関西での学生生活から始まった、メディア業界への憧れと挑戦の軌跡
学生時代、私は関東から関西の大学に進学するという、いわゆる「上京」とは真逆の選択をしました。親が転勤族で北海道から鹿児島まで10回以上の転勤を繰り返していたのですが、関西だけは住んだことがなかったんです。方言にも触れてみたいという気持ちもあり、知っている人が誰もいない環境で、一人で何ができるかチャレンジしてみたいと思ったのが大きな理由でした。
社会学部ではメディアや心理学を専攻。大学生としてはかなり珍しいタイプの学生だったと思います。無遅刻・無欠席は当然のこと、数百人規模の講義でも必ず最前席を陣取って授業を受けていました。私立大学の費用をすべて親が出してくれていたので、感謝の気持ちと無駄にしたくないという思いが強かったんです。また、講義は集中して受けて、他の時間は自由な時間にした方が充実すると考えていました。その姿勢を講師の方々が見ていてくださり、テストやレポート提出免除という特別待遇を受けることができ、結果としてテスト勉強に割く時間はほとんどありませんでした。
バイトは大学内の生協で空き時間を埋めて小銭を稼ぎながら、単発で大好きな音楽と触れ合うためにコンサートスタッフもしていました。音楽への情熱は深く、好きなアーティストが売れていないことに疑問を感じていたんです。「もっとここをプッシュしたら売れるのに!」「魅力の見せ方が伝わっていなくて歯がゆい!」そんな思いから、「私が入って変えたい!」という気持ちが原動力になっていました。
その想いが形になったのが、学生時代の一番の思い出である、数千人の中から数名のみ選ばれる某音楽企業でのインターンシップでした。当時のトップアーティストとTV出演や音楽番組出演等の仕事をご一緒させていただく機会を得ました。インターンシップに参加している学生でありながら、アルバムにどの曲を入れるかを選んだりしたときは、世の中に出ていない曲を先取りして聴けていることに本当に興奮しました。
就職活動では、正直なところ「有名」で「安定」していれば業種に関わらずトライしていましたが、メインはメディア・飲食関連の企画部署を狙っていました。今思えば、エントリーシートが固くない、自由に表現していい企業ばかりだった気がします。就職氷河期と言われていた時代でしたが、私はかなり楽しく就活できており、選考を進むと役員や社長とお話できる機会があることが面白く、8社ほど内定をいただいてからも続けていました。見た目で判断する企業はこっちからお断りだというかなりとがったスタンスでしたので、就活生には見えない派手なビジュアルで活動していましたが、今思えば全くオススメしません(笑)
そんな中でJ:COMと出会ったのは、実は偶然でした。ココだけの話、TVは電源を差し込めば映るんでしょ?というレベルの知識状態で、実家がJ:COM加入しているということも知りませんでした。TV業界を調べていた時に、売り上げがキー局を上回っている会社があることを知り、何をしているんだろうと調べ始めたのがきっかけです。J:COMに対してプラスもマイナスもイメージがなかった点は、逆に良かったのかもしれません。
全国研修から泥臭い営業まで、多様な経験が築いた成長の軌跡
入社直後は、全国の同期が一堂に会する研修からスタートしました。マナー研修では、女性には好印象を持たれるメイクについても丁寧に助言があり、技術研修やサービス研修ではトーク方法まで含めて幅広く学ぶことができました。とくに印象に残っているのは、全国各地から集まった同期との交流です。研修後は全国に散らばって配属となりますが、年に1回程度研修で再び集まる機会があり、その際の心境報告や情報共有がとても役立ったと感じています。研修の内容はもちろんですが、対面で全国のさまざまな部署が集まって実施できる形が、J:COMならではの素晴らしい取り組みだったと思います。
入社後のキャリアは、想像以上に多岐にわたる経験の連続でした。最初の1年半は営業部として戸建て営業を担当し、その後auショップと連動した情報営業に従事しました。年1回の異動希望申告制度はありましたが、とくに強い希望を出したわけではなく、営業活動での適性を見て判断されたのではないかと思います。ジョブローテーションにより販促部署へ異動となり、法人を統括する部署でプロモーション業務を担当することになりました。
その後、現在の地域プロデューサー業務の前身となるBtoG業務として、ラグビーワールドカップ機運醸成事業に携わることになりました。この事業では、J:COM史上最高額受注という大きな成果を上げることができましたが、その過程は想像を絶するものでした。埼玉県内63市町村をまわってキャラバンを行うのですが、毎日2トントラック2台分の荷物の積み下ろしを、たった2人で行わなければなりませんでした。体力・気力ともに限界に達する日々でしたが、一緒に頑張っている数少ないメンバーと励まし合いながら、「私が折れたらこの人に迷惑がかかる」「法人の予算達成は私たちの業務達成にかかっているんだ」という気持ちで乗り越えました。振り返れば、日本でのラグビー認知を上げることができ、とても良い思い出となっています。
