、マンション用の火災保険をご提案するようなイメージです。この辺りは、分社にあたってさらに力を入れていきたい部分ですね。
私が任されている常務取締役という立場は、いわゆる経営層の1人。私自身の大きなミッションは主に2つです。
1つめは当社のミッションを果たす道筋を作ること。当社では「笑顔の今日を、明日も」「見えないリスクを見つけ、元気と笑顔の日々を支えます。」というミッションを胸に業務にあたっています。お客さまの元気と笑顔を守るためには、まず従業員が元気で笑顔でなければならない。そう思い、従業員の働きやすさ、やりがいを守るために、働く環境づくりに力を入れています。
2つめは株主であるJR九州との約束をしっかり守ること。求められている数値に到達できるよう、しっかりと経営・管理していくことが大切です。
入社から20年。幅広い業務に携わる中で見つけた「変化を恐れない」という価値観
私がJR九州へ入社したのは、2003年のこと。家庭の事情などから地元・九州で働こうと思った際に、幅広い業務を行っている同社に興味を持ち、応募することにしました。入社の決め手となったのは、当時面接などでお会いする従業員が皆フレッシュで明るく、楽しそうに仕事をしていたこと。「若手社員も自分らしく働ける職場なんだ」と思い、入社を決めました。
入社後は1年間みどりの窓口で係員を経験した後、産休・育休も挟みながら駅ビルの運営や交通カード電子マネーの運営など、本当にさまざまな事業に関わらせてもらいましたね。
一番期間が長く印象深いのは、長崎の駅ビルへの出向。ビルに入っているテナントのリーシング・管理業務などを行ったほか、10周年リニューアル業務にも加わりました。テナント区画だけでなく共用スペースや壁、天井などあらゆるところを刷新し、ご来店いただけるお客さまの数が増えたり、売上が上がったりした時は、大変でしたが、強いやりがいを感じました。
さまざまな業務を任される中で、私がとくに大切にしていたことは「変化を恐れないこと」。実は私自身は慎重な性格で、変化をあまり好まない、「石橋を叩いて渡りたいタイプ」なんです。しかし業務においては、変化した結果物事が良い方向へと変わっていくことを何度も経験しました。前例に振り回されず、まったく新しいことを取り入れることも大切だと感じ、積極的に変化を取り入れるようにしています。
そんな中、JR九州保険コンサルティングの前身となるサービス事業部へと異動したのは、2018年のこと。当時は保険代理店業務に限らず、従業員に対するさまざまなサービス提供に携わっていましたが、当時から「JR九州の保険代理店事業には伸び代があるので、分社化することでより効率的で、お客さまのニーズに合った柔軟な業務が可能なのではないか」「専業化すれば保険の専門職として従事する従業員に沿った就業環境を作れるのではないか」という話は挙がっていました。
もちろんこの時も、社内では変化を恐れる意見、前向きな意見などさまざまな意見が飛び交いましたが、結果2022年より分社化に向けた取り組みがスタートしました。
これまでの経験と数々の協力者によって成し得た会社設立。働きやすい職場をめざして
実際に分社化プロジェクトが動いた時、私は2児の母。夫が単身赴任で離れ離れに暮らしていることもあり、残業は難しい状態でしたし、正直、自分にやれるのか不安もありました。できるだけスケジュールは前倒しで組み立て、社内外の関係者への協力も仰ぎながら会社設立までに必要な手続きや業務を進めていったつもりです。
それでもやはり初めてやることにはトラブルはつきもの。時間に余裕などはなく、とくに設立までの半年間はバタバタと過ぎ去っていたことを覚えています。
そんな私たちを助けてくれたのは、JR九州の仲間とさまざまなステークホルダー。理解のある上司やプロジェクトメンバーに恵まれたので最後まで駆け抜けることができました。またプロジェクトの実現を後押ししてくれたのはさまざまなステークホルダーの方々です。
たとえば、関連する保険会社の方がサポートしてくださることもありましたし、社労士さんや税理士さんといった士業の方々の力を借りることも。また、分社化にあたって、オフィスも新たに7つ借りることになったので、不動産会社の方や内装業者の方にもお世話になりました。
また私個人としては、まさか自分が会社を設立するような立場になるとは思ってもみませんでしたが、これまでにやってきた業務が役に立つこともありました。たとえば、駅ビル出向時代に内装業者の方とやりとりする機会はあったため、今回内装をお願いする際もスムーズに協力体制を築けました。
また、カード業務で培ったクレジットカードに関する知識が役立つ場面も。一見すると一貫性のない仕事をしてきたようにも見える私の経歴ですが、今回の会社設立にあたってさまざまな点で「つながった」と感じられてうれしかったです。晴れて会社設立に至った時は、皆様のご尽力もあり、お客さまに大きなご迷惑をおかけすることなく無事に設立できてホッとしましたね。
加えて今回の分社化でとくに注力したのは、従業員の働きやすさとやりがい。私を含め、子育て中の従業員も多いことから、時短制度をお子さんが10歳になるまで利用できるようにし、リモートワークやフレックス制度の導入にも取り組みました。また、従業員の保険専門職としてのがんばりが適正に評価されるよう、新たな等級評価制度も作ったばかり。始まったばかりの取り組みでまだまだ改善の余地はあると思いますが、従業員にとって働きやすくやりがいのある環境を作っていきたいですね。
お客さまからも従業員からも愛される会社をめざして。誇りを持って働ける職場づくり
2023年10月の会社設立から早くも3カ月が経過しました。会社設立時のバタバタは過ぎ去りましたが、今は今で1つの会社として自由になった分、やるべきこと、考えるべきことが山積みです。JR九州の一部門だった時はさまざまな制約の中で事業をよりよくしていく難しさがありましたが、今はその制約がない分「何をやっても良い」というおもしろさと怖さがあります。
また、分社前は変化を恐れる声もありましたが、蓋を開けてみると、単に会社が分かれたというだけでなく、専業会社としてミッションが明確になり、働く環境など刷新された部分も大きく、今は働いている従業員の顔がパッと明るくなったように感じます。オフィスも新しくなり、新しい会社らしさが表れているのもいいですね。
私が今目標に掲げていることは、お客さまのみならず、従業員に愛される会社を作ること。今のところ、従業員の多くはJR九州から出向して当社で働いていますが、1月から当社としての社員登用も進んでいます。 また今転職を検討している方に「JR九州保険コンサルティングで働いてみたい」と思っていただけるような会社をめざして頑張っていきたいです。
保険という商品は目に見えないもので、いつ必要になるかわからないもの。商品が目に見えないからこそ、私たちの強みは人材、従業員の人の良さだと思っているんです。その従業員のみんなに愛され、誇りに思ってもらえる会社を作ることこそが、巡り巡ってお客さまの元気や笑顔につながるのではないかと思っています。
私はJR九州の業務もJR九州保険コンサルティングの業務も、「お客さまのために働く」という意味ではよく似ていると思います。いずれの企業で働く際も、「お客さまのお役に立ちたい」「それが自分の喜びになる」という方と一緒に働きたいですね。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです

