徹底した情報管理で匿名性を守り抜く。社員が安心して声を上げられる場所であるために
現在、JA三井リースのコンプライアンス統括部 コンプライアンス統括室に所属する西脇。メインミッションは、「コンプライアンス・ホットライン(内部通報窓口)」の運営と対応です。
その他にも、全社的なコンプライアンス意識調査や、貸金業法・個人情報保護法などの業法対応のサポートなど、チームの一員として多岐にわたる業務に従事しています。
「メインで行っている内部通報対応は、部長、室長、そして私を含む担当者2名及び事務を担当する1名の計5名体制で、厳格な情報管理のもと運営されています。
通報が入った際の初動対応から調査、是正措置までを行っており、ヒアリングは原則として2名体制で行いますが、調査後の判断や節目ごとの相談は必ずチームで共有し、全員で対応する体制をとっています」
実際の通報対応は、受付から調査、処分、是正措置まで厳格なプロセスに沿って進められます。通報案件がない時期でも、法改正に伴う体制整備など業務は尽きません。
「通報を受け付けた後、まずは通報者の方との面談やヒアリングを行います。その上で調査が必要と判断されれば、対象範囲を広げます。たとえばハラスメント事案であれば、いわゆる『行為者』とされる対象の方へのヒアリングも実施します」
判断の客観性を担保するため、外部機関との連携も欠かせません。
「顧問弁護士などの外部専門家とも連携し、法的な観点から客観的な意見を仰ぎます。コンプライアンス違反に該当すると考えられる場合はコンプライアンス委員会へ、処分が求められる事案であれば懲戒委員会へと諮る流れになります」
昨今はハラスメントや人間関係の悩みなど、職場環境に関する相談が増加傾向にあります。そこで西脇が最も重視するのが「信頼」と「守秘」です。
「通報者が特定されて不利益を被るようなことは、絶対にあってはなりません。『匿名性の担保』は、私たちが最も大切にしている生命線です。そしてそれを個人の意識だけでなく、誰が対応しても同じように守れる仕組みを作ることを大切にしています」
情報管理は部内でも徹底され、詳細を知り得るのは担当のみに限定されています。
一方で、コンプライアンス統括部全体を見渡すと、その業務範囲は広大です。国内・海外を含めたグループ全体のコンプライアンス体制整備、インサイダー取引対応、反社チェック、マネーロンダリング対策、情報セキュリティなど、多岐にわたる専門領域を18名(兼務者2名)のメンバーで分担しています。
「営業部門やIT部門の経験者、通報対応や、コンプライアンス周りの経験、海外経験のある中途入社者など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。ベテランの知見と、中途入社者の新しい視点が混ざり合う、多様性の高い組織です」
「チェックする役割」から「声を受け止める役割」へ。入社後は、勉強、改善の日々
前職の資産運用会社では、約3年間にわたり内部監査業務に従事していた西脇。業務を通じて法律や金融庁の監督指針に触れる中で、しだいにコンプライアンスに関する業務への関心が高まっていったと言います。
「監査として業務チェックを行う中で、個人情報保護法や情報セキュリティの重要性を肌で感じ、『もっと深く関わりたい』と思うようになりました。当時は直接の担当ではありませんでしたが、内部通報の実務にも挑戦してみたいという意欲が湧き、資格取得の勉強も始めました」
転職活動では法務・コンプライアンス職を軸にする中で、当社が募集していた「通報対応」のポジションに出会いました。
「前職の内部監査は、業務の適正性を確認する『最後の砦』のような役割でしたが、私はもっと現場に近いところで、直接人に関わりたいという思いがありました。人の話に耳を傾けることや、悩みを聞くことには以前から強い関心があったのです」
最終的に、JA三井リースへの入社の決め手となったのは、面接で感じた「人」と「チーム」の空気感だったと振り返ります。
「面接官の方々が『一緒に考えていきましょう』というスタンスで接してくれたことが印象的でした。威圧感などは一切なく、面接担当者同士のコミュニケーションも非常に良好で、変に気を遣い合う様子もなく、『ここならチームとして良い仕事ができる』と確信し、入社を決めました」
入社直後は、前職の監査経験を活かしつつも、本で読む知識とは異なる通報対応の難しさをはじめ、リース業界特有の法規制や新しいシステムなど、日々勉強の連続だったと語る西脇。今もさまざまな課題に向き合っています。
「内部通報窓口においてとくに大きな課題だったのが、社内における『窓口の認知度』や、『窓口利用への不安』です。第三者機関による評価を実施した際、『窓口の連絡先があまり知られていない』『匿名性が本当に守られるか不安』といった、社員の率直な声が浮き彫りになりました」