正直に言うと、入社当初は大きなギャップを感じていました。J:COMに限らず、すべての会社がそうかもしれませんが、メディアの会社というとキラキラした世界を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実際に入社してみると、雨の日も風の日も外に出て戸建てのチャイムを押し続ける泥臭い仕事が待っていました。そのギャップの大きさに衝撃を受け、転職を選ぶ同期も少なくありませんでした。
そんな時、私は「ここで逃げたらどこの会社でも逃げることになる」と自分に言い聞かせました。実績を残せば希望部署に異動することができるのではという淡い期待も抱きながら、負けん気で頑張り続けました。今振り返ってみると、そこでの努力・粘り強さ・精神力が現在の業務に活かされていることを実感しています。直接お客さまの声を聞けることがいかに大切なことか、それを経験している・していないで業務に大きな差が生まれることを後から理解できました。あの泥臭い営業経験は、間違いなく私にとってかけがえのない財産となったのです。
SNSマーケティングのリーダーとして挑む、地域密着型プロモーションの現在
現在私は、株式会社ジェイコム埼玉・東日本の地域コミュニケーション統括部で、B2Gビジネスにおけるプロモーションを軸としたビジネス拡大と創出に取り組んでいます。WEBや紙媒体、番組、SNSなどさまざまなメディアを活用したプロモーション企画・提案が私の主な業務です。
印象に残っている成功体験として、SNS立ち上げ時の取り組みがあります。通常、フォロワー数を増やすためには多額の費用を投じてSNSキャンペーンを行うのが一般的ですが、私は投稿内容や頻度、投稿時間を工夫することで、キャンペーンを行わずに約1,000フォロワーを獲得することができました。具体的には、他社のSNSを分析し、SNS運営の「中の人」に細かいキャラクター設定を与えて、見ている人が応援したくなるアカウントとして運営しました。また、投稿する画像についても、インパクトがあり思わず手を止めてしまうようなビジュアルを意識して作成しました。SNS運営会社からも「かなり評価できる事例」として好評をいただけたことは、大きな自信につながりました。
日々の業務では、生活の中でアイデアをストックする習慣を大切にしています。SNSのチェックはもちろん、家族や友人と出かけた際にも、プロモーション方法やキャンペーン、ポスターの色味、発信方法、費用設定、お客さまの客層や支払い方法など、常にアンテナを張っています。出先で知り合った若者には流行や情報収集の方法をヒアリングし、ご年配の方にはスマートフォンの所有状況や情報取得方法などを会話の中で聞き出し、現在のアプリプロモーションに活かしています。学生時代と比べて、やりたいことと求められていることの調整ができるようになり、期待に120%応えたいという思いや人とのコミュニケーションを大切にする姿勢がさらに磨かれたと感じています。
デジタルマーケティングの専門性を武器に、地方創生の未来を切り拓く
今後は短期的な目標として、J:COM初、埼玉初など、今までに誰もやったことがないイベントやPR手法を取り入れた業務にチャレンジしたいと思っています。実は現在、埼玉初となるイベントを計画中なんです。詳細はまだお話しできませんが、2026年をお楽しみにしてください。きっと皆さんに驚いてもらえるような、革新的な取り組みになると思います。
中長期的な視点では、自身の専門性として特にWEB・SNSを活用したデジタルマーケティングを伸長させていきたいと考えています。近年、全国の自治体でDX推進が進んでおり、地方創生の観点からもデジタルマーケティングへの関心が高まっています。情報発信を軸としたデジタルマーケティング関連業務の入札案件や問い合わせが増えてきているのを肌で感じています。J:COMとしてはまだまだ実績が少ない分野ですが、だからこそチャンスがあると思っています。
現在の業務でWEB・SNSを中心としたプロモーションに携わることができているため、この経験を活かして知識やノウハウを蓄積し、さらに伸長していきたいです。将来的には、そうした人財を育成し増やしていくことで、会社の業績に大きく貢献していきたいと考えています。デジタルマーケティングの専門性を持った人財が社内に増えることで、より多くの自治体や企業のお役に立てるようになるでしょう。
採用候補者の皆さんにお伝えしたいのは、J:COMの魅力についてです。就職活動中、自分の強みが分からないと悩んでいる方は多いと思います。私自身もそうでした。しかし、J:COMは10年以上働く私でさえ把握しきれないほど多くの部署があり、いろんな部署で自分を試すことができる会社なんです。実際に私は、弱みだと思っていたところを強みとして評価してもらっています。
福利厚生も充実しており、とくに産休・育休制度は素晴らしく、男性の育休取得率も80%を超えています。今後ご家庭を持つ予定の方も安心して働ける環境が整っています。さまざまな部署があるのでとくにこれは絶対必要というスキルはありませんが、好奇心旺盛で粘り強く、提案力があり率先して動ける、変化を楽しめる人はどこに行っても活躍できると思います。
とくにこれからジョインしてもらいたいのは、流行に敏感でアンテナを高く情報収集でき、それをアウトプットできる人です。与えられた仕事はもちろんのこと、プラスワンの仕事を率先して考え動ける人と一緒に働きたいですね。そんな皆さんと一緒に、J:COMの新しい未来を創っていけることを楽しみにしています。

