社会インフラへの関心と多様さある環境との出会い
大学時代、私は工学系の学部で微生物のエネルギー利用について研究を行っていました。実験や検証を重ね、その成果を学会で発表する機会にも恵まれ、研究活動を通じて科学的な思考力や分析力を養うことができました。
学業以外では、バドミントンサークルに所属し、幹部としてさまざまな運営業務に携わっていました。学園祭での出店企画やサークルメンバー向けの合宿の運営、オリジナルTシャツの作成など、多岐にわたる業務を経験しました。また、アルバイトではコールセンターで働き、お客さまとの電話対応を通じてコミュニケーションスキルを磨きました。とくに、ヒアリング内容を的確にまとめ上げる文章作成力や、わかりやすく説明する力は、現在の仕事にも大いに活かされています。
就職活動では「社会インフラに携わる企業」を意識して企業研究を進めていきました。きっかけは、自分が本当にやりたいことを見つめ直したときに、生活の根幹に関わる仕事に強い関心があると気づいたことでした。社会基盤を維持・発展させていく企業で働きたい―そんな思いで企業を探していました。
そんな中で出会った現在の会社は、テレビや通信サービスを軸としながら、人々の暮らしに深く関わるサービスを展開している印象を持ちました。とくに印象的だったのは、当時研究テーマとして関心を寄せていたエネルギー分野において、電力自由化に参入するという動きでした。通信会社が電力会社として新たな一面を見せる―それは、より生活に密着したサービスを提供する企業へと進化する姿勢の表れだと感じました。
入社を決めた決め手は大きく2つありました。1つは、サービス領域の広さです。さまざまな事業分野があることで、自身の可能性を広げられる環境があると感じました。もう1つは、比較的若い会社であることから、社員の経歴や価値観が多様であることです。異なるバックグラウンドを持つ人々と協働できる環境に、大きな魅力を感じました。
振り返ってみると、学生時代の研究活動やサークル活動、アルバイトでの経験は、それぞれが現在の仕事に活きています。とくにコールセンターでの経験は、社会人としての基本的なビジネスマナーや電話応対スキルを早期に身につける機会となり、新社会人としてのスタートを円滑にしてくれました。
異なる部署での経験を通じて広がる視野
入社後、まず全体研修に参加しました。社会人としての基本的なマナーを学び、社内の基礎知識を身につけていきました。その後、配属地に分かれて商品知識や営業スキルを習得する研修を受けました。研修を通じて学んだことは、実際の業務で活かされることになります。
研修を終えると、営業拠点への配属となりました。既存のお客さまへのフォローや新規顧客の開拓など、営業の基本となる業務に携わりました。お客さまとの対話を重ねる中で、初めて契約を獲得できた時の喜びは、今でも鮮明に覚えています。研修で学んだことが実を結び、成果として形になった瞬間でした。
4年目を迎えた時に異動の話をいただき、新たな挑戦が始まりました。新規アライアンスの開拓とあわせて、部内の予算や実績のレポート作成、数値管理業務を担当することになったのです。大きな業務の変化でしたが、新しい仕事への期待感が大きく、意欲的に取り組もうという気持ちでいっぱいでした。
ただし、慣れない業務にも直面しました。これまで知らなかった社内の仕組みやサービスについて学び直す必要があり、数値を扱うための専門知識も必要でした。また、営業職とは異なる勤務リズムに慣れることにも苦労しました。とくに、新サービスの実績管理を任された際は、集計方法や資料の体裁など、すべてが手探りの状態でした。
そんな時に支えになったのは、上長や関係部署の方々との対話でした。わからないことがあれば積極的に相談し、一つひとつ理解を深めていきました。その過程で得た情報を組み合わせることで、徐々に業務の全体像が見えてくるようになりました。
学生時代には気づかなかったことですが、私たちが日常的に使用しているサービスの一つひとつには、多くの人の知恵と努力が詰まっています。それを実感したのも、異なる部署で働く中での大きな発見でした。また、社会人としてさまざまな方と接する中で、自分の価値観や考え方が以前はとても狭かったことに気づかされました。
「これは当然」と思っていたことが、実は少数派の考えだったということも数えきれないほど経験しました。多様な価値観や考え方に触れることで、物事を見る視点が確実に広がっていきました。そして現在は、全社戦略に関わる分析業務に従事しています。過去の経験すべてが、今の仕事に活きていると実感しています。