そこでチームは改革に乗り出しました。
「ポータルサイトを刷新して制度を丁寧に説明するとともに、従来のメール・電話に加え、より利用しやすい『専用フォーム』を開設しました。ITに詳しいメンバーとも連携しながら、誰もが迷わず、安心して声を上げられる環境づくりを一歩ずつ進めています」
安心して働ける環境をつくる。相談のしやすさと中立の立場を貫く難しさと誇り
現在コンプライアンス担当として日々改善に取り組んでいる中で、この仕事の使命は、「安心して働ける環境づくり」にあると西脇は語ります。
「職場は生活の大半を過ごす場所です。だからこそ、ハラスメントなどの問題の芽を摘み、心理的に安全な環境を提供することは、会社の安全配慮義務を果たす上でも非常に重要です。何かあった時にすぐ対応できる体制があることが、社員の安心感につながると考えています」
そのために、西脇が業務において徹底しているスタンスが2つあります。1つめは、相談者に対して徹底して「聞く側」に徹することです。
「まずは威圧感を与えず、相手の話をじっくり聞くことを意識しています。『秘密は必ず守ります』ときちんと伝えて、安心して話してもらうことがスタートラインです。そこで信頼関係が崩れてしまうと、もう二度と相談してもらえなくなってしまいますから」
そして2つめは、聞いた上で「中立性」を保つことです。
「もちろん、聞いたからといって誰かの肩を持つわけではありません。調査を行う立場上、時には難しい顔をされてしまう場面もありますが、感情に流されず、あくまで会社全体が良くなるために、中立的な立場を貫いています」
自分なりの思いを持ちながら日々の仕事に向き合っている西脇。入社して約半年が経過した今、JA三井リースで働く魅力を次のように語ります。
「社員は穏やかな方が多い印象ですが、現在は新たな中期経営計画のもと、全社的に新しいことへチャレンジをしようという活気があります。DX推進のための教育も部門を問わず行われていますし、来年のオフィス移転も含め、会社が変わっていく楽しみがあります」
会社全体が「攻め」の姿勢を強める中、コンプライアンス部門と営業部門の連携もより重要になっています。
「新しいビジネスには前例がないことも多いため、私たちも勉強が欠かせません。営業部門の挑戦が適切に進められるよう、『どうすれば実現できるか』を共に考え、サポートしていくことが私たちの役割です。今後は、外部専門家も活用しながら、より密に連携していくことが求められると考えています」
また、会社の制度を活用して柔軟な働き方が実現できる点も、西脇が入社後に感じた魅力の1つだと言います。
「週1回程度の在宅勤務やフレックス制度を活用し、通院やリフレッシュの時間に充てています。コンプライアンス統括部では部長も含めて制度利用が当たり前になっており、非常に活用しやすい雰囲気がありますね」
信頼されるガバナンス体制の構築。JA三井リースの持続的成長を、足元から支え抜く
西脇は今後のキャリアビジョンとして、「信頼される窓口づくり」と「ガバナンスへの貢献」を掲げます。
「まずは公益通報者保護法の改正などに対応し、社内周知や体制構築を徹底することで、より信頼される通報窓口にしていきたいです。長期的には、グループ会社や海外拠点も含めた『グループガバナンス』の知見を深め、より頼りにされる存在になることをめざしています」
その想いの根底には、自身が中途入社した際に感じた不安に寄り添いたいという気持ちがあります。
「中途入社者は、年齢もバックグラウンドもさまざまで、最初は誰もが不安を抱えています。そうした方々はもちろん、新卒社員の皆さんにも『この会社に入ってよかった』と思ってもらえるよう、法令順守はもちろん、価値観の違いを認め合える安心・安全な職場環境を作ることが私たちの使命だと考えています」
そんなコンプライアンス統括室において求める人物像は、経験よりも「マインド」を重視しています。
「コンプライアンス実務の経験があれば活かせますが、未経験でも『専門知識を身につけたい』『会社を良くしたい』という意欲がある方なら大歓迎です。これまでの人生経験や人間性を活かし、『組織の正しさ』を守り、『働く人』を支える仕事にやりがいを感じられる方に向いている仕事だと思います」
最後に、未来の仲間へのメッセージを語ります。
「当社は中途入社者も増えており、横のつながりも作りやすいコミュニティがあります。また、コンプライアンス統括室は、会社の発展や成長を土台から支える、重要な『縁の下の力持ち』です。経験や年齢を問わず、この重要な役割に興味を持ってくださる方は、ぜひ飛び込んでみてほしいですね」
安心して働ける環境こそが、企業の持続的な成長を支える土壌となります。西脇のような「聞く力」を持ったプロフェッショナルが縁の下で支えているからこそ、社員は安心して挑戦を続けることができるのです。
※ 記載内容は2025年12月時点のものです