データで顧客体験を進化させる -現在の仕事とやりがい-
現在はCX・DX推進部に所属し、社内のビッグデータを活用した分析業務を担当しています。具体的には、顧客体験の向上に繋がる施策を見定め、実行していくことがミッションです。日々の業務では、定量的なデータ分析を行い、それを基にした施策立案や実行支援を行っています。また、他部署の分析支援や、社内の収支改善に向けた分析・提案なども担当しています。
データ分析の仕事でとくに印象に残っているのは、分析結果とそれに基づいた提案が実際の営業方針や戦略に反映された経験です。例えば、営業販路の効率性を定量的に示し、営業リソースの効率的な配置や成長が見込めるマーケットを明らかにすることができました。このような分析結果を提案する際には、客観的な数値で根拠を示すことを心がけています。それにより、相手により納得感を持って受け入れていただけるからです。
ただし、この仕事にはさまざまな課題もあります。最も大きな課題は、幅広いデータと社内のオペレーションなどの実態に対して、深い理解が求められることです。分析や提言の具体性を高めるためには、社内のさまざまな事象に対する知識が必要不可欠です。そのため、日々の業務の中で絶えず新しい情報をアップデートし続けることが重要だと感じています。
私がこの仕事でやりがいを感じる瞬間は、自身が立てた仮説から検証に至る過程とその結論が、相手に納得感を持って受け入れられる時です。また、分析を通じて新たな気づきを共有できた時も、大きな達成感を感じます。
振り返ってみると、学生時代は自身の専門分野内で物事を考えることが多かったのですが、社会人になってからは大きく成長できたと実感しています。さまざまな部署や取引先との業務を通じて、物事の見方が多角的になり、より広い視点で課題を捉えることができるようになりました。
また、各種プロジェクトではデータ分析の高度化支援など、担当として参画する機会も増えてきています。これらの経験を通じて、より複雑な課題に対しても、データを基にした提案ができるようになってきていると感じています。
データ分析の仕事は、単なる数字の羅列ではありません。その背後にある意味を読み解き、実際のビジネスに活かせる示唆を導き出すことが求められます。これからも、顧客体験の向上という大きな目標に向かって、日々研鑽を重ねていきたいと考えています。
データの力で組織を変革する - 専門性と挑戦の未来
今後は、データ分析の専門性をさらに深めていきたいと考えています。具体的には、統計知識や分析手法を磨くことで、より多角的な分析ができるようになることをめざしています。とくに注目しているのは、生成AIをはじめとした新しいテクノロジーの活用です。ビジネスに役立つツールを積極的に取り入れていくことで、より効果的な分析が可能になると考えています。
社内のデータ活用を高度化していくためには、まず環境整備が重要だと感じています。社内データに触れやすい環境を整え、活用できるデータの種類や量を増やしていくことが必要です。同時に、社内の方々がそういったデータに日常的に触れる機会を増やし、データ活用の意識を高めていく取り組みも進めていきたいと思います。
現状、いくつかの課題も見えています。例えば、部署によって集計の定義が異なり、同じような内容でも数字の表現が違ってしまうことがあります。また、新しく作成したデータ分析が定着せず、徐々に活用されなくなってしまうケースもあります。これらの課題を一つずつ解決していくことで、より効果的なデータ活用が可能になると考えています。
当社の大きな魅力は、多様な事業領域があることです。そのため、経験できる業務や身に付くスキルも幅広く、その環境の中で自分の専門性を見極め、伸ばしていける制度が整っています。また、自分の考えが業務に反映されやすい風土があることも特徴です。
このような環境で活躍できるのは、物事に積極的に取り組む意識を持った人だと考えています。ただし、単独で突き進むのではなく、周囲の人としっかりとコミュニケーションを取りながら進められることが重要です。特に、物事を進める際には、自分一人では完結せず、他部署との調整が必要な場面が多くあります。そういった時に、お互いの状況を理解しながら意思疎通を図れることが大切だと感じています。
これから当社に入社を考えている方には、さまざまなことに挑戦し、経験を積む中で自分の強みを見つけ、伸ばしていってほしいと思います。会社とともに成長していける方と一緒に働けることを楽しみにしています。私自身も、データ分析のスペシャリストとして、会社の成長に貢献できるよう、日々研鑽を重ねていきたいと考えています。

